トランプの【どんでん返しの作戦】が見えてきた

アメリカの大統領選ですが、この選挙は日本とまるで違うシステムだというのを理解しないと、トランプは悪あがきをしているだけだと見えてしまう。

ましてやアメリカの主要メディアは「バイデン勝利」の前提でいますし、そのメディアの影響を受ける日本も同じ。

ところが、州によっては「再集計」をしていますよね。そして訴訟も始まった。

これは当然、アメリカの法律に則ってやっているわけで、トランプ氏がゴリ押しをしているからしょうがなくやっているわけでもない。

そしてこれらの結果が出ない限り、その州での勝者は誰なのかは決定しない。つまり、まだトランプがどんでん返しをする可能性もある。

でもねぇ、再集計をしたり、訴訟でも「トランプに有利に動くか?」というとそうでもないような気がするんですよ。例えば「無効票が多いのがわかった」「無効票とされる票が増えた」にしても、トランプが逆転するほどでもない可能性は高い。

果たしてトランプはこれに全てを賭けているのか?

今回は「接戦」だったわけですが、トランプは「接戦ではなくても勝つ方法」を考えていた可能性がある

そんなことが可能なのか?

今、アメリカで話題になっているのが130年以上も前の法律。

選挙では「選挙人を選ぶ」わけですが、これには期限があって、【選挙日から35日以内に決定しないとならない】という決まりがある。

つまり、トランプは再集計だろうが訴訟だろうが、どうにかそれに持ち込んで、なおかつ「すぐに結論が出ないように長引かせれば良い」ということになる。

その期限は12月8日。

これまでに選挙人が確定しないとどうなるか。

州議会が「選挙人を選ぶ」ことになっている。

ジョージア州、ペンシルバニア州、ウィスコンシン州、アリゾナ州は「共和党が過半数を持っている」わけで、州議会が選ぶとなれば、「トランプに投票する選挙人が選ばれる可能性が高い」ことになる。

これが「大逆転のシナリオ」で、トランプは12月8日までに今回の選挙の結果が出ないようにすれば良い。つまり、再集計の結果、裁判の結果も関係なくて、【時間切れに持ち込めば良い】ということ。

そんなのありか?と思うけれど、法律は法律。

ところがですねぇ、その元になるのは130年前の法律で、「解釈の仕方によって、【議会ではなくて州知事が決める】とも読める」らしい。

となると、議会はトランプ勢が多くても、ペンシルバニア、ウィスコンシン、ミシガンは【知事は民主党】なわけで、その場合は、バイデン派の選挙人となる。

ややこしいですねぇ。

さて、そこで「法律の解釈で揉めて結論が出ない」ということになったらどうなるか。

それにも期限があって、いつまでも法律論争を続けるわけにもいかない。つまりそれは12月14日。この日までに結論が出なければ、法律によって次のルールが適用される。

これこそがトランプが考えている「どんでん返し」じゃないか。

つまり、下院で「大統領」を決めるルールに移行。そして下院議員の総数では民主党優勢だけれど、この選挙は「各州一人選出されて、50人で決める」となっていて、【州単位で見れば、共和党が多数の州の方が多い】。

つまり、大統領はトランプとなる可能性がある。

計画の順序はこうなる。

1 トランプは最初の投票で勝てればそれで良し。(第一段階)

2 投票で勝てない場合(これが今の状態)、再集計・裁判に持ち込んで12月8日までに結論が出ないようにする。

3 そうすれば「州議会が決める」ことになり、共和党優勢の州ではトランプが勝って大統領となる。(第二段階)

4 州議会ではなくて州知事が決めると法解釈で揉めれば、それもまた長引かせて12月14日の期限までに結論が出ないように持っていく。

5 結論が出ない場合は、「それぞれの州の代表、一人による選挙」となり、共和党優勢の州が多いのでトランプの勝ちとなる。(第三段階)

多分、この計画を「最初から持っていた可能性はかなり高い」んじゃないですかね。

ずるいと思う?

