私達がコロナに出会ってからもう18ヶ月ですかぁ。長いですね。
それまでに新型コロナに関して「世界はどの程度わかったのか」、また私達は「どこまで理解している」かが気になります。
だから常に情報を得るようにしていますが、政府や厚労省、あるいは専門家の言うことが「本当に正しいのか」、彼らの主張どおりに行動していれば大丈夫なのかに関しては、多くの人が大きな疑問を抱いているはず。
私が最近思うことですが、「彼らは大事なことを言っていない」と感じること。そして「一般人は細かいことを言われても理解できない」というのがあるんじゃないかと。
これは我が家の3人で話をしてもすぐわかることで、情報はそれなりに収集している私と息子とでも「理解度が違う」「理解するポイントが違う」「気になるポイントも違う」のね。そこにヨメさんが加わると全く話が噛み合わないんですよ。
ヨメさんに「ちゃんと情報は見ている?」と聞くと、「当たり前でしょ。バカにしないでよ」という。
でもヨメさんは「ユーチューブ命」の人なのね。新聞、雑誌、そして「テレビも見ない」。ニュースはユーチューブ上で配信されるものだけ。ユーチューブもお笑い系か映画を見るのみで、個人が発信する時事問題は見ないし、もちろん、こういうブログも一切見ない人。
テレビも見ないってのは「バラエティ番組のメチャクチャな言い放題」を見ていないので、これは良いことかも知れない。逆に、モーニングショーの類が情報源だとしたら本当に恐ろしいことになると思うし、もしかしたら多くの人はそういう状態かもしれない。日本の65歳の老人はその傾向があると言われている。
でも積極的に情報を集めれば真実がわかるのかというとそうでもないわけで、我が家では「私と息子の情報のすり合わせ」は非常に大事だと思っています。
ヨメさんは「じゃ、どうすればいいのよ」と【結論を急ぐ】のね。当然、そうしなければならない【理由】はほとんど理解していないか、「直感的にわかること」を重視しているのね。たとえば、「三密に近寄らない」「マスクをする」「手を洗う」「消毒する」とか。これは誰でも「そうだろうなぁ」と思うこと。そして政府や専門家もそれを言う。
でも私は思うんですよ。政府や専門家も、上に書いたヨメさんにもわかるような言い方しかしない、と。
ヨメさんの理解度も問題ですが、私の知人友人の話、あるいはブログ、ニュースでの一般の意見、考え方に接っしても、【ウソだろ?】と思うことが非常に多い。
「簡単なことさえも、理解しない、出来ない、理解しようとしていない」と感じます。
私が最近、一番驚いたのは、友人の【ワクチンを打ったので、我慢していた孫との旅行を楽しんできました】という話。
これを聞いて皆さん、どう思うんでしょうか。
きっと我が家のヨメさんは「良いんじゃない?私達も打とうよ」というと思う。
私としては「ワクチンを打ったから、大事な人との旅行も問題ない」とは全く思わないし、逆に、「ワクチンを打たなくても押さえるところを押さえて置けば問題ない」とも思うわけです。
これは「行動規制の緩和や解除も同じ」だと私は思っていて、マレーシアの厳しい行動制限令が緩和や解除されたとしても、それは「規制や制限による我慢の限界に来ている人たちからの突き上げが大きいから」と思うだけで、「もう安全だから自由にして良いですよ~~」ということでは全く無いと思っています。当然、政府とて「危険がいっぱいの状態で緩和はしない」とは思いますが、世論や経済界からの突き上げを無視することなんかできないのはわかりきったこと。
だから「緩和を楽しみにしている」という人の話を聞くと「ウソだろ?」と思うわけです。政府が「良いよ」と言ったら好きなことをするつもりなんですかね。
私達が楽しみにするとしたら、感染の沈静化、重篤・死亡者の激減しかないんじゃないですかね。
ではどうすればよいんでしょうね。
私としては日本にしてもマレーシアにしても「政府はこうあるべき」「こうしろ」「それはやめろ」ということはほとんど考えません。そもそもあてにしていませんし、政府や専門家も本音を言うとは思っていない。
自分はどうやったら自分や家族、愛する人達を救えるのか。気になるポイントはここのみ。
それには「三密に近寄らない」「マスクをする」「手を洗う」「消毒する」とか、これだけじゃ全く情報として足りなくて、そもそも【なぜそうするべきか】を理解していないとあるべき行動ができないと思っています。
そもそも三密って何よ。何メートル以内に近寄ったらだめ。なぜ?何メートルなら良い?大きな声で話すのは駄目。なぜ?どのくらいの大きさなら良いのか?時間は?15分?じゃ、5分なら良いのか?
