ユーチューブで「ダイアモンドプリンセス号での対応がずさんだ」と激白した岩田健太郎教授ですが、すぐにその中で言及されていた「厚労省の某人」が自らカミングアウトして反論をしたのが高山義浩医師。そしてなぜか世の中の多くはこの高山義浩氏を絶賛しているみたいで、「厚労省も現場も頑張っている」「問題はない」と考えているように見える。
ほんとにそれで良いんですかねぇ。
じゃぁ日本のやり方に苦言を呈した海外の専門家はなんなんですか。アホですか。
中国への渡航、中国人の入国を禁止したり、日本への渡航に注意喚起する国々が出てきたけれど、それを決定した国々の専門家も政府もアホですか。
国境封鎖と同じようなことをしたプーチンもバカ?
世界の国々は、たいして怖くもないコロナウィルスの蔓延で大騒ぎをするマヌケなんですかね。
私も思うんですよ。感染者はすでに世界に散らばってしまっているし、水際作戦はもう遅いって。
そしてこれからの水際作戦は「感染のピークを遅らせる効果」ぐらいしかないと。でもその間に研究も出来るし準備もできると。
今の日本のステージは、皆が絶賛する高山義浩氏に言わせれば、
◯ 流行を抑止することは主たる目的ではなくなってきました
◯ 重症化する人を減らし、とくに新型コロナに感染して死亡する人をできる限り減らすことに力を注ぐべきです
とのこと。
これもわかるんですよ。
でも「流行を阻止することは出来ない」とするなら、「一定の率の死亡者も出てくるのはしょうがない」ということで、「ではその死亡者をできるだけ減らそう」となりますが、それで皆さん納得できるんですかね。
高山氏はこうも言っている。「もはや、流行を抑止することは主たる目的ではなくなってきました(やれることはやるべきですが)。」
この(やれることはやるべきですが)という事に力を入れている国々があるわけで、高山氏もそれは否定していない。
私は問題はここにあると思うんですよ。
高山氏を絶賛する人は多いけれど、やっぱりダイアモンドプリンセス号では問題はあったと指摘する少数派意見もあって、それは炎上した岩田健太党教授だけじゃない。
つまり、その人達は「感染を広げていはいけない」というところに注目しているんじゃない?
そしてそういう方向で考えている世界の国々も多い。
日本は、感染が広まるのは覚悟しよう。でも頑張って重症患者、死者を減らしましょうという考え。
医療従事者、医療関係者は、現場を考えるから、高山氏の考え方を受け入れやすいのだろうと私は思うんですよ。街なかでの感染拡大に関しては注意喚起しか出来ないんですから、医療現場でどうしようか考えるのは当たり前だし、そしてそれは論理的でもあると思う。
一般的に医療崩壊が起きそうな現場、つまり戦争とか大惨事が起きた時、「運び込まれてきた病人、けが人を、医師は区別をする」わけですよね。確実に助けられる人を助け、重症患者や治療しても無駄かもしれない人は後回しにする。これのことをなんというのでしたっけ。トリアージ?これって結果的に「死亡率を減らすには有効」なのはわかる。非常に論理的だと思う。
でも、後回しにされて死んでいく人ってどうなのよ。
そもそも、それは戦争時とか、病人けが人を減らすことが出来ない、医療環境を大きく出来ない緊急時の場合に限るってことですよね。
じゃぁ、病人、けが人を減らしたり、医療環境をよく出来る場合だったらどうするべき?って話になる。
これは今回のコロナウィルスの場合も同じで、感染者を減らし、医療体制を大きくすることを選択する国々もある。
まさに中国がやったのはそれで、戒厳令みたいな厳しい規制を行い、そしてレベルが低いと笑われようが新たな医療施設を速攻で作り上げた。
アメリカや香港も、緊急受け入れ施設を建設中のはず。
さて、日本は?
感染は広がる前提で、そして医療リソースを効率的に使うことを考えている。だから、感染していても発症していない人は医療施設に留め置かず、60時間の観察で陰性ならリリースすると決めた。
要は、日本の場合、前提が違うってことで、その前提なら、厚労省、政府が考えていることも大正解なんでしょう。
でも、世界ではその「前提を変えようという努力をしている国々がある」ってこと。
ダイアモンドプリンセス号に入って、苦言を呈した岩田健太郎教授の言うことは、「今の現状では無理」ってことなのはわかった。だから岩田氏の言うことは却下で、現状改善は後回しみたいなことで良いのか?
