中国恒大の破綻危機ですが、どうなりますかね。直接投資をしていないにしても、何かあれば回り回って影響は少なからずあると思っています。
リーマンショックで真っ青になった経験がある私としては、「今回はリーマンショックより大きな影響があるかもしれない」なんて専門家の考え方を聞いただけで震え上がります。
で、習近平は中国恒大を助けないだろうという見方も多くなってきて、不動産セクター、不動産投資をした投資家、高配当の金融商品に投資した一般投資家も助からない。そして米ドル建ての債権を持っている海外投資家もアウトだろうと。
これは習近平が推している「共同富裕」(皆で豊かになろう)という考え方にもそれが見えるんじゃないですかね。「富むことが出来るものから富めば良い」という考え方からの変換が行われていて、ある意味、「金亡者を一掃したい」意思もあるんじゃないか。また不動産危機が言われていて取引が大きく減少している背景に、「大きく値下がりしたら買おう」という動きもすでに見えているらしい。
どちらにしても恒大ショックに銀行が巻き込まれるとその影響は計り知れないことになるのは当然で、取り付け騒ぎが起きないような対策も始まったらしい。また取り付け騒ぎに近いことも起き始めていると。
妙佛 DEEP MAX氏のユーチューブでの解説ですが、最近、ますます面白くなってきた感じ。彼の情報収集力は素晴らしいと思う。
ただ私達は「どうなるのか」を考えても意味がないのはいつも通りで、「将来を当てる」みたいな考え方では駄目だと思うんですよ。「将来は絶対にわからない」という前提が大事だと私は思っていて、「どうなるのか?」ではなくて、「いくつかのシナリオを想定して、それに合わせて対策を考えておく」ことが重要かと。
とにかく慌てるのが一番駄目なのは多くの読者も理解していると思うのですが、「複数のシナリオと対策」を考えておくのが良いのは、株式投資も同じですよね。その時その時に考えれば良いというのは、その時その時の感情にコントロールされてしまうことを意味すると思っています。「自分の中には冷静に判断できる自分は居ない」ぐらいに考えておくのが丁度良いかと。
しかしまぁ、世界では「ハイパーインフレになる危険性」も言われだしましたし、気が休まることはありませんね。
さてさて、どうなりますか。これをチャンスと見るのか、危機と見るのか、それはその人次第。