皆さん、Doryという冷凍魚のフィレは良く使いますか?
メコン川周辺で養殖され、世界に輸出されている【ナマズ】ですが。(世界的には、日本でも【Basa=バサ】と呼ばれる)(*注1)
我が家はこのDory(Basa=バサ)はゴールドコースト時代から良く食べました。ウソみたいに安いし、(あまり)癖がないから使いみちがあるのね。街なかにある「フィッシュアンドチップス屋」でもよく食べました。
日本にもかなりの量が輸入されているそうで、最近は「バサ」としてスーパーでも売っているらしい。でも多くはお弁当とか定食、給食向け。「白身のフライ」にするんじゃない?
マレーシアに来てからこのDoryを見つけて、「やったやった」と喜んでいたんですよ。これほど家計に優しくて使いみちがある冷凍魚は無いと思うから。いや、安い冷凍魚(フィレ)はいろいろありますが、パサパサだったり水っぽかったりなかなか良いのがない。
ところが~~~~~。
これが「Dory?」と思うくらい、ゴールドコーストで食べていたのと違うんですよ。安いのは同じですが、
ベチャベチャ
なのね。半端じゃなく水っぽくて柔らかい。
あちこちで売っている違うブランドのものを買いましたが、ほぼ同じ。マレーシアはB級品を輸入しているんだろうか。このレベルだったらまず、日本でもオーストラリアでも見向きもされないと思うなぁ。
でも、ある時、モントキアラのジャヤグローサーの冷凍庫に入っていたDoryを買ってみたらまるで他のと違ってしっかりしていました。
こういうDoryなら良いんだけどなぁ。
これはゴールドコースト時代に食べたのと同じで、これなら良いやと思いました。
ところが、近年、それが見つからない。(┰_┰)
でも諦めずに、スーパーの冷凍魚のところにある「袋詰されたDory」を買っていろいろ試しています。
今回、使ったのはやっぱり1キロ12リンギぐらのもので、中に5,6枚、冷凍フィレが入っているもの。
しかしこれ、小さすぎた。ペラペラ。やっぱり大きいのを買うべきでした。
こんな小さいのは初めて見たかも。そして整形のしかたが雑だと思った。
この写真から大きさはわからないと思いますが、20センチちょっとの大きさ。かなり薄っぺらい。
これを揚げました。
とにかく身が薄いので、フィッシュアンドチップスを食べたという満足感はありませんでした。残念だ~。
ところで、我が家はこういう揚げ物を作る時に、「小麦粉をまぶす」=「卵液を付ける」=「パン粉をまぶす」ということはほとんどせずに、卵液の代わりに業界では「どろ(*注2)」と呼ぶものを付けてパン粉です。「どろ」とは「小麦粉+卵+水」を混ぜたもので、要は「バター液(Batter)(日本ではバッター液と言う人が多い)」ですね。
Kenkoriの卵は色が濃いので、こういう色になる(笑)。我が家はここに胡椒やハーブを入れます。
出来上がりはまずまずなんですが・・。冷凍のチップスが無かったので「サツマイモ」。(笑)
味としては慣れ親しんだ味。Doryの味。(笑)
でもあまりにも薄いからその味もほとんどない。
このDoryの味ですが、いかにも淡水魚という味だから、気になる人はハーブ類をちょっと聞かせれば良いと思う。でも鍋に使うと気になるかも。また濃い味付けにしちゃうとDoryの味が薄いから「単なる淡白な白身魚」になっちゃう。
まだ冷凍庫に残っていますが、どうしましょう。薄いからソテーも良いかもしれないし、久しぶりに練り物にして「さつま揚げ」を作ってみようか。
Doryって馬鹿にできなくて、良いのが見つかれば本当に使いみちがあると思う。
(*注1)マレーシアではDoryと呼ばれるのが定着していますが、世界的にはBasaが一般的で、DoryというとJohn Doryだと思うのが普通。これは日本で言うマトウダイ。マレーシアでもDoryという名でマトウダイの冷凍を売っているのを見たことがあります。確かアメリカだったか、BasaをDoryとして売って問題になったはず。全く違う魚ですが、白身の魚だからフィレ状だとわかりずらいし、そもそもマレーシアにはJohn Doryがいませんから、問題にはならないんでしょう。
(*注2)どろとは?