改善できるならしますよ、というのが現場の声でしょ。でもできないんですよ、いろいろな事情があってと。皆、努力をしているのを分かってください、と。
チャーター便で帰国した人達を「相部屋」に入れた時も同じじゃないんですかね。現場はとにかく頑張ったんです。でもどうにもならなかったんです。理解してくださいと。自殺者も出たぐらいですから、現場は大変だったのは想像できる。
でもそれで、はいわかりました、って納得しちぇばそれで良いんですかね。
ダイアモンドプリンセス号で感染した日本人夫婦、80代ですが、亡くなりましたね。
一般的に感染しても若者は大丈夫で、年寄や持病がある人は死に至るケースがあると言われている。年寄りの発病する割合は10%で、1%が死に至ると。
その1%が実際に起きたわけですが、確率的にそう言われているとおりになりましたね、で良いんですかってことなんですよ。
2月1日に、香港で降りたダイアモンドプリンセス号の乗客が感染しているのが分かった時点で、管轄権のあるイギリス、そして船長がなんらかの行動を取っていれば、この夫婦は感染しなかったかもしれない。でも船の中ではカジノ、パーティー、ショーも続けられていた。
そして横浜に入港。日本は船の中での感染が広がっているだろうという前提のもとに、検査キットを準備するなり他の検査機関を総動員してどうにか確認する手立てを考える時間はあったはずな’のにそれはしていなくて「全員検査」もしなければ、隔離も中途半端。でもそれは日本の、そして厚労省の方針があるからで、そうなったんでしょう。未だに高山医師は「感染初期は風邪と同じ」と言うし、そのまま快方に向かう人が多いと。
私はその老夫婦は捨て置かれたのと同じに思うんですよ。また他の人達も「外への感染を広げないために【船に隔離】された」わけで、船の中での隔離は不十分だった。そして「ミニ武漢現象が起きてしまった」。私はイギリスもアホ。日本もアホに思えるんですけど。
でも3000人を超す人たちを下船させて、個別に隔離出来る施設がないんだからしょうがないじゃないか?初期の全員検査もできなかったのはしょうがないじゃないか?
しょうがない?
しょうがないで済ますんですか?
現場はがんばってるんですよ、で納得できるんですか?乗員乗客ではない、助ける側の人員から感染者までだして、それも想定内なんですか?
こうやって今後も死んでいくかもしれない方々への責任は誰が取るんですか?
自然災害みたいなものだから、諦めろ?
違うでしょ~~~~~~~。
だから各国では「無駄かもしれないけれど、感染が広まらないように厳戒態勢を取る」のとともに「医療施設、環境を整えようと新たな建設も始める」んじゃないんですか?
もし死亡率が2%なら、「全体の感染者を減らせば、間違いなく死亡者も減る」ところに注目をするのかしないのかの問題。
厚労省は「医療リソースを確保するため」に13日間の観察期間を60時間に短縮することを決めた。「感染していても無発症の人対象」ですが。そして、まさに皆が尊敬する高山氏は「発症しても初期は風邪と同じ」「そのまま快方に向かう人も多い」と言う。
しかし、もしそうやって60時間でリリースした人が発症し、死亡した。感染を広げたとなったらどうする?誰が責任を取る?
それはそうならないように、病院や保健所がフォローするし、それぞれが感染を広げないように努力をしてもらう事になっていると。
それで良いんですか?感染者でも発症してないからと、60時間で家に返して大丈夫?結局、こういう考え方が根底にあるから、今までの日本の対応は駄目だ、遅いと言われたわけですよね。
私はなんか違うんじゃないかって思うんですよ。「現場主義」ならそれは間違いじゃないと思うけれど、国家としてそれで良いのかって思う。つまり、「問題は現場にあるのではない」のであって、「政府が何を考えているか、何をするか」ってこと。現場に任せるだけで良いんですか?って話し。
医師の仕事は「治療」。政府の役目は「感染を抑える」こと。違いますかね?
ま、日本は日本の考え方でやれば良くて、他国は他国。
でも、「日本への渡航に関して注意勧告」を出した国は何を考えているんですかね。日本では「感染の広がりを容認している」と見ているからじゃないですか?
