先日ビットコインが４月２日に突然動き出しましたが、それって１月２日の「円の急騰（豪ドルの急落）」と同じかもしれないと思っていたんですよ。あの円の急騰（豪ドルの急落）は「実需」は全く関係のない、いわゆる「仕手筋」と言って良いような連中が「豪ドルを買うばかりの日本人（ミセス・ワタナベと呼ばれている）」を狙って「踏み上げさせる作戦」で、１月２日という日にち、時間帯、一瞬に値が上がった（豪ドルは下げた）動きから、それは間違いないと思っています。
案の定、一瞬に値は戻り、元に戻る動きをしている。豪ドル・円の日足。
ビットコインの急騰も似たような感じはあるんですね。１２時３０分に一気に動いた。これって作戦を練っていた連中が呼応して突撃をしたんじゃないですかね。時間的にも欧米はのんびりしている時間帯だから値は動きやすい。そして当然、自動売買システムを動かしているトレーダーがいればその動きは大きくなるわけですが、それにしても上の円みたいに値が戻ってこないんですよ。
ビットコインの１時間足を見るとそれがはっきりわかります。
カモを血祭りにするとしたら、それは４月２日に終了すると思うのですが、二日後に高値を更新している。これって何か変だと思うわけです。
新しい幕が開いた？
そう考えても良いんじゃないかと今は思っています。
ただし、何度も書きますが、ビットコインが世界で認知され、見直されて値上がったと言うより、「投機対象として動き出しただけ」なんじゃないかと。つまりまさに「仕手株」と同じで、買い手と売り手の思惑だけで綱引きが行われるだけでしょう。
そしてきっと買いを仕掛けている連中は次々ともっともらしいニュースを出してくるんでしょう。
でも私は何度も書いているように、こんなに突然上がったり、そしてまた急落するような「通貨」は本物の通貨だろうが暗号通貨だろうが、「使いみちなんか全く無い」と思っています。そして実際に「通貨」と呼びながら「使えるところなんか皆無に等しい」。これっていくら「投機対象」でも酷いなんてもんじゃないわけですよ。
若い人はご存じないかもしれませんが、投機対象としてかつては「小豆」がありました。また近年では「石油」も投機対象になっていると思うのですが、それらには「裏付けされる【現物】が存在する」んですね。だから最悪の場合は「持っている現物を出す」「現物を引き受ける」ことが可能で、それは世界で流通しているわけですよ。
ところがビットコインは「絵に描いた餅」でしかないんじゃないでしょうか。まさにギャンブルの世界。
こういうもので「相場とは何か」「値動きを読む」「値動きに乗る」ことを学ぶには良いと思うのはいつも書いていることですが、これで儲けようなんて考えるのはプロ、ハイアマの世界の話であって、初心者は「勉強のためにやってみる」程度じゃないとかなり痛い目に合うであろうことは覚悟していたほうが良いと思います。それも「バイ・アンド・ホールド」で儲けようなんてのはただの「飛んで火に入る夏の虫」だと思います。
でも「今が買いどきだ～～」と信じるのならそれも良いと思うんです。でも「今が買い時」だとわかるとするなら、「いつ売るべきか」「どういうふうになったら売るべきか」ってのもわかっていないと駄目ってことなんですね。「利益確定」はいつどんな時にするんでしょうか。あるいは「駄目だ。撤退だ」というのはどう決める？
な～～～んて、またダボは偉そうなことを書いていると思うでしょ。（笑）
私も書きながらそう思いました。そして昔は株式投資も「バイ・アンド・ホールド」が原則で「信用取引」「空売り」をするのはギャンブラーでしかない。短期売買なんてもってのほか。「会社の株主としての自覚を持て」なんて偉そうなことを言うジジーが結構いたんですよ。
あのときのジジー達と今の私とほぼ同じ歳。やっぱりこの歳になると偉そうなことを言いたくなるのかもね。（笑）
でもこれって頭で考えたことを言っているんじゃなくて、長い間の自分の反省点として、また多くの仲間達を見ていて気がついたことなのね。そして誰でもが通る道だと思うんですよ。そこを通らずに先に行けることはなくて、でもさっさと通り過ぎるべきことだと思うから書くわけです。
しかしあのときのジジーが現代の相場の世界、そしてビットコインの存在を知ったら泡を吹いて気絶するんじゃないですかね。
時代とともに売買のやりかた、大事なポイントって変化するし、投資対象によっても違う。
だからあまり過去の名人のやり方を学んでも現代には意味がないかもしれない。これは「チャート分析」も同じで、いまだに「SMA（２６）が～～」なんていう解説を聞くとこの人、大丈夫だろうかなんて思うくらい。
でも変わらないことって一つだけあるんですね。それは「値動きは買い手と売り手の力関係だけで決まる」ってこと。だから私はそこだけにしか注目しません。