マレーシアのコロナ 都市部はかなり改善している様子

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私達ってやっぱり見方が大雑把で、「マレーシア全体の新規陽性者数」、「マレーシア全体の死亡者数」を見ますよね。私が一番気になるのは「死亡者数」ですが、マレーシアはいまだに世界のトップクラス。

「死亡者数」。(人口100万人辺り、7日平均、6月1日~9月4日)

このグラフではマレーシアはダントツの1位で(小国を入れると6位)、2位のアメリカの2倍の多さ。日本の20倍のとんでもない数字。このグラフはここから。

いくら新規陽性者数が減ってきたところで、死亡者が減らなければ意味がないですもんね。逆に新規陽性者数は多くても死亡者が少なければ「段々と危険性が減少している」のがわかるわけで、「新規陽性者数と死亡者数が相関しているのかいないのかが重要」だと思っていて、片方の数字ばかり気にしても駄目でしょう。特に新規陽性者数だけを見ていたら、何が起きているのかは全くわからないはず。

「新規陽性者数」。(人口100万人辺り、7日平均、6月1日~9月4日)

ただややこしいのは、「新規陽性者数」と「死亡者数」の動きには時間的がズレが必ずあることと、「ワクチン接種率」「死亡する確率が高い老人のワクチン接種率」なども関係していること。ただ、「ワクチンは重篤・死亡を減らす効果がある」と言われていて、それが見える国もあれば、「ワクチンって効いているのか?」と思う国もある(たとえばモンゴル)。

ただ私が見ている限りでは、「ワクチン接種率が上がったら重篤・死亡者が増えたということは無い」様子。だから「ワクチンはとりあえず打っておけ」という政府の方針は正しいのだろうと思います。

ただし、ワクチンの持つ問題点はまた別の話で、ワクチン接種による死亡者、ワクチンの副反応、長期的な副作用があるにしても、それは誰にもはっきりわからないことながら「事実として起きている」のは間違いがなく、「それらは無い。問題ない。」という世の中の動きは【プロパガンダでしかない】と思っています。かと言って、それらを解明して、「ワクチンを打つべきか否か」「どのワクチンは危険で、どのワクチンは安全」「どのワクチンが効く、効かない」などは【ワクチンを打ちながら徐々に解明すること】であって、それらが全てはっきりしない限り、政府はワクチン接種を推奨するべきではないという考え方には私は反対です。

やっぱり世界は「非常事態」「戦争時と同じ」だと私は思っていて、【犠牲は出ても、全体的には良いと思われる方向に行くしか無い】と思っています。それは「交通事故死が多くても交通そのものを遮断しないのと同じ」で、また「餓死するより危険のある毒まんじゅうを食べる選択も必要」だと思うから。「犠牲者をゼロにするのは不可能」なことって世の中にはいくらでもあって、【社会が容認できる数字かどうか】というだけのことで、各国の政府は今現在の犠牲者は許容範囲だと考えているのは間違いないんじゃないですかね。(ワクチンの他にもやれることがあるだろうというのはまた別の話)

そんなのは冗談じゃないと思うのは個人の勝手で、そう思う人は思う通りにすれば良いだけじゃないんですかね。実際に、国によっては「コロナでの死亡者とワクチンによる死亡者と大差ない」なんてこともあり得る。それプラス、将来的な副作用で何が出てくるのかは誰にもわからないのですから。

ただ世界は「ワクチンを打て」という同調圧力は強くなるし、ワクチンを打っている人、打っていない人の間で【行動制限に違いがある】のも仕方がないことで、しょうがないから打つというのも一つの選択だし、それでも打たないという選択があっても良いし、それを選ぶ権利は保証されるべきだとは思っています。

そして我が家はまだ「様子見」であって、将来的にどうするかは別にして、「今の時点ではまだワクチンは打たない」と決めています。

この決定は、「社会全体を考えていない」と指摘されると非常に困るのですが、個人個人にはそれぞれ事情があるわけで、選択の自由は保証されてしかるべきだと思っています。

今日、どうしてこの日記を書こうと思ったかですが、マレーシアでは「地域による差が大きくなってきた」のがはっきりわかるから。

つまり、私達が住んでいる地域を重点的に見ていかないと、まさに今、何が起きているのかはわからない。

私はKLに住んでいますが、世界全体の数字や、アメリカやイギリスの数字を見てああじゃこうじゃ考えることはしません。やっぱりマレーシアの数字が何よりも重要です。

ところが、マレーシアでも地域差が大きくなってきて、その地域の数字をきっちり見ないと身の回りで何が起きているのかがわからない。まさに「世界の数字を見て一喜一憂しているのと同じこと」になってしまう。

