パンタイ病院の「救急」へ行くかどうかハラハラする一日だった。前立腺肥大に関係あり。

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去年の6月に血尿がでて、それも半端じゃなくて、挙句の果てに「固まった血(ジェリー状)が尿道に引っかかって排尿できない」状態になった。これって恐ろしくてお腹はどんどん張っていくし膀胱が破裂するんじゃないかと思うくらい。

その時は当然、慌てて病院に行くしかないわけで、パンタイ病院の救急へ行ったっけ。尿道に導管を通して、点滴みたいに溶液を注入しながら尿を出すのね。そして大きく固まった血は粉砕して出すようにする。そして数時間後、泌尿器科の先生が来て検査。内視鏡をあそこから入れて中の状態を見るのね。

でもそうこうしているうちに出血も止まり、手術もせずに薬をもらって終わり。

嵐が去ってホッとして、大切な対策は取らなかったような。

9月には日本に行って違う病気の手術を受けて、傷の治りが悪くて2週間の予定が1ヶ月の入院になったのはブログに書いた通りだけれど、実はその病院で過去に「前立腺肥大の手術」を受けたんですよ。そして入院中に、「血尿が出ることが度々ある」ということで検査をしてもらったのだけれど、薬をもらって終わり。

なんだか変だと思うわけです。パンタイ病院の泌尿器科医も日本の病院の泌尿器科医も「手術をしましょう」とか「出血する場所を焼き固めましょう」みたいなことも言わないのね。これもおかしいと思って、パンタイの医師に問い詰めたところ、「前立腺肥大の手術をもう一度すれば良くなる」というんですよ。でももう前立腺肥大ではないわけで、ここも聞いてみると「残骸がある」みたいな。「私に任せてくれれば綺麗に取り除けるし、それで良くなる」だろうと。

でもねぇ、私としてはなんか納得が行かないんですよ。そして前立腺の手術法ですが、昔からあるオーソドックスな「あそこから器具を入れて、【患部を削り取る方法】」なのね。これって出血も凄いし、術後の痛さは半端じゃないんですよ。経尿道的前立腺切除術(TURP)という。

実は私は前立腺肥大の手術を二度やっていまして、一度目はオーストラリアでその経尿道的前立腺切除術(TURP)をした。ところが3年ぐらい経ってからかな、また前立腺肥大が再発した。要はその手術って「排尿がスムーズになれば良い」という考え方で、私の手術は中途半端な手術だったというのがわかった。一般的にはそれで良いのでしょうが、私の前立腺は筋金入りでよく育ったのね。そこで再びとんでもなく痛い手術をまたやるなんて想像するだけで身震いするわけで、色々調べてみると新しい手術法があるのがわかった。それはHoLEPと言って、古くからのTURPみたいに「削り取る」のではなくて、「ミカンの中身だけくり抜くような手術法」なんですよ。

上が古くからのTURPで、下がHoLEP。

参照:川崎市立川崎病院

中身をくり抜くような手術で再発はないし、出血も少ないと。

ということで二度目の手術は日本へ帰ってやってもらったわけです。去年の9月に一ヶ月入院したのと同じ病院。

本当に嘘のように痛みもほとんど無くて快調なんてもんじゃなかったのだけれど、私の前立腺って問題が多すぎる。

パンタイ病院の医師が言うには前立腺の右側がまだ残っていると。でもそれと出血とどういう関係があるのかは言わないし、聞きそびれた。

前立腺肥大の問題って「排尿が難しくなる」というのが一番の問題点で、多くの年寄が「オシッコの出に勢いがなくなる」のは前立腺肥大のせい。でも放置しても問題はないらしい。ところがこの肥大が酷くなると尿道を圧迫して「排尿が出来ない」状態になり、救急車で病院へなんてことが起きる。だから多くの人は前立腺肥大、オシッコの出が悪くなるのは歳のせいなんて簡単に思うけれど、放置するとやっぱり危ない。

私の父も前立腺肥大の手術を受けていて「こんなに良くなるとは思わなかった」と言っていました。父の場合は再発はなく、それどころか「あっちの方も絶好調になった」と。これを言う人は多くはないと思うけれど、私もそう思う。手術前と後ではまるで别人の様で、若返ったのは「オシッコの出だけではない」のは私も父も経験済み。(笑)

前置きが長くなったけれど、今回、また出血し、血の塊が尿道に詰まって排尿できない状態に限りなく近い状態になって、焦ること焦ること。

とりあえず、すぐにパンタイの救急に行く準備をして様子見。すぐに出血が止まる事が多いし、前回のように病院に行っても明確な治療がなされずに、「排尿の問題を解決するだけ」なら「排尿に問題がなくなれば病院に行ってもしょうがない」と思ったわけです。

でも「出血が止まらなかった場合」を想像すると半端じゃなく怖い。出血の量も決して少なくないですから、出血多量で・・・なんてことも起こりうる。

出血しているのは「身体の奥深く」ですから、外傷の様に「止血するのも不可能」なんですね。自然に任せるのみ。

そんなことを丸一日、想像しながらすぐにでも救急に行ける準備をして様子を見ていたのですが、今は、なんとなく出血量は減ってきて、排尿もスムーズではないのだけれど、血の塊が詰まってどうにもならない状態ではない。

