私が40代に一切の仕事をやめて「トレーダー」になった理由

昨今の世界の「COVID-19」に関する大騒ぎを見ていると、「自分は普通の仕事をしていなくてよかった」って思うんです。

まさかの仕入れが止まった、いつもの客が来ない、満員電車で通うのは心配だ、とかそういうのは一切関係ないですから。トレーダーってのは楽な商売だなって思います。

ま、トレーダーと言っても色々あるわけですが、ここでは一般的な「株式投資」「長期投資」ではなくて、短期的な「投機」「デイトレ」「スキャル」のトレーダーを意味します。

始まりは多くの人と同じ様に「株式投資」でした。学生時代ですからもう40年以上前の話。その後、手を出したり離れたりで、うまく行ったのかというと、うまく行くはずもなくて、それこそ競馬で儲けた損したみたいなのと同じで投資というより少額のギャンブルと同じ。

ま、投資の世界の進化はパソコン通信、そしてその後のインターネット、PCの高速化で随分と変わりましたし、私も日本での本業を閉めて家族でオーストラリアへ渡り、また新たな仕事を始めたりで、その辺の歴史はあえて書きませんが、ま、私がやっていた投資なんて、簡単に言えば「遊びの範疇」だったと言って間違いがありません。

やっぱり大事なのは本業の方ですが、そもそも吹けば飛ぶような極小企業ですから、次から次へと押し寄せてくる荒波に翻弄され続けて来たわけです。

運良く、倒産の経験はありませんが、拡大縮小は何度も何度も経験したし、周りの中小企業なんて5年もしたら消えていくような世界。これは私の父もそうで、まぁ浮き沈みが凄かった。でも子供の頃からそんなのを見ていましたので、それが普通とは思わなかったけれど、自分はその世界で生きるしか無いのは覚悟はしていたわけです。でもサラリーマンになるという選択肢を考えたことは一度もありませんでした。根が商人なんだろうと思います。ただ仕事の関係である企業に招聘されて何年かサラリーマンみたいな仕事をしたことはありますが。

これはオーストラリアへ渡っても同じで、常に「大海に浮かぶ小舟」状態。

投資の方はやっぱり遊びとは思わなかったけれど、自分が投資家だと思ったこともなければ、投資をしているという自覚もないレベル。

でも本業は浮いたり沈んだりを繰り返すばかりで、いささかもう疲れました。若い頃に夢見た生活とは随分違う。(笑)

そんな時に、投資の世界も随分と変わってきまして、「デイトレ」が出来る環境が整って来ました。その世界に飛び込もうなんてことは想像もしませんでしたが、面白さに引き込まれて行きました。でも当然、うまくいくわけもなく、やっぱり浮いたり沈んだりするのは同じ。

でも今までの本業の浮き沈みとは違う、小さな光明みたいなものは見えていたんですね。手応えってほどではないにしろ、「目の前のそびえる高い山」ですが、なぜか登れるかもしれないと思った。だからうまくは行かないにしろ「もう止めよう」とは思わなかったのね。それからは何年も何年も飽きずに学校に通っていたようなもんです。

私もいつの間にか40代なかばになっていて、本業を続けながらも、なんとなく自分のいる世界の摂理みたいなものもわかるようになってきて、「仕事がうまく行ってもそれは絶対に続かない」「一度のつまずきでほぼ全てを失う」「そしてそれは必ず起こる」「想定外のことも必ず起きる」。それが私の人生だと思うようになったんですよ。

そんな時、私が日本での仕事を全て整理してオーストラリアへ渡ると決心した時と同じ様な感覚が自分の中に広がっていったんです。「このままでは駄目だ。全く違う世界にチャレンジする必要がある」と。ま、それはデイトレの下積み生活も長くて、この世界でどうにかなるかもしれないという気持ちが湧いてきたのも、考え方が変わった大きな理由の一つかもしれません。

