検査が進まないのは「指定感染症に指定された」のと関係があるんじゃない?

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もっと検査しろ。いや、大勢検査しても意味がない。検査結果の信頼性に問題がある。タイミングによって結果が違う。陽性でも治療法がない。韓国はやってるじゃないか。大量検査に現場が対応できない。など、まぁいろいろなことが言われていますね。陰謀論も含めて。(笑)

私としては「PCR検査を多くの人に実施しても意味がない」と、当初と180度考え方が変わりました。(このブログの読者で、私がPCR検査そのものに意味がないと考えているように勘違いしている人もいる)

もしも検査結果の信頼性が100%。検査機関も十分なキャパがある。陽性の人はすぐに治療が受けられる。症状もなく不安な人でも検査を受けられる。数千、数万単位の感染者を隔離し、治療する施設も余剰人員もあるとか、そういう風になっているのなら「PCR検査をどんどんやっても良い」と思うんです。でも今はそういう状態ではないじゃないですかね。

それでも「もっと広く行うべきだ」という専門家もいるわけで、何が正しいのかってのはその人の立場でまるで答えが違うんじゃないですかね。ド素人の一般国民としては「どんどんやってくれ」と思うのが普通で、私もそう思っていました。でも検査そのものの特殊性とか、結果が出たからといってどうなるわけでもない現状だとしたら、多くの人が検査を受けても意味がないと考えるようになりました。

ただ将来的には、今後どうするかの議論は大切なはずで、こういうときのために予備の医療従事者を含めた医療リソースを大量に抱えておくのも一つの案でしょう。とんでもないお金がかかる病院船を建造し、太平洋側、日本海側に複数浮かべておくのも良いんでしょう。私には何が得策かはわかりませんが、少なくとも今の時点ではそれがなくて、「検査をしたい」というニーズには答えられない状態なのであろうことは想像できます。あの武漢に「感染しているかもしれない。助けてくれ」と医師が30人しかいない病院に2万人が押し寄せたことがあったそうで、「検査だけで医療崩壊も起きる」んじゃないですかね。

でも国や厚労省は「検査そのものをしたくない」ようにも見えるわけで、なんだか変だなぁとは思っています。

そこでフト思ったのは、この新型コロナウィルス肺炎って「指定感染症」であることが関係しているんじゃないかってこと。

この指定感染症ってなにかといえば、「危ない感染症」だから法律で定めて対処のしかたも決めるってことじゃないんですかね?

つまり、感染していた場合、ちょっと風邪をひいたレベルだとしても「(病院では)暖かくして家で十分な食事と睡眠を取って休養してください。はい、次の人」ってわけにはいかないんでしょう。

どういう決まりがあるかですが、それは興味がある人はご自分で調べていただくとして、こういうPDFがある(ここをクリック)

感染症にもいろいろあって、怖いエボラ出血熱とかコレラ、チフス、結核、その他わけわからないのがたくさん。また感染症も一類、二類みたいに分類されていて、それぞれ「どうするべきか」の規定がある。

当たり前ですよね。街の医者で「貴方はコレラですね。ではこの薬を飲んでください。はい、次の人」ってことはありえない。

今回の新型コロナウィルス肺炎がどういう分類でどう扱うべきかってのは、ド素人にはわかるわけもないですが、普通の風邪、下痢、腹痛などと一緒にするわけなくて、「隔離しないとならない」とか「検査」「治療」「上部組織への報告」とかそれぞれが細かく決まっているんじゃないですかね。

ここで私が気になるのは「隔離」なんですよ。この隔離にも色々種類があるわけで、コロナウィルスの場合どうなっているかわからないものの、「普通の病気の患者と一緒にしてはならならない」ぐらいのことはわかる。

じゃ、もし隔離病棟とか隔離施設が十分になかったらどうなるのか?ここが問題。

隔離施設って(どういうレベルかわかりませんが)全国に2000床もないらしい。そしてそれは遊んでいるわけじゃなくて、当然、稼働中。

自衛隊の場合は核攻撃、細菌戦、などを想定しているからそれなりの施設をもっているらしいけれど、その数を入れても2000床未満だと聞いたことがあります。

こんな状態で、数千、数万単位の「隔離すべき感染症患者」が出たらどうするんでしょうか。普通の病院や診療所では「患者を受け入れて治療をしたくてもできないだけじゃなくて、勝手にその現場のやり方で治療したら法律違反」となるんじゃない?

私がもし症状もあって感染確実だとして、「いつものかかりつけの医者」に行ったら、「ちょっとちょっと、待ってくれ」となるのが当たり前だと思う。

じゃ、どうする?