さて、KLはどうなっているのか。私の一番気になる死亡者数を見てみます。

Malaysiakini

Klang Valley daily cases have not been this low since late J…

かなり改善しているのがわかる。これはマレーシア全体の新規感染者数だけを見ている場合とはかなり印象も変わるんじゃないですかね。

KLの死亡者数 一時期の3分の1以下です。

感染した場合、日本のように具合が悪くても入院できないのか気になりますが、「KLの病院のコロナ患者使用ベッド数」を見てみます。

一時期のほぼ3分の1にまで減少しています。

これほどKLが改善しているのは、マレーシア全体数に注目していると全くわからないこと。

じゃ、マレーシア全体の数字はどうしてよろしく無いのか。これは地方の数字が恐ろしいことになっているから。

たとえばサバ州の死亡者数。この二ヶ月間で、なんと10倍に増えています。

スランゴール州の死亡者数ですが、最近、新規陽性者数もやっと減ってきた感じはあるものの、まだまだ多い。

ただ、スランゴール州の新規陽性者は減りつつありますし、コロナ患者使用ベッド数も減っていますから、「感染から死に至るまでの時間差」を考えると、死亡者数が減ってくるのはこれからかもしれませんね。

ま、そんなこんなで、KLにはやっと希望が見えてきたようには思いますし、スランゴールもそして他州もそのように動くかもしれない。

でもねぇ、この一年だけ見ても、世界各地で何度も何度も【波】が来て、期待したり絶望したりの繰り返しでしたよね。

このグラフを見ながら、この一年で各国はどれほどの波を経験したのかじっくり思い出してみてください。このグラフはここから。

だから私は今のKLが良くなって来たからといって、それが今後も続くだろうという甘い期待は持っていないんですよ。きっと「今はまだわからないことが起きる」と思うほうが理にかなっているんじゃないですかね。

そしてワクチンの効き、抗体の持続の問題もありますし、ワクチンパスポートにしたってその効力をいつまでとするのか(規制緩和との関係)、新しい注目すべき変異株が発見されましたがそれが世界に何をもたらすのかも未知数。でもマレーシア政府は「良くなる方向だけを見ている」ような気がしてなりません。

それで問題がなければ良いのですが、今後は新規陽性者の数字が変わらなくても「経済セクターの規制緩和はする」と。

これは「もう打つ手なし」という意味だと私は受け止めていて、「ワクチンが駄目ならどうにもならない」ということでしょう。

今の時点ではワクチンの効果が見えていますが、モンゴルがそうであるように、そしてアメリカのようにワクチン接種率が頭打ちになり死亡者も増えだすとか、ワクチン接種率が高くてもまた徐々に新規感染者、死亡者が増えている国々(中国製ワクチンが多いモンゴルとか)のようになる可能性は非常に高い。だって今の時点でさえマレーシアは死亡者数はトップクラスという理由がよくわからないことが起きているんですから。

そんな状況なのに、「今後は経済セクターの規制を緩和する」と決めてしまう。

でもそれもしょうがない。経済を止めたままで良いわけがない。

結局は、死ぬ人には死んでもらうしか無いという方向に進んでいるとしか思えず。ワクチンを国が用意しするにしても、継続して打つだけの十分な量が確保できるのか、効き目が違う新種が出てくるのは間違いはないと専門家は言うし、「あとは自己責任で宜しく」と言っているように聞こえます。

今、再びマハティールさんが1年以上前に言っていた、「New Normalで生きるしか無い」という言葉を噛み締めています。私が想像していたNew Normalと現実はかなりかけ離れているように感じるのです。楽観すべきではないと思いつつも、「いつかもとに戻る」という期待が私の中の中心にあります。そしてそれがいつかなくなり、絶望に達した時、本当のNew Normalが始まるような気がしないでもありません。

かつては「盲腸」でさえも死んでいたわけで、そんな時代に戻るみたいな・・・。私達の生き方、経済構造も大きく変わるような気がしています。

見えない将来に対してどう対処するかなんてわかるわけもない。だからその時その時、ベストだと思うことをやるしか無いのだけれど、私はそれは「常に後手後手に動く」ということだと考えます。

コロナがどうなるかはわからないにしても、自分が、家族がどうあるべきか、どう生きていくべきかはいろいろ想定できるわけで、その時に慌てること無く、すぐに動けるような準備はしていこうと思っています。

ワクチンもそうで、今はまだ様子見ですが、いつかワクチンを打たねばならない時が来るのを想定して、一族5人でどうするか、それも考えています。

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