安倍さんの三選はほぼ決まりみたいですが、私としては三選されないほうが良いと思う。
あったりまえだろうが!!と安倍さん嫌いは言うでしょうが、私は安倍さん支持だからこそそう思うんですよ。
安倍さん主導で「憲法改正」をやってもらいたいと思っていますが、今の流れを見るとそれはほぼ不可能じゃないですかね。三選されても時間が足りない。
それを考えると、大手メディアや左派政党が「モリカケ問題」をこれだけ長く引き伸ばしたのは成功だったんだろうなと思うわけです。18日間も休みをとった連中は「休みを取らされた」という論調でこれまた安倍さんが悪いことになっている。こういう「なんでも安倍が悪い戦法」は結果が出ないにしろ、また野党もしょうがないなぁと国民が思うようになっても、実質的にまともな国会運営ができない状況作りだけは成功したんじゃないですかね。
どんな手を使っても「憲法改正阻止」が左派の本音で、これだけ国会が混乱してくれば、「憲法改正論議なんて無理だろう」というコンセンサスが国民の中にも広がってしまう。大成功じゃないですか。
本当に日本ってメチャクチャだと私は思っていて、憲法改正の必要はないという考えを持つのも良いと思うのですよ。でも「論議さえ阻止する」というのが日本の歴史。
とはいってもかつては「国益」なんて言葉を使っただけで「右翼扱い」だったし、「国防」なんて軍国主義者の言うこととされていたのが、今ではそういうことはなくなった。だから方向性としてはまともな方向に向かっているとは思うものの、まだまだまともな議論はされていない。
どちらにしても安倍さんが三選されても憲法改正まで持っていけない状態だと思うし、それなら安倍さんの三選も意味がないと思うようになりました。
じゃ、どうする?
ここは誰かに任せて、「その次にまた安倍さんが戻る」ということしかないんじゃないですかね。そしてそこからまた長期政権をやってもらう。
冗談じゃないと安倍嫌いの人たちは思うでしょうが、安倍支持だとしてもそれしか道は無いような気がしてきます。
その思いは6月の「骨太の方針」を知ってから強くなりました。あれも酷いものであれで日本が良くなるとは全く思えない。でもいつも書くように安倍さん自身は違う考え方を持っているのに、妥協せざるを得ないのが政治なんでしょう。骨太の方針も各方面からの要望、提案を取り入れていて中には矛盾することもあるようなメチャクチャな内容だと思います。
つまり安倍さんの出番が無い、安倍さんである必要もないと私には思えるわけで、ここで安倍さんが続投しようが三選されまいが「日本が凋落していくのは同じ」。
ただ気になるのは外交で、これほど世界が大きく動く時代に安倍さんじゃないと困るとは思うのですが、安倍さんが大きな流れを変える、日本が有利に動けるかもわからないわけで、それならこの際、安倍さんは「休憩」して、再度、登板するほうが良いように思います。
でも再登板できなかったらどうするのか。
それはそれで、今の状態で三選されたのと同じ結果になるんじゃないですかね。つまり「結果は出せない」という点では同じだろうと。
本当に安倍さんに頑張ってもらうには、長期政権でじっくりやってもらうしかない。でも三選されたにしても時間が足りないとしたら、ここは一度下がったほうが良いような気がします。
でも日本は残念な方向に向かっているとしか思えません。
安倍支持の私でも安倍さんの政策は中途半端だと思っていて、どう考えても「大企業優先」で「弱者切り捨て」の方向に向かっている。
移民問題も同じで、日本政府は「移民」という言葉を使わないけれど、日本にどんどん入って来た外国人、今後もっと入ってくるはずの外国人は「国際的な基準」でいうと「移民」なんですね。
そしてその数の多さは、今の時点で「世界第三位」まで浮上したらしい。
つまり世間で言われている「日本は難民を受け入れない」というのは事実だけれど、もうすでに「移民大国」になっているということ。
我々国民は「外国人労働者が入ってきているだけ」の様に思わされているけれど、実は彼らは移民だということ。
あちこちの分野で人が足りないのは事実でしょう。これは賃金を上げたところで「労働者の取り合い」になるだけで解決にはほど遠い。では「生産性の向上」で人数が少なくても世の中が動いていくようにするかというと、そういう方向には向いていない。
