FXで「レバレッジ50倍」を使う?

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新年早々、トレードの話で申し訳ありませんが、読者の方から質問メールがあったのでそれに関して書きます。

その方は、私の他の読者との「コメント欄のやりとり」を読み、その中で私が「レバレッジ50倍を使う」と書いていたのを読んで驚かれたとのこと。なぜそんなレバレッジを使うのか?と。

このブログの読者って面白くて、コメント欄までもきっちり読む方が結構いるんですね。以前、「コメント欄の方が面白い」と言われたこともあったり、コメント欄で読者同士の意見の交換も行われたり。

私としてはそれは非常に嬉しいのですが、基本的には「私はブログとコメント欄と書くことが違う」ことが結構多いんですよ。

これって嘘つきみたいに思う方もいらっしゃるでしょうが、ブログに書くことは「一般論」なんですね。どういうバックグラウンドをお持ちの読者が読んでいるのかは私にはわからないわけで、「誰にでも通用すること」を基本としています。

ただコメント欄でやり取りする読者の中には、バックグラウンドが多少は分かっている方も多いですし、「個人的なやり取り」ですし、ケースバイケースで考え方も変えないとなりませんから、ブログとは違うことを書くことは実は多いのね。

今回のレバレッジの話もそうで、ブログでは「FXのレバレッジを50倍使う」なんてことは絶対に書きません。これは初心者はもちろん、ハイアマでもかなり危険だと思いますし、【絶対に推奨はしない】し、そういう読者がいれば「ちょっと考え直したほうが・・・」と私は書くはずなのね。

でも自分は使うつもりでいる。(笑)

要は「口座残高を増やせば良い」だけのことなんですが、【補充しない】という大原則があるので、ま、短期間だけ高レバレッジを使おうと。

今まで私はそこまでのレバレッジを使うことは無かったのですが、今後も「それを常に使うということではない」ですし、ある瞬間だけ使いたい時があって、そういう時には使える業者の方が良いと思っているわけです。またレバレッジだけではなくて「リクイディディ」つまり【板の厚さ=出来高の多さ】も業者によって違っていて、私がメインで使っているInteractive Brokersではもの足りないものがあるということ。

ですからFX専用に使う業者を調べています。今のところは「Dukascopy」が良いと思っていますが。

これから一般論を書きます。

FXのレバレッジもそうですし、先物も証拠金が少ないとか、【小さな資金で大きく取引ができる】のが当たり前の業界なんですね。日本の株式の「信用取引」と同じですし、アメリカ株でもそれは可能。ましてや「空売りをする場合」は【信用口座】を持っていないと出来なかったり。

空売りも危険といえば危険で、「買うだけ」なら最悪の場合でも【値はゼロになるだけ】の【損失限定】ですが、空売りの場合、「値の上昇は青天井」なわけで、【損失限定ではない】のですね。だからそこを強調して「危ない。やめろ」という人は多い。

でもそれって、車の運転で言えば「山道は危ないから行くな。高速道路も走るな」というのに似ていて、たしかに「やらないほうが良い人」がいるのは間違いがないけれど、「利用したほうが良いケースは多い」わけです。

ただし、「高速道路に速度制限がないとしたら、時速300キロで走るのか?」ということでもあって、今回の「FXのレバレッジ50倍」というのはそういうことでもあるんですね。だから私のコメントを見て驚いた読者がいるのはわかるし、私はそんな倍率を使うとブログには書いたこともないし、使ったこともないし、当然、推奨したこともありません。

要は「リスク管理が出来るかどうか」が問題で、レバレッジの倍率そのものは関係ないのね。

そしてその「リスク」は人によって、トレード対象によって、手法によって大きく違うわけです。また【資金管理】からも考える必要があって、「用意した投資額がゼロになってもかまわない」状態なのか。また「マージンコール(投資金額が足りない連絡)」がかかった場合、すぐに入金できるのかというのも大いに関係あるわけです。

というか、私の基本的考え方は「レバレッジがない」「低い証拠金で売買できない」【現物しか売買出来ない】というところを原点としています。

つまり「現物で売買できる状態」を常にキープして、しかし「取引口座には少ない金額を入れておく」ということでしかないのね。100の資金があるとしたら、90は普通口座にそれを入れておいて、取引口座には10を入れておく。これが私の「レバレッジ10倍の考え方」なわけです。

レバレッジとは「借金そのもの」なわけですが、実際には「その分は他の場所に持っていないとレバレッジをそもそも掛けるべきじゃない」という考えを持っています。「借金までしてトレードするな」ってこと。

不動産投資で「頭金は10%。90%は借金」というのとは違っていて、トレードや投資は【それは絶対にやってはいけない事】と私は決めています。ここは「自分はアホなトーシロでしかない」と何度も自分に言い聞かせて思い込む必要があると思っています。

