円相場ですが日銀(財務省)が【円買い介入】しましたね~ 【トレード初心者向け】

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アメリカのFOMCは0.75%の利上げを22日に発表し、その率は大方の読み通りだったものの、パウエル氏は「今後も利上げするつもり」なのが発言からわかりますし、やっぱり方向としては「ドル高、円安」。

ただそれに勢いが着くようには見えなかったものの、突然、ドルが上がりだして145円を超え、146円に迫る勢い。

その瞬間に「円買い介入」。どのくらいの規模だかわかりませんが、一気に、約5円も円が上がった。

これって介入に無防備だったトレーダーの多くはがっつりやられたんじゃないですかね。いわゆる中小のFXトレーダーは惨敗で、追証がかかって総投げしたであろうと思われます。

一分足で動きを見てみましょう。

FOMCの発表があって、その後ゆっくりしたドル高基調だったところで「わけのわからない円安」がありますね。あれって一体何だったんでしょう。一気に円安に持って行こうとするビッグトレーダーが動きだしたようにも見えます。そしてその後、日銀黒田総裁の「当面、金利は引き上げない」発言があった会見中にドル高に勢いがついてついに145円を突破。

この動きって、「ドル高になるはずだ」と先入観があるトレーダーにしてみると、「チャンスが来た」と見えるはずなのね。新規にドル買いをしたり、ポジションを増やしたトレーダーも多く居たはず。

その瞬間を見計らって会見後の15:02「日銀は介入」。素晴らしいタイミングですね。

10倍以上のレバレッジを掛けてドル買いをしていたトレーダーはほぼ全滅。刈り取られたんじゃないでしょうか。ご愁傷様です。

でもこういう相場の世界って、弱小トレーダーを狙うプロトレーダーって多く存在していて、介入があった瞬間にそれに合わせて「円を買い上がったプロ連中」もいるんじゃないですかね。素人トレーダーはボーっとしているつもりはないにしろ、値動きを常に監視するのは難しいし、プロはハイテクを使っていますからすぐにわかるし、こういう動きの時はどうするかの手順も自動で動くようにしていたかもしれない。

ま、そんなのは推測でしかありませんが、この世界には「素人を刈り取るプロが存在する」のは間違いがないのね。

いつだか忘れましたが、近年でも「オーストラリア市場が動き出す時間帯」に突然、大きく動いたこともありましたよね。その時間帯って大多数のトレーダーは寝ているわけで、市場をいじるのは比較的簡単で、あの時も多くの素人トレーダーが刈り取られたと思いました。またかつて豪ドルの金利が高い頃、「豪ドルを買って長期保持」する日本人トレーダーが多く居たのね。いわゆる「スワップ狙い」と言われる手法で【金利差を稼ぐ】方法。これをやる日本人が多く居て、彼らを【狩る】プロがいたのを思い出します。彼らはそういう日本人トレーダーを「ミセス・ワタナベ」と呼んでカモにしていた。ミセスワタナベ達は「豪ドルを買う」ことしかしないし「長期保持」ですから、豪ドルが下がった時に「一気に売り浴びせる」とそのまま刈り取ることが出来た。

さてこれからどうなるんでしょうか。

普通、為替介入する時には【日米で歩調を合わせる】のが普通で、日本の単独介入では「先が続かない」と言われますが、どうなんでしょうね。

私のイメージとしては「円安を放置している」という国民からの風当たりが強いし、「何も静観しているわけではない」「金利は上げないけれど、大きな円安は容認しない」という日銀のパフォーマンスのような気がしています。だからまた円安基調に戻るだろうと見ています。

また、今の相場を動かしているのは「様々な思惑を持つ投機トレーダー」が主体になっていると私は考えていますから、大きな円安が続くことはないだろうと思っています。つまり韓国のように、韓国離れ、ウォン売りが広がっているという状況とは違うと見ています。(韓国は今、真っ青ですよね。金利を上げてもウォンは叩き売られる)

また今回の介入で、「一儲けしてやろう」と考える弱小トレーダーを一掃し、恐怖を与えることは出来たので、円安基調に変わりはないにしても落ち着いた動きになるのかもですね。

でもそんなことはただの私の妄想みたいなものですから、しっかりチャートで動きを追っていけば良いだけのことに思います。

ただ、今回みたいに「大きく一瞬に動く」のは困るんですね。対応しきれない。

だからこそ、FXに限らず、「注文を出す時には【損切り注文も同時に出しておく】のが重要」だというのがよーくわかる動きではないでしょうか。

介入があって「すぐに5円も動いたわけじゃない」のは下の一分足のチャートを見ればわかりますが、損切り注文を出しておけば、知らないうちにそれにヒットして助かるケースは多いのがわかるはず。

でも相場の世界が怖いのは、大きな事象が起きたときって、【相場が売り一色になって全く売れない】なんてこともあるのね。買い手が居なければ地獄の底まで連れて行かれてしまう。911NYテロの時がそれだった。

