最近、世の中では【米ドルの時代は終わりつつある】という論調が増えていますね。
それはBRICs(Brazil, Russia, India, Chin)が力をつけてきたというより、もうアメリカの独善的支配に世界が飽き飽きしているということだと私は思っていて、まずは「通貨」からアメリカと距離を置こうとする国々が増えてきた。中でも私が驚いたのはアメリカが影響力を持っていた中東の要であるサウジアラビアがBRICsに入りたいと言い出したこと。サウジが舵を切れば、当然それに追従する中東の国々があるわけで、石油代金の支払いは米ドルが世界の基準だったのに、人民元で良いと言い出した。時を同じくしてブラジルは「米ドルを使うな」なんて極端なことを言い出した。
時代が時代なら、アメリカは「お前たち、それで良いと思ってるの?」と強いプレッシャーを掛けたはずですが、今のアメリカにその力はない。
でも私としては、一時は米ドル離れが進んでもその代わりになる通貨は中国人民元ですか?通貨ってやっぱり発行元の国の信用度や安定が担保されていないと基準通貨にはなりえないはずで、遅かれ早かれ「やっぱり米ドルじゃないと・・・」と帰ってくるような気がするんですよ。日本で「自民党はもう駄目だと民主党に政権を渡した」ものの、やっぱりそれは失敗だったと多くの国民が反省したのと同じようなことが起きるような気がしています。「米ドルをなめてはいけない」と思うわけです。
そして私が気になるのは「デジタル通貨」なんですよ。
中国が先立って【CBDC:中央銀行デジタル通貨(Central Bank Digital Currency)】を始めましたが、このデジタル通貨の使い勝手は良いわけで、これが世界に広まれば石油代金の決済が米ドルでなくても良いどころの話じゃない。もしデジタル中国人民元が日本にもはいってきたとしたら、「中国人民元?」なんて思っても、使い勝手が良ければ瞬時に広がるはずなのね。
支払いや送金、海外送金などもいとも簡単に手数料もほとんどかからず瞬時に終わるわけで、企業でも使いたいはずだし、ブラックマーケットのお金は【ロンダリングが簡単】だから、ヤクザだけじゃなくて【裏金を持つ一般人】も飛びつくはずなのね。簡単にお金を海外に出せるしデジタルの世界、それも日本の銀行が中に入らなければ政府もお金の動きを追うことが出来ない。
「自由であることは素晴らしいことだ」とビットコインにしても暗号通貨オタクは言うけれど、それは【世界の秩序を壊す】ということの危険性を無視していると思うわけです。
ビットコインを筆頭とした暗号通貨は【資産通貨】としての市民権はすでに得たと私は思いますが、本来の通貨としては使えない。あんなに価値が上下するボラティリティが大きな通貨をメインで使いたい人や企業が多いとは思えない。だって、支払うにしても受け取るにしても、一日に1割変わった。1年で何分の1の価値になったみたいな通貨を日常の生活や取引に使えるわけがない。でも貴金属のような「投資価値」はある。
でもステーブルコインの様に、1単位は1ドルの様に「価値が固定されている」のであれば、普通の通貨のように使える。そして支払いもお金の移動も海外送金も簡単に出来て手数料が低いとなれば、使わない手はない。
そうは言ってもわけのわからない暗号通貨には不安があるわけで・・・。でも国家が発行するデジタル通貨だと話は大きく変わる。
だからどの国も、デジタル通貨は発行したくなくても、発行しないと他国のデジタル通貨に市場を取られてしまうことになる。だから日本も2026年にはデジタル円が出来るとのこと。EUと足並みをそろえて開発をしているそうで、日銀はその時期を言わないけれど、EUが2026年と言っているので、日本も同じだろうとのこと。
このデジタル通貨が市場に出てくるだけで、為替の世界が大きく変わるけれど、それは【大変化のうちの一つの出来事】でしかないと思うんですよ。
もっと大きな括りとしての【アメリカの覇権が終わる】ことを意味していて、そして【中国が台頭してくる】ということかと。GDPではなくて「実質経済規模」ではもうすでにアメリカを通り越していて、中国に依存しようとする国々が増えているのは、【アメリカ主導のロシア制裁に加わらない国々のほうが多い】ということからも、アメリカ離れがもうすでに始まっているのが見える。
