円安が凄いですね~。対リンギットでもRM1が30円を超えた。

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円安が凄いですね。対リンギットでも恐ろしいことになってる。RM1がとうとう30円を超えてしまった。

ちょっと月足で長い期間を見てみます。1999年から。為替って長い期間で見るといかに大きく動くのがよくわかりますし、このチャートを見るとあのときは良かったとか、あのときは最悪だったとか様々な記憶が蘇ります。で、長期で見ると「もっと円が安くなるかもしれない」なんて思う。

対米ドルではこんな。世界的に見ると「円の独歩安」ですね。だから「リンギット高」、「ドル高」というとちょっとニュアンスが違う。

皆さん、今後はどう見ていますか?

な~んて為替の予想が当たるぐらいなら大金持ちになれるわけですが、今の状況を見ると「円安が止まるようには見えない」と思います。円高に変わる要素が何もない。黒田さんの口先介入も全く効かない。

ただ世界的な「一大事」が起きれば、リスクオフとなって急激な円高になる可能性はあるんでしょうが、どうなりますか。

ちなみに昔は「有事のドル買い」と言われて、世界になにか起きると「安全資産としてのドルを買う」動きが顕著でしたね。当然だと思います。ところがいつの頃からか「有事の円買い」と言われる動きになってきた。その理由を「円が安全資産と思われるようになった」という専門家も多かったけれど、私は懐疑的に見ていて、円が安全資産なんてのは「我が子可愛さ」、「我田引水」だと思っていました。

ではなぜ有事に円が買われたのかと言えば、「日本の莫大な海外債権」が関係していると思ってて、「有事の時には資産を自国に戻す動き」が活発になっただけだと思うんですよ。それと「金利差」を利用したキャリー・トレードで円が使われていて、「有事の時には投資が冷める」ことから、【円を返す動き】、それはつまり円買いなわけで結果的に円が買われたのだろうと。

だから今、ロシアがウクライナに侵攻して「有事と言って良いような状態」になったので円高になっても良さそうですが、「アメリカの金利高」の方が影響力があったんじゃないかと想像しています。世界にあふれるお金がアメリカに向かうし、金利が上がる気配がまるでない日本は売り対象となるんでしょう。

私としては、今の日本には構造的にも政治的にも経済的にも将来性がないことに世界が気がついたと思っているんですが・・。円を持つ魅力も日本に投資すべき必然性も私にはわからない。支持率が高い岸田政権ですが世界の投資家はダメ出ししているように感じます。

アメリカはまだまだ金利を上げてきますし、ゼロ金利の日本と比べればやっぱり「円を売ってドルを買う」のが今の王道なんだろうと思います。また日本は金利を上げる様子はないし、こういう時に「国の借金」が気になりますね。日本のバランスシートを見ると、巨額のマイナスがあるわけじゃないにしても、GDPと比べると世界に類のない借金の多さですし、もし金利を上げるとかなり厳しくなると思います。とは言え、多くの国債を持っているのは日銀ですから、金利が上がればその分、日銀の利益が大幅に上がる。

だから大筋では「日本の財政はそんなに酷くない」という見方ができるし、国債が叩き売られることもないのはそれが理由。

とは言うものの、この借金の多さに注目して「日本の国債売りを仕掛けたファンド」も過去にありましたし、何か様子がおかしくなると「日本が売られる土壌」はあるのだろうと考えています。

特に岸田政権はこれぞという改革もしないし、その道筋さえも示さないし、緊縮財政派ですから、「経済が良くなるとは誰も考えていない」んじゃないですかね。それが株式の低迷にも出てくるし、円安という形にもなるんでしょう。

また国際的な投資家目線で見ると、日本との金利差が大きくなれば【キャリー・トレード】を考えるはずで、【日本円で借りて外貨に投資する】という動きはまだまだ続くはずで、それは円安のエネルギーとなる。

だから「円安もこの辺までじゃないかな」というのは外れる可能性が高くて、135円辺りが次の目処と言われている。

かと言って、128円にまで下がったのに、日本円を売って外貨に替えるってかなりの度胸がないと出来ませんよねぇ。本当に為替って難しいと思うし、なおかつ「自分の虎の子を防衛しないとならない」プレッシャーがあるはずで、替えるとなればそれなりの額になるからなかなか踏ん切りはつかないのが普通。

