海外出稼ぎのススメ 【オーストラリア】

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オーストラリア在住の日本人ユーチューバーで、興味深い番組を運営している若者(タロサック)がいます。

彼はローカルのオーストラリア人や外国人(日本人含む)に「インタビュー」をして、【日本との違い】や【オーストラリアの常識】、【彼らは日本人をどう思っているのか】、その他、テーマを決めてインタビューするので非常に面白いんです。

その彼が、「オーストラリアに出稼ぎに来ている日本人」にインタビューする動画がありました。

オーストラリアにはワーキングホリデー制度を使って渡ってきた、あるいは学生ビザを持つ日本人の若者がかなり多いのですが、彼らがどのくらい稼いでいるのか、どんな仕事をしているのか、そして永住権を取ってオーストラリアに住むようになった経緯(こういう日本人はかなり多い)とか、そんな話をしています。

海外で生活してみる、働いてみるのは非常に良いと思いますが、【それが一時的なもので、将来につながらない】としたらもったいないと思うんですよ。でもオーストラリアやカナダの場合は【永住権を取る道】が開かれていて、永住権を取れば好きなだけ滞在できるし、どんな仕事をするのも自由ですし、そして【収入は高い】、【仕事の条件はかなり良い】、【手厚い社会保障も受けられる】のは特筆すべきポイント。もし永住権を取れば、もっと良い条件で仕事を見つけることも可能だし、有給休暇は年に4週間以上が普通だし、(無職でも生きていけるような)嘘みたいに充実した社会保障を受けられるし、年金も日本のようにショボくない。

このインタビューで繰り返し話されていることですが、【収入が高くでも物価が高ければ同じでないのか?】という質問に対して、【物価は高くてもお金は十分貯まる】という答えばかり。中には月に40万円貯めている青年もいた。

若い方はちょっとこの動画を見てみたら良いと思います。またお子さんをお持ちの親御さんも「子供をオーストラリアに行かしてみる」のを考えるのは良いと思います。

私たちは1991年からオーストラリアはゴールドコーストに25年住んで、子育ても終わりましたが、子供たち、その友達を見ていて思ったことは、【学校へ行くのも、その費用を支払うのも自分なのが普通】ですし、みんな【どうやって稼いで生きて行くのか】に若い頃から真剣なのね。「とりあえず大学を出ておこう」という若者は少なくて、【目標を達成するために、今、学んでいる】という感覚が非常に強い。私の頃(50年前 笑)は「良い学歴を持つために良い学校へ行く」というのが非常に多くて、「自分は一体何をしたいのか、何をするのか」の意識は非常に低かったと思います。「良い学歴を得て、良い会社に入って、【あとはその会社にお任せ】みたいな感覚」。

留学も同じで、「留学して何を学びたいか」よりも【留学そのものを経験することに重点がある】という時代で、それは今も変わっていない感じがします。「英語がうまくなりたい」というのはあっても、「その英語をどう自分の人生に活かすかという目標はない」とか。この「語学重視」って(語学に劣等感が強い)日本人特有のものだと私は思っていて、「通訳、翻訳家になりたい」ていうのじゃないのね。

もし「英語を学ぶのが目的だ」と言ったら「なんのために英語を学びたいのか?」と聞かれるかもしれませんね。今どき、英語は世界共通語で、「わからないほうが問題」とも言えるわけで、英語の習得が目的と言うのは【遅すぎる】かもしれない。というか、他に身に着けたいスキルが最初にあってしかるべきで、語学はそれのオマケでしかないんじゃなかろうか。自分の将来で「語学は重要ではない」と考える人も多く、また日本は他の国々と違って「母国語でかなりのレベルのことを学べるラッキーな国」だから、英語を重視しない考え方はあっても良いと思っています。というか、「英語はわかるようになったけれど・・・」というのが一番上手くないんじゃないでしょうか。

モチベーションが高く、将来の自分像を明確に持っている若者たちは「XXXを学ぶためにYY校のZZZ科に入った」と具体的なことをいう若者が多いのね。だから日本の多くの学生みたいに、「医学部も落ちた。経済も落ちた。でも文学部には受かった」「慶応卒の学歴が欲しいから文学部でも良いか」みたいな話は、私は海外ではほとんど聞いたことがないのね。

その点、オーストラリアでは「高卒後は好きに自分で生きなさい」というお国柄だから(高校まで義務教育)、大学に行くにも留学するにも【自分で決めて、自分で金策を考える】のね。だから学生たちは現実的だし非常にモチベーションが高いのが普通。我が家の息子達もそういう社会で育ったから、「高校生ぐらいで人生設計をする」ことを覚えたし、そういう周りの学生たちから良い刺激を受けた。これもまた私が思う、「オーストラリアに移住してよかった」ことの一つです。

もちろん「有名大学を出た」というのは大事で、大企業のリクルーターが集まる大学、そうでもない大学は間違いなくあるのだけれど、何よりも大事なのは「学部、学科、専門性」と【その成績】なのね。良い大学を出ても成績が悪い子よりも、たとえ有名校ではなくてもトップグループだった子の方が優遇される。ま、オーストラリアには日本みたいな「大学に大きな差がない」からかもしれませんが。