そして、中国人の渡航制限が日本は甘い。
つまり、海外に出たい中国人は、まず日本に行き、2週間滞在し、それから中国人の渡航制限をしている行きたい国へ行けば良いということになる。なおかつ、「日本で発症が確認されたら【日本政府が面倒を見る】ことになっている」のを忘れちゃいけない。
日本の各国と協調をしない方針が、逆に、危険かもしれない中国人を集める結果になる。中国にいるのが怖い中国人は、解熱剤でも飲んで日本に入ってしまえばオッケイ。(中国は解熱剤の販売を禁止した。それを使って移動制限から逃れられないようにするためでしょう。つまりそうする中国人がごっそりいるってことじゃない?)
そういう人たちは、自分が感染を広げることなんか一向に構わなくて、自分が助かりたい一心で日本に入ってくるんじゃないですかね。
もし今後、入ってくる中国人の発症が日本で確認された場合、どうするんでしょうか。厚労省は「状況を見ながら随時対応を変えていく」と言うし、それは政府も同じ考え方でしょう。
でもそういう「小出しにすること」が国民の恐怖を煽ることを忘れてはならないんじゃないですかね。当然、外国もその日本のやり方に不安を感じるはず。
お化け屋敷が怖い理由は、どこからともなくオバケが突然出てくるから怖いのであって、またそれがどこからいつ出てくるのかわからないから益々恐怖を感じる。
日本政府の方針は、お化け屋敷と同じだと有本香氏が言っていたけれど、私もそのとおりだと思う。そのうち、海外メディアから同じ様なことを言われるかもね。
皆さん、海外メディアではどう言っているかチェックしてます?聞きたくない海外の評価を積極的に日本で紹介するメディアはありませんが。
海外が何を言おうと関係ないってのもわかりますが、日本はオリンピックを控えているわけで、もし各国が「日本は危険だ」と判断したらどうなるのか。またすでに、「日本旅行は控えろ」という通達が出ている組織や企業もあるなんて想像できます?
私達は、福島原発事故の時に、海外は日本をどう思ったのか忘れてはならないんですね。極論を言うと、メルトダウンを隠していた日本は情報隠蔽をする中国と似た体質の国という見方を持つ国は決して少なくないはずなのね。
あの原発事故の時に各国の避難、逃げ足の速さにびっくりした人も多いはず。また日本は、風向きも考えないで原発から同心円を描いて危険地域を設定した。これを嘲笑していた、呆れていた海外の専門家もいたわけですよ。
つまり、海外では日本は危機管理が出来ていない国というイメージがあるのを忘れてはならない。そもそも安保や憲法をそうだし、なんでスパイ防止法がないの?と不思議な目で見られる国。
そういう意味でも、ダイアモンドプリンセス号の対応は、全世界が見ている中で日本の威信をかけた防御策を取るべきだったと私は思うわけです。でもこれは現場が考えることではなく、高山医師も厚労省も出番ではない。安倍さんが決断するべきことだったと思います。
厚労省や高山先生のような人が「そこまでやる必要はないです」と主張しようが、「乗員乗客は全員下船。個別隔離の上、全員検査。日本の威信をかけてどんな手をとっても必ずやり遂げろ」という号令は出せたはず。あの時点で世界はすでに大騒ぎをしていたんですから。
私はそういうパフォーマンスも必要だと思うんですよ。そして実際にそれで感染者もあそこまで増えず、あのご夫婦も死なずに済んだかもしれない。重症化する前に入院治療できたはず。そして、乗員乗客ではない「助ける側から複数の感染者を出した」なんてあってはならないことも防げたかもしれない。
厚労省の記者会見では、ゴニョゴニョと「すでに船内感染は広がっていて、我々が入った後はうまく抑え込んでいる」と言っていましたが、でも少なくとももう少し敏速に動いていれば、あの夫婦は助けられた可能性は高い。熱が出ているのに5日ぐらい放置されたんですから。でもそれは厚労省じゃなくて、安倍さんの責任だと思っています。現場って出来ることしか出来ないのは当たり前で、トップが厳しく号令をかけるからこそ、多くの部署も協力して「いつもと違う仕事ができる」のはどんな業界、企業、商店だって同じだと思っています。
