調理実験が趣味の私ですが、まず焼きそばを作ることはありません。実験として面白くないから。(笑)
チャーハンもこれを書くのは恥ずかしいのですが、作ったことは生まれてこの方、一度もありません。
でもIHの強い火力を使えば、私が望む焼きそばが作れるんじゃないかと思って実験することにしました。
それは「焼き焦げがある麺」で、ベチャっとしていなくて乾いた感じがする焼きそば。そういう意味では日本風のソース焼きそばとは違う。特に私が作りたいのは、非常に単純な「モヤシとビーフン」の炒めたもの。これって中華のお店に行けばどこにでもあるようなものですが、これを自分の家で自分の好きな具材を好きなだけ入れて作ってみたいんです。
ところが我が家のガスコンロでは「モヤシを炒める」のも難しくて、水分を飛ばせずにベチャベチャになるばかり。だから「モヤシ・ビーフン炒め」の実験はしていません。
でも火力が強いIHで、なおかつ熱をしっかり貯められる厚さのあるフライパンならできるかもしれない・・・なんて考えていたわけです。
そもそも我が家のガスコンロで焼きそばは出来ないのかというのも考えました。モヤシが駄目なのはわかっていますが、そもそも焼きそばを作ったことがありません。ヨメさんも焼きそばはつくりませんし、せいぜい中華のお店でテイクアウトしてきたものを炒め直す程度。
ということで、まずはガスコンロでどれだけのことが出来るか実験してみました。
モヤシは無く、野菜もいろいろあるわけじゃありませんが、うまい具合に出来た「豚の軟骨煮」がありますので、これを主役で作ってみようかと。
焼きそばの麺は冷蔵庫で出番を待ち続けていたものを使いました。そしてそれプラス、ビーフン(細いもの)です。
この二種の麺を入れるというのは私がマレーシアに来てから覚えた技で(中華店ではそういう料理が普通にある)、これだけで汁麺も劇的に美味しくなるのね。
これらをですね、キンキンに熱くしたフライパンでまず焼いてみました。もちろん「油」を入れますが、煙が出るほどまで熱くします。
入れた瞬間はジャジャ~~と嬉しくなる景気の良い音がしますが、その瞬間、温度は下がって悲しい状態が続きましたが、それにもめげず気持ちだけ強火で焼き続けました。
10分近く焼き続けたところ、焼きそばの麺はうまい具合に焦げました。でもビーフンの方は白く固くなるばかりで焼き目はつかない。でもこの歯ごたえがあれば良いと思って、それで焼きそば作りを続行。
この麺類は取り出して、フライパンを再び煙が出るほどに熱し、冷蔵庫にあったキャベツを大量に入れ、ニラの芽、タケノコとか具になりそうなものを塩コショウをして炒めました。本当はキャベツも焦げ目を付けたいのだけれど、それは出来ず。
適当に炒めたところで、「豚の軟骨煮」とその汁がゼラチンで固まった物を入れ、そして焼きそばの麺とビーフンを投入。
折角焼き固めた麺とビーフンが水分を吸ってまるで意味がなくなるかと思ったのですが、たまたま水分量が多くなかったのでしょう。いい感じに出来上がりました。
味付けは醤油とオイスターソース、そして「豚の軟骨煮」だけ。
この見た目ではまるでわからないと思いますが、結果は上々。焼きそばのカリッとしたところもあったり、ビーフンも同じく歯ごたえがあるところがある。これが適当に混ざっているところが良いと思いました。
良い匂いがするね~~~とキッチンまで来た長男がこれを食べて大絶賛。
中華料理屋で食べる焼きそばみたいだ、ですと。(笑)
私も自画自賛ですが、これならお金を払って食べても良いと思う出来。
今回は海鮮モノは一切なしですが、イカなりエビなり好きなものを入れて、そして「豚の軟骨煮」があれば、かなりものが出来るはず。
嬉しかった~~~~。
火の弱いガスコンロでもこの程度のことが出来るなら、火力が強いIHならもっと美味しく出来るはず。美味しい具材をいろいろ入れて五目餡掛けみたいにするのが私の目標。
さぁて、やっぱりIH対応のフライパンを買ってこないとだわ。
でもこの写真に写っているフライパンって32センチなんですよ。この大きさがないと大食いの我が家では十分な量が作れません。
ところがIH対応の大きなフライパンって無いみたいなんですよ。26センチはあるけれど、それ以上の大きさのものはWokタイプになると言われました。いわゆる中華鍋みたいに大きくても底は狭く湾曲している鍋ね。
でも私が欲しいのは底が平で広いフライパン。餃子が30個ぐらいは乗せられるようなフライパンが欲しい。
そういうのもあったことはあったんですが、高さが5センチぐらいしか無いのね。これじゃ使いみちがない。
「日本なら・・・」という言葉は使うべきじゃないんですが、日本から買おうかというのも頭をよぎりました。ところがIH対応で、大きくて、分厚いのなんて3キロを超えますから郵送費がかなり高くなるのね。
なかなか思うようにはなりません。