それと「マージンコールは絶対に起きないようにする」のも基本で、【口座の全額損しても良い状態】を保つと共に、【そうならないようなリスク管理】も当然するわけです。当然、売買手法もそれに合わせて決めないとならない(ここは重要)。

これが出来ない場合は「レバレッジを掛けることそのものが危険」になるわけで、倍率は関係ないと言っても良いくらいで、「レバレッジは借金と同じ危険がある」という風に考えるのが良いのね。

で、私の場合ですが、「トレードに使う資金」は上限を決めていて(それをA資金と呼んでいる。今後は4倍まで増やす予定)、そしてその割合も全体の1%前後でしかないほど少ないのが私のやり方です。なおかつ、【補充はしない】のも約束で、勝てなくなったら「どんどん投資金額が下がる」ような仕組みをわざと作っています。そしてその資金が大きくなってきたら「余剰分を資産運用の方へ回す(これをB資金と呼んでいる)」だけのこと。

で、今、今までとは違って二人の息子たちも参戦することが決まりましたし、私自身の目標額も上げたので【トレード用資金が足りない】状態になった。でも「補充はしない」のは私の憲法みたいな「絶対に守るべきルール」ですので、レバレッジを上げない限りはやりたいことが出来ないということ。

細かいことを書きますと、【普通にトレードする分にはそのレバレッジは必要ない】のですが、最近、【売買ロット数を増やした】のと、手法を変えましたので【追撃する】ことが増えたのね。いわゆる「ピラミッディング」をするわけですが、「その場合は、資金を補充せずにレバレッジで対応する」というだけのことです。

でも当然、二人の息子たちは全く別で、レバレッジは精々10倍止まりですし、先物も証拠金が安くても「彼らの口座には十分な資金を入れておく」のは当たり前のこと。

例えば先物ですが、これも「証券会社によって証拠金の額が違う」のね。

私のメインのInteractive Brokersは証拠金が高い方で、例えばですが、アメリカのS&P500のE-miniをトレードする場合、イントラデイでUS9000ドルちょっと。オーバーナイトでUS13000ドル掛かります。

ところがNinjaTraderの証券部門の場合は、それぞれUS500ドル、US12000ドル程度。イントラデイの証拠金(マージン)はなんとInteractive Brokersの18分の1です。

これはつまりFXの業者によってレバレッジの上限が違うのと同じことなんですね。

そりゃ誰でも「少ない資金でトレードできれば嬉しい」わけですが、NinjaTraderの場合はUS500ドルですが、それで売買できる「実際の金額」は、US50ドル掛けるIndex point ですから、今、S&P500がUS4800ドルだとすれば、E-miniの1枚はUS240000ドルなんですね。

US24万ドルって日本円で言えば3300万円。その価値がある先物を「たった500ドルの証拠金で売買できる」なんてキチガイじみていると思います。レバレッジとして計算すると480倍にも相当する。

日本ではこんな事はありえませんが、世界ではこういうのがあるんですね。FXでもレバレッジ500倍なんてのもある。

もしこれに喜んで、本当にこの金額しか口座になくて売買したら、たった0,02%の値動きで証拠金は飛んでしまうわけです。

FXで言えば、1ドル140.00円で買ったとして、1ドルが139.70円と30銭下がっただけで全額を損してしまう。

恐ろしいですよね。でも5~10銭抜きを主にやるスキャルパーもいるわけで、高レバレッジを歓迎するトレーダーは多い。

そんな危険なことをするトレーダーがいるのかと思いますが、【儲かれば大きい】わけですし、そしてまさにルーレットの赤黒に賭けるが如くFXをトレードする人達もいるってことなのね。どこの業者も「全額損をする前に強制売買」をしてしまいますし、中には「口座の額以上の損失は出ないようなシステムである」と確約する業者もいる世界。

実はこれは暗号通貨の世界も同じで、何千円、何万円の小遣いでギャンブルをする人達がとんでもなく多くいる世界なのが値動きや実際の約定や板情報を見るだけで想像できました。

ま、それが好きな人はやればいいだけの話で、「参入しやすくなっている」のは、私は良いことだと思っています。ただまともなトレーダーに成りたいと考えていれば、そんなことはしないのが当たり前だと思うし、「少ない投資額でも良い」ということになっていても、「それなりの投資額を入金する」のも常識だと私は思います。

でもその辺も、トレード手法は人それぞれですし、狙う値幅もそれぞれ。ですから「これが正解」というのも無いはずで【リスク管理がちゃんと出来る】という自信がある場合には、高いレバレッジを利用することもあるのは良いと思っています。

私の場合は、短期間の、それもあるシチュエーションの時にハイレバを「使うこともある」程度かな。

でも「高レバレッジでトレードする」のが【習慣づいてしまった】場合、長い年月の間に何が起きるのかは簡単に想像できますね。

【絶対に大丈夫】ということはこの世には無い。
 

 

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