マレーシア在住だとやっぱりこの数字を一番最初に見てしまう。
感染者総数は5182人かと。日本は8626人だから、日本より若干少ない程度だと思う。
でも人口比率で言えば、マレーシアの5182人は「日本で言えば2万人近くの数字になる」ことは考えない。この情報はここをクリック。
そして「(総感染者数だから)右肩上がりで絶対に減ることはない」のに、増加グラフを見てため息をつく。でも本来はこのグラフから「指数関数的には増えていない」つまり「感染の拡大は起きておらず、一定である」という素晴らしいことがわかるけれど、一般的にそういう見方はしない。この情報はここをクリック。
でもある人は、「退院者」の数に注目する。もうすでに半数以上は回復して退院したのかと。マレーシアの医療って凄くね?なんてことも思う。
またある人は、「毎日の新規確定感染者」の数を重視する。
おおおおおおおお、MCOフェーズ3に入って減ってきた~~~~~~。と。
また「新規感染者」と「毎日の退院者」を重視する人もいる。これは「治療にかかる日数」「重篤度」が大きく関係するから、これ自体に大きな意味はないにしても。この情報はここをクリック。
でも「治療中の人数が減る」の嬉しい。「医療崩壊していない」の何よりの証明だから。この情報はここをクリック。
でも私が一番注目しているのはこれ。州別の感染者数。と増加人数。この情報はここをクリック。
そしてクアラルンプールのどこで感染者が増えているのかの数字。だってクアラルンプールに住んでいるんですから。この情報はここをクリック。
そしてこの4地区とはどこで、その4地区以外はどうなっているのかを計算します。上の画像は4/15のものだけれど、これから計算するとおかしなことに気がつく。
4地区の合計が、クアラルンプールの数値と同じだってこと。これは絶対にありえないことでしょ。クアラルンプールでは4地区以外では感染者がいないことになりますから。
じつはこれに気がついたのは昨日。(T_T)
困るんだよな~~~~。こういう数字を適当に出されると~~~~~~~~~~~~。
でもこのおかしな事は様々なサイトを見ても同じ。つまり保健省が出している情報に間違いがあるってこと。
困りましたねぇ。
私はこの数字を信じてしまって、過去に「4地区以外の住人は感染する確率はゼロに等しい」なんて書いてしまいました(この日記)。大変申し訳無い。m(_ _)m
この数字を信じて、感染マップを作るとこういうことになる。
クアラルンプールのどこで感染者が出ているかの細かいマップもある。でもこれからは「それぞれの大雑把な地区の【数字の違い】はわからない」。そして更新が遅い。正確なのかどうかも疑問が残る。
そもそも「モントキアラ在住者」が「チェラスで感染」しても、データとしては「モントキアラで感染者が出た」というふうにしか出ない。この情報はここをクリック。
この際、「元データ」を手に入れてエクセルを使って・・なんて思ったんですが、元データそのものの「詳細」に【空欄が多い】んですよ。国籍とか性別はわかっても「その他は空欄」とか。これじゃ全く使えない。
そもそも、マレーシアのデータっておかしいと思っていました。それはかつては「陽性」「陰性」とかの数字の表に「Pending Results」という欄があったのね。
例えばこんな。4/4まではその欄があった。でも今は無い。
この「Pending Results」の数字って結構大きくて、その言葉の通り「結果保留」であるとするならば、それはいつか「Positive」か「Negative」になるはずだけれど、日を追ってその数字の変化を見ていると、全く関係がない。おかしいじゃないですか。
なおかつ「試験結果待ち」だとしたら、一日もすれば結果はわかるはずで、もし毎日これだけの結果待ちがいるとしたらとんでもなく恐ろしいことになる。だから私はこれは「検査結果待ち」ではないと思っていました。そもそもPCR検査は「的中率が非常に低い」のは世界中同じなはずだから、【PCR検査の結果を重視しないはず】で「経過観察中」だろうと思っていました。陰性でも陽性と出る人はごっそりいるわけだから、「症状を見て」「X線、CTスキャンの結果」を加味しているんだろうと。
だからそもそもこういうデータの「陽性、陰性」を【PCR検査の結果】だと思っては大外れかもですね。
ただし発表されるデータの区分けに「陽性の未発症者」の欄がない。つまり、マレーシアの感染者数とは【治療中の患者の数字】であろうことがわかる。でもそういう風には言われず、「Confirmed cases」(感染が確認されたケース)となっている。
それと、MCOが始まってから、「毎日の感染者の数字」もおかしいと思っていました。MCOが始まってからずーっと感染者数は一定でしょ?
「潜伏期間が2週間程度ある」と仮定した場合、こういう「一定」っておかしいのがすぐわかる。
【本来は最初の2週間は右肩上がりで感染者は増える】
のにそれは起きていないし、MCOが効くから一定になったり、減ったりするんじゃない?