トレードを長くやっていると、そういう怖い瞬間には何度も出会うわけで、その一瞬で「何年も掛けて溜め込んだ利益を失う」なんてことが【定期的に起きる世界】なのね。

私が短期トレーダーになったのは「その恐怖」から逃れることが出来なかったからと言っても言いすぎじゃありません。

お小遣いでトレードしているうちは良いですが、本業となるとやっぱりそれなりの金額になりますから「勝っても負けても大きい」わけで、だんだんと【夜中が怖くなる】んですよ。寝ている間になにか起きるんじゃないかと不安になる。実際になにか起きて、次の日の朝に市場が開くのを待って「売り」にだしても【買い手が一切おらず、値は下がるばかり】なんてことが起きるのね。そして「土日とか祭日祝日」も同じ理由で怖くなる。そして「旅行に行くにもノートPCを持って、旅行先でも値動きを注視する」なんてことも起きる。

今の時代、売買ソフトや分析ソフト、売買支援ソフトも発達していますから、「こういう動きの時はこうする」という命令を打ち込んでおけば、万が一の時には勝手に売買してくれますが、私みたいな小心者は気が気じゃないわけです。

でも短期トレードなら全く心配がないのね。

911のNYテロの時を思い出しますが、朝、ヨメさんに「大変だ~~~」と起こされてテレビを見て驚愕しました。まるで映画のワンシーンの様でした。すぐに気になったのは「市場の動き」ですが、あの2011年の時にはすでに私は株式投資もしていなければ、長期でポジションを持つこともなく、ポジションはスクウェア(ゼロ)だったんですよ。もしあの時にポジションを持っていたら、私みたいな小心者って心臓が止まるか気絶するぐらいのショックがあるわけです。(笑)

でもポジションがなければ「心配無用」なのね。

あの頃からですかね、私の考え方が決まったのは。

それは【リスクはポジションを持つ時間に比例する】という考え方です。つまりポジションがなければリスクもないし、30分しかポジションを持たなければ、1時間後に何が起きようと、自分が寝てる間に何が起きようと何の痛手もないのね。その30分だけに集中していれば良いし、土日も関係ないし、旅行に行っても全く問題なし。トレードに集中するのも、どこかに遊びに行くのも自分の好きなように出来る。普通、大きなポジションを持っていたらそんなことはまず出来得ないのね。

ポジションがないってこれほど楽なのかというのを強く実感したのがあの頃でした。

それともう一つ大事なことがあります。

何か起きた時には「それに巻き込まれないことが大切」ですが、なにか起きた後って「波乱状態になる」のが普通。つまりボラティリティが大きくなって、「あっちだ、いやこっちだ」と動き出すのね。

この動きを日足で見ていると「長い脚が連なる」だけでわけがわかりませんが、時間軸を短くしてチャートを見ると【大きな波がうねっている】わけです。

介入後の動きですが、さて、この動きを見て何を感じますかね。トレードに興味がある方は下のチャートをよーーく見てください。この動きに自分が参戦したらどうなるかを、自分の分析方法、トレード方法を前提に想像してみてください。波の方向、大きさ、そして【値幅】にも注目してください。

USD/JPY 一分足

今これを書きながら思い出したのは2016年のアメリカの大統領選です。大方は「ヒラリーの圧勝」と思っていたのが、なんとトランプが当選。これで市場は大慌てになったのね。トランプじゃ駄目だと一気に株価は下がった。ところがですね、いやいや、トランプは悪くないぞと株価は上がりだした。こういう動きが数日の中に起きると何がなんだかわからないわけですよ。買っていたのが、これは駄目だと投げる。すると突然、市場は反発して上がりだしたなんてことが起きる。

ところが、それを5分足でも時間軸が短いチャートで見ると、【大きな波が連なって見える】のね。

これは311の東日本大震災の時も同じでした。

大地震だ~~~、大変だ~~~、原子炉が危ない~~~、日本が終わるかもしれないと【円は暴落した】のね。と思ったら【円は暴騰】。これって普通に日足のチャートを見ていたら何がなんだかわからないはず。

ところが時間軸が短いチャートで見ると、「大きな波、大きなトレンド」が見えるわけです。

トレードをする人たちの多くは「値が動く理由」を考えますよね。そして【予想する】わけですよね。

ところが時間が短い30分なら30分の中で、「何が理由で値が動くのか」わかる人がいますかね。その30分の中で「情勢が変わる」なんてことがあるんでしょうか。

値が動く理由は一つしか無いのね。それは【売りと買いの力関係】でしかない。でしょ?