今はもう出血が始まってから一日経った明け方ですが、お手洗いには十回以上行って恐怖に慄きながら悪戦苦闘したものの今は一安心。

でもとりあえずパンタイ病院の泌尿器科には行って、しっかり話をしてみるつもり。

でもあの先生の、ニコニコ笑いながら「私に手術を任せれば完璧に治る」という言葉がどうも信用できないんですよ。そして手術方法は?と聞けば、昔からの「患部を削り出す」TURPだし、術後の半端じゃない痛みを思い出すとどうしても気が引けてしまう。

素人考えだと「出血している場所を焼き固める」みたいな方法で良いんじゃないかと思うのだけれど、そう簡単にはいかないんでしょうね。

でも不思議ですよね。出血を繰り返す場所を「あえて削り出す」ことによって全て解決するんですかね。

余談ですが、出血は凄いし、排尿がスムーズじゃないし、困ったなぁと思ったときに思い出したのがブログ友達のみぬぅさん(【ゆるりとマレーシアその日暮らし♪】というブログの主)で、ブログ村の常に上位にいる人。

みぬぅさんも不思議というか面白い人生を歩んできていて、若い頃に渡米しアメリカの大学を卒業しエアラインのCAとなった。ところがなぜかフランスに渡り名門の調理学校に入りプロのパティシエとして活躍。そして同じくプロのフランス料理人である今のご主人と出会い結婚した。その後は夫婦でフレンチレストランを経営したり、その超有名な調理学校の先生として世界を渡り歩き、そしてマレーシアに来たわけだけれど、みぬぅさんはなんと「気功師」になるべく学校に通い、今ではマレーシア政府公認の気功師であちこちの病院などへ行って治療をしている様な人。

私の母が突然倒れてパンタイのICUに入院したときもみぬぅさんにお世話になって、ICUまで来てもらったり母を遠隔治療してもらったのは以前、ブログに書いた通り。母は結局、1ヶ月後に亡くなってしまったけれど、みぬぅさんの摩訶不思議と言って良い「気功の凄さ」をまざまざと見せてもらいました。

となれば、今、調子の悪い私を治療してもらえないかと思いつくわけで、みぬぅさんに連絡を取ったんですよ。

私としては「ではすぐに治療を開始しましょう」となると思っていたのですが・・・・。

「まずはちゃんと病院に行って、専門医の治療を受けてください」「その後に遠隔治療を行います」と。

え?と私は思ったのですが、逆にみぬぅさんて半端じゃないまともな気功師だなと思ったわけ。

あの世界の人って、私も「ある種のエネルギーの勉強、訓練」を受けたことがありますからわかるのですが、変に自信過剰の人が多いのね。中には「医者が治せない病気でも治せる」なんてことを平気で言う人もいるような業界。

でもみぬぅさんは「現代の西洋医療を主とし、その補佐をする」ことに徹しているように見える。それは立場上どうのこうのじゃなくて、そういうものだと信じているのが伝わってくるのね。

非常に論理的だと思うし、ますます好感を得ました。

実は出血が止まったら病院に行って診療を受ける必要もないと思っていたんですよ。

ところがみぬぅさんとラインでのやりとりをしていたら、やっぱり病院に行って、すでに出血が止まっていたとしてもちゃんと今一度診察を受けようと思うようになった。

ま、当たり前と言えば当たり前ですが、「血尿」は私の中年以降はお友達みたいなもので、「また血尿かよ」みたいな感じなのね。そして上に書いたように医者も明確な治療法を提示してくれないのをマレーシアでも日本でも経験しましたから、「出血が止まればいっかぁ」みたいに思うようになっていたんです。もし出血がひどければ排尿もできなくなる。あるいは出血多量でとんでもないことになるであろうことはわかっているのに積極的に病院に行こうとは思わない。変に「慣れ」みたいなものが私の中にあるのは間違いがない。

そしてパンタイ病院の救急というと去年の11月を思い出すんですよ。私の最愛の母もパンタイの救急に行き、そしてすぐICU、1ヶ月後に母はパンタイ病院で亡くなった。(亡くなった時、私達夫婦と長男は次男坊の結婚式に参列するため日本に行っていた。これもまた我が家の汚点とは言わないにしても、忘れられない悲しい出来事)

それがあるのでパンタイ病院があるバンサ地区もあまり行かないようになりました。母の見舞いをするために毎日通った同じ道を走るのはつらすぎるのね。当然、パンタイ病院、それも救急に行けば、全てのストーリーが頭の中で嫌でも再現されるわけです。

でもそういう私の目を覚ましてくれたのがみぬぅさんでもあるわけです。

みぬぅさんがラインを通して送ってきた言葉の一つ一つがすでに治療だったような気さえしてきます。

とりあえず、今の状態は出血は続いているものの、出血量は減ってきて(でも普通の人が見たらかなりびっくりするはず)、このまま収まる感じがしていますが、パンタイの泌尿器科医に予約を取るべく動いています。そしてその後に、みぬぅさんに遠隔治療をお願いしようと思っています。

しかし歳を取るとあっちこっち悪くなりますね~~。若い頃のように「元気に、そして元に戻ることは無い」わけで、最期に向けて進んでいる自分を感じますが、これもまた自分の人生、歩くべき道と割り切っています。

 
 
 

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