ファイザー社が新型コロナ用のワクチンを開発し、90%の効果があると。
これで世の中は湧いている。
私はこの報道だけでは「何もわからないのと同じ」だと思っていて、「90%の効果」の意味がまずわからない。
そしてワクチンって何でもそうだけれど
○ 副作用
○ 効果の持続時間
が大事じゃないですか。
今でも「副作用が怖い」ということで【ワクチンは受けない】人が増えたものもありますよね。子供用のワクチンにもそれがあって、「ワクチンによる死亡確率は非常に低い」にしてもそれを懸念する親は多い。ではワクチンを打たずに病気にかかったらどうなるのかってことですが、それを天秤にかけても「ワクチンを受けないほうが良い」と考える人は決して少なくない。(ワクチンそのものを嫌う国民性がある国もある。アメリカみたいに)
当然、それはワクチンによって違うわけですが、今回のファイザー社のワクチンがどういうものなのかはわからない。詳細の発表もされていない。
本来、副作用も含めて必要な調査が多くあるから「ワクチン開発には時間がかかる」わけで、さて、ファイザー社のワクチンは?この情報は無いも一緒じゃないですか。
そもそも今回のコロナは「重篤者、死亡者が多い病気ではない」のがはっきりしているわけで、日本で言えば何千万人がワクチンを打った場合、「ワクチンによる副作用で重篤、死亡者が0.001%出た」だけで大騒ぎになるんじゃないですかね。0.001%って無視できるような確率に見えるけれど、5000万人のうち500人。
日本のコロナの死亡者の累計は1854人。これをどう見るべきか。難しいですよね。アメリカみたいに25万人となると話しは別。そして新規感染者は増えているけれど、死亡者はどうなのか。ここをきっちり見ないとですね。
もしかするとワクチンが出回る前に、コロナはもっと弱毒化し、治療法・治療薬も進めば、あえてワクチンを接種する必要もなくなるかもしれない。少なくとも今の時点では「感染者は増えても、死亡者はそうでもない」ことを考えると(時間差も考慮すべき)、まさに「風邪と同じだ」という感覚が広がっていくのかもしれない。
ただ、コロナは「高齢者、持病がある人が危ない」と言われているけれど、もしワクチンの副作用もそういう人たちに多く出るとなったら、「飛んで火に入る夏の虫」状態になってしまうんじゃなかろうか。
なおかつ、ワクチンの効果がどれほど持続するのか。これもわからない。
恐怖におののいている人たちは飛びつくかもしれないけれど、それが良いとは私には思えない。
そんなことを考えている時にこんなニュース。
ファイザーCEOらも保有株売却、ワクチン期待で製薬株が急伸
米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は、保有する自社株の売却で約560万ドル(約5億9000…
ファイザー社の株が暴騰する。それは理解できますが、CEOがそこで保有株売却ってのが引っかかります。
ワクチンが素晴らしく、世界に受け入れられればもっと株価は上がると思うのが普通だと思うし(だから民衆はファイザーの株を買う)、今の時点で売るはずはないだろう、なんてことも考えてしまう。
あるいは、そのワクチンには「それなりのマイナス面もある」のかもしれないと疑ってしまう。
ワクチンの輸送は「マイナス70度を保つ必要がある」らしいですが、そんなことより、ええ?と思うような何かがあるのかもしれない。
ま、どちらにしてもワクチンが市場に出回れば、それに飛びつく人たちは多いハズで、私としては「実験台になってくれて有難う」というしか無い。
またその効果や副作用にしても、コロナそのものがそうであるように、「もしかしたら人種による違いがある」のかもしれないし、「日本人にはすでに抗体がある」から日本では欧米のように感染が広がっていないという学者もいるわけで(前に紹介したこことここ)ワクチンの効きが世界共通とも思えない。
また今までに「BCG接種による違い」も言われていたし、わからないことが多すぎる。
だからやっぱり「様子見が正解」となるんじゃないですかね。
なおかつ、私はマレーシアに住んでいるわけで、この場合、「日本に住む日本人のケース」が自分に当てはまるのかどうかもわからない。当然、欧米でそのワクチンの効果が見えたとしても、自分に当てはまるかどうかもわからない。でも逆に、欧米では大きな効果がないのに、「アジアでは有効に働く」なんてこともあるのかも。
もし自分の周りの人たちの多くがワクチンを打ったとすれば、そしてそれに効果があれば、「彼らが感染拡大をブロックして集団免疫を獲得できる」わけで、自分はワクチンを打たずとも「他力本願」がなりたってしまう。
我が家の場合は93歳の父と呼吸器系に問題があるヨメさんが一番気になるわけだけれど、ワクチンの接種は「断固として反対しよう」と思う。ワクチン接種はまず「老人、持病がある人を優先的に・・」なんてことになっても断る。実験台にされたらとんでもない。
世界はコロナで大騒ぎ。
だから多くの学者もこれに関わっている。
それって一見良いことのように思えるけれど、「これで一発当たれば有名人」になるわけで、それは企業も同じで、「ワクチン開発」「治療薬、治療法開発」に重点を置いている「理由」っていろいろあるんじゃないですかね。
でも今までに「ワクチン開発を断念した」なんていう企業のニュースも出てきているわけで、なぜそう決めたのかの詳細はまるでわからないにしても、「我々が想像するよりか、はるかに難しい世界」であろうことはわかる。
早くコロナの怨念から逃れたい、小さなチャンスにもすがりたいと思う人が世界には何十億人もいるんだろうけれど、カモにされたり、逆に健康上の問題が出るなんてことが無いことを願っています。