「隔離すべき感染症ではない」なら普通に治療ができるわけですから・・・・。

検査をして感染を確定させなければ良いということになる。「ただの肺炎かもしれない」状態を維持していたほうが、「その病院流の治療が可能」ってことなるのかもしれない。

そんなインチキを・・と思うけれど、では感染もしっかり調べて陽性が確定したら「感染症指定病院にいってください」で終わっちゃうんじゃない?当病院には隔離施設はありませんからと言われれば終わり。「それでも良いから助けてください」という患者の言うことを聞いたら、その病院、診療所は「そこでできるかぎりのことをしたとしても」「法律を犯すことになる」んじゃないですかね。

それで患者が死亡でもしようものなら、後で大騒ぎになるのはわかりきっているじゃないですか。

私はこういう事情が裏にあるような気がしてしょうがないんですよ。

だから「感染確定者を増やさないほうが、確実な治療を行える」と考える医療機関や地方自治体が出てきてもおかしくないと思うんですよ。「隠している~~!!!」と騒ぐのじゃなくて、「そうやってどうにか頑張ってる」と評価すべきことかもしれない。

医療現場が「現実と法律」の板挟みになっているなんてことはないんですかね?

そもそも感染がわかっている人に、「症状がなければ、病院に行かないように」ということ自体、法律違反の可能性があるんじゃないですかね。このへんも私はもうちょっと調べて、そして注視しようと思っていて「自宅療養してください」というのはもしかしたら医者、病院ではなくて、法律上の医療関係者ではない人に言わせている可能性があるんじゃない?それを報道時に使い分けている可能性すらある。

ある西の大きな地方自治体で、今回のコロナウィルス肺炎と思われる入院患者はすでに数百人に達しているというデマだか情報だか陰謀だか私にはわかりませんが、そういうことがもし本当に起きてもおかしくない状況に私には思えるんです。

でももし「指定感染症」の法律的縛りがないとすれば、個別の医療機関でも、とにかく目先のやるべきことをどんどん出来る。検査も含めて。

日本では検査もしない、してくれない、たらい回しにされるなんて報告が耳に入ってきますが、海外で対応が早い、進んでいると見える国があるのは、こういう法律上の違いがあるのかもしれない。

この「指定感染症」との関係の話題は一度も聞いたことがないのですが、是非、専門家の意見を聞いてみたいです。

こういう疑惑も満更おかしな話じゃないというのは、私達は福島原発事故の時を思い出せばわかるはず。

世の中には病院のX線室みたいに放射線のマークがついているところがありますよね。その中では「被曝量を管理」したり、子供や妊産婦は注意しなくてはらないのが法律で決まっている。放射線管理区域。これは放射線の線量や放射性物質の濃度で厳格な決まりがある。

ところがあの原発事故の時に、この管理区域に指定するべき線量の数十倍の地域があちこちにあった。

当然、政府なり地方自治体は、「法律で決められた通り」に【その区域を管理区域と指定】し、【必要のある者以外の者を管理区域に立ち入らせてはならない】のを守らなくてはならないんですね。

でもそれをやると、とんでもない広範囲の住民を避難させなくてはならないことになる。

そこでどうしたかというと、この管理区域を決める法律を無視して、(誰が決めたか知らないけれど)全く別の基準を持ち出して避難をさせた。

こんなインチキがまかり通るのが日本。この時に出てきた議論は、「そもそも管理区域設定の基準がおかしい」とかいう話し。でもそのおかしなものを後生大事にして日本中で守ってきたんじゃないですか。じゃぁ、法律を改正するかと言うとそれもしない。

これを指摘したらどうなったと思います?

風説の流布扱いですよ。法律の指摘が風説とみなされた。世間から袋叩き。私も当時参加していたSNSに「これっておかしんじゃない?」と書いたら非難轟々。要は「強制的に避難させられることを避けたい、するべきじゃない」という考えの人が多かったってことなのね。

実際に私も「管理区域の基準」には疑問がたくさんありました。そもそも「健康に問題がある、それが出る線量とはどのくらいなのか」がはっきりしていないのね。閾値が学説ごとにいろいろある。閾値はない、どれほど線量が少なくても身体に影響があるという学者もいた。

私も基準はそういうものであるのは理解していましたが、それが「法律を守らないで良い理由にはならない」でしょ?

現場に対応した柔軟な考え方が重要なのは当然ですが、法律は法律。

さて、新型コロナウィルスは「指定感染症」に指定されている。ではそれに指定されたらどうしなくてはならいのか?それが現場で出来るのか?出来ないとしたらどうする?

本来は「一切の診察、治療をしない」が正解だろうと思うのですが、「新型コロナウィルスに感染しているかどうかはわからない。普通の風邪、肺炎の可能性が高いとする」というグレーゾーンを維持したままにするという方法も考えられる。そして重篤なケースは「しっかり隔離をして」「検査をして」公表する。

これも現場の解決方法としてはありなのかもしれない。

これも単なる妄想なんだろうとは思うけれど・・・

ま、公表されている感染者数は少ないけれど、肺炎の入院患者は多いと言われているある地方自体ですが、今後を注目しようと思っています。

 
 
 

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