ビレッジグローサー@ワンモントキアラで買った豚足ですが、テリーヌにしようか、それとも福岡風に茹でてから焼くかいろいろ考えたのですが、面倒くさくなって「肉骨茶」にすることにしました。
実は私は肉骨茶ってあんまり好きじゃないんですよ。美味しいのを食べたことがないからだろ?なんて言われればそのとおりかもしれませんが(クランの有名店にいったことはある)、息子が肉骨茶を食べたいと言うので良いと思いました。
また肉骨茶ってそもそも良い肉を使って作る料理じゃなくて、それこそ昔の港湾労働者が捨てちゃうような骨とか半端な肉を煮込んだものと聞いていますから、それに合う肉は?と考えれば、やっぱり一番最初に思いつくのは「豚足」なんですよ。これなら私も食べたいと思うし。
ということで肉骨茶ですが、我が家にあったのはA1の肉骨茶の素。これより違う会社の方が食べ比べたときに美味しいと思ったのですが、これしか家にはなかったのでしゃーない。
しかも息子が「濃~~いのが良い」というので二袋使うことに。(笑)
ビレッジグローサー@ワンモントキアラで買った豚足はすでに切られていて、これは使いやすい。
まずは流水で洗ってから、一度茹でることに。
まぁまぁ、凄いアクがでること。でも臭い時には目眩がするようなあの豚足の臭さは皆無。今はどこでもそういう時代になったんでしょうね。
これをまた流水で洗って、準備完了。
私の大好きな「ゼラチン質」がたっぷりで嬉しい~~。(笑)
これを水から煮込んだのですが、野菜のクズ、多めの生姜、ニンニクを入れ、多めの紹興酒、多めのダーク醤油、ちょっと控えめの醤油と忘れてはならないオイスターソースを入れて煮込み開始。
最近、確信を得たこととして、「蓋をして煮込むと匂いが回る」「蓋をしないと匂いが飛ぶ」ことがあります。これは鶏で白湯スープを作る時も同じで、肉骨粉を作る店も、日本のラーメン屋もグツグツと蓋をしないで煮込むのはそういうことだろうと思ったり。
また一歩進んで、「匂いが出るのは最初の頃」というのもわかってきたので、まずは蓋をせずに30分、グツグツと煮込み。その後は時短のために圧力鍋で30分。このときに、私は炭水化物が食べられないので、大根を多めに入れてみました。ああ、干ししいたけの戻したものと戻し汁も投入。フニャフニャになった野菜くずはこのときに取り除きます。
そして出来上がる直前に、白菜とかキノコを入れたり。そして木綿豆腐。
これで私としては食事として成立。(笑)
トロントロンの豚足はやっぱり美味しい~~~~~。でも砂糖を使えないので代用品を使いましたが、コクがでませんね~~。
でもやっぱり私は肉骨茶が好きじゃないと思った。
それでも今まで家で何度も作ったことはあって、前にマレー半島を走るオリエンタル・エクスプレス鉄道の食堂でフランス人シェフが作る「肉骨茶風の牛の頬肉の煮込み」を出しているのを知り、それを家で再現しようとしたことがあるんですが、肉骨茶そのものよりなにか他の方法を加えたほうが美味しいような気がするんですよ。
オリエンタル・エクスプレスで出されていた「肉骨茶風の牛の頬肉の煮込み」。
だから今回は「豚足」しか使わなかったし、きっと皆さんが気持ち悪い~と思うはずの「豚の耳と顔」は冷凍庫にいれたまま。
もし明治時代の日本人の港湾労働者が、安い「豚の頭」をもらってきて料理するとしたらどうするだろうかと考えた場合、きっと味噌味にするんじゃないかと思うし、そんなものを是非想像して作ってみたいと思いました。
テリーヌはまた次のお楽しみにしたほうが良さげ。