アメリカが落ち目になっていく可能性は、今の金融界の問題を見ても見え隠れするわけで、前の日記に書きましたがアメリカがハイパーインフレになり、ドルの価値が大きく毀損する可能性まである。
さてさて、そんなアメリカの子分、属国と言っても良い日本はどうなるんでしょうか。日本は戦後から今までなんでもかんでもアメリカの言うなりになってきたわけで、でもアメリカとは一心同体ではないわけで、【アメリカの危機を助ける立場を維持する必要がある】のは間違いがないんじゃないですかね。言葉を変えれば、アメリカの失敗のツケは日本が払うような。
これって冗談じゃなくて、このブログに何度も書いてきましたが、歴史的に「アメリカが悪くなると、日本が助ける、折れる」という構図ははっきりしていて、「日米構造協議」「年次改革要望書」などで日本が折れてきた歴史がある。古くは日本の基幹産業であった繊維が潰され、自動車輸出でもいじめられ、世界一の半導体王国だった日本もアメリカに潰されたじゃないですか。そしてアメリカの国債を今でも世界一保有しているのは日本で、日本はアメリカの便利な財布になっている。
でもそれって「アメリカの核の傘の下で日本は守られている」という負い目があるからなわけで、独自で国防が出来ない日本は、アメリカを怒らせることは出来ないと政治家は考える。
ところがここの大問題は【アメリカは日本を核で守るつもりは無い】ということ。
日本は守ってくれると信じたいし、アメリカも守ると口では言う。でもアメリカ国内では【核保有国同士の戦争はしない】というはっきりしたコンセンサスがある。
これっておかしいじゃないですか。日本が核で攻撃されても、同盟国アメリカは反撃しないという「安全保障条約」でしかないってこと。
こんなインチキなのは政治家も専門家も皆知っているのに、その事は口には出さない。口に出せば「日本は独自で核武装するべきだ」とややこしいことになるに決まっているから。
これって何を意味するかというと、今、中国が台湾侵攻をするのは「するしないの問題ではない」のであって「いつするか」の問題だと言われている。そして「台湾有事は日本有事」であって、中国が台湾近海の海上封鎖を行い制海権、制空権を持つには【日本の自衛隊も攻撃対象となる】のは間違いがないんじゃないですかね。
日本の自衛隊が台湾近海をウロウロし、近くの島々には自衛隊のミサイル基地があり、沖縄からも台湾に航空自衛隊は飛べる距離なわけで、近海には日本の潜水艦が何艘も沈んで待ち構えているとしたら、中国の台湾侵攻は自殺行為になるかもしれない。だから台湾侵攻をするとしたら、同時に(米軍はもとより)自衛隊を排除しなければ、中国の台湾侵攻は失敗するかもしれない。
私は【中国の台湾侵攻=中国共産党軍と自衛隊との戦闘】だと思っているわけです。台湾有事はまさに日本有事となって、中国が自衛隊を排除せずに台湾侵攻をするというような危険を犯すわけがない。
でも日本が攻撃されてもアメリカは日本を助けには来ない。そもそも台湾侵攻があった時にアメリカはどうするかをはっきり言わない。ま、それも作戦としてはわかるわけですが、中国はウクライナをしっかり見ているわけで、そこからアメリカの真意を汲み取ろうとしている。
でもね、一つのストーリーが考えられる。
中国が台湾侵攻を始めると同時に、日米に対して、「中国共産党軍の邪魔をしたら、宣戦布告とみなして核攻撃をする」と宣言したらどうなるのか。これは日本もアメリカも台湾を独立国として承認していないのだから、台湾侵攻は国内問題であると言われれば理屈的には手を出せない。そして手を出せば、日米の一方的な宣戦布告だという理屈になる。
アメリカは核戦争になるのを嫌っているけれど、それでも手を出しますかね。結局はウクライナ戦争みたいに、外から援助する以上のことは出来ないんじゃないですかね。でも本来ならその援助も簡単には行かないはず。だってアメリカも日本も台湾を独立国として承認さえしていないんですから。理屈の上では、台湾侵攻があったとしてもそれは「中国の国内問題」であって、他国が口を出せば内政干渉になるじゃないですか。あの日本から独立したいようなことを平気で言う沖縄県知事ですが、独立宣言と共に中国共産党軍が沖縄に入ってきて、沖縄の独立を助けるなんてことはあり得ないのと同じ。
