【鮨家のお寿司】は美味しかった。でも私が狙うのは・・

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

ある日のお昼時、ドンキのお寿司でも食べようかと思ったのですが、残念ながら再び【圏外】の表示で買うことは出来ませんでした。

でも家族みんなは「お寿司を食べるモード」に入っていますし、プラザモントキアラの【鮨家】からデリバリを取ることに。

私は結構【鮨家という店】が好きなんですよ。本当はお店に行って食べたい。板前のTさんの前で食べたい。彼はあまり愛想が良いタイプではないけれど、決してつっけんどんで悪いイメージはないし(でもわけのわからない客にはびっくりするぐらい怖い態度を取る)、私の好みを伝えるとちゃんとやってくれるし、美味しいものは美味しいというと本当に嬉しそうな顔をするのね。やっぱり日本では当たり前の寿司屋の板さんそのもの。

鮨家ってタブレットで決まった料理を注文するシステムだけれど、最初の頃は、かなりの違和感がありました。寿司屋のカウンターに座って、目の前に板さんがいるのにタブレットで注文って・・・。

でもま、マレーシアはそういう店が増えたし、しょうがないのかなと思っている内に慣れてしまった。

でも鮨家のTさんは、ちゃんと要望を聞いてくれるし、でもそういう注文の仕方は店の方針と違うし駄目かなと思ったこともあるんだけれど、全く問題なし。でもなんとなく後ろめたい感じがするので他の客にはわからないように、小声で注文するようにしています。(笑)

たとえば、ランチで海鮮ちらし丼を食べるにしても、私はマグロはキハダマグロじゃなくて本マグロにしてほしいわけです。またTさんがオススメのものがあればそれも入れて欲しい。そんなのもちょっと小声で伝えるとちゃんとやってくれる。(おろしたばかりの本物の)ヒラメのエンガワを入れてくれたり。

ただ、注文時に「それっていくらですか?」と聞くのは野暮で、それが気になるなら我儘はいうべきではないし、この店ならそういう時に「どんな価格になるのか」がわかっていないと駄目で、もちろん「いくらでも構わない」なんてことはない。

そういう意味でも【鮨家】は私には良い店。またTさんはいつも「うちは大衆店です」と言うのだけれど、ネタは十分良いし価格もそこそこで我が家には合う感じ。というか、それ以上のグレードは我が家には必要ないというか、お金の問題ではなくて「分不相応」だと思っています。

でもデリバリで頼むとなれば、メニューに乗っているものしか頼めないわけで、ちょっと残念ではあるものの、かなり長い間ご無沙汰ですし、そしてランチですし、構えて寿司を食うぞ~という感じてもないので、ま、いっかと。

Food Pandaで注文。

お店は近いけれど、注文をしてから20分もしないで配達されたのはびっくり。

ヨメさんに、お皿に移し替えようと言ったところ、「ランチなんだからこのままで良いじゃない?」ですと。

ランチなら良い理由が私にはわからないのだけれど、「そうしたければそうすれば?」と谷底に放り投げられてしまった。

こういうときには、黙って従うか、「よーし、俺がみんなのを移し替えるわ」というしかないのだけれど、機嫌が悪くなる方が私は怖い。(笑)

家で用意したのはお漬物。

そして我が家の必需品である「ナガイのもずくスープ」のみ。お湯じゃなくて出汁を使い、刻み柚子(冷凍)をいれると本当に素晴らしく変身する。

うーむ、やっぱり美味しい。お寿司を食べるならこのレベルはいつも確保したいなんて贅沢なことを考えてしまう。マグロは本マグロだし、あれれ?なんて思う変なネタはない。

でもねぇ、やっぱり違うなと思うんですよ。

私の父は若い頃、築地魚河岸の仲買人で(実家が仲買人)、私も幼い頃から「魚」は常にそこにあったのね。そして当然、その時その時まるで違う魚、旬のもの(安い)を食べるわけで、だから大人になって寿司屋に言っても「お好みで食べる」のが当たり前でした。

でもこういうセット物って、「一年中同じもの」だし、海外に出たらそれが普通。これってすぐに飽きるし、ワクワクしないのね。

私は海外に住んでいるのだからわがままを言ってもしょうがないのは自覚があるし、そもそも「いつも良いものを食べたい」なんてまるで考えていないんですよ。

その代わり、好きなタコ、イカ、マグロ、アジは思う存分食べたいな、と。これだけは飽きないどころか、「いつも食べたい。毎日でも良い」。(笑)

それも明石のタコがどうじゃとか、大間のマグロが~なんてことも全く関係なくて、普通の物で十分。(若い頃は私もとんがっていて、沖縄の養殖車海老と長崎の天然物の違いが気になったり)

そして出来ることなら、それらを週に3度とは言わないけれど、2度は食べたいな、と。

これも我儘だとは思うけれど、マレーシアでもそれは出来るのがだんだんわかってきました。

ただ良いものを食べたいとは思わないものの、美味しくないのを食べたいとは当然、思わないわけで、そこそこのレベルのものならどうにか手に入るのね。

アジ以外は。

特にマグロに関してはこだわりがあるってほどじゃないにしても、昔から「キハダマグロ」を美味しいと思ったことがなくて、やっぱり「メバチ」か「本マグロ(インドマグロ含む)が良いなと。

