先日、B.I.G.に行った時に珍しい牛肉の塊を見つけました。ランプの塊です。
オーストラリア牛のグレインフェッド(穀物飼育)、1.46KgでRM108.63ですと。キロ単価はRM74.30(2200円)で、これほど安い牛肉をB.I.G.で買ったのは初めてかもしれない。日本流に言えば、グラム220円。
ランプ肉ですからやっぱりローストビーフでしょうね。この値段だからサシも入っていないだろうし、長時間、低温調理をして柔らかく仕上げないと美味しくないかもしれない。
これに塩をまぶして(胡椒やガーリックパウダーは最近、この時点では使わないようになった)、低温調理。温度は56.5度で8時間。
この肉はきっと「出来立て」でも美味しいとは思えなかったので、とりあえず周りを焼いて、常温になってから冷蔵庫へ。冷製オードブルみたいにお酒のつまみになればラッキーだし、ラーメンの具材にするにも良いかと思っていました。それがお昼ごろでしたか。
晩御飯の時間になって、ヨメさんが「あれを食べよう」と言い出したので、冷製オードブルにしようと思っていたのを変更し、晩御飯の主役へ抜擢。(笑)
まずは冷たい内に切り分けて・・・。
どのくらい切る?と聞いたら「全部」ですと。「あとで冷麺にも使おうと思うから」と。あああ、びっくりした~。1.4キロの牛肉を全部食べるつもりなのかと思った。(笑)
すぐに食べる分だけはちょっと温めて常温にして、晩ごはん。
う~~む、決して不味くはないけれど主役には役不足。
でもなぜかヨメさんはやる気満々で「ナスとトマトソース、パルメジャーノレッジャーノの重ね焼き」「ブロッコリーはストックで茹でて、マヨネーズは薄いガーリック風味」「ジャガイモと玉ねぎの冷製スープ」(これがめちゃウマ)、そして牛肉を低温調理した時に出た肉汁を使った深い味の「グレービーソース」。この手のものって缶詰とかスープの素とかで作れるものだけれど、ヨメさんはその手のものは一切使わず、化学調味料の味もしない。
ヨメさんは普段は使わないハーブ類も使って良い感じで香っていたし、ジャガイモの玉ねぎの冷製スープのバターも発酵バターの良い味がする。
いつもより手がかかっていて、それで美味しいんですよ。ちょっとしたレストランの味。
どうしちゃったんですかね。よっぽど機嫌が良いみたいですが、あえて理由は聞かず。
ただ美味しいというだけじゃつまらないので、いつものいたずらを。
「今日のご飯は本当に美味しいものばかりでびっくりした。ただ、一つのものだけを除いてだけど・・」
と言ったんですよ。するとニコニコしていたのが「え?」と顔色が変わった。
そこで、
「肉だけは美味しくなかったね~~~」と私。(笑)
またヨメさんは笑い顔に戻りましたが、こういう冗談も気をつけないと駄目ですね。やぶ蛇になることもありますもんね~~~。
しかし、この手のランプ肉を美味しく食べるにはどうしたら良いのかなぁ。
「安い肉はソースで食べる」ことをオーストラリアで学んだ我が家だけど、それにしてもイマイチ感があって、きっと出来立てならこれより美味しいんじゃないかな。やっぱり冷やして食べる、常温で食べるケースは難しいと思う。スーパーで買ってきたローストビーフみたいでした。
いくつかに小分けして「ユッケ」用に冷凍しておくのが良かったかもだ。
ランプだとしたらやっぱり最低でもアンガス牛、あるいはWagyuじゃないとローストビーフは美味しくないかもですね。でも本物の和牛はもったいなくて使えない。(笑)
そうそう、オーストラリアのアンガス牛のイチボ(Rump cap)が冷凍庫に入っているんだっけ。
あれでリベンジするかなぁ。キロ単価はRM180だからどうにかなると思うのだけど・・、最近、美味しいと思う牛肉にはご無沙汰。