中国って、というか習近平政権って一体何を考えているんですかね。
世界中に喧嘩を売っているようにしか私には見えません。
一部では、喧嘩を売っているのはアメリカだろうとも言われますが、私はアメリカは「今まで中国が平気でやってきたこと」に対する制裁であり、是正を求めているだけだと考えています。
日本と中国といえば、焦点は「尖閣」。
今まで、歴史上になかったほどの長期の領海侵犯を続け、なおかつそれに使う中国の公船は「警備活動が主であるはず」なのに、日本の海上保安庁の船よりも大型でなおかつ「戦闘用の火器」まで装備している。これで日本の漁船を追い回したりしている。
日本はこれに対して、日本の得意芸の「遺憾砲」を撃つだけ。「大変、遺憾であります」と。
しかし最近、アメリカが今までの「様子見」とは違って、「尖閣もアメリカが守る」と取れる発言をするようになった。
さて、中国はどう出るのか?
中国、漁船群の尖閣領海侵入を予告 「日本に止める資格ない」
中国が大量の漁船団を日本領海に送り込むのは前にもあったわけで、それは2014年、約200隻の中国のサンゴ密漁船が小笠原周辺海域に入った。当然、この時、日本の海上保安庁はほとんど何も出来ず、日本政府は「遺憾であります」と言っただけ。
最近、中国のどの場所か忘れたけれど、多くの漁船が集結していて、何かおかしいぞという情報を聞いたばっかり。
そして今、中国は「漁船群の侵入を予告」。
漁船だと日本としてはもちろん海上保安庁の「警察行動」しか出来ず、「領海の外に出るように勧告」するしかできない。拿捕も可能だけれど、それをするには問題が多すぎる。また漁船と言うけれど、実態は「民兵」であって本当の漁民ではないだろうというのは、過去の「漁船の体当たり」のときや各地での出来事から言われている。でも日本は「手出しはしない」
この考え方は日本の外務省が昔から言っている立場で、「相手(中国)に気を使え」と。そうでなければ「万が一の時には、中国在住の日本人が危険にさらされる」という。これは前の「中国漁船が衝突してきた」ときも同じで、船長を逮捕したら、すぐに中国国内の駐在員が拘束された。理由も良くわからない「報復」と見られる。
これを日本はいつも怖がるわけで、だから「遺憾です」で終わる。
さぁ、本当にこんな状態の時に、中国の大船団が尖閣に入ってきたらどうするんでしょうか。
まずは規模も小さな海上保安庁が「退去しろ」という命令を出すんでしょう。そして安倍さんは「遺憾です」という。
でもそれじゃ収まらないし、それじゃ中国が日本に「俺の怖さがわかったろう」というだけで終わる。そしてこれは、アメリカが日本に対して「態度をはっきりさせろ」と迫っているのと関係して、この対処の仕方によってはアメリカの日本に対する態度は大きく変わるんじゃないですかね。
当然、それは中国も同じで、日本がアメリカが構築する「ファイブアイズ」に参加して、「シックスアイズ」を作る構想に猛反対している。
間に挟まれて右往左往しているのは韓国だけじゃなくて、我が日本も全く同じ。つい先日、アメリカに「今井補佐官、二階幹事長が中国寄りだと批判された」ばかり。
でも中国漁船が入ってきてもそれに直接対抗するのではなくて、これを機に、「尖閣に自衛隊なり海上保安庁の隊員を常駐させる」なんてことをやるかもしれない。というかそれぐらいしか出来ないし、またそれをやるチャンスでもあるんじゃないですかね。
未確認情報ですが、尖閣には「個人が建てた小型の灯台」があるそうで、年に一度はそれの保守も静かにやっているらしい。
あの海域に「安全のための灯台が必要」とか、「自然環境調査の必要がある」ということで、世界的には上陸する理由付けができるそうだけれど、そこまで日本はやるのか。やれるのか。
当然、中国にいる日本人を再び拘留するようなことで反撃するんでしょうが、そうなれば、それこそ「火に油を注ぐのと同じ」で中国の立場って今以上に悪くなるんじゃないですかね。
尖閣諸島には「アメリカ軍が借り入れている島」もあってそこは射爆場になっている。ここにアメリカ軍、あるいは日本も共同で「射爆演習をする」という手も対抗手段としてはあるんでしょう。