やっぱりマレーシアで暮らし、収入は日本円の場合、手取りのマレーシアリンギットは減るわけですが、ここは「収入に合わせて生活を変える」のが一番だと私は考えます。

今日の日記で何か得るものがあるのか期待していた方には申し訳ないですが、「一般的には余計なことは考えないのが得策」と私は考えています。

でも流されっぱなしは困るわけで、また老後はまだ先の若い方々も「どの通貨を持つべきか」を考えても、所詮ギャンブルの粋を出ないと私は思うんですよ。だから持つ通貨も「ポートフォリオ」を考えるわけですが、この「ポートフォリオで運用する」って多少は安全というだけで全然面白くないのね。ま、これが大怪我をしない理由でもあるし、大きく利益が出せない理由でもあるはず。

私は2018年にほぼ全ての資産を「豪ドルから米ドル建て」に替えましたので(円建ての資産も収入もゼロ)、米ドルの利回りが良いこともあってこの数年はかなり利益が出ていますし、今後のアメリカの金利高も享受できる状態。当然、円建てで考えたらかなりの資産増になりました。そして為替でもマレーシアドルに対しては全く問題は出ていない。それどころか直近ではドル高・リンギット安で、円持ちとはかなり違いが出ています。

MYR/USD

でもね、これは結果論でしか無いんですね。こうなることを狙ったわけでもないし、予想したわけでもない。ただ単に、中国の経済的な動きが益々危うくなってきたのと、それをチャンスと見たかのようなトランプの中国外しが始まり、世界が混乱期に入るだろうとは読んでいました。それは当時のブログに何度も書いていましたし、もし世界がそうなると「豪ドルがいの一番に売られる」のね。私はそれまでは「殆どの資産は豪ドル」で持っていましたし、時期的に「豪ドルは金利が良いという時代は終わっていた」から。

そして私はリーマン・ショック時に、なんと3ヶ月の間に「豪ドルが半値になる経験をした」わけです。これは恐怖なんてもんじゃなくて、もう俺は終わったと本当に思いましたもの。世界が大きく動く時って、いの一番に豪ドルが売られるんですよ。常に金利が高かった豪ドルは、常に買い圧力があるわけです。でも世界の様子がおかしくなるとキャリー・トレードの解消、リスクオフで、豪ドルは売られるのね。円はリスクオフで買われて高くなるのと逆の現象が起きる。

だとすれば、米ドルしか避難先はないわけで、米ドルに乗り換えただけのこと。日本円は、日本そのものに経済的な魅力もないと思いましたし、ゼロ金利ですから資産運用も簡単には行かない。

これは単なる結果オーライでしか無くて、もしこの思惑がハズレたら大変なことになっていたわけです。私がやったことはギャンブル以外の何物でもないってこと。

世の中では為替を制するものが勝つと言われますが、為替の読みは本当に難しいと思います。私の敬愛する高橋教授は「簡単です」と言いますが(笑)、私は全くそうは思わない。また「読むこと」と「実行すること」は全く違うし、ましてや「大金を動かす」となれば高橋教授も言い方が変わってくるはず。

「円安は当たり前、まだまだ続くでしょう」というのなら、「では貴方の多くの資産を米ドルに替えますか?」と高橋教授に聞いてみたいと思います。

「今後も円安が続くと思うけれど、あえて資産をドルに替えようとは思わない」という答えが返ってくるような気がしています。また高橋教授みたいな人は「資産もそれなりにあるけれど、収入が大きい」というところが違いかもしれない。

結局、為替の将来を読んでも、それに自分の将来を賭けることは簡単ではないし、「出来ない」と言っても良いくらいで、私みたいに「豪ドルを米ドルに乗り換えた」なんてことをする人って意外に少ない。(過去にはすべての円資産を豪ドルに替えるなんてこともしましたが)

また「すべきではない」と思うんですよ。読みが外れたときの影響が大きすぎます。ま、当たればまた大きいわけですが、それじゃギャンブルそのものじゃないですか。また歳を取れば取るほど、そういうリスクに敏感になってきます。

じゃぁ「ちょっとだけ替えておこうか」なんてのも無駄で、予想が当たったとしても気持ち的には嬉しいけれど、実利は大したことがない。またハズレて損をしても「あーあ、損しちゃったよ」で終わってすぐに忘れる。