そしてこの世界に入ることを決めました。本業も全て手放しました。新たな人生の始まり。何歳でしたかね。まだ40代でした。

今思えば、バカだと思いますよ。見知らぬ国で家族を抱えているのに、そしてまだ子どもたちは小さいのにコツコツと働くことをやめてこの世界に入ろうと思ったんですから。でもオーストラリアへ渡ったのも同じで、なんで知り合いも仕事のつてもないオーストラリアへ幼子を連れて渡る決心ができたのか、今でも不思議です。

でも大丈夫だろうという予感はあったんです。これまたオーストラリアへ渡るのも、トレードの世界に入るのも同じ。

それはそれまでに築いた自分のちょっと変わった手法にも自信があったから。これの基本は今でも変わっていないのですが、多くのトレーダーがバカにするような非常にマイナーなやり方。でも私は商人として生まれ育ち、弱小企業をずーっと続けていましたから、「大勝狙い」は絶対にしないんですよ。でもまさに商人のように「小銭を積み上げる方法がある」のに気がついたのね(今の短期トレーダーはこれが主流のはず)。

でもこれって本当にバカにされました。周りのトレーダー仲間は「投資は大きく儲かると思うからやる」のね。それも「大金持ちになるチャンスもある」と信じている。だからやり方にどうしても無理があるように見えるんですよ。それって「飛んで火に入る 夏の虫」なのに、自分がカモであることに気がついていないと思ったもんです。ただ夢を見ているだけ、みたいな。

ただ小銭を常に稼ぐのも、それじゃ家族を養えないし、オーストラリアくんだりまで来て、どうすんのよ?とも思うわけです。

でもね、「儲けるには【値幅で稼ぐ】のではなくて、【ロットを大きくして稼ぐ】」ことにはすでに気がついていたんですよ(これも今は短期トレーダーの基本のはず)。

これも商人の発想で、お店が繁盛してもそのキャパ以上は絶対に売上も利益も上がらないのが当たり前じゃないですか。だから支店を出すなり、多店舗展開を考えないとならない。ところが利益、売上を5倍にするために、同じ様な店を5店持つのは半端じゃなく難しいのね。

今の時代はちょっと当たれば多店舗展開という時代ですが、私の時代は「一店をいかに大事にして育て上げるか」という時代で、そもそも「支店を出す」事自体、半端じゃないハードルの高さでした。特に私の祖母が始めて母がその後を継ぎ、本来は私のヨメさんがそれを継ぐはずだった我が家の家業ですが、「人に大きく依存する仕事」で、一店を維持するだけでも大変でした。ですから、まさか支店だ、多店舗だなんてのは想像の外。

ところがですね、投資の世界って全く逆なのね。倍の利益を狙いたいのなら投資額を2倍にすればよいだけ。もちろん損も2倍になりますが、商店の支店を出す大変さ、うまく行かない場合の損失と比べたら楽勝だと言っても良いくらい。また私のやり方は「大勝負はせずに細かい勝負で回転を上げる薄利多売と同じ」ですから、一度の投資額なんかたかが知れてるわけです。それを2倍にしても驚くような額にはならない。

そしてですね、非常に大事な、絶対的に有利な面がトレードにはあるのね。

それは「ショートから入れる」ってこと。いわゆる「空売り」と同じで、誰しも、特に古い人は、例えば株だとすれば「買うもの」と信じ込んでいる。「どれか上がる株はないかな?」と探すけれど、「どれか下がる株はないかな?」と探す人はいないと言ってもいいくらい。

でも昔から空売りは存在していて、「売りから入る」ことが出来る世界。そして先物やFXは「反対売買で決済し、差額が利益・損失となる」。だから「買いも売りも全く同じ」なんですね。でもこう説明してもわからない人って多くいて(笑)、FXのドル円だとすれば「円を買う」ということと「ドルを売る」というのは同じことじゃないですか。だから買う=売ると言っても良いくらい。

また面白いもんで、チャートを見ると、下から上に上がるものを選びたくなるという意識していない習性みたいなものもある。

だったら、チャートを逆さにして見ればよいだけ。(笑)

