石油に投資すると言っても、正直なところどんな種類があるのか私にはわかりませんし、「出来る範囲でやる」のを基本としていますので、わけのわからないところで口座を開いたり、そこに資金を置くことはしたくありません。
Interactive Brokersという世界でも有名な証券会社に口座がありまして、ここは「世界中の金融商品を売買できる」と言っても過言ではありません。ただし、近年、各国に支店ができたようで、支店ごとの差異があるかもしれない。また居住地による制限もあるかもしれない。
ただ私はマレーシア在住でマレーシアの居住者として届けてあり、「NYMEX Light Sweet Crude Oil(CL)」を売買するのになんの問題もありませんし、多分、誰でも大丈夫じゃないかと。日本にも支店がありますし、もし今現在、日本の金融商品しか売買しないにしても、このInteractive Brokers(IB)の口座を持つのは良いと思います。やはり世界の中心はアメリカであって、値動きもアメリカ時間に大きいということもよくあるので、アメリカ市場に簡単にアクセスできる状態を維持するのは良いと思います。
で、石油ですが、New York Mercantile Exchange (NYMEX)に上場されている【Light Sweet Crude Oil】(CL)を売買します。
ただ先物って基本的には長期投資向けではなくて、ある瞬間、ある時期の値動きを取るとか、ヘッジに使うケースが多いんじゃないですかね(デイトレも問題なし)。そして先物には「限月」というのがあって、株式のように連続していないんですね。だから「どの限月」を売買するのかも考えないとならない。ま、このへんは「先物の基礎」ですからちょっと調べてください。ただ、「日本の先物」ではこうだというのが海外ではそのまま通用しないケースもありますから、「アメリカの先物」で調べてみてください。
CLのSpecですが、「1ロットは1000バレル」です。ティック(刻み値)は0.01で、それは$10.00に相当します。そして価格は1バレルの価格。(ここを参照)
たとえば、今、24.35ドルという価格が着いているとしたら、それは1バレルの価格で、取引はそれの1000倍となりますから、1ロットなら総額24350ドルの売買をしているのと同じことになります。またこの価格が44.35ドルと、20ドル上がれば総額は44350ドルですし、2万ドルの利益となります。損失の計算も同じく。
限月ですが、本日(3/25)の時点で2020年5月から2031年2月までの限月がありますが、当然、取引高が多いのは直近の限月。2022年の限月でも取引はありますが・・。
こんな感じ。
ですから、「上がる」と読んでも、それが「いつ起こるか」をも考えないと駄目なわけです。上昇は「夏以降」と読むのであれば、SEP2020とかDEC2020の限月を買う。でも将来は上がると読んでいるトレーダーが多いから、将来の値は高くなっている。
あるいは直近の限月を買っても良いわけです。MAY2020が一番安い。でもこれは今年の5月には期限切れとなりますので、まだ持ち続けたい場合は「ロールオーバーする」(乗り換えをする)ことになる。簡単に言えば、「今のポジションをスクエア」にして「次の限月のロングポジションを建てる」ということ。この辺はいろいろとテクニックがあるので調べてみてください。
私としては直近の当限を買って、ロールオーバーをしていくつもり。
ああ、それとこの先物を売買するには「証拠金(Margin)」を証券会社に入れておかないとなりませんが、Interactive Brokerでは「US$11096.40」必要です(ここでチェック)。5ロットならそれの5倍となる。ただし、これは最小限、その資金が口座に入っていないと駄目なわけで、また値が下がれば1ドルに付き1000ドルの含み損となりますから、最低でも必要証拠金(Margin)の2倍は必要だと思います。というか「損をする想定」が大事で、どの辺まで下がるかことがあるのかを考えないとうまくありません。
これでは大きすぎると思うのであれば、これのMINIもあるようです。「E-mini Crude Oil Futures(QM)」で、大きさはCLの半分(ここを参照)。ただ出来高が非常に少ないのでそこは考えたほうが良いかも。