マレーシアの自動車社会では誰しもが使っている「Touch’n Go」「SmartTag」ですが、これから大きく変わるようですね。今まで全く気が付きませんでした。
まず「Touch’n Go」のシステムそのものが変わるということはなく、拡充されると考えれば良いのでしょう。スマホで管理できる「Touch ‘n Go eWallet」が出てきて、またこれで「スマホで簡単に通常の買い物の支払いもできる」ような方向にするんでしょう。まさに今の中国ではキャッシュを使わずにスマホで支払いするのが一般的になったそうですが、それと同じ方向性を見ているんじゃないでしょうか。マレーシアでは偽札も多いですし。
今回、気になったのは「SmartTag」の行方です。これは「Touch’n Go」というカード状のものを入れる小さな機器で、これがあれば高速道路の料金所も止まらずに通過できる。
マレーシア事情に詳しくない方のためにちょっと書きますが、「Touch’n Go」とはこんなカード。
「Touch’n Go」のシンプルなカードもあれば、提携している企業や店舗のカードも多く存在する。
基本的には「高速道路料金の支払い」用だったはずですが、今ではこれで買い物ができたり、駐車料金の支払い、公共の乗り物でも使えたり、どんどん用途は広がっています。そしてそれぞれの利用者が「スマホで管理することが可能」になった。それを「Touch ‘n Go eWallet」という。
「Touch’n Go」のサイトはこちら。
スマホを使った「Touch ‘n Go eWallet」のページはここ(クリック)。こちらのほうが重要。
ただし、今の時点では試験的にやりだした段階で、事前に申請が必要みたい。私のスマホ(ソニーZ5)にアプリを入れようとトライしたのですが、「対応機種ではない」と出てインストールもできませんでした。
そして大きな変化があるのは「SmartTag」ですね。これはTouch ‘n Go のカードを差して使う器具で、これがないと高速の料金所を走ったまま通過できない。
料金所は二種類あって、ブルーの料金所は「Touch’n Go」カードを読み取り機に読ませる。黄色の「SmartTag」の表示があるところは「止まらずに通過可能」ということ。
この「SmartTag」が「販売停止」になったのは間違いがなさそう。
Touch ‘n Go stops selling SmartTAGs
ではどうなるのか。
「SmartTag」に替わるものはなんと「シール」なんですね。「radio-frequency identification (RFID) system」と呼ばれるもの。
これは車に貼り付けるシール状のものでこんな感じ。
今は試験運用の段階ですが、すでにあちこちの料金所で対応しだしている。ただこれを「色で見たら駄目」で「RFIDの文字を確認」することが重要でしょう。看板は白もあればブルーもある。
本格的運用は来年の1月から。
このRFIDに関してはこの動画を見るとよくわかります。でも英語。
随分変な場所に貼るんだなぁと思ったのですが、「金属の近くは駄目」とのこと。電波が干渉するんでしょうね。
このシステムってアメリカや台湾ではすでに使われているとのこと。
今の時点で慌ててどうするべきかってのはないと思いますが、今の試験運用の人数を順次増やすみたいで、どこかの時点でやってみますかね。
楽しみですね~~。