ウクライナ戦争に関してはかなり細かい戦況、その推移を追って見ていますが、「ロシアの問題」がどんどんクローズアップされるようになりましたね。
無理やり集めた兵隊、武器も弾薬も、戦車もミサイルも「ほぼ底を着いている」のは間違いがなさそう。その情報は前からありましたが、「ロシアの戦い方」を細かく調べると、それは間違いがなさそうで、「ありえない無理な戦い方」をしている様子。
プーチンから「2022年中に奪取しろ」と指示が出ていたと言われるバフムートの攻防は悲惨なんてものじゃなくて、ロシア兵がどんどん死んでも、次から次へと送り込むような状態。でも「兵隊の数で押すだけ」みたいな戦い方で、ウクライナはどうにか踏ん張っていて、戦線は動かない。死人が増えるだけ。
北朝鮮やイランからロシアが武器を買っている情報もあるなかで、春にはロシアが「大攻勢を掛けるはずだ」という情報が飛び交っていて、ウクライナ側も守りを固くしている。
私が見ていると、「ここのところ大きな変化はなくて、多くの地域で小競り合いが延々と続いている」感じを受けます。いわゆる「消耗戦」で、兵站が尽きたほうが負けみたいな。
そういう意味では軍事大国のロシアがウクライナに負けるはずが無いだろうと読めるわけで、そもそも侵攻が始まった時には【数日間で決着が着く】と誰しもが予想したのはまさにそれ。ところがウクライナ兵の士気は高く、西側から続々と入ってくる「新型兵器」によって、ロシアは後戻りさせられているのが現状。
そしていつも強気のことしか言わなかった、最強部隊と言われるワグネルのトップであるプリゴジンも最近は弱音を吐いているのが印象的。
それでもロシアが本気を出せば、ウクライナがかなうわけは無かろうと思うけれど、「ロシアは見掛け倒し」だったのを世界に披露してしまった。鳴り物入りの武器や戦車も大したことはないと。
そして「兵站が足りない」のもどんどん明らかになっていて、「兵隊だけ補充してもどうにもならない状態」であるとまであちこちで言われるようになった。
この辺の事情を、自衛隊OBの渡部元陸将(海上自衛隊のトップ)が解説しています。
ただこれは、「彼が集めた情報から想像していること」であって、事実はわからない。またロシアには「核兵器」があるわけで、プーチンがそれを使う時期に近づいてきたとも言えるのかもね。
また私は裏取りをしていませんが、ドイツの元首相のメルケルが「ミンスク合意は時間稼ぎのためだった」と言い出したらしいのが気になっています。
つまり、かつてウクライナ東部ではウクライナとロシア派住民との戦闘が起きていて、これをどうにか止めて欲しいとプーチンは言い続けていて、そこで「ミンスク合意」がなされたわけですが、それが守られることはなく「ロシア派住民が殺され続けた」。そして「ネオナチ」というのはそのウクライナ側のことを言ったんですね。(その集団は「アゾフ大隊」だと言われている、かつての民兵。ナチの紋章を付けた兵隊の写真も公開されている)
これにプーチンがブチ切れたのも侵攻の理由でもあるとされているわけですが、そもそもミンスク合意は【ウクライナがロシアと戦える力を付けるための時間稼ぎだった】とメルケルがカミングアウトしたらしい。
これは何を意味するかというと、「西側はロシアを叩きのめす戦略を持ち続けていた」ことになる。そして実際に、戦いが大きくなってからは「ウクライナ軍が善戦している」ことに違和感を感じたのは、「この時のためにしっかり準備していたから」というのもまんざら嘘ではないとも思えるわけです。
これは前から言われていた、NATOの東への拡大とともに【プーチンが手を出すように仕組まれた戦争】というのと合致する。でも侵攻したプーチンが悪いに決まっている。
私はプーチンを擁護する気は全く無いけれど、イメージが第2次世界大戦時の日本と重なるんですよ。「日本潰しの計画」が存在していて、日本はどんどん追い込まれて行って、「自滅するか戦うか」を選択するしかなかった。当然、先に手を出したのは日本で、絶対に悪いのは日本。
そして思うことは、当時、日本は核を持っていなかったこと。もし日本が核を持っていたらどうしたろうかという点が気になります。
プーチンは核を持っていますが、使うのかどうか。
私は最近、彼が使うことは無いと思うようになってきました。その理由を書くとあまりにも長すぎるので書きませんが・・。
ではどういう終わり方をするのか?