ま、それは今だからそれが言えるわけですが、指導者に必要なのは「先見の明」と「決断力」。そしてパフォーマンスだと私は思う。それをリーダーシップと呼ぶのであって、厚労省、専門家の意見を聞いて、「はい、それでやってください」では指導者の意味がない。
でも日本の基本的な姿勢は、まさに高山医師が説明している通りですし、海外の考え方とのギャップは埋まらないのでしょう。私は、世界が「日本は正直者だけれど、政治を知らない」って思っているんじゃなかと想像しています。でもそれは太平洋戦争でもおなじだったのね。チャーチルが、なぜ日本は笑って我慢して我々の要求を受け入れて、それを繰り返し、ある時突然、逆上して刃を向けるのか、日本人は外交を知らない、みたいなことを回想録に書いていたらしいけれど、それと通じるものがあるような気がします。
海外はもしかしたら炎上した岩田健太郎教授の考え方を重視するのではないかと私は思っていて、高山医師の「流行を抑止することは主たる目的ではなくなってきました」という厚労省、日本政府の考え方を海外は評価しないどころか、「それなら日本への渡航禁止、日本人の入国禁止をするしかない」と決めてもおかしくないはず。高山医師のあの発言が厚労省、政府の考え方と.して世界に広まれば、間違いなく日本への渡航に注意喚起を始める国は増えると私は思う。
私が気になっている厚労省の「感染者でも60時間後に陰性なら開放する」という決定に海外は衝撃を受けるかもしれない。ましてやその理由が「安全が確認されたから」ではなくて「今後の感染拡大を想定した時の医療リソースの確保のため」なんて聞いたら「狂ってる・・・」と判断するかも。(ただイタリアは12時間、香港は4日で開放するという情報もある。未確認)
ま、オリンピックにも関係してきますから、それなりに海外の反応は見ていこうと思っています。ただ日本式の「真面目です。正直です。頑張ります」なんてのは海外には一切通用しないと思ってます。欧米って実は中国のほうが付き合いが簡単だと考えているってご存知でした?発想が似ているから理解できるとのこと。しかし、日本は神秘の国。
で、日本がなぜ中国に対する対応が遅れたかの理由に、「中国から要請があったらしい」という噂も出てきている。真偽はわからないしそれを認める当事者はいないだろうけれど、「習近平の国賓としての来日」と無関係ではないことぐらいは誰でも想像する。
中国国内では、不思議なことに「日本礼賛の記事」に溢れている。そして放映中の「反日ドラマ」も中止したんだとさ(でも再放送はしますという、ファンサービスも忘れていないらしい)。習近平がいかに来日を政治目的で使おうとしているかってのがよく分かる。天皇陛下と握手をしている写真を世界にばら撒いて、「天安門事件後の世界の中国批判をかわしたのと同じこと」をしようとしているのはミエミエ。
そして日本経済界の多くの企業が、「習近平の来日」を心待ちにしているらしい。
まぁ考えてみれば、そもそも天安門事件も日本では「反政府デモが起きて、それを鎮圧しただけの事件」となっていて、NHKも朝日新聞もとんでもない数の市民が虐殺されたことは報道していない。日本では「天安門大虐殺事件」は無いことになっている。
まぁカネがないと生きていけないのはそのとおりだけれど、だらしがない国になりましたねぇ。
そう言えば、戦時中の日本のアジア侵攻だけれど、これを軍部の暴走と言う人は多いけれど、実はそうではなくて、「莫大なアジア利権を求めた企業の後押しと癒着」が一番の原因だったという研究家もいる。
「素晴らしい日本」「民度が高い日本」なんてのは幻想なのかもね。
コロナウィルスで死んだやつは運が悪いって思うしか無いんでしょう。
いやいや、それを減らすように日夜頑張っているのですと、高山先生も厚労省も言うんでしょう。
じゃ、政府は何をするんですか?