このショートが出来るってことは「下がる場面でも利益が出せる」わけで、これって私が経験してきた仕事では絶対にあり得ないことなんですね。

「最近、売上が落ちてきて困ったなぁ・・・」なんてことはしょっちゅうだけれど、売上をどうにか上げるしか生きるすべは無いんですね。

でもショートが出来る世界では、「売上が落ちてきたから、この会社は駄目になる」「じゃぁショートしようか?」という方法で利益が出るということ。

これってトレーダーには当たり前のことですが、長年、弱小企業をやってきた私としては、「天国」に思えるんですよ。景気が悪くなっても利益を出せるなんてことは普通、ありえないんですから。

私が不動産投資に手を出さない理由はまさにこれなんです。「値上がりするときにしか利益は出せない」ですから。ましてや「持っているだけで経費が掛かる」「売買時の手数料は大きい」「利益にはそこそこ大きな税金がかかる」という、私に言わせれば「三重苦」なんですね。ましてや、何か世の中に起きた時に「地面を引っ剥がして持って逃げることも出来ない」し、「よし、明日売ろうと思っても売れない」。

だから私にとっての不動産投資は「責め苦」でしかないんです。でも「賃貸で利益を出す不動産投資」は全く別ね。でも私にしてみると、そもそも不動産そのものに上に書いた特色があるから、怖くて手が出せません。ただ「自宅を持つ」ということは誰しもするし、それは「危機管理上でも意味がある」わけで、それの延長線上としての不動産投資ってあるのかなとは思うけれど、私には別世界。

ま、そんなこんなでトレードってやり方次第では「有利」と言って良いような投資だと考えています。

今、コロナウィルスで世界は大騒ぎ。

今まで何の問題もなく仕入れていたものが仕入れられない。今までいつも来てくれた客が来ない。そしてアメリカではとんでもないことが起きるかもしれない。

こんな今の御時世を見ていると、「あああ、普通の仕事をしていなく本当に良かった」とつくづく感じるのです。

もし今でも、前のように「弱小企業」を経営していたら、まず誰よりも先に倒産するであろうことはほぼ確実。なおかつ、それまで溜め込んだものを吐き出し、下手をすれば、その地を追われて放浪の旅に出る必要があるかもしれない。そして頭を下げて「雇ってください」なんてジジーになっても言わないとならないかもしれないし、家族崩壊だって簡単に起きる。

トレーダーが良いと言う前に、「普通の仕事でなくて良かった」ってこんな時には思うのです。

またトレーダー、投資と言ってもいろいろで、今頃、真っ青になってどうしようと悩んでいる人は世界中にごっそりいるはず。

でもこんな世界が混乱している時でも、「嵐が過ぎるまで、家に引きこもっていようか」なんて気軽なトレーダーもいる。あるいは人との接触がほぼない、しかしインターネットが使える山奥に逃げ込むトレーダーもいるかも。

また、ニヤニヤしながら腕まくりをしてやる気満々のトレーダーもいるんでしょう。

トレーダーを仕事とするにしても、なにをどうトレードするのかで全く違うし、売買決定の方法や考え方もそれぞれ大きく違う。一日に3-4回のトレードだけというのもいれば、数十回の売買をするスキャルパーもいる。あるいは「大体1週間以内で勝負する」というのもいる。本当に千差万別。

でも「簡単には儲からない」のはどんな仕事でも同じで、たとえ単純労働でも年寄り、病弱者にはできないのと同じ。

ただなぜかこの世界は「簡単に儲かるかもしれない」と何の準備もしないで入ってくる人はゴマンといる。そして「難しい」と愚痴を言う。こういう人は「ド素人でも簡単に儲かる仕事」って今まで経験したことがあるんだろうかと思うんですよ。そんなうまい話はこの世の中には無いにもかかわらず、投資、トレードの世界はどうにかなるかもしれないと、なぜか思う。つまりギャンブルだと思っているってことですよね。本人はその自覚がないにしても。

面白いもので、人間の本能とか自分の潜在意識って「損をする方向にしか動かない」のね。それを知らない人は思うままに売買するから負けるのが普通。だから80%以上の参加者が損をしているという事が起きる。

これってある意味、素晴らしいことでもあって、相場の参加者が全員プロだったら私は絶対にそんな世界には入らない。

そんなことを、コロナウィルスで大騒ぎをしている世界を見ながら考えていました。

 
 
 

     
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