そもそも西側に「ロシアを叩きのめす」(ロシアの資源、経済を西側がコントロールするというのと同じ意味)という基本戦略があったとすれば、停戦あるいは終結させるにしても「ウクライナ侵攻前の状態に戻す程度で納得するはずがない」わけで、ゼレンスキーがそれを飲もうとしても西側がそれを止めるであろうことは、今までの動きの中にもそれが見えるようなことがあったじゃないですか。ゼレンスキーは強気に見えるけれど、そうさせているのは後ろに着く西側かもしれない。だから停戦協定、終戦があったにしても「悪者ロシアが全責任を負う」形でなければ、終わらないはず。つまりそれは「ロシアの終わり」を意味する。
でもそれをプーチン、あるいはプーチンを倒すべきだと思う平和主義のロシア国民もそれを受け入れるとも思えない。
プーチンの反対派が増えているとも言われていますが、プーチンを引きずり下ろして、「私達が悪うございました」と頭を下げたところで、ロシアが許されるわけもなく、【もうロシアは終わっている】と私は考えています。ウクライナが負けを認めない限りですが。
まさに日本が真珠湾を攻撃した時に「日本は終わった(終わりの始まり)」と思うのと同じで、ロシアはまんまと西側の作戦に乗せられたと思っています。これは「イラクによるクェート侵攻」も同様。
どうせロシアが終わるなら・・・・と最後の手段を考える強硬派が出てこないことを祈るばかりなり。
また「この機に乗じて中国が動くかもしれない」という論者も増えていますが、私は今でも「中国の台湾侵略は軍事的に不可能」だと考えています。爆撃やミサイル攻撃は可能だとしても、「台湾に大軍を上陸させて台湾全土を掌握するのは不可能」だと見ています。
それはどうしても「日本が邪魔になる」からで、もし日本が「絶対に手を出しません」と公約したところで、日本が動けば「台湾上陸は不可能になる」のは間違いがないから、そんなギャンブルをするだけの度胸は習近平にはないと思う。つまり、中国が台湾侵攻を成功させるためには、「日本の自衛隊をまず叩きのめす必要がある」。
そしてあの領域の「制空権」「制海権」を中国が取らない限り、そして当然、配備されているミサイル群を潰さないと中国軍は多大な損害を受けて侵攻は失敗する可能性が大きい。何十万人という兵士、大量の武器・弾薬、戦車その他の車両、兵站の全てが海の藻屑となる可能性がある。
また大軍が上陸するには台湾の東海岸しかないと言われていて、それは自衛隊の目の前を通過しなくてはならないことを意味する。
これって「台湾上陸前に、自衛隊を潰す必要がある」ということで、それなくして台湾を武力制圧することは不可能。また自衛隊を叩けば米軍も出てくる可能性が大きいわけで、中国にはあまりにもリスクが大きすぎる。
だからやっぱり、「やるぞやるぞ」と脅かし続けて、「武力を使わない統一」に持っていくしか無いんじゃないですかね。つまり、「台湾が統一を望む方向へ持っていく」ということ。これしか道はないと思っています。
そんなことを考えているわけですが、中国の経済的な落ち込みが急速に進んでいるみたいですね。
中国の経済を支えていた不動産業界が本当にひどい状況のようで、金が無い。地方自治体が音を上げていて、当然、金融機関もかなり危ない状況で、公務員どころか、中国では何よりも大事な治安維持をする警察官にも「給料の遅配が始まっている」との情報がある。
本当にややこしい時代になったと思います。
どんな世の中になろうと、日本が戦闘に巻き込まれても私たちは生きる道を探さなければならないわけで、これからの時代は本当にややこしいことになりそうな感じがしています。
日本、頑張れ!とも思うわけですが、本当にあの岸田ってアホじゃないかと思うばかりでがっかりしています。
増税を今言う必要もないわけで、それなりに歳出を使って景気にはずみをつけようとするなら、まずそれを成功させて、増税のことは胸に秘めておけば良いだけのことじゃないですかね。公約にもないことなんですから。
そして、突然、「インフレ率よりも高い【給料アップを】」と実業界に言い出した。
そりゃ給料アップが重要なのはどこの経営者もわかっているけれど、「増税をする」と言われて、「では給料アップを積極的にしましょう」という経営者がどれほどいるんですかね。
コロナ倒産が未だ多い中、そして倒産せずともコロナ騒ぎで資産を大きく減らし、借金を抱えた人や企業が多い中、「まず俺を助けてくれ」という人や経営者が圧倒的に多いはずで、「増税はするけれど、給料アップしてね」ってバカじゃないかと思う。
でも大手企業は円安もあって増益のところが多い。そういうところだけを見ていれば、「利益は溜め込まないで従業員に還元してね」というのはわかる。そして「増税もするけれど、今じゃないし、大した増税じゃないからダイジョブでしょ?」と言っているように聞こえる。
そしてインフレもまだまだ続きそうで、値上げする予定の品目が発表されましたが、かなりの数。
なおかつ、突然の日銀黒田さんの「利上げ」。でも利上げとは言わないのね。
こんな中で庶民は生き残りを模索しなければならないって、日本って最悪だと思います。
2023年に入ったばかりですが、2023年、あるいはこれから「何か楽しみなこと」ってありますかね?