で、考えてみれば、日足だろうと週足だろうと、【値が動くのは売りと買いの力関係】でしかないのもわかるはず。なぜ売ろうと思うのか。なぜ買おうと思うのかは【実は関係ない】んじゃないですかね。トレーダー一人ひとり様々な【思惑】や【予想】があるわけで、それを基本に買う、あるいは売るという行動に出て、その【力関係で値が動く】ことには変わりはないのね。

ここは非常に大事なところで、これを理解しているかしていないかで大きな違いが出るわけです。

たとえば、株式投資は「美人コンテストに似ている」とよく言われるじゃないですか。

で、私達が美人コンテストを見る時に「あの子が綺麗だ~」「いや、スタイル抜群のあの子の方が良い」「あの子は綺麗だとは思わないなぁ」とか皆さん「自分の物差しで見て予想する」のが普通。でもそれじゃ「誰が優勝するかはわからない」でしょ。

株式投資は美人コンテストと同じだと言うのなら、【審査員が誰を選ぶか】を考えないと全く意味がないわけですよね。

つまり、株式でもFXでもコモディティでも同じですが、私達が一番重要視しないとならないのは【市場参加者が何を考えているか】を想像すること。それのみなんですね。自分の予想なんて「その他大勢の中の一つでしか無い」わけです。

そしてそれは「チャートの値動きからそれを想像することが出来る」ということ。

これに徹して市場を見ていると、それは長期投資だろうと短期トレードだろうと同じなのがわかるはず。

例えばですが、下のチャートですが、何のチャートで「1分足、1時間足、日足、週足、月足」のどれかわかりますか?これは「ある通貨の週足」ですが、私もこういうチャートを見て、その時間軸を当てることは不可能です。だから私は時間軸が1分でも月でも「見方は同じ」なんです。

そして私が短期トレードに進んだのは「その方がリスクが少なく、楽。そして効率が良いから」ということでしかないんですよ。

将来の株価とか円相場を予想するのは「頭の体操」としては良いと思うし、その予想が当たったときの「気持ちよさ」って半端じゃないのね。でもハズレたことはすぐ忘れてしまうから、【当てるのが楽しい】という思いばかりが大きくなる。これってギャンブルと全く同じで、3回負けても一度勝つだけで、「気持ちいい~~~~」ってなるのね。だから止められない。

でも未来を予想するというのは、私は神への挑戦だと考えるようにしています。バカな自分の予想が当たるわけがないと自分に常に言い聞かせています。私がたまにブログに「私は予想はしない」と書くのはそういう理由です。

では何を見ているのか。

市場参加者の心理、力関係のみを見ているといって良いと思います。彼らの買う理由、売る理由なんて全く関係ないのね。

ただ、テレビでも新聞、あるいは雑誌でも「お偉い人たちがいろいろ予想するじゃないか」と思うでしょ。それは当たり前でそれが彼らの仕事だし、彼らが何のためにそうしているかというと、私達みたいなトレーダーの為に予想をしているんじゃないのね。彼らはもっと大きなくくりとしての【経済】とか「企業」が念頭にあるわけですよ。

政治家も官僚も企業家も、あるいは中小企業の経営者でも、【予測なしに仕事は出来ない】のね。貿易関係なんてまさにそれの筆頭で、自社の製品を輸出するに当たり、それが売れて代金が入る時点の為替を予測しなくては「売値をいくらにするべきか」もわからないじゃないですか。輸入とて同じで、数カ月後に支払いが起きる輸入をするにあたって、その時の為替の予測が出来なければ「いくらで買えば採算が合うのか」も全くわからない。経済の大きな動きの予測も同じで、それなくして設備投資も出来ないじゃないですか。

私達が目にする専門家はそういう視点で予測をしているわけであって、トレーダーが売った買ったして儲けようが損しようが全く関係ないんじゃないですかね。

私達には私達流の「見方、考え方」があるわけで、そしてそれは投資の仕方、手法によっても違う。だから「自分にとって一番大事なこと、知るべきことは何か」をはっきり把握するのが何よりも重要で、専門家や学者の話を聞いてもわからないのね。

私は高橋洋一教授を尊敬しているけれど、彼の言う「為替は簡単ですよ」という話を真に受けることはない。(笑)

勉強好きな方は多くの成功者の書籍を読んだり、学術的な分析を好む傾向がありますが、それで勝てるなら【負けるやつはバカ】ってことになるのね。そういう勉強を寝ずにしている人は何十年も前からいくらでもいるわけで、勉強すれば勝てるようになると思うのは、そういう世界にいたからでしかなくて、もしかしたらトレードって【気になる異性に気に入ってもらうにはどうするべきか】に近いのかもしれない。

ま、私はそう思っているというだけのことで、皆さんがどう考え、どう進むもうとそれは皆さんの勝手。そしてどんな方法を取ろうと「山の頂上を目指すことを諦めなければ、いつかは誰でもどんな方法でも到達できるのかもしれない」ですね。

ちなみに私が登りたい山の頂上は霞んでいて何も見えないし、自分が今、何合目にいるのかもわからない。ただただ足元の小道を見て、足を踏み外さないように歩いているだけ。気がついたら私が登るべき山は隣にそびえていて、私が登っていたのはただのどこにでもある小山かもね~~。

 

 

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