ロシアですが、どうするつもりですかね。
プーチンは核兵器を使うことを否定はしていないわけで、「国家の存亡にかかわる」と判断すれば使うのかもしれない。
まさかと思うけれど、「嫌なことは考えない」となってはまずいわけで、とりあえず論理的に考えてみるのは必要だと思います。それをすることによって、私達一般も【核とどう向き合うべきか】を考える切っ掛けになるはず。
過去において「核戦争になる危険」はありましたよね。キューバ危機(1962年)ですが、本当に世界は核戦争に突入すると大騒ぎになったと聞いています。ソ連がアメリカのお膝元のキューバに核ミサイルを配置したことを掴んだケネディー大統領は「海上封鎖」をして、「ソ連が引かなければ核戦争もいとわない」と。
この時、本当に危ない一瞬があったらしい。
ソ連は核を搭載した潜水艦を忍ばせていたのですが、その潜水艦を発見したアメリカ軍は「潜水艦を浮上させるために爆雷を投下した」のだそう。ところが潜水艦は陸上で何が起きているのかわからないし、本国とも連絡がつかない。「自分は攻撃を受けているし、もしかすると核戦争が始まったのかもしれない」と艦長は判断したそう。となれば、核ミサイルを発射しなければならない。
その時に「副艦長が反対し、浮上することを選んだ」のだそう。この副艦長バシリーアルヒーポフは「世界を救った英雄」と呼ばれることになったと。
また「誤認が原因で核戦争が始まりそうだった時」もあるんでしょうね。
これを私は知りませんでしたが、ソ連が大韓航空の旅客機を撃墜して、米ソ関係が非常に悪くなって緊張が高まっていたときのこと。モスクワの防空司令部で「アメリカの核ミサイル発射の警報」が出たらしい。当然、司令官はすぐに反撃をしなければならないわけですが、ペトロフ中佐は「警報の誤作動」と判断し、核の報復は実行されなかった。
また「訓練」を実際の攻撃と判断したり、他にも「誤報、誤作動」で【核攻撃一歩手前】まで言ったことは数度あるとのこと。ソ連と中国の間にも危ないことが起きたと。
で、ウクライナですが、私も様々なケースを考えていましたが、【どちらが撃ったのかわからない核爆発】もありうるんだそう。
考えてみれば、マレーシア航空の旅客機が撃墜された時も、ロシアはロシアじゃないと言い張った。
また今ウクライナではダムを破壊しようとしているとウクライナ側もロシア側も同じことを言っている。実際にダムが破壊されたとしてもお互いなすり合うばかりで事実はわからない。「これが証拠だ」なんてのは「捏造だろう」となるわけで、白黒付けるのは簡単ではないんじゃないですかね。マレーシア航空の旅客機撃墜も同じ。
で、ダムが破壊されるとサボリーニャ原発の「冷却用の水」に問題が出るそうで、欧州最大の原発で大惨事が起きる可能性もあるとのこと。場合によってはチェルノブイリどころの騒ぎじゃなくなるわけだけれど、それが起きる可能性も無くはない。
恐ろしいですねぇ。
この辺の「考えられること」をテレ東BIZの豊島晋作氏が説明をしています。彼は様々なことを掘り下げてユーチューブに上げていますが、話の根拠になる情報の出どころも出しているので、確認ができるのが良いと思います。
核廃絶が出来ればよいですが、これほどの威力がある武器を手に入れたら絶対にそれを手放すことはありえないと思います。もし国際間で条約が出来たとしても「隠し持たれたらアウト」なわけで、またある国の条約違反がはっきりわかったらどうするんですかね。
今はすでに北朝鮮も持っていますし、韓国もかなり真剣に核保有国になろうとしているし、もちろん日本も核武装論は盛ん。
私も理屈から考えれば、日本も核武装する必要があると思いますが、「一体誰がボタンを押すのか」を考えると、日本の核武装は無理だしするべきじゃないと思っています。
ただし、「日本も核武装をするかもしれない」と思わせるのは抑止力になると思っていて、中国が何をしても「遺憾だ」としか言えない日本ですが、「もし中国が尖閣に侵略することがあれば、日本も積極的に核武装をすることを考えなくてはならない」ぐらいのことは言っても良いんじゃないですかね。
「もしかしたら、日本はもう核を持っているかもしれない」と思わせるのも良いのかも。