そういう「当たり前の世界」で子供たちが学べたのは本当に良くて、もし私達がオーストラリアへ行かなかったとしたら、「東大は無理にしても早慶には行け」みたいな育て方をしたのは間違いがないと思っています。でもオーストラリアは「大学は専門性を磨く場所」であって、学歴を得る場所じゃなかった。これがはっきりしているのが「大学院」で、学術的なことを突き詰める大学院は非常に少なくて、多くは「即戦力となる専門家を作るのが目的」だと思います。だからそういう大学院に行く子弟達のモチベーションはハンパじゃないのね。

これは就職にも現れていて、例えば銀行が募集をするときには【各セクションごとの募集が多い】のね。「就職してからどの部署に回されるかわからない」ということは基本的には少ない。これは新卒でも既卒でも、転職でも同じ。

ただ「遊んで暮らす」のはかなり難しいですが、学生でも働く青年が多い国ですし(大学の学費、生活費は子供は自分で払うケースが多い)、永住権を取ろうが取るまいが、また永住権を取ったところで住まなくてはならないわけでもないし、海外で生活する、勉強するのであればオーストラリアやカナダを候補として考えてみるのも良いんじゃないでしょうか。

またこの【タロサック】という日本人青年の他の動画も非常に面白いです。

とりあえず下のURLをクリックして、どんな内容の動画があるのかだけでも見てみてください。面白いですよ~~。

えええ?マジ?うそ~~、みたいな話が満載。

国が違えば常識も価値観も違うじゃないですか。でもそれをあえて聞くことはなかなかないですが、そんなことを彼はガンガン相手に聞きますし、まさかと思うような答えも多くて本当に面白い。またいろいろな国の人に聞いていて、中には「あれ?日本人と同じ感覚なんだ?」と思う国もあるのがわかったり。

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例えば「貴方の年金はいくらですか?」に対する答えは驚きの金額ばかり。

外国人の収入や貯蓄に関することとか。

私たちは「日本人の常識や価値観を元に考える」わけですが、ま、それは当たり前ですよね。日本しか知らないわけですから。でも広い視野を持って世界を見渡すようになると【全く違うものが見えてくる】んですよね。それが何よりも大事で、それこそが【若い時に世界に出て経験するべきこと】だと私は思っています。そして、その後に【将来の自分の生き方、行く方向を決める】のが大事で、その広い視野を持つ前に「XXXの為にYYY国へ行くと決めてしまう」のは後先が逆だと感じます。(社会人になってからの留学はまた別)

そういう意味で、「ワーキングホリデー制度」って半端じゃなく良い制度で、かなり多くの国々に行って、働き、学び、そして遊べるのは良いと思います。日本も参加国で日本に来る外国人も多い。

ただ私がオーストラリアで見てきた思ったことは、「目的を持ってきた若者」と「ただ単に外国に行ってみたい派」と「遊び狂いたい派」というグループがあって、それぞれ内容に大きな違いがあるということ。「ローカルの素敵な人と知り合い結婚したい」という目標を持つ若者さえ少なくなくて(永住権を持つ日本人もその対象となる)、本当にいろいろですが、【やりたいことをやってみる】という点ではどれも良いのではないかと思っています。

留学も同じで、留学とは【はじめの一歩】でしかなくて、留学そのものが目的になるような選択の仕方は、私は良い結果を産まないと思っています。これは海外で働いてみるのも同じで、広い視野がなくそれを選んだ場合は「時間の浪費」になることもあるはず。でもそれによって「世界が見えてきてから、本当の自分の進む道を見つけられる」のも間違いがなくて、常に「先を見ながら行動を決める」ことは何よりも重要で、「留学」も「海外で働く」のも、それ自体が目標となって、国や学校、企業を選んではならないと思っています。

現実問題として、「XX国のYYY校なら留学が簡単」、「ZZ国のWWW会社なら【今の自分でも】雇ってもらえる」というのは、最初の取っ掛かりでしか無くて、それが目標にはなり得ないのね。

これは「海外で暮らす」というのも同じで、「マレーシアにしか取得条件の緩い長期滞在ビザはない」という選び方で良いのかどうか。「物価が安い」という選び方で良いのかどうか。

世の中には「海外留学」「海外で就労」「海外生活」を目標とする人たちは多いですが、それってやっぱり【最初の一歩でしか無い】と思います。【その次にどうするのか、どうしたいのか】が何よりも重要かと・・・。

そういう意味でマレーシアにMM2Hビザで来る年寄りは全く別で、「余生をどう有意義に過ごすか」が原点ですから、マレーシアに来て住んでみることそのものが目的、目標となるのは全く問題がないと思っています。私もマレーシアが年寄りに取ってはベストだと思いますもの。

でもまだまだ先が長い若者の場合は、違う考え方が必要だと思っています。

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