基本的にこういう考え方をしたら全く駄目だと思うのですが、ではどう考えるべきかの詳しい話は政府も専門家も言わない。というか、それが多くの人たちには届かないと思っています。
実際にどう行動するかは、その人それぞれの「理解の仕方によって違う」はずで、危ないなぁと見える人も本人は「これで完璧」と思っているかも知れない。あるいはその逆もあるんでしょう。
で、その理解も、元になる情報もどんどん更新される。
私が信頼している専門家って何人かいるんですが、その内の一人、宮沢孝幸氏 京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授の話を聞くのが好きです。
彼の話は半端じゃなく長いのですが、それだけ内容も濃いのね。様々な論文を例に上げて、なぜそういうことになるのかの説明、また自分はそうは思わないということもその理由をきっちり説明してくれるから。
そして一体、何が一番大切なのかをわかりやすく話してくれるのは良いと思っています。でも実は彼の話にも矛盾点があるのね。でもそれは「それを話す時に何を重視しているかで、彼の言うことも変わる」のは私には理解できるし、一字一句を追っていても大切なところは見えないと思っています。
彼とて完璧ではないし、もし完璧だとしても彼のいうことだけをするというのも無理で、私達には頭では理解出来ても感情的に理解できない、理解したくないことって山のようにあるわけで、その内容を彼が否定しても続けるしか無いことがある。
特に私は「接触感染(ものを媒介して伝染する)」が多いと思っているのだけれど、彼は「その可能性は低い」という。でも当然、「可能性はゼロとは言わない」わけで、気になるなら手洗いを含めて、触るものに気をつけて消毒するのは良いことだと思っています。でもそれで安心してしまうようなアホにはなりたくない。
さて、最近の情勢を踏まえた上で、宮沢孝幸氏は今、何を言っているか。
これはこのブログの読者の方々にも有益だと思うし、自分が持っている情報を更新し、より深く理解することは重要だと思っています。
そして何人かの専門家の言うことを聞いてみるのはもちろん大事で、全く違うことをいう専門家の意見でも、聞いている内に「大筋のポイント」は見えてくると思うんですよ。それで何がわかるわけでもないですが、私は、昨日より今日は一歩前に歩きたいと思っています。
上の動画は第16回、17回ですが、その前のものをチェックするのも良いと思います。
また逆に「宮沢孝幸はめちゃくちゃだ」「危険だ」という人も実は少なくないのね。
たとえばこれ。
こういう意見を聞くのも私は大切だと思っていて、賛同できるところもあれば、「言葉尻を捕まえて批判をしている部分もある」のがわかる。私はこの人の考え方って、「今どきの人たちの考え方」だなと感じるんですよ。
細部を取り上げて良い悪いをいうのも大事だとは思いますが、私は全体的な考え方を掴むのが重要だと思っています。
私が一目も二目も置いている武田邦彦教授も同じで、彼を糞味噌に言う人達は少なくない。私だって武田氏の揚げ足を取ろうと思えばいくらでもネタはありますが、「彼が言わんとしていることが重要」だと思っていて、その部分で納得できること、目から鱗が落ちることが多いので、私にとっては重要な人。でも現代の科学者としては異端なのは間違いがない。(笑)