でもそうすれば益々、中国も動くだろうし・・・・。
アメリカ軍が「南シナ海にある中国軍基地を爆撃するだろう」なんてこともあちこちで言われていて、軍事基地化に関しては習近平があの口だけオバマ氏と会談した時に、「南シナ海を軍事化しない」と約束したんですよね。このニュースは世界に流れた。
でもその約束を中国は、ボーッとしているオバマ氏を無視して、破った。
これはアメリカとして「国家元首同士の約束は守って頂く」という大義名分が立つ。
しかし、習近平も引きませんねぇ。
どうも中国国内でもこのままじゃ危ないと習近平批判が、本来出てこない官製メディアにも出てきていると。
なおかつ、「軍事衝突は避けられないだろう」という見方も広がっている。どの都市だか忘れましたが、人民を引き込んだ「爆撃を想定した軍事演習」も行われているらしい。中国としては「狙われると一番困る三峡ダム」には迎撃ミサイルが配備されたと聞く。
つまり「口だけのやり合い」から一歩踏み込んでいるわけで、アメリカも一国の軍事力に匹敵する空母打撃群を南シナ海に配備。
どうなりますか。
私としては「習近平が突如辞任」ということになるだろうと想像していますが・・・。あるいは暗殺計画も今まで何度もあったと言いますし・・・。
そして思い出すのは、今では正義の味方みたいなアメリカですが、あのベトナム戦争突入時の「トンキン湾事件」。あれがキッカケでアメリカが参戦となっていますが、後に、あれは「アメリカの自作自演」だというのがバレた。
日米開戦の真珠湾攻撃にしても、裏話はいろいろあるし、アメリカは「表面的な善を装う」のは天才的な国。イラク侵攻では「大量破壊兵器がある」と言い張って侵攻。でも結局それは発見されなかったけれど、アメリカは知らん顔。
だからアメリカがその気になれば動くだろうと言われていますが、やるとすれば時期的には「大統領選挙直前」じゃないですかね。大統領選挙前に結果が悪く出てしまうとトランプ氏は完全に消えるはずですし。だからアメリカ人の「武力行使も辞さない」という中国に対す嫌悪感を、そして愛国心、正義感を煽り、「アメリカは中国を許さない」と盛り上げたところで選挙が望ましいとトランプ氏なら考えると思う。
今、金(ゴールド)が値上がりしているのも、今の情勢を反映しているのでしょうし、もし小さな衝突が起きただけで、株式市場は今までとは全く違う方向へ大きく動くはず。
そしてリスクオフの動きは強まって、円高は加速し、日本経済はもっと悲惨なことになるんじゃなかろうか。
どうなりますか。
我が家はもうすでに対処済み。というか、こういう状況になるのを2018年から心配していろいろ考えていたのはブログに書いてきた通り。
日本の経済界は中国寄りだと言われていますが、ま、あの大きな市場で稼ぎたいというのもわかるし、手を引いたら「他の誰か」がそれに変わるだけ。でもトヨタを筆頭に、中国にのめり込むと「アメリカ市場を失いかねない」ことも言われていて、判断は難しいところなんでしょう。
でも私が気になるのはそういう企業の中国進出ではなくて、どうも日本の莫大なお金が回り回って中国に入っているということ。日本では大幅な金融緩和がなされましたが、お金は日本市場に流れることはなく、海外に流れている。この日本のお金の流れとアメリカの株式市場の値上がりは同期しているとも言われるぐらい。
そして直接間接を含めて中国に入っている日本のお金は莫大で、もし中国がひっくり返るとそれが回り回って日本の「焦げ付きになる」可能性が言われている。
経済界や政治家がなぜか中国寄りになるかというと、そして中国が日本に強気で迫るのも「これが原因だ」という専門家もいる。
金を貸した側の方が弱い。そんなことが起きている様子。
だからアメリカの中国制裁を基本的には賛同しても、もし金融上でおかしな話になってくると、「その最大の被害者は日本」ということにもなりかねず、決して対岸の火事では済まず、中国に進出しなければ良い、撤退すれば良いとかそんな簡単な話ではないと。
この辺の話はあまり世間で言われていることではないのだけれど、是非とも、金融界の内情に詳しい専門家の意見、解説を聞いてみたいと思ってます。