2%の死亡率なら、感染者数を減らせば死者も間違いなく減るんでしょうし、その方策を考え実行できるのは政府のみ。そしてそこに焦点を当てて頑張る国々はある。
でも日本は感染の広がりを抑えることに関しては他国と考え方が違うのは当初から見えていた。ただ日本の高い医療水準で重症患者、死者を減らせると考えているようで、その時が来ても対応できるように今から「医療リソースの温存を考えて、感染者も発症していない場合は60時間で開放すると決めた」。そしてそれが「論理的」なんだと納得している。インフルエンザだって同じじゃないかと。
それってなんか違うんじゃないのぉ?と思うのはおかしいですかね。
ただし、「感染の広がりを抑え込もう」とすれば、当然それは「経済に影響がある」と誰しもが思う。でも「経済と人の命とどちらを大切にするのか?」という議論もある。
ところがちょっと待ってくれ。
経済が停滞したり不景気になると「必ず自殺者が増える」のね。これは統計的に間違いがない。だから日本のバブル崩壊とその後の不景気を招いた「元日銀総裁 白川方明氏」は何万人もの自殺者を容認したのと同じだと言う評論家もいる。私はこれは正しいと思う。
そういう意味では「収容施設の建設」なんて公共投資となるし、「感染拡大を覚悟し、今のリソースでどうやるか」ではなくて、もう一歩踏み出すことって可能じゃないんですかね。収容施設の建設をアメリカや香港が始めたというのも動きが早い(このニュースソースがわからなくなってます。申し訳ない)。
日本は世界で一つだけの被爆国で、原爆は怖い怖いというだけで、他国のように「核シェルター」はつくらない。そういう「危機管理の発想」が全く無い。今回もそれと似たようなものを感じるんですが、おかしいですかね。
中国の即席病院、即席患者収容所を見て、「ひでぇなぁ」と嘲笑するけれど、「無いよりあったほうがマシ」という考え方は出てこないのだろうか。
「正しく恐れば大丈夫」としつつ、恐怖感を埋め込むこともメディアは忘れていないし、そうやって「政府は何もしなくても」、国民が自発的に感染を広がらないようにすれば(政府も楽で)良いのかもね。これは厚労省大臣の「注意喚起」の仕方も同じ。「イベントを中止してくれとは言わない」「でもよく考えてくれ」と。
野党も「桜」なんかやるより、他にやることがあるんじゃないですかね。しかも支持率も取れるだろうに・・・・。
あ、そうそう。またいつもの脱線ですが、「中国が情報隠蔽をしている」という話。
ま、これは前々から言われていましたが、死者の数のことね。この数字は「感染が確認された患者の死」であって、道路で突然死した人、家で死んだ人の確認はされず、「焼き場に直行」。
じゃぁ、焼き場がどうなっているか調べれば現状が見えてくるはずだけれど、その詳しい情報は今まで出てこなかった。
でもとうとう出てきましたね。焼き場では当然、死体と書類が回ってくるわけですが、その書類には「死因」が書かれている。ある焼き場ではその死因の統計を取っていて、それが今回、インタビューからわかった。驚愕の数字。これは8つあると言われている武漢の焼き場の一つ。
死者は病院からが38%で、自宅からが61%。ある職員が担当した一日の死者は127で116体を焼却。そのうち「肺炎の確定判定」が出ていたのは8人。「感染の疑いがある」のは48人。ただしこれは2月の頭で、一番感染者も死亡者も多かった時期。なおかつ、普段なら午前中だけで仕事は終わったのに、今は24時間フル操業とのこと。それからも「今までの武漢の発表されている死者総数が1585人というのは少なすぎる」のがわかります。もしもその数字が「感染確定の死者」であるとしたら、この焼き場のある日の「127人の内、肺炎確定数は8人」から想像するに、武漢のみの「COVID-19」の死者数は1万人は軽く越えているのかもしれない。
それと2月12日に、中国は「感染者の確認方法を変更」しましたよね。どんな検査をしているのか、それが正確なのかもわからないわけですが、それまでは「臨床観察による確認」は数字に入っていなかった。だから2月12日には突然、感染者の数が増えた。
でも中国はこの確認方法を元に戻したとのこと。だからまた数字に大きな変化が見れる。当然、感染者数は少なく見える。
そしてこの数字に病院には行かず、行けず、「自宅療養」「自宅監禁」になっている人たちは入っていないはず。
ただそれは武漢・湖北省だけの問題であって、他都市では数字がかなり低いですから、医療崩壊は起きていないであろうと私は想像しているのはいつも書いている通り。
またBaiduのグラフですが、数値を指数にしたので、変化がよく見えるようになった。これもまた「抑え込みに成功している」と宣伝したい当局の指導によるものですかね。
習近平氏は3月中には(各国を尻目に)勝利宣言を出すことを狙っているように見えます。そして国賓として日本に行き、天皇と握手をする姿を世界に見せる。
ですから「情報操作」「情報隠蔽」は今まで以上に激しくなると思ったほうが良いんじゃないでしょうか。
しかし、そううまく行くんですかね。
トップが外遊する時には、当然、下の組織が相手国と事前打ち合わせをして、共同声明の内容を確認したりするらしいですが、それが今の時点で出来ていないそうです。そして中国では全人代が延期となりそうで(24日に確定する)、来日どころの話じゃないとのこと。ただ、面子を大事にする国ですから、中国から来日は延期しましょうとは言えないらしく、安倍さんから提案することになるだろうと。
で、安倍さんもそれで「来日阻止!」を叫ぶグループから評価を得るのかもね。習近平も中国国内で言い訳ができる。