久しぶりの【Dory(Basa)】を揚げてみたけれど・・

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このブログでは魚の切り身である【Dory(Basa)】のことをよく書きます。(世界ではBasaと呼ぶのが普通)

東南アジアのメコン川周辺でとんでもなく大量に養殖されている魚で世界中に輸出されている。日本でもお弁当や給食でよく使われている、非常にコスパが良い白身の魚。

でも、これってナマズ。(笑)

皆さんはこれを食べます?ナマズなんて食べたくない?

我が家はゴールドコースト時代からかなり食べました。その理由はなんと言ってもコスパの良さ。ゴールドコースト時代は1キロ5-600円というメチャクチャの安さで、これほど安い魚ってほとんど無くて(ニュージーランドのHokiはもっと安い。マレーシアでも売っている)街のフィッシュアンドチップス屋(魚屋が兼業しているケースが多い)でも一番の売れ筋。

これをすり身にして揚げたり結構使いました。また大学生時代をメルボルンで過ごした長男も生活費を切り詰めるために良く食べたと。

抜群に美味しいかというとそうは思わないし、ちょっと癖があるというかDory(Basa)特有の味がある。でも臭い、不味いとは思わない。(でもヨメさんは好きではないのは間違いがない 笑)

だからマレーシアに来てからもすぐに探した魚はDory(Basa)でした。

どこでも売っているので良かったのですが、マレーシアは1キロあたり10リンギ程度、たったの260円という激安ですが(日本的に言えば、切り身が4-5枚分)、それだけにB級品が多いのかと思うくらい良いものを探すのが大変で、マレーシアに上陸して5年経つ我が家でもこれぞというのを見つけられていません。

基本的に水っぽい切り身なんですが、マレーシアのはグズグズと言っても良いくらいで、切り身を手で持ち上げると崩れてしまいそうな柔らかさのものも多いのね。調理をしてもブヨブヨ。

水分をかなり抜けばよいのだろうとは思うものの、安い魚ですから「コストがかかる水抜きはできない」のね。

我が家では昔から「ピチットシート」なるものを使って水抜きをよくやりますが、これが結構高いのね。下手をするとDoryそのものよりピチットシートのほうが高いなんてことも起きそう。日本でも高いのにそれをマレーシアに転送してもらうんですから。

実はセロファン(水を通す半透膜タイプ)と砂糖を使っても同じことが出来るんだけれど(干物の【灰干し】と似たようなもの)、なんだか面倒で、そしてやっぱり安い魚だけでにいろいろ手をかけるのに躊躇しちゃうのね。

そしてグズグズに水っぽいものもあれば、多少ましなのも無いわけじゃないので、そのへんで妥協するって感じですかね。

ところがその「妥協レベル」のDoryも我が家はなかなか見つけられないんですよ。

今までのベストはJaya Grocerで売っていた冷凍物ですが、近年はそれも見つからず。適当に買ったものはグズグズでなおかつ小さくてペラペラでがっかりするものばかり。

でもねぇ、Domeという喫茶店がありますよね。あそこで食べたフィッシュアンドチップスがDoryだったのですが、まさに理想のDory。ゴールドコースト時代に食べていたのと同じだったんですよ。ちゃんと肉厚もあって柔らかさ過ぎるなんてこともなくて、あのDoryが手に入るなら週に一度はDoryでなにか作ると決めても良いと思ったくらい。でも見つからない。

卸売を専門にしている業者で探せばよいかと思って、Wmartから買ってみました。Wmartはこのブログでいつも紹介している「本物の和牛を含む牛肉が良い」と思っている店で、親会社はUnifrozenという卸商。

探す時の基準は「大きいもの」でした。小さくてペラペラのもの(スーパーのパックに入っているのはそういうのが多い)ですとグズグズに柔らかった場合、救いようがありませんから。

出来ることなら1枚350グラム以上を望んでいたのですが、それって1キロパックで3枚ね。

で見つけたのがこれ。1キロパックで2枚。1枚500グラム程度、そして価格は衝撃の9リンギ!!家族4人の分量で250円!!

