渋谷のホテルに「籠城する」というヨメさんですが、私一人で好きなところに行って好きなものを食べるのも気が引けますので、ヨメさんが興味があるようなお店を探しました。
それは「とらふぐ」。
ヨメさんは福岡出身で、ふぐは身近な食材でよく食べていたといいますし、美味しいとらふぐを食べたいというのは時々言っていました。
じゃ、とらふぐで釣ろうと思い調べたところ・・・
ホテルから歩いて10分以内のところに、なんと3件あるのがわかった。どれも老舗ではなくて近年あちこちにできた安売りのチェーン店。
その中で、何年か前に日本に来たときに行ったことがあるチェーン店がありましたので、そこにすることに。
「とらふぐ亭」(サイトはここ)
まずは「皮」。実はふぐには詳しくない私が一番好きなのはこれだったりする。
てっさし。このお店は一人前ずつ別のお皿が出てきますので、喧嘩にならない。(笑)
唐揚げ。
白子の天ぷら。
焼き白子。
そしててっちり。
雑なもり方ですが、肉がピクピク動いていましたので、活とらふぐを使っているのは間違いなし。
そして最後は定番のおじやですが。。。
最初にはコニコニ顔で食べていた私達夫婦ですが、段々と愚痴が出てくるように・・・。
やっぱりイマイチなのね。
焼き白子だけはそこそこ美味しいと思いましたが、他の物は「とらふぐに間違いはないのだろうけれど・・・」という感じ。
もしかして、二人じゃなくて四人できて「大きなとらふぐ」を使えばまた違ったかもしれない。てっちりもそうで、二人分のガラや肉を入れても十分に味がでないのね。
私がおじやを食べていたとき、ヨメさんが聞きました。「味する?」と。
私は「うん、お米の味がいっぱい」と答えて大笑い。
コースに白子を追加して、お酒を飲んでも一人一万円前後で収まるとらふぐ料理って無理があるのかもしれないという結論。
でもどうにもならない店かというとそんなことはなくて、主役のとらふぐ以外の調味料や付け合せは全く問題がないし、板さんの技術に問題があるわけでもないと思いました。上にも書きましたが、4人ぐらいで行って大きなとらふぐを選べたらかなり違うのかもしれない。
どちらにしてもこの店は、歳食ったジジババが「美味しいとらふぐでも食べに行こうか」という店じゃなくて、会社の帰りに若い連中を連れて行くような、そんな感じの店なのかもね。
老舗でちゃんとしたものを食べてみたいなぁ~~。
でも私はやっぱり関東人で、ふぐそのものに慣れていないし、美味しさがわからないのは間違いがなさそう。ヨメさんは関西系で、家でも30年以上関西系の味付けのものを食べて慣れていはいるものの、やっぱり私は「白身の薄造り」より、青魚やマグロの方が好き。
マレーシアの小籠包だけれど、鼎泰豊よりドラゴンアイの方が美味しいと思うのも同じ理由かもしれない。鼎泰豊は多くは薄味系で、ドラゴンアイは味がしっかりしている。
しかしさすが東京には良さげなお店が山のようにあるけれど、どの店に行けばよいのかがわからない。食べログみたいな口コミをあてにして行っても、嘘だろ?みたいなことが起きるのが普通。これはゴールドコーストでもクアラルンプールも同じで、なかなか自分に合う店って見つけられない。
だからやっぱり老舗に行くのが一番なんだけれど、そうだとすれば「渋谷」という街を宿泊地として選んだのは間違いかもね。神田や浅草方面に行くのは面倒なんてもんじゃないし、でもあっち方面で泊まるなんてことは考えたことがないけれど、それも良いのかもしれない。