「カニカマ」に拘ってみる & 卸業者から買う

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皆さん、カニカマってお好きでしょうか。

私は大好き。(笑)

ところが美味しいカニカマを探すのが大変なんですよね。一般的なスーパーや韓国スーパーにおいてある「赤いカマボコ」は食指が動きませんし、和食コーナーで売っているものは日本からの「香り箱(ブランド名)」が多い。

この「香り箱」って日本では常にトップクラスの評判の良さなんですが、私はこれを美味しいと思ったことがないんですよ。製造元の「スギヨ」はカニカマの世界では超有名ですし、日本の香り箱とマレーシアで売っている香り箱と違うんじゃないかと思うくらい(日本では食べたことがない)。カニの味がイマイチで「遠くの方にちょっと香るだけ」みたいな。でも見た目は抜群。

こういうカニカマだと、真剣にカニカマを使って何かを作ろうという気が起きないのね。ま、彩りでちょっと使うか?程度。

でも美味しいカニカマだと、見た目だけじゃなくて本当にカニに近いものがあるし、それで「カニクリームコロッケ」を作ったり、鍋の具材としても半端じゃなく美味しいと思う。これで作るカニサラダ、天津丼も馬鹿にできないと思う。

ではそういうカニカマはマレーシアに無いのか?

私はマレーシアではこの「カニ味(紀文)」が一番美味しいと思っていて、点数をつければ80点。次点の香り箱は50点みたいな大きな差があると思っています。

目印は「紀文」のロゴ。(この製品を紀文は日本では売っていない。でも海外向けは多い)

でもこの「カニ味(紀文)」ってどこでも売っているかというとそうでもなくて、私が知っている限りでは「伊勢丹」と「ジャヤグローサー」のみです。かつては経営が変わる前のBSCのJason’sで売っていた。でもこのコロナ渦になってからはどちらのお店にも行かないし、通販でも売っていないし、「香り箱」で我慢していたんですよ。

でもこの数週間、美味しくないね、イマイチだねと言いつつ、やっと香り箱の1キロの大袋入りがなくなったので、さぁ、どうする?また香り箱にする?とヨメさんと相談。

「あの紀文のを探してよ~~」とヨメさんからの強い要望がありました。

でもねぇ、カニカマを探しに伊勢丹、ジャヤグローサーまで行くかぁ?他にどうしても伊勢丹、ジャヤで買いたい物があるわけでもないし。

もし売っていなかった時の「半端じゃない落胆」を考えると、やっぱり行く気はしません。

でも確か、F社で売っていたような・・・。

売ってました。上の画像がそれですが、500グラムパックで25リンギ。安っ!!

F社って、多くの日本人が知っている「日本食材の輸入卸商」で【小売はしているけれど、積極的にはやっていない】会社なのね。オンライン販売もしていないし。

う~~む、この際、はっきり書きましょうか。実は前にF社の若社長と話をした時に、「日本人には多く来てもらいたいけれど、ブログに書くのは勘弁してくれ」と言われていたんですよ。この若社長の言い分って、「卸で食ってる会社」としては当たり前ですよね。「誰にでも卸価格で売ります」なんてことは口が裂けても言えない。(プロ相手には表示価格から値引きをしているのかもしれない)

最近は、他の有名所の輸入卸商もネット販売を始めていますが(Sendoichi、千里、旬鮮マーケット=JMG)、彼らが持っている商品を全部載せているわけでもないし、【価格は小売価格】なのね。卸価格とは違う。

きっとF社はこういうことをするのも面倒だと考えているんじゃないですかね。だからネット内の広告宣伝は最小限だし、オンライン販売もしていない。ところが私達、一般でも普通に買えるわけで、会社(というか大きな倉庫)に買いに行くと必ずと言ってよいほど日本人に合うし、上にも書いたように「多くの日本人に来てもらいたい」と若社長がいうのは本音だと思う。

F社のフェイスブックを見ると、いかにも小売もしていますみたいに見えるし、私としてはもう少し詳しく書いても良いかなと思うようになりました。若社長に「ブログに書かないでくれ」と言われたのは4.5年前のことですし(笑)。でも今、若社長に「ブログで書いても良いか?」とはあえて聞こうとは思っていません。Focalのフェスブックには「興味がある人は連絡をくれ」なんて書いてありますし、コロナもあって多少は小売に力を入れようとしているのかも。

F社とはFocal Marketing SDN BHDのことです。フェイスブックはここをクリック

まずここで買い物をする手順ですが、

1 メールを出して「商品価格表」を手に入れる。(sales@focal.net.my)

2 欲しい商品を書き出してそれをメールで送る。

3 それに従って彼らは在庫をチェックし、インボイスを送ってくる。ピックアップの日時も教えてくれる。

4 インボイスに書いてある金額を指定の銀行に振り込み、その証拠(画像)と名前と(インボイスに書いてあるFocalがアサインした)自分のアカウント番号をそえてメールで送る。

5 指定された日時に取りに行く。あるいは運送代行に頼む。

私がやっているのはこの様な手順です。ただ会社(大きな倉庫)に直接フラリと行っても買えるし(13時~14時は昼食休み。午前中はかなり忙しいから午後が良いと思う)、そういう日本人は多いハズ。ただ、デリバリに関しては「個人宅には行わない」ポリシーがある様子。「レジデントエリアにはデリバリはしない」という言い方を彼らはします。マレーシアはセキュリティーが厳しい住宅地もあるし、デリバリが簡単ではないからでしょう。また個人は量も少ないのが普通ですし。

前に、「大量に買うからデリバリして欲しい。いくら以上買えばやってくれるのか?」と聞いたところ、「それでも個人宅にはデリバリはしない」とのことでした。

ですから私は運送代行業者を使います。Grabも良いのかもしれませんが、私がいつも使うのは「MrSpeedy」です。(ここをクリック)