ここが私が感じる「日本の終り」なんですよ。抜本的な改革をせずに、数字合わせだけしているようにしか思えないし、それは大企業にとっては良くても、国民、国としてそれが良いとは思えない。
我々が考える「低賃金で働く外国人労働者」は近未来では「日本人」となり、今まで日本が経験したことがない「格差、階級社会」が出来上がる。当然、日本の若者はその中で戦うことになる。
どうせ海外労働者を入れるなら、どの国でもやっているように「ハードルを高くする」のは当然だし、マレーシアのように「永住権、市民権は与えない」という方向性も学ぶべきで、お人好しの日本みたいに「ちょっと数年頑張ってくれれば社会保障も与えます。永住許可、市民権も簡単にあげます」なんてことをやったら「日本そのものがなくなる」ことをなぜ日本の政治家も国民も考えないのか、本当に不思議。
それとも「地球人」という括りで人種を言わなくなる世界が素晴らしいと思っているのか。日本は確かにもう「俺は会津だ、薩摩だ」という人はいないわけで、世界もいつかその様になるのかもしれないけれど、それを日本が率先するんですかね。これって島国で他国からの侵略を受けたこともなくて、人種が交わることの危険を知らないからだと思うんですよ。下手をすれば南アメリカの国々の様に、それぞれがメキシコ人だ、ブラジル人だと言うけれど、人種的には「外国からの侵略者の子孫」になってしまっているわけでしょ。メキシコではスペイン語、ブラジルではポルトガル語が話されるってことがいかに異常なことなのか考える必要があるんじゃないですかね。まさか日本で中国語が標準語になることはないにしても、文化伝統に大きな変化が起こるのは間違いがない。
人口減少は大きな問題だけれど、だからといって日本古来のものを捨てるっておかしなもんじゃないですかね。
人口減少を解決するために「日本の住人を増やす」方向は良いにしても「外国人を日本人にする」とは違うはずなのに、日本の政策にはここに境界線がない。また左派はその境界線を「差別」と信じていて、外国人に参政権を与えようなんて平気で言うのは狂っているとしか思えず。
マレーシアは「労働力を外国人に頼る国」だけれど、マレーシアは彼らを(基本的には)マレーシア人として受け入れない、扱わない。でも日本は「日本人の人口が減るから海外からの労働者を移民(日本人)として受け入れよう」としている。バカ丸出しじゃないですかねぇ。
今のままだと日本の将来って暗いとしか思えなくて、日本人はまだまだ自信があるようだけれど、生産性の低さにしても先進国には負けているし、技術的にもいつまでも「トップにいる」という幻想を捨てなければならないのにそれも出来ていない。
そしてなおかつ、財務省のプロパガンダで日本は借金大国でこれを返さない限り将来はないと国民が信じ込まされている。だから「増税やむなし」「財政支出は駄目」「財政健全化を急げ」と誰しもが考える。
あの6月の骨太の方針で本当に日本がその方向に進み、増税し、国は金を使わず国民から絞り上げる、そして労働力としての移民も増えてきたら、私には「日本の終りは確実」としか言いようがないと思うんですよ。
でも安倍さんでさえあの体たらくだから、誰が総裁になってもその流れが変わるとは思えないし、もし流れが変わらないのならここで安倍さんは一時撤退で、いつかもどって長期政権を作り「憲法改正」に向かってほしい。
しかし、どう考えても日本の将来って暗いとしか私には思えないのが本当に残念。
国民の所得が上がることはなくて、でも失策によってインフレになって数字だけは上がることはあっても、豊かにはならず、そして格差はもっと広がるはず。外国から入ってきた低賃金の労働者と日本の若者たちが競わなければならない将来なんてとんでもないと思う。なおかつその労働者を将来の日本人として受け入れようとしている。
でもそれだけ人手不足は深刻なんでしょう。
だからこそ、遠い将来に向けたしっかりした計画が待ったなしに必要なのに、それも無い。
私は若者は世界に目を向けたほうが良いと思う。でも日本を捨てろという意味じゃなくて「日本でしか生きられない」という状態から出る必要があると思う。これは老人も同じで、末期にはどうするかという問題があるにしても、そして今は海外ではどうにもならないにしても、道がないわけじゃない。そもそも若者も老人も「英語が不得手で・・・」ってのはもう言い訳にはならない時代のはずで、「出来ないものは出来ないのだからしょうがない」と開き直るのは結果的に自分の首を絞めるだけじゃないんですかね。