でもデカすぎでした。一枚をそのまま揚げたら巨人の草履みたいになる。(笑)

これほど大きいDoryの切り身って見たことがないかもしれないくらい大きかったです。当然、30センチ以上。

でもやっぱりグズグズで、ソっと触らないと崩れるぐらい柔らかい。(┰_┰)

水分抜きをしようかと思ったのですが、とりあえずこれはこのままでいつものように揚げてみました。粉は天ぷらみたいなものです。

想像していたよりはうまく揚がりましたが、出来としてはいつもよりか悪い。久しぶりに揚げたので、揚げるポイントを忘れちゃったのかと思うくらい。こんなだった?みたいな出来上がり。(油が悪いね、というコメントは不要です 笑)(ちなみに最近、油は米油)

衣は当然、水を吸ってブヨブヨだし、身もフワフワを通り越した柔らかさ。

これじゃ駄目なんだよね~。

ということで、次に衣に【(片栗粉よりカリッと揚がる)コーンスターチ】を多めに混ぜて、なおかつマヨネーズ(油分でカリッと揚がる)も入れて【しっかり長めで】揚げてみました。そして二度揚げで衣の水分を飛ばす。

でもイマイチ。(┰_┰)

厚みもしっかりあるから、うまく揚げられれば良いと思うんですけどね~~。

どうしてこうなのかが良くわからず。今までこんなことで悩んだことはありませんから。

またパン粉を付けてじっくり揚げるのも良いとは思ったのですが、Doryってかなり淡白な魚だからパン粉を付けて揚げると完全にパン粉に負けちゃうのね。身が薄ければ尚更。

でもこれが正解かなぁ。

今まで30年近く食べ続けてきたDoryに、今になってまた振り出しに戻って悩むなんて想像もしませんでした。

今後もDoryに入れ込んでトライアルをしようとも思いましたが、価格的には比較的高くなる他の魚でまだ試したことがないものがあるので、そちらに注力しようと思ったり。

残念でした~。

Doryって本当にコスパが良いから、これで食費を押さえることも出来るし、Doryをたまに食べるからこそ「高い魚で贅沢する」なんてことも時々は出来るわけで、本当に残念。

実はオーストラリアでは「Flake」と呼ばれる切り身も結構ポピュラーなんですが、これってなんと「サメ」なんですよ。

私は子供の頃に食べた「アンモニア臭いサメ」が忘れられず、サメなんて冗談でしょと思ってオーストラリアでは食べたことがありませんでした。

また私は吃水域の魚も苦手で(昔の東京湾の汚染による【臭い魚】を思い出す)「ボラ」とか「スズキ」も苦手(でもDoryは大丈夫 笑)。まず食べません。マレーシアには多い「ティラピア」も食べず嫌いの筆頭で、世界中で釣りの対象となっている「ブラックバス」とイメージがダブってしまう。

でもゴールドコーストの友人に無理やりと言って良いくらいに「Flake(サメ)」のフィッシュアンドチップスを食べさせられたのですが、これが意外に美味しかった。(笑)

やっぱり食べず嫌いなんだろうと思って、あえて「ボラ」も食べてみたんですよ。そうしたらこれも美味しかった。

マレーシアでは「サメ」「ボラ」そして当然「スズキ(ikan Siakap)」も売っているわけで、これの切り身を試してみようと思っています。特にマレーシアでは高級魚と言われる「Kurau」ですが、どうもこれってボラの一種じゃないかと思っていて、それも楽しみ。

そしてなかなか出会うことはありませんが、「ウマズラハギ」も良いかなと。鍋でも煮付けでも良いし。

マレーシアは漁師が魚の通販もやっていて、評判が良いところもあるのでそのうち試してみようと思ってます。

本当はTTDIの魚屋に行きたいんですよ。あそこは刺し身にしても大丈夫な魚があるときもあるので・・・。NSKも行きたいし~。何年かぶりに「卸売市場」(大きなところが2箇所ある)も行きたいな。また最近、チョーキットの市場も良いと噂を聞いています。

でも今の私は「蟄居閉門」と同じ状態。(笑)

 

 

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