マレーシアの新規感染者数が非常に少なかった5月12日。16人ですと。この内、海外からの流入、帰国者が3人。国内感染が13人。この内、外国人は9人ですと。
頑張ったかいがありましたね~。
でも世界はまだまだ厳しい。アメリカが18000人。ロシアが11000人。一日でこの増え方って恐怖じゃないですかね。
5月11日の新規感染者数の世界ランキングはこんな。画像をクリックすると拡大します。
私が他の国で注目しているのは(マレーシア、日本以外で)スウェーデンです。人口が少ないのに5/11は348人で合計26670人。この国は対策らしい対策は取らず、【当初から集団免疫を目指した】国。イギリスも当初はそれを言い出したけれどすぐに撤回。しかしロックダウンをしても5/11は3877人で合計223060人。
今頃、「共存して集団免疫を狙うべきだ」と主張していた専門家は黙っているんでしょうか。
そのスウェーデンでは今頃になって「このままじゃ駄目だ」という声が大きくなって揉めている様子。
しかし世界を見ても不思議なのは、ロックダウンをしているのに感染者の数が多い国。アメリカなんて5/11は18117人で合計は百万人超えの1347916人。
一体この差ってなんなのかわからない。
ま、ロックダウンと言いつつ、個人個人の衛生管理がどうなっているのかはわからないし、3密に近寄らない、「物」に気をつける、消毒をする必要があることが理解できない国民が多いとも思えないし。
そして今になった私が思うのは、やっぱりBCG接種が大きく関係しているんじゃないかってこと。
あらためてBCGで国を色分けした地図を見るとなるほどと思ったり。そしてBCGの場合、「種」によって大きく違うようで、同じBCGでも違う種の「イランとイラク」は感染者数の桁が2桁も違う(イラン109285人。イラク2818人)。
前に書いたBCGに関する日記。
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でも感染者数が少ないと言われるBCGの「ロシア株」ですが、ロシアは今、毎日1万人を超える状態。
わけがわかりませんね。
でもま、いつかは収まるはずの新型コロナウィルスですが、それまでにどれほどの犠牲を出さないとならないのか。これが全くわからず、世界的に見ると「ロックダウンをしても有効には見えない」国があるって本当にわけわからず。
日本やマレーシアは大きな被害が出ていませんが、他国と比べてなぜそうなのかがわからないと、今後もどうすればよいのかわからないってことじゃないんでしょうか。
また気になるのは、今回「大きな犠牲」を出している国は「集団免疫に一歩近づいた」と言えるのかもしれず、逆を言えばマレーシアや日本のように「感染者比率が低い国」は「集団免疫への道のりは長い」ってことになるんじゃないかと。
でもそもそも各国が取ってきた方策は「先延ばし戦略」でしかなくて、感染爆発を減らし【医療崩壊が起きないようする】というのが主目的だったはず。
少なくともマレーシアはこれには成功していて、このまま抑え込みが順調に進むのであれば、いつかワクチンや治療法も確立して「コロナとの共存」ができる時代は来るんでしょう。それに必要なのは「集団免疫の獲得」であって、それなくして共存はありえない。常に抑え込みのロックダウンなりMCOを入れて先延ばしにしながらワクチンも含んだ上での「集団免疫の獲得」へ持っていくしか無い。
私自身は「完全に気が緩んだ状態」になっておりまして、それは「不安や恐怖が減少した」ってことなんですが、「コロナとどう向き合うべきか」という自信が出来た。そしてそれに慣れたということだと思っています。そしてマレーシアの「感染者の少なさ」でしょうか。自分が住んでいる近辺ではどう計算しても「感染する確率はゼロに近い」と思いますし。
ただ「万が一」がありますから、身についた対処法をこのまま実践するしかないし、それはMCOが完全解除されても続くかもしれない。まさに自分の中には自分なりのNew Normalが確立したような気がします。
とはいうものの、もし自分がニューヨークやモスクワに住んでいたとしたら、かなりビビると思いますが。(笑)
ま、今、マレーシアに住んでいて本当にラッキーだったと思います。
ただ、集団免疫を獲得していないのは間違いなく、共存ができる日がいつ来るのかは全くわからない。皆が安心し油断をすれば、そこをコロナは突いてくるはずで、再び感染の拡大の波は襲ってくる。
一番良いのは「有効なワクチンが出来てそれをほとんどの住民が受けられる」までMCOを続けること。でもそれをやったら国の経済は崩壊する。だから必ずあるところで「見切り発車」でMCOを解除するしか無い。でもこれは「安全になった」ということではなくて「国の経済、国民の生活を守るため」でしかなく、もしここで安心してしまうと、「自分も感染して、集団免疫に近づくように協力する」ということになってしまう。
日本では今年中に認可が下りるであろうワクチンができるようですが、「有効なワクチンを自分や家族が受けられる日」がいつくるのかわからない。また変異が続いている今回のコロナに常に有効なワクチンができるのかどうかもわからない。
今、「抗体検査」がブームになりそうな気配ですが、この抗体があれば本当に大丈夫なのか、変異を続けるコロナに対抗できるのか、そのへんの立証はされておらず、まだまだ安心はできませんね。ただし「陰性なら感染していない」証拠にはなるんでしょう。もしかしたら抗体検査の良さはここにあるのかもしれないですね。ただしPCR検査のように「感染していない人が陰性と出る【特異度】が90%程度」だとしたら、10%は感染していないのに陽性と出る(偽陽性)なわけで、そして何十万人の人がこの抗体検査を重視したら、全く感染していない、したこともないのに「感染の過去があるか、現在感染している」という人が何万人も出ることになる。だからもしかしたら、今の時点で「抗体を持つ人はX%」というのは【誤差の範囲】かもしれない。
でも抗体のことは100%信頼できるという前提で話が進んでいる。これはPCR検査の時と同じ。いい加減だと思いますわ・
どちらにしても「前と同じ生活は出来ない」「New Standardの時代になる」という覚悟は必要なんだろうと。
コロナウィルスが変異を続けていることに関して書いたブログはここ。
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