マグロで満足が行くと、全てがOKになるんだけれど、これが難しかったわけです。

だから日本から輸入されている「メバチマグロ」や「本マグロ」を注文するんだけれど、やっぱりかなり高いのね。キハダマグロを基準に考えると、メバチでも3倍ぐらい、本マグロとなると4倍以上になってしまう。

それでもとんでもなく美味しいのならまだしも、私が買うのは「冷凍」ですから、どうしてもイマイチで満足感がない。

ところが~~~~~

今年に入ってから、冷凍マグロの研究を始めまして、美味しくないのは私の「解凍方法+切り方」に問題があるのがはっきりしてきたんですよ。

これって私にしてみると目からウロコで、好きではなかったキハダマグロも「ヅケ」「マグロユッケ」「マグロ納豆」にすれば美味しく食べられるのもわかった。

となれば、キハダマグロの赤身の冷凍はどこでも売っていて、結構安い。そしてタコは「蒸したマダコの冷凍、生のミズダコ」でそこそこのものが手に入るし、イカも「モンゴイカ」なら安く手に入る。

これにそこそこのマグロがあれば、ほぼ私の欲望は満たされるのね。アジだけはどうにもなりませんが。でもそのアジも、新鮮なものを市場で見つけられればマテアジ、オニアジだとしても(マアジはいない)、刺し身ならどうにかなるのね(火を通すとパサパサ)。でも見つけるのは簡単ではないし、それに費やす時間、労力を考えるとまるで合わないわけです。空振りも多いし。

結局、私の場合は「安いマグロを美味しく食べる」ことが出来れば問題がないわけで、寿司屋に頼む「いつもの定番」では飽きるものの、マグロ、イカ、タコがあれば、私は幸せになる。その代わり食べる量が・・・。(笑)

私はグルメではないし、「量より質」でもない。「そこそこの質で良いから、食べる頻度を増やしたい」と思うタイプ。

今、非常に楽しみにしているのは、今まで自分が持っていた「キハダマグロへの偏見」を「解凍方法と切り方」でなくすことが出来るであろうということ。

キハダマグロの冷凍はあちこちで売っていますから、順番に食べて、確かめてやろうと作戦を練っています。

ビレッジグローサーの冷凍物のキハダマグロも安いし、今、思い出すとそんなに悪くはなかったかも知れない。というのは、この2,3年、ビレッジグローサーのは買っていないのだけれど、他社のを買っても美味しくないのね。というか「筋っぽい」のが平気で売られている。これって悲しいなんてもんじゃないのだけれど、通販ではそれがわかりようはないし、また冷凍状態のマグロは現物を見たところで白っぽく見えるだけで、筋ははっきり見えないからわからないのね。

それはメバチマグロの冷凍を皆さんが知っていて利用しているであろう日本食材輸入卸商から買ったときも同じで、高いのに筋ばっかりでがっかりしたり。

でも今は、ビレッジグローサーのあの冷凍キハダマグロでもどうにかなるような気がするんですよ。

こんな値段。キロ単価は70リンギ。

ヅケ丼。これももっと美味しく食べることが出来るような気がしています。

また探すと筋がない「天身」の部分を売っている業者もあるのがわかった。

この部分ね。

どこでも売っているのはこの手の「サク」で、こればかりはギャンブルで、同じお店の冷凍マグロでも赤身の「どこを切り出したのか」によってまるで違うから難しい。

でも何よりも大事なのは「解凍法」であり、「切れる包丁で切る」のは絶対条件で、私が思うに、今まではそこそこ良いマグロを「まずくして食べていたのだろう」と思うんですよ。

だから今、私は初心に返って、冷凍マグロと付き合い直そうと考えているわけです。(笑)

なんちゃって和食店だって、似たようなものを使っているはずだけれど、「我が家のキハダマグロよりまだマシ」ってところをしっかり考え直して腕を磨こうと思う。

そして腕に自信がついたら、また「メバチ」や「本マグロ」に挑戦しようと思うんですよ。今も冷凍庫には「本鮪の赤身」が入っているのだけれど、今の私はそれを美味しく食べる自信は全く無い。豚に真珠。猫に小判。犬に論語、ダボに本マグロ。

もし若い頃に、たとえ数ヶ月でも、たとえ洗い場でも寿司屋のバイトをしただけで、あの世界の常識の一部を知ることは出来たかも知れないと後悔しています。

オーストラリアで1歳から育ち、日本のことなんかまるで知らない次男坊(シドニー在住)ですが、学生時代に数ヶ月、ゴールドコーストのど真ん中、サーファーズパラダイスにある老舗の和食店でアルバイトをしたんですよ。そこで可愛がられていろいろ教えてもらったらしい。

今では自分で市場に行き、丸ごとの魚を選んで買って(刺し身グレードを探すのは簡単ではない)、自分でおろしてこの程度のことはしてしまう。今年の正月に自宅でパーティを開いた時の写真だそうです。

これが日本で生活をしたこともない外国育ちの31歳の若者がやることだと思います?私には絶対にできないことで、穴があったら入りたいくらいに恥ずかしく思う。

お父さんも頑張らねば・・・・。

そういえば、シドニーで釣りに行って「ヒラマサ」を釣ったらしい。シドニーって大都会なのに、すぐ横には大自然があるのね。

私もオーストラリアに行ってみたいな~~~~、な~~んちゃって。(笑)

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。