でもま、2000年のブッシュ対ゴアの大統領選でいつまでもゴネたのはゴア。民主党で、当然、民主党はそれを支持したわけで、自分の時はOKなのはどこでも同じでしょう。

でもこれは法律に則っているわけで、力で変更させようとしているわけでもなく、これはもしバイデンが逆の立場でもやれること。(でも共和党優勢の州が多いので、バイデンは負けるのが見えているからやらない)

トランプは諦めが悪いなぁと私も一瞬、思ったのですが、こういう法律があるのなら、【最後まで諦めないのは当たり前】じゃないんですかね。これは日本の選挙制度を前提に考えると全く理解できないはず。

そして今、トランプは負けても2024年の大統領選挙に出てくる可能性が言われている。

まぁ、あの男なら「このまま消えるわけには行かない」と考えるだろうし、そういう強さに惹かれている支持者も多く、少なくとも選挙で大敗したわけでもなく「僅差であった」ことからも、「I’ll be back」と別れを告げるであろうトランプに大喝采を送る支持者は「有権者のほぼ半数」いることを忘れてはならないと思います。

また今回の選挙を俯瞰して見てみると、「コロナの影響がかなりある」ように思います。バイデンはトランプが悪いからこれだけ酷くなったとそれを強調するけれど、どの国の指導者も未知のコロナに的確に対処できるとは思えないわけで、バイデンはトランプのやり方に文句は言うけれど、では自分ならどうするつもりだったのかははっきり言わない。マスクをしろとか、ロックダウンをしろとか、これじゃ日本のテレビのコメンテータと同じレベル。(トランプは学者の言うことを聞かないという論者もいるけれど、ファウチ氏の過去の言動を調べることも重要だし、コロナ対策は「医学、経済、政治」の面からリーダーは考える必要があるわけで、学者の言うことだけを聞くわけにはいかない。また学者にも違う理論を主張する人は多いわけで、一体誰のいうことを聞くべきなのか)

でもそういうバイデンにしたのはトランプ自身で、あまりにも強気のコロナ対応に不安を感じる国民はバイデンを支持して当然(バイデンは間違いなくその作戦を取ったと思う)。少なくとも今の時点で「ベトナム戦争での死者を上回っている」わけですから、その作戦は効くし、これじゃ「コロナは怖くない」と笑うトランプはキチガイにも思える。(ただ死亡者が多いことに関しては、アメリカではコロナ患者には多額の補助金が政府から病院に支払われるとのことで、風呂場で転倒して死んでもコロナに罹っていれば「コロナでの死亡」となっているという専門家もいる)

そして民主党の内部を見てみると「左派の台頭」が顕著で、それは民主党の大統領候補で出てきたサンダースを筆頭とする左派に賛同する支持者を民主党は取り込まざるを得なかったはず。副大統領候補がカマラハリスであることもそれが理由でしょう。なおかつ彼女は黒人系で女性。民主党の選挙の顔はバイデンじゃなくてハリスじゃないかと思うくらい。

つまりですね、「本来の中道の民主党では勝てなかった選挙(左派から見れば共和党も民主党も同じに見えてしまう)」かもしれないと思うわけです。

ましてや選挙戦のムードは「トランプをおろせ」と「トランプ支持者とアンチトランプの戦い」で、私には「バイデンを積極的に支持しているようには見えなかった」。

これはアメリカ国民も馬鹿じゃないわけで、バイデンがどういう過去、実績をもっているか、今、身体的に問題があるのか無いのか、息子のハンターバイデンの疑惑も含めて、「それでもバイデンが大統領としてふさわしい」と思っていたのかは疑問。でも「トランプだけは許せない」という人が多いのは間違いがない。

だから本当の勝者は誰かというと、結構わからないものがあって、意外に「左派の勝利」と見ることも可能かもしれない。そして次点はトランプであって、決してバイデン個人が勝ったわけではないように私は感じます。そしてその結果を招いたのは、まさにトランプ自身。自業自得とも言える。

もしコロナの問題がなければ、トランプが圧勝だったろうという専門家もいますし、それらの状況を考え合わすと「トランプは戻ってくる」可能性も高いんじゃなかろうか。

トランプの支持者が多かったのは間違いがなく、彼らのことも考え、また戻ってくる可能性も考えれば、やっぱりここですんなり「力及ばず、すいませんでした」みたいにトランプは簡単に負けを認める訳もいかないはず。

またもし戻ってくるとしたら、「トランプの力を見せつける最後のパフォーマンス」をするはずだと私は思っていて、来年の1月20日まではトランプが大統領なのは間違いないわけで、世界が驚く「何か」をする可能性があるような気がします。

どちらにしても「選挙戦の投票は終わって次のステージに入った」と私は見ていて、それがどう動いていくのかに注目しています。

でもやっぱり「引き際」って大事だと思うし、あまりの醜態を見せると支持者も離れるんじゃないですかね。それはすでに起きているような感じもするし。

こんな時期を狙ったのかどうかわかりませんが、香港では中共の締め付けが厳しくなって「民主派の議員は辞任」するしか無いようになってしまったし、本当に世界はカオス状態に突入という感じがしています。

 

関連記事

No tags for this post.