この会社はバイク便(重さが5キロ、10キロ、15キロ)、車便(50キロ、70キロ)、トラック便(1トンまで)があり、それぞれ料金が違う。「指定の日時に指定の場所に行って【商品を受け取り届ける】サービス」もあれば、こちらから指定の場所に書類や物品を届けてもらうことも出来る。

そしてかなり安いです。

私がいつも頼むのは車便の重量が50キロまでというタイプですが(重いお酒も買うし、余裕と安全を考えるから)、Focalで商品を受け取って我が家に届けてもらうのに13.5リンギぐらいしか掛かりません(距離は5~6キロ)。(旬鮮マーケットから買う場合も、我が家はこの配達サービスを使っています)

日本食材を多く扱っている会社として、ローカルの「Suming Trading Japanese Food Supply、同じ会社のOnfresh」がありますが、彼らよりFocalは扱い商品数は多く、また激安のSumingよりも若干安いと思います。ま、ほぼ同じって感じかな。だからもしSuming(Onfresh)で問題がなければ、そちらから買うほうが面倒がないかもしれない。

私はSumingもFocalから多くを仕入れている(当然、他の輸入業者からも仕入れている)と思っています。それは丹念に扱い商品を見ていると「使っている商品の写真が同じ」だからわかるのね。またSumingにはFocalにはない商品もありますので、だいたいこの2社を抑えておけばほとんど必要なものが手に入るんじゃないですかね。酒類も安い。焼酎のイイチコは90リンギが卸商の相場。

私の大好きな素麺である「揖保乃糸」は15リンギ。同じものを正直屋、伊勢丹で買うと23.5リンギ程度。

他の和食材輸入卸で有名な、そして空輸物の鮮魚が得意な千里旬鮮マーケット(JMG)、Sendoichiがあれば【鮮魚】を含めたかなりの和食をカバーできると思う。そもそも多くの和食店、鮮魚の販売店はこういうところから仕入れているはずです。

ただし、前にも書きましたが、千里もJMGもSendoichiも「小売と卸とは別」なのがはっきりしていまして、小売で扱う商品は限定的で価格も違うのはしょうがないと思います。また、もし「彼らのオンラインサイトにない商品」でも、「XXXXXはありませんか?」と聞けば「Yes」となるケースも多いはず。彼らの扱い商品ってそれはそれはすごくて、生きている鰻はもちろん、海産物の思いつくものは全てあると言っても過言ではないはず(活物、冷蔵ものは空輸なので事前に注文する)。では彼らが扱っている全ての商品のリストを手に入れたいわけですが、ここから先は「卸業という彼らの本業」に関わることですから、私達個人は簡単には考えないほうが良いと思っています。

彼らはFocalとは違って「卸と小売をしっかり線引している」わけですから。

そして当然、卸が本業ですから、ロットが大きいのね。

例えば、「本マグロ生トロ1番」なんてのは4-5キロのブロック。本マグロの生の赤身(背)は12キロとか。鰻もサイズによって種類分けされていますが、最小ロットは1ケースで5キロとか。(笑)

カニカマの話しに戻りますが、カニカマなんて・・・と思う人は「刺し身、シャブシャブ用の【ズワイガニ棒】」も良いんじゃないですかね。ズワイガニの「ほぐし身(冷凍)」も売ってます。

また鮮魚で有名な「Piau Kee Marine」も要チェックで、たまに(生きている状態の)「活ズワイガニ」「活毛ガニ」も入荷します。

でもそういう日本から空輸された鮮魚、生きたまま売られている魚介類は最高に美味しいかというと「普通にハズレもある」から難しいのね。特にマッドクラブは安いものには注意。というか、安いものには安い理由があるってことなんだと思っています。

私が今、真剣に探しているのは二枚貝ですかね。なぜか最近はハズレばかりだし、どこでも売っている「アサリの冷凍物」はイマイチだし、美味しいのが欲しいと思っています。どうしようもなければ日本からの空輸のハマグリ、大アサリを考えているんですが、価格が・・・。私は普通にボンゴレ、酒蒸し、クラムチャウダーを食べたいだけなんですよ。でもこれぞというのがない。下手に冷凍アサリを買うよりローカルの二枚貝の方が良いケースも多々あるんですが、最近は良いのに当たらない。(┰_┰)

マレーシアでもあの手この手を使えば何でも手に入るのは間違いがないですが、価格や品質を考えるとやっぱり難しいことばかりなり。いつもギャンブルだと思って買っています。

余談ですが、最近、決めたことですが、大好きなマダコも「日本からの冷凍物」はもう止めることにしました。どうも美味しくない。でもねぇ、SS15にある「寿楽」のマダコは絶品なのね。板前の中嶋さんに聞いたことはありませんが、あれは「活マダコ」を仕入れて店で茹でているはず。だから私もそれにトライしようと思っているんですが、値段が倍以上するのね。高級店ではない寿楽のマダコが美味しいなんて、普及店でそこまでコストを掛けているのかも疑問なんですが・・・。

その点、生のママの冷凍で売っている「ミズダコ」はそこそこ美味しくて(安くて)、将来もこれで妥協するか思案中。

ちょっとでも良いものを・・・と考え出すと、突然、大きな迷路の中に迷い込むような感じがしています。ま、それがまた面白いのですが、結果が出ないことも多くて、そういう時には本当にがっかりします。でもやめられない。(笑)

-----(追記)-----
カニカマの雑学も面白いですね。世界にはカニカマを本当のカニだと思っている人がまだ多いらしい。

そして世界1位のカニカマ消費国はフランス、2位スペインですと。また生産量の世界一はリトアニアですと。

 

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