日本はなぜ「コロナ感染」に神経質なのか。

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世界はコロナにあまり注目しなくなりましたね。これがまさにWith Coronaなんでしょう。

でも日本は連日大騒ぎ。

なぜか?

私はその理由は「新型コロナは2類だから」だと思っています。

日本の報道を見ていて気がつくことは、「コロナに感染すること」ではなくて【医療が緊迫していることが問題】なのがわかる。

コロナに掛かれば連絡は必要だし、基本的に「入院、隔離」も必要。そして「濃厚接触者」にも制限がかかる。これは【医療従事者も同じ】なわけで、現場に十分な人員がいない、ベッドがあっても入院させられない。そして「他の患者に影響が出ている」ってことじゃないんですかね。手術も緊急を要するものでなければ、2ヶ月後だとか、コロナそのものより医療現場での問題がある。

今の変異種B.5は感染力が高い。なおかつもう一つの「ケンタウルス」はその3倍という。だから、B.5ならそろそろピークと考えられるのにケンタウルスが広がってくると患者数はもっと増える。重症化率は低くても、母数が大きくなれば当然、入院患者も増えるんでしょう。そして医療従事者の中でも感染が広がる。

これじゃ医療崩壊じゃないですか。病気はコロナだけじゃないのを忘れてもらっちゃ困る。

だから日本の場合は大騒ぎをするんじゃないですかね。医療関係では「行動制限も必要だ」という声もちらほら聞こえるけれど、現場としてそう考えるのも当たり前だと思う。

ところがもしこれが5類だとすると話は大きく変わる。入院じゃ隔離じゃ、濃厚接触者は自宅待機だなんてことはなくなるわけで、そうなれば医療現場も保健所もかなり助かるんじゃないですかね。つまり他の病気の人達も大いに助かる。

でも日本は5類にはしない。

これはこれで私も全くわからないわけじゃなくて、「風邪と同じ」というにはまだ早い「後遺症」が結構深刻なわけで、中等症の患者も決して少なくない今、野放しで良いじゃないかという論に全面的に賛成はできない。

【症状も後遺症も大したことはない】という幅広いコンセンサスが出来ない限り、不安は残るし、最近は「人流が減った」のもそれが原因でしょう。我々だってバカじゃないわけで、「煽られているから不安がつのる」と断定するのは言い過ぎだと思っています。

でもメディアが騒げば不安は大きくなるのはあたりまえで、そして政府の方針をずーっと見ていて感じることは「民意を重視している」のは間違いがなくて、でもその民意はメディアの報道で左右される。

そしてですね、「今の状態のほうが儲かる」人たちもいるようで、「日本は大騒ぎ」の犯人探しは簡単じゃないんじゃないですかね。

「もういい加減に騒ぐのは止めろ」という論者は増えているけれど、テレビのサンデーモーニングや朝日テレビの「玉川氏」は以前のように不安を煽るし、それをそのまま信じる人達も多いことを忘れちゃならないんじゃないですかね。どちらも「自分が正しい」と信じている。中国式の「ゼロコロナ」が良いと言う人も少なくない。

これって日本の国民性も深く関係しているように私は思うわけで、あのパフォーマンス好きの小池都知事が築地市場の豊洲移転の時に言った【安心と安全は違う】という言葉を思い出すんですよ。それを言ったら「科学の否定」だと思うけれど、日本は情緒で動くのも間違いがないんじゃないですかね。そういう小池都知事を称賛する人たちが多いし、そういう人たちを「無知」だの「洗脳されている」というのはただの上から目線かもしれない。韓国ほどじゃないにしても、日本も「情緒を無視はできない」国じゃないんですかね。

日本人って清潔好きだし、細かいことに気がつく。だからこそコロナに関しても細かいところが気になるんじゃないですかね。【それぞれが注意していれば良いじゃないか】とはならない。日本人は完璧主義だし、工業製品にも不良品が少ないのも、そういう性格が関係していると思うんですよ。だからコロナに関しても「海外は~~」と言っても意味がない。都合の良い時だけ海外を持ち出しても説得力がないと私は思っています。

日本ではコロナで大騒ぎ。これは起こるべくして起きていることの様に感じています。日本人は賞味期限切れには神経質だし、曲がったキュウリは店頭に並べないし、街なかは世界のどこよりも綺麗だし、日本庭園みたいな管理されて美しいものは世界にはない。

だから日本での大騒ぎは「日本の良い面の現れかもしれない」と考える必要があると思っています。

でもそんな日本でも「食品添加物や農薬の規制の甘さ」は世界のトップクラスで、それを知らない、知らされていない日本人は大騒ぎをしない。

それは政府、メディア、企業の深~~~~~い繋がり、利権があるからで、それもまた日本らしさかもしれない。

「大騒ぎする」「大騒ぎをしない」のも、私は一枚の紙の裏と表みたいに感じるんですよ。どちらも日本。

そんなこんなで、日本の大騒ぎの根本に「2類である」というのがあると思うのだけれど、この流れは変わるんでしょうか。

コロナが落ち着いているときになら変更に関して皆も合意するんでしょうが、大騒ぎになってからそれを言い出してもまとまりがつかないんじゃないですかね。早く議論しておけば良かったのに、議論ができる状況の時には「喉元過ぎれば熱さを忘れる状態」になるのも日本的。

じゃぁどうすればよいの?なんて解決策は簡単に見つかるわけもないけれど、私がやっぱり気になるのは「医療崩壊」です。2,3日前のニュースで、「脳梗塞で倒れた患者」が2時間も入院先が見つからずたらい回しにされたというのがありましたが、【これを解決するのが第一優先】じゃないんですかね。でもコロナで入院する人も多く、濃厚接触というだけで医療現場に出られない医療従事者が増えれば、そのしわ寄せは「弱者」に集中してしまう。

岸田総理って、全くビジョンのない男だと私は思っていて、でも風見鶏の能力は抜群で民意の動向にも神経質。彼が【決断】すれば良い方向に行くと思うのだけれど・・・。

今の状況を改善できるのは「岸田さんの決断にかかっている」と言っても良いのかもね。でも「民意を否定する」と政権そのものが倒される。「自分は正しい」と思っても駄目で、逆のことを考える人もいるし、その力関係を見るのも大事じゃないですかね。その辺も考えないで自分の思うことばかり主張していると「陰謀論者扱い」されて、仲間内で盛り上がるだけになる。

私としては「医療崩壊のみが気になる」のであって、その対策はあると思うんですよ。岸田さんが音頭を取るしか無いんじゃないですかね。

コロナは危険だと主張する人と、もう何もするなと主張する人も、私は両論それぞれわかるのだけれど、「医療崩壊を起こさないための落とし所」もあると思うんですよ。でも岸田さんにそれができるのかどうかは疑問。

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