マレーシアで皆さんはどんな魚を食べているんだろうか。
鮭、サバは簡単に手に入るし良いですよね。
スーパーで売っている魚ですと私は「Golden pomfret」が好きです(安いし)。焼いても煮ても蒸しても美味しいし、そのうちこれの「活き締め」を買って【刺し身】で食べるのを楽しみにしています。(Ikejime fishから買える。500グラムぐらいの大きさで一匹RM25ぐらい)
この魚はマナガツオに似ているけれど、スズキ目アジ科の魚で「マルコバン」。マナガツオはスズキ目マナガツオ科。
でも魚好きだといろいろ食べたいわけで、刺し身じゃなくてもいいから、焼いたり煮たり、あるいは鍋に入れて美味しい魚が欲しいと思うのですが、どうもなかなか相性が合う魚が見つかりません。
ただ、「銀鱈」は結構どこでも売っていて美味しいのだけれど、「高い」ので躊躇してしまいます。スーパーでは最近はキロRM200以上が普通ですもんね。たまに安いものをネットで探しては買っていますが、それでもRM150以下ってなかなかない。
でも見つけました。灯台下暗しで、昨日のブログ日記でも紹介した「Seafood Hamper」(ここをクリック)がセールをしていました。これが安くてキロ単価RM128です。この安さって初めて見たかもしれない。
切り身でもキロ単価はほぼ同じ。
これをB.I.G.や伊勢丹で買うと、下手をすると倍近い価格になるはず。
ものが違うのかもしれないという思いはあるのですが、この魚は冷凍で一匹5キロぐらいで卸商はたいていどこでも扱っていてキロ単価はRM150の上。つまりどこでも同じようなもので、特別安いのは問題があるからだとは思えません。ましてやこの会社は結構良い会社だと思っていますし、通販のわけがわからないショップとは大違い。
ただし、銀鱈と今、私は書いていますが、これは本当は「メロ」なんですね。私が若い頃は「銀ムツ」として売られていて「銀鱈」の代用品。でも今では「メロ」と呼ばれていて、かなり値も高くなって銀鱈の代用品とは言われない様子。
英名は「Chilian Cod」「Chilian Sea Bass」と呼ばれることが多く、銀鱈は「Black cod」で最近はまるで見ません。メロの正式名はマゼランアイナメ。Dissostichus eleginoides。アイナメと言ってもアイナメとは全く関係のない「スズキ目- ノトテニア科」の魚。
実際に食べ比べたことはありませんが、私のベロでは違いがわかりません。ただ銀鱈の方が脂があって若干滑らかさもあるかもしれないと思う程度。だから我が家ではこのChilian Cod、メロで十分。焼いても煮ても鍋でも本当に美味しいと思います。ちょっと高めの中華料理屋ですと、これを揚げてスイート&チリにしたりしていますが、お店だと注文するのに結構、悩む値段。
中華の「Fried Ginger・醤油蒸し」。これも半端じゃなく美味しかった。是非、真似したいと思う。
あのKLCCにある和風創作料理の「Nobu」でも銀鱈は目玉商品の様子。(メロか銀鱈かは私にはわからない)
西京漬けも美味しいと思う。我が家では作れないけど・・・。
ということで、新しく冷凍庫が我が家に入りましたので、1キロ買うことに。RM128ってかなり安いと思います。
そしてどうせなら、前から欲しいと思っていた魚も買うことに。マレーシアではRed Codと呼ばれるみたいですが、オーストラリアでは「Orange Roughy」と呼ばれる「ヒウチダイ」。
これってキンメダイに似ていて美味しいのね。見た目は恐ろしいですが。(笑)
これが嘘みたいな価格で1キロの大きさでRM98。なおかつ一匹買うとおまけでもう一匹付く。
ただし、この魚はかなり当たり外れがあって、「美味しいものに当たるほうが少ない」という我が家の今までの結果。実はそれは「アルファンシノ(キンメダイ)」も同じで、アルファンシノがたまたま入荷したと聞いて、何匹かまとめ買いをしたことがあったのですが、どうやっても食べられるレベルじゃないので泣く泣く捨てたこともあるんですよ。