でも逆にせめて「言葉の壁」さえ乗り越えることが出来れば、老人でさえも世界に飛び出てそこを最後の住処にすることも可能なはず。
当然、永住権や保険を含む社会保障の問題はあるけれど、それは乗り越えるしかないわけで、国に頼らず「自分の足で立つ」日本人が今後は増えるんじゃないかと思っています。老人は「諦めて流される」ことに慣れていますが、老若男女を交えた討論会を聞いてみると、「どうにかしなくちゃならない」という切羽詰まった感、やる気が若者には見えるんですよ。彼らが育って老人になる頃には今と違う「日本的価値観」が出来ているはず。
企業も当然同じで、今の大手企業にとっては「国境がない」方向へどんどん向かっているわけで、日本は中小企業が多いけれど、地元にへばりついて頑張ればどうにかなる時代はとうの昔に終わったわけだからこれからは淘汰がもっと進むのは仕方がなく、今までがそうであったように「生き残った人たち」が新しい日本、日本人の生き方を作っていくんでしょう。
もうジジーで頭の回転も悪くなった私にはこんな程度のことしか考えられないけれど、「日本という国に期待し、政治を変えればどうにかなる時代ではない」と思うわけです。野党に力も才能もないのが日本の悲劇かもしれない。
でも全く一筋の光もないのかと言うとそんなこともなくて、前にも紹介した自民党の若手議員が集まって官邸に提出した「提言書(「デフレ完全脱却による財政再建に向けた来年度予算編成についての提言」)」が採用されれば日本は良い方に向くと思う。
でも日本には大きな大きな問題があって、それは政治家も官僚も大企業も個人も「自分のことしか考えなくなった」という点。特に国を動かす官僚のセクショナリズムは日本の発展の足かせになっているとしか思えないし、天下りを含む「権益重視」がある限りどんな凄い政治家が出てこようが日本は変わらない。
私はオーストラリアに25年住みましたが、オーストラリアの何がわかるわけではないものの、日本に比べると「国のために官僚は動く」のを感じます。当然、政治家も同じで、それを「監視する国民の目」があると思う。でも日本にはそれがない。
官僚は優秀だから彼らに任せておけばよいという考え方が日本には蔓延しているように感じます。だから官僚のやりたい方向にしか国は動かない。政治家不在、国民不在じゃないですか。それがモリカケ問題でも様々な不祥事で見えてきているのに、官僚の世界にメスを入れようという大きな動きは生まれない。
だからこそ、次期首相は?なんて質問に平気で「石破」だ「小泉ジュニア」だなんて声が出てくる。一体彼らが何を考えて何をするつもりなのかは関係ない。所詮、首相は「お飾り」でしかなくて、優秀な官僚がいればどうにかなると思っているんじゃないか。
政治家もそれを考えているのが常に見えるわけで、トップに必要な能力って何かというと「官僚の使い方」だと考えている様子。だから自民党からも政局の話しか聞こえてこない。私にしてみると石破氏、小泉ジュニアが首相になる日が来たら、本当に日本は終わると思っているんだけれど・・・・。
大臣選びを見てもいかにいい加減かってのがわかりますよね。派閥と当選回数で持ち回りみたいなもんで、適材適所は考えられていない。
でももしも政治家や官僚が「自らの利益を考えない。国に奉仕する」と本気で思うような時代がくれば日本は変わるはず。
頭の良い自己中がどれだけいても日本は良くならないけれど、「滅私奉公」が出来るバカが多いほうが国は良くなると思う私。
安倍さんを見ていると「官邸主導」を頑張っても大きな壁があるのを自覚して萎んでしまった感があるし、民主主義で選ばれたリーダーにやりたいことをやらせないメディアや野党、官僚が力を持つ日本が、どうやって良くなることが出来るのか。
絶対に無理だと思う。
そして日本には安倍さんに代わる政治家がいないという点。いや、いないことは無いけれど、血筋や派閥、利権が障害となって有能な政治家でも上に出てくることはできない。日本って「創業者一族が支配する同族企業と同じ」じゃないですか。
でもま、憲法改正はどうにか成し遂げてほしい。これだけが私の願いかな。