こういうのは「ただの遊び」でしかなくて、でもま、ギャンブルに大金を賭けるよりは良いと言うだけのこと。じゃ、ポートフォリオを組んで・・と考えるわけですが、私は「ポートフォリオとはリスクマネージメントでしかない」と考えていて、利益を追うのであれば一歩先の違う考え方が必要だと思っています。でもそれはギャンブルに限りなく近づいていく。

だから「為替変動は気にせずに、その変動に合わせて生活を変える」のが正解だと思うわけです。

と同時に、「他の収入を得ることを模索するべき」じゃないですかね。それがないと、段々と衰退していくのは目に見えているはず。これは今、流行りのFIREも同じで、私はFIREとは「自己責任の世界で一生稼がなければならない生活」だと思っています。遊んで生活することができる時期もあるでしょうが、長い一生を考えるとなかなかそうは簡単にいかない。私も実は30代にFIREを目指して家族4人でオーストラリアに渡ったわけですが、「FIREへの憧れ以上に、苦労のほうが大きい」ことにすぐに気が付きました。これは歳を取れば取るほどそう思います。長い間には「考えられる全てのリスク事象が実際に起こる」みたいな。(笑)

年寄りは長生きしないから良いにしても、若い(60歳以下)場合は「収入の道をいくつか持つ」のは絶対に必要だと思っています。高橋教授の余裕のある言い方も、「収入が多い人特有の考え方」に思えます。

今回は為替の話ですが、つまり「資産を為替変動から守る」のではなくて、「マイナスが出ても他の収入で補う」方が賢いと思うってこと。でもどちらも簡単には行かないわけで、無理だ・・と思うのであれば「何もしない」という選択がベストになるんじゃないですかね。

「君子危うきに近寄らず」ってそういうことかもしれない。

でも私は「虎穴に入らずんば虎子を得ず」というのが好きなタイプ。でもそれだと「七転び八起き」ではなくて「七転八倒」となる覚悟が必要。

でもね、世の中って「人の行く 裏に道あり 花の山」なのね。他人と同じことをやっていたら、うまく行っても他人と同レベルにしかならない。

面白いと思います。

それとどうも相場は5月に大きく動きそうな気がしているので(人様に話せるような根拠はなし)、今まで一切手を出さなかった「ビットコイン」をいじってみようかと。それとこれまた過去に経験のない「FXのタイバーツ」。タイバーツの出来高が十分にあるかどうかわかりませんが、そこそこあるなら是非やってみたい。なぜタイバーツなのかに関しては、チャートを見てご自分で考えてみてください。

実はですねぇ、米ドルがどんどん上がっていますが、これもまた続かないと思っていて、下手をすると「ドルの優位性が崩れる時代の到来」があるような気もするんですよ。ではどの通貨か?ということじゃなくて、「通貨そのものが変化する」ような気がするわけです。かと言って金本位制になるとは思っていないものの、「商品」に価値が出てくるかもしれない。

かつてお金には「金(ゴールド)」の裏付けがあったのに、今では「お金は輪転機で刷るもの」となってしまい、バイデンを見ていると米ドルどころか「お金に対する信用をぶち壊すことばかりしている」ように見えるのね。そして今回のロシア制裁で、中国もこれを機に「中国元」のステータスを上げようとしているし、「お金の混乱期に入る」ような気がしてならないんです。

かと言って「暗号通貨が良いとは思わない」わけで、次の時代を模索しつつ、身軽に動けるような体質づくりをしようと思っています。

「これからは小麦だ!」なんてことにはならないと思うけれど(笑)、今までの常識が覆るような時代に入っていきそうな予感がしています。本当に「お金はただの紙っぴれ」になるような・・・。

コロナ騒ぎになってから「人類削減計画」がまた語られるようになりましたが、実際に地球の人口は多すぎるのは間違いがないようだし、将来的には「お金より食料」が中心の経済の動きになっても全くおかしくないと思ったり。どちらにしても「商品」に目を向けないと駄目だろうと思います。世界は石油の価格変動で大きく動きますが、それと同じ様な「商品」が複数出てきてもおかしくない。

しかし何歳になってもこんなことばかり考えている自分ってなんだろうと思うことがあります。マレーシアの同年代のジジババは老後を楽しんでいるのに・・・。これが私の人生の楽しみ方なのかな?(笑)

-----(追記)-----
 

日本が発展途上国に向かっているという怖い話。

 

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