でも美味しいものは半端じゃなく美味しい。この魚もまた、焼いても煮ても蒸しても、そして揚げても半端じゃなく美味しい。キンメダイに似た魚。
さてさて、今回の魚はどうなりますか。あまり期待せずに待とうと思います。
こういう顔をした魚だから、知らない人はまず買わないのね。多くの人が敬遠するから安くなる。1キロのこの魚が二匹でRM98って恐ろしく安いと思う。
日本で言う「ヒウチダイ」。
それとですね、もう一種類。
マレーシアでは「Dory」と呼ばれるナマズのフィレをご存知ですよね。スーパーでも必ず売っていて、「めちゃくちゃ安い魚の部類」ですよね。1キロでなんとRM12ぐらいの値段。これって1キロで300円ぐらいという「タダ同然」の値。これに養殖や加工の経費、運賃や販売店の利益が入っていると思うととても不思議。(ちなみにオーストラリアではキロ600円ぐらい)(でもこの差は間違いなく品質の違いとしてわかる)
解凍するとこういうフィレ状。
この魚「Dory」は世界的には「Basa」と呼ばれることも多く(日本でも「バサ」)、ゴールドコースト時代にはよく食べました。めちゃ安いし、ちょっと癖はあるものの、これも煮たり焼いたり揚げたりしても結構美味しい(これで作るさつま揚げも良いと思う)。オーストラリアでは「Fish & Chips」の定番で安くて美味しい。息子もメルボルンで学生生活をしている間には随分お世話になったと言います。日本にも多く輸入されていて、お弁当や定食に使われているそう。(世界的には「Dory」というと「マトウダイ」を意味することが普通。だからDoryで検索して情報を得るとうまくない)
これがマレーシアにもあるので嬉しかったのですが、でもなぜかマレーシアで売っているものって「ベチャベチャ」で美味しくないんですよ。きっと安いこの魚でもやっぱりランクがあって、B級品が入っているのだろうと思いました。(マレーシアの価格はオーストラリアの半額)
多くは「霜がたっぷり付いちゃったフィレが2-3枚袋詰で冷凍されている」のが普通。でもこれって「Grazing」と呼ばれる冷凍法で、「水と一緒に冷凍する」ことによって乾燥を防いでいるのね。10%Graze、20%Grazeとかいろいろある。
ところが、現代では当たり前になった「真空パック」もあるのね。これはジャヤグローサーで見つけました。
フィレが一枚一枚ピッタリ真空パックされているのですが、価格的にはほんのちょっと高いだけ。でもこれを買って食べてみたら「全くの別物」なんですよ。
日本でも切り身が真空パックされるのが普通だと思いますが、やっぱり真空パックって凄い。
そして、もう一つ近年、普通になってきた冷凍法で「IQF」と呼ばれる冷凍法があるんですね。これはIndividual Quick Frozen(Individual:個別の Quick:急速 Frozen:凍結)の意味ですが、近年の「エビの冷凍もの」でも【一匹一匹がバラバラの状態】のがあるじゃないですか。あれがそれ。
DoryでもIQFで冷凍したものが出回っています。そしてそれをこの会社が売っていた。
冷凍ものを買う事が多い方は、この「IQF」というのを覚えておいたら良いんじゃないですかね。商品名にそれを記述し、差別化している業者はありますし「普通の冷凍ものより品質は良い」と思っても良いんじゃないですかね。また中身がバラバラでくっついていないから使いやすいし。
あえて「水と一緒に凍らせるGrazing」の冷凍ものとは違う。
当然、この冷凍法をとるためにはそれなりの設備が必要なわけで、特に東南アジア産の低価格のものは「昔ながらの冷凍法」で冷凍する工場は多いのかもしれない。
でもこのDory(Basa)も美味しくなかったりしてね。(笑)
楽しみが増えてきた~~~~~~。