私は狂っているかもと自分でも思うくらいの「タコ好き」で、できることなら常時、家には在庫を持っていたいくらい。
でもそれは不可能なのね。すぐ食べちゃうから。(笑)
タコと言ってもいろいろで、この10年ぐらいは「ミズダコ」を食べる事が多いです。それはゴールドコースト時代に美味しいマダコ(あるいはそれに近いもの)ってほとんどなくて、でもミズダコ(タスマニア、ニュージーランド産)はあったんです。そしてそれの「全く茹でない【生】の刺し身」の美味しさに目覚めちゃった。
ちょうど時を同じくして日本でもミズダコの生の刺し身を置く店も増えましたよね。だから日本でもミズダコを食べることが多い。
でもマダコはマダコの良さはあって、甲乙つけがたいと思う。だからそれぞれ交互に買うようにしたり。
でも以前、「いつもの【蒸しマダコ】」なのに味が殆どない残念な代物で驚いたことがあります。日本の生産者も同じ蒸しタコなのに、こんな違いがあるのかと思った。
実は今回、これまた「いつものミズダコ」を買ったのに、やっぱりイマイチの感じがしたんですよ。
ミズダコの生の足。冷凍もの。「千里」から買っています。(これはさっと茹でてあると思う。色がそうだし、ヌルもなければブヨブヨの皮もない)
長さが60センチはある。
これをこんな感じの刺し身で食べるのですが・・・。一切、茹でません。
一口、口に入れて「ん?あれれ?」と思った。決して不味くはないのだけれど、いつもの美味しさがない。
同じ生産者でもこういうことがあるんですね。
ま、自然のものだから個体差があって当然だし、時期とか、どのくらい古いかとかあるんだろうとは思うけど・・・。
これはお店にクレームを付けるほど悪いとは思わなかったけれど、以前の「蒸しマダコ」の時にはクレームをつけました。クレームというより、報告というレベルですが、それで何が起きるわけでもない。
でもそういうものをマレーシアの日本料理店も仕入れているはずで、「客に出せないレベル」だったらどうするのかと思ったり。多分、取引も長い顧客だとすれば「返品するのも当たり前」なのかもしれませんね。でも私みたいな顧客でもなんでも無い個人は諦めるしか無い。
これも困るんですよね。「美味しい時がある」から諦めも付きますが、初めて買ってこれだったら次はないのが当たり前で、私としては「次に期待」と思うけれど、不安はつのるのね。
だから~~~、ちゃんとした店で食べるのが一番なのっ!
という声も聞こえてきそうですが、私としてはそういうのっておもしろくもなんともない。
まだまだ修行が足りませんね。当たり外れを楽しめるような域にはまだ達していない。(笑)
日本から入ってくるタコって結構いろいろあって、「(生きている)活もの」が入っているかどうかは知らないけれど、「マダコの生(冷蔵)」は入っているのね。「ミズダコの生(冷蔵)」もある。これらは空輸便で当然、価格も高い。
私が主に買うのは彼らが常時在庫として持っている「冷凍もの」。これも「蒸しマダコ」「ゆでタコ」があったりいろいろ。
「ミズダコの生(冷蔵)(空輸便)」は前に買ったことがあって、美味しいけれど「価格は二倍」なのね。これって結構悩むわけで、コスパを考えると私は冷凍物で良いと思っていたわけですが、今回の寂しい思いがありますので、久しぶりに空輸便の生を買ってみようかと思案中。
でもどうせなら、今まで買ったことのない「マダコの生(冷蔵)」にもトライしてみようかと思ったり。
本当はマダコを「半生で茹でる」のが一番美味しいと思うし。
マレーシアの和食店で「マダコが美味しい店」って私は一軒しか知らないのだけれど(高級店のことは私にはわからない)、どういうタコを仕入れているのか板さんに聞く勇気はない。(笑)
その店ってSS15にある「寿楽」なんですが、当然、当たり外れがあっていつもマダコが美味しいわけでもないのだけれど、当たる時には大当たりで美味しいと思う。
あれって、空輸の生のマダコを自分で茹でているのだろうと想像しているのだけれど、そんなこだわりを持って、(高級店ではない)店として採算が合うのか気になったり。(笑)
しかしタコも凝ると面白いんですよね~。
冷凍技術が発達して来たから、昔みたいに「スカスカの冷凍タコ」なんてほとんどなくなったし、逆に冷凍すると「柔らかくなる」のね。特にミズダコがそうで、あえて冷凍する生産者もいたり、「柔らかく茹でる【製法特許】」まで存在している。(その特許に関する日記はここ)
こういうのを真似て自分で作ってみるなんてのもタコ好きとしては面白いのだけれど、まずはどんな素材をどう手に入れるかが問題。そしてここをクリアするのが一番、難しい。
意外に思われるでしょうが、「コンフィ」もかなり面白くて、それは「洋風に食べる」ということではなくて「和食で使うタコ」をコンフィで火を入れるという考え方があるのね。当然、それは「低温調理」でもあるわけです。
タコ好きの方は是非、このブログの中を検索してみてください。いろいろ実験していますし、何か発見があるかもしれません。