オーストラリアの永住権取得は無理?

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マレーシア在住の方とメールでやり取りをしている中で、オーストラリアの永住権が欲しいという話になりました。でもその方は、「まず、無理」だと信じ込んでいるのね。

もちろん簡単ではないし、どんどんハードルは上がっていると言っても良いけれど、【オーストラリアは移民で成り立っている国】なのに変化はないんですね。で、当然、「オーストラリアにとって有益な人」を移民として受け入れるのであって、漠然と「永住権が欲しい」という人にまで門戸を開いてはいない。ま、それはどこの国も同じ。

特にオーストラリアは社会保障がガッツリ充実しているから、オーストラリアに貢献できない人が多く入ってくると大変なことになる。

で、その方の場合、年齢的にも「若くて将来的にもオーストラリアに貢献できる人」というジャンルではなくて、いわゆる「普通の中年の退職者」なので、永住権の取得は難しそう。

ただお子さんがいらっしゃって、「海外留学を考えている」とのことなのね。どこに行くのかは決めておらず、でもイギリス、オーストラリア、カナダ、シンガポールなどを考えているとのこと。

どの国の大学へ留学するのかをどうやって決めるのかは色々だと思いますが、「卒業後に永住権を取る」という前提があってもおかしくないし、「永住権取得のための留学」ではないにしろ、【取れるものなら取れば良い】はずなのね。

もちろん、永住権を取るつもりで留学という道を選ぶ若者はごっそりいて、実際に卒業、就職とステップを踏んで永住権を取っているのはイギリス、オーストラリア、カナダでも同じのはず。

そういえば、私の友人で、当時はカナダの方が永住権取得が簡単だったので、カナダに渡り永住権を取り、その後、オーストラリアへ渡ってきたというのがいます。この辺の情報を私はほとんど持っていないのだけれど、同じコモンウェルス内の国なら永住権取得は簡単らしい。これはニュージーランドも同じで、永住権を持った行き来は簡単らしい(今はどうなっているのかは知らない)

ただし、留学しても卒業すればすぐ永住権となるわけでもなく、また語学学校を卒業しました~というレベルでは道は開かれていないはずで、その子どもの学力なり専門なりがやっぱり重要で、永住権の前に、オーストラリアでは学校を卒業してから「卒業生ビザ」を取り、そして【必要とされる職種で職を得る】ことから始める若者が多い様子。

当然、卒業生ビザを取らず、すぐに就職して、その後に永住権を取るケースも多いはずで、また永住権にも様々な種類があって、学歴ではなくて「職種による」永住の道も広いのね。というか、それがメインでしょう。

良く言われるのが「寿司職人」で、今は知りませんが、シドニーに「寿司学校」が出来て、そこに留学して卒業後は寿司職人として就職、そして永住権を取るというステップが注目されていた時代もある。

どちらにしても「どの分野の専門家か」というのが重要で、この職業リストは毎年公表されていて(変更も多い)、調理人、看護師とか電気工事技術者、上下水道の配管技術者とか、学校の教師、保育士、弁護士、会計士とか非常に幅が広い。要はオーストラリアに足りていない専門家じゃないと駄目ってこと。

ですから「留学をしない」のもオッケイで、日本でもどこでもきっちり技術と実績があることを証明できれば永住の道は開かれていて、そういう人たちは永住権がとれるというより「オーストラリアが是非来てくれと切望している人である」と考えるべきだと思うんですよ。それでオーストラリアは成り立っているんですから。かつては「オーストラリアへ渡る旅費さえも国が負担していた」時代があるくらい。

当然、この手の永住権の場合、何千万円~何億円という投資も資産も必要ない。とにかく永住権にも色々種類があるってこと。指定された地方で就職するなら永住権を取りやすいなんてこともある。

例えばこんな例。

だから自分は歳も取っているし永住権は難しいにしても(若いほうが有利)、子供がオーストラリアに留学し、それなりの成績を残し、就職(スポンサーを得る)もうまく行けば「永住権は取れる」と考えてもよいのかもしれない。

そしてですね、「子供が永住権を取れれば、子供が親を【呼び寄せする】」という方法があるのね。この「芋づる式」は各国で利用されているはずで(日本も同じ)、結婚を含む永住権取得から呼び寄せを使って一族が渡ってきたなんて話は昔から良く聞いた話。

実は我が家が借りているコンドのオーナーである中華系のマレーシア人は、そうやってオーストラリアの永住権を取った様子。まず子どもたちを留学させたのね。この辺ははっきり聞きづらいので聞いていませんが、多分、そうであろうと想像しています。オーストラリアで事業をしている様子はありませんから。(でも不動産投資はしている)

また子供を利用しなくても「オーストラリアで事業展開をする意思」があれば、もちろん内容によりますが、まだまだオーストラリアの永住権取得の道はあるし、私も事業家ビザと呼ばれるジャンルの永住権(1991年取得)でしたし、このブログで知り合ったトレードで財を成した方も、同じく永住権を取得してシドニーに家族で住んでいらっしゃる。彼は投資家のジャンルだったはず。

オーストラリアは移民で成り立っている国だというのを忘れるべきではなくて、単なる「永住権を取るのは難しい」という噂や感覚的な印象で判断するべきではないと思います。

実際にオーストラリアへ行ってみれば、タクシーの運転手もレストランのウェイトレスもどこもかしこも「移民」ばかりです。本当に移民のハードルがメチャ高かったら、彼らは存在できないじゃないですか。

でも簡単に取得できるわけもなくて、永住権に限らず滞在ビザの取得のために苦労している人は多いし、永住権の取得もできずに諦めて帰国した人たちも非常に多いのは事実。また、大流行の「ワーキングホリデービザ」から永住権を目指す若者も多いですが、私の知っている限りでは「かなり難しい」という印象です。その代わり、ワーキングホリデーで滞在中に「永住権(あるいは市民権)保持者と結婚をして永住権を得る」ケースは非常に多い。我が家の次男坊のヨメさんもそのケースに該当します。

(オーストラリアの永住権欲しさに結婚をする人も多く、永住権を持っている独身者は「ジジババでも非常にもてる」のね。で、永住権を取ってあげたらいとも簡単に捨てられたなんてケースも私の友人の中でもチラホラありました)

ちなみに1980~90年代に流行って多くの日本人が利用した、5000万円あればよいと言われた「退職者用滞在ビザ」(永住権ではない)(マレーシアのMM2Hビザに非常に似ている)はかなり前に「廃止」になりました。それに代わるものが今あるのかどうかは知りません。

今のオーストラリアのビザ、永住権関係の情報を私は持っておらず(変更は頻繁に行われる)、ユーチューブではこういうチャンネルもあって、興味がある方はチェックしたら良いと思います。

YouTube

🇦🇺オーストラリアの首都キャンベラ永住者のMasatoです。英語学習全般をはじめ、オーストラリア生活がどのような感じなの…

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