つまり、本来は「緑のライン」の様に【増え続け】てから【MCOが効いてくると下がり始める】はず。
でもMCOが始まった途端に「感染者は一定」なんですから。こんなことは世界のどこを見ても起きていない。
だから、なんかへんだなとずーっと思っていたわけです。
多分、これはPendingと関係があって、マレーシアの医療機関全てで「感染者を確定させる能力に限界がある」から、どうしたって【その能力を越えた感染者は数字として出てこない】のだろうと。だから発表される数字は【一定してしまう】のだろうと。そして確定できなかった人たちがPendingの中に溜まっていき、その中から「コロナ感染者としての治療が必要」「普通の肺炎」「風邪」「PCR検査の誤判断」「症状がないので自宅に帰ってもらった」なんてことになるんじゃなかろうかと。
こういう人たちの数字がPendingに入っておらず、全てコロナ関係だとしたら、あまりにも数字が大きすぎる。
ま、そんなことからも、「マレーシアのデータを信用して、細かく分析しよう」なんてのは間違いなんでしょう。医療現場も「ちゃんとしたデータを取る」なんてのは主たる仕事じゃないわけで、「感染者を特定し」「重篤な症状・死亡に至らないように治療に【大忙し】」のはず。
だから正確な数字なんて、どうでも良いとは言わないにしても、それは「後で出しますから、文句は言うな」ってところじゃないかと。
でも私達は「役人の説明」というのは【必ず思惑が入っていて、決して事実ではないことも多い】のはわかっているわけで、そんな説明は聞かなくても「データから見えるものを重視する」のが良いと思うのだけれど、それは出来ない。
残念です。
だから今の私に出来ることは、やっぱりこのデータを見て、MCOが効いているのかどうかを想像する。
そして「治療中の患者数」から、医療の崩壊が起きているかどうかのチェック。私はチェックしていませんが「人工呼吸器を使っている人数」「ICU入院者数」もチェックしたほうがいいですよね。「重篤な患者数の増減」も重要だと思いますから。私としては「入院患者数」が増えてきたらそういう細かいことを調べようと思っています。
そして「州ごとの数字」を見て、自分の生活区域ではどうなのか想像する。
あとは「クラスター別」にデータが出ているし、政府は間違いなくそれを重視しているはずで、「どこのクラスターからどんな数字が出たのか」を見ていれば、大体の見当はつくんじゃないでしょうか。
宗教がらみでは教会でも感染が出たし、結婚式、外国人労働者などでも「クラスターで感染者増」を見ていくのは大事だと思います。
それをきっちりデータでまとめているところは少なくて、こういうサイト(ここをクリック)とか、やっぱり毎日のニュースをチェックするしかないのだろうと思っています。
例えば「結婚式クラスター」ではどういう広がりがあったのかがわかる。
こういう感染者の「繋がり」「クラスター」がわかるサイトも有る(ここをクリック)けれど、時間経過での変化もわからないから、今、どこがホットなのかもひと目ではわからない(デング熱はそういうのがわかるサイトがある)。
データさえあれば、細かい地域別の変化、クラスター発生の変化、それを時間の経過とともに見れるように好きなように作れるはずだけれど、「元データに問題がある」とすれば、それらも意味がない。
せめて「MCO中で決まりを守っていたのに感染した例」でも出してくれれば、私達は一体何を重点的に気をつければわかるはずなのに、それもない。
何がなんだか良くわからないけれど
「おめ~ら、外に出るなよ!」「違反したら、初犯でも2年間は刑務所だぞ」
「イエッサ~!」 ( ̄ー ̄)ゞ
という状態。
前の日記にちょっと書きましたが、息子の友人の家族で、別居している高齢者が感染したそうです(マレーシア在住)。会いにも行けない、入院しても面会もできない、もし万が一のときには焼き場に直行でまともなお通夜も葬儀も出来ない。ということで大騒ぎになっているとのこと。
もうこのコロナ騒ぎを「他人事」だと思うのは本当に止めたほうが良いと思う。
また何度も書きますが、このMOCの法律違反は「公共に対する攻撃」であって、違反者が責任を取ればよいという法律ではなく「テロリスト」と同じ扱いを受ける。こういうところが日本人にはわかりずらいと思うけれど、「私は、この程度の違反なら問題ないし、構わないと思う」とかそういう【個人の判断】が許されない。そもそもなんで感染者も出ていないモントキアラで、ましてや自宅近所をジョギングしただけで逮捕されるのか、それをしっかり考えるべき。そして逮捕された人たちは同じことを裁判所で供述していた。「これが【攻撃】になるとは知らなかった」と。
日本人はこういうところが非常に甘いけれど、ここはマレーシアだというのを忘れるべきじゃないはず。