オミクロン株は間違いなくかなりのスピードで世界で拡散中。
ただやっぱりまだどの程度の危険性(病原性)があるのかはデータ収集中でわからない。でも病原性が低い可能性はある。
では一体なぜ世界はここまでオミクロン株を怖がるのか。
それは「変異の箇所の多さ」によるみたいですね。
多くの変異株があるわけですが、それらは「系統」があってそれぞれどの程度のものなのかが分かる。ところがオミクロン株は変異箇所が30箇所以上あるわけで、「何がどう変わったのかがわからない」。この【わからない】というところがポイントなのでしょう。ワクチンの効き目が悪いかもしれないし、想像もできない【今までの変異株との大きな違い】があるかもしれない。
でも今はデータ収集中で細かいところまではわからない。だから徹底的に「感染を抑える」事が必要なのはその通りなのでしょう。
ところがですね、間違いがないのは「重症者、死者が急増しているということは【今の所は無い】」様子。だから安心できるわけでもありませんが。
このWHOのシニアアドバイザーの説明がわかりやすいと思いました。
そして、「このオミクロン株は、私達が2年間の経験で【どのような感染対策が出来るようになったのかのテスト】になると。
これってなるほどなと思いました。
老人施設に死者が転がっていたり、武漢やインドのようにパニック状態になったり、また行動制限も多種多様で対策を練ってきた。その中で、なぜかインド、ペルー、インドネシア、そして日本のように「突然、波が引くように感染者が減った」国がある。逆に、今までよりも多くの感染者を出して行動制限が再び厳しくなったような国々もある。
一体、どうすれば良くなるのか、悪くなるのか。感染が減っているところは「政策が良かったから」となるし、悪くなれば「政策に間違いがあった」となる。
でも実際に良くなるにしても悪くなるにしても「何が理由なのか」もはっきりわからない。
私達はコロナ対策をもう2年近くやっているわけで、経験は積んだ。そこから学んだことも多い。
果たしてそれが有効なのか、無駄なのか。それをテストしているのが「オミクロン株」でもあると。
そういう意味で、怖がりすぎること無く、また安心すること無く、ブースターワクチンを受ければ大丈夫と信じること無く、ワクチンなんか打っても無駄だと決めつけること無く、この【感染力が強力なオミクロン株】とどう渡り合えるのか。私自身もそれを試されているような気がします。病原性が高かろうと低かろうと、だから怖がる、安心するということではなくて、【私達に広がりが抑えられるのかどうか】を試されているというのはそのとおりだと思いました。
病原性(危険性)が高かろうと低かろうと、「感染の広がりを抑える事ができる世界なのか」が重要ですよね。どんな変異種が出てくるのか誰もわからないんですから。
各国、ここは腕の見せどころとなりますね。そして「対策に欠点があればそれがはっきり見える」ことにもなるんでしょう。
逃げるのではなくて「戦う姿勢」が問われるんじゃないですかね。ウィズコロナというのが「逃げ回る生き方」で良いはずも無い。
私達は交通事故をへらすために、道交法を作り、制限速度、駐車禁止もあれば、信号機も横断歩道、歩道橋もある。衝突すればしたで「大きな打撃にならないような方策」もあちこちで練られている。もし「何の規制も対策もない」としたら、怖くて運転できないどころか街を歩くことさえ出来ない。
それが今までの「コロナの状態」だと思うのです。でも私達は経験を積んで学んできた。そしてその先にウィズコロナの生活がある。
オミクロン株は「第一次テスト」みたいなものかもしれませんね。
オミクロン株と正面から渡り合って、どうにか抑え込むことが出来る世界でありますように・・・。🙏