「手を出すな!」と言えるのは中国であって、日米が言えることじゃないんじゃないですかね。だから本当に台湾を助ける意思があるのなら、台湾を独立国として承認することが必要だと思う。でもそれをしたら、中国の台湾侵攻をあえて呼び込むことにもなるんでしょう。
唯一間違いがないのは、「核で反撃する能力がない日本は、核で驚かされれば【ハイ分かりました。手は出しません】と100%答える」んじゃないですかね。もしそこで強気の発言を政権がしたら、一瞬にしてその政権は日本国民に倒されるんじゃないですかね。でももし日本が核武装をしていたら、「核を打ち込んだら、貴方の国も大変なことになりますよ」ということが出来る。だから核を持っているであろう北朝鮮を世界は「腫れ物に触るような扱いをする」し、韓国も核武装論が活発になっているのは「世界の現実を直視している」からでしょう。
つまり、中国に台湾侵攻を思いとどませるためには「日本の核武装が必要」ということだと思っています。台湾問題を解決するのは「日本の核武装」かもしれない。でも日本の核武装はまず無理で、核シャアリングも出来ないと思います。
それで話がどう進展するかはわからないにしても、100%日本は頭を下げるしか無いという立場ではなくなるのは間違いがなくて、やっぱり「核の抑止力は絶大」なのは、今のウクライナ戦争を見てもよーくわかること。ソ連崩壊時にウクライナは「安全を保証するから核を手放してくれ」と頼まれてそれを飲んでしまったのを悔やんでいるという報道がありましたが、もしウクライナが核を持ち続けていたらロシアもうかつには手を出さなかったはず。
でももし日本で核武装論が出てきても、今のアメリカは絶対にそれを許さない。理由は、あの第二次世界大戦が終わってから、アメリカは日本を自立させずにコントロールするという方針を変えていないから。
これは地政学的に考えても当たり前で、世界をコントロールしようとしてきた【アメリカに取っての日本は、ロシア、中国、北朝鮮を封じ込める最前線の砦】なのがはっきりしているじゃないですか。その最前線の重要な砦では「アメリカが自由に基地を作ることが認められている」ことが重要だし、「日本の空もアメリカ軍機が優先で、日本の自衛隊機、民間機の自由にはさせない」のも当たり前、外交にしても、軍備にしても【日本が勝手にできない状態を維持する】のが常識じゃないですかね。
沖縄は日本の安全保障の最前線ですが、日本そのものがアメリカにとっての最前線だと思っています。
もし私がアメリカだとしたら、アジアの要所にある日本を常にコントロール下におこうとします。この地図を見れば当たり前じゃないんですかね。日本は最高の場所にある前線基地ですから。でも危ないと思えば、すぐに日本を見捨てて米軍は後方に下がるはずで(その動きはすでにある)、日本のためにアメリカ本土が危険にさらされるようなことをするわけがない。
今の時代、植民地支配が許されることは無いけれど、日本をアメリカの支配下に置いたままにするのは、アメリカの安全保障を考えた場合、何よりも重要じゃないんですかね。だから、日本の核武装を許して、自立なんてされたら困るのがアメリカ。だから「アメリカの核で守るから安心しろ」と嘘を重ねてきた。
そもそも日米安保条約もインチキで、NATOの条約は「条約締結国が攻撃されたら、各国は自動的に参戦する」ことになっているけれど、日米安保は「日本が攻められてもアメリカは自動的に参戦しない」という内容。でも日本はこれに文句は言えないわけで、アメリカが攻撃されても日本はアメリカを助けないという方針が長らく続いてきたわけだから。
日米の協定にはいろいろ問題があるのは言われていますよね。日米地位協定がそうでしょ。米軍人が犯罪を犯しても、日本政府は国内の問題と同じ様に扱うことは出来ない。まぁ、日本を守ってくれる駐留軍だからしょうがないとか、日本は敗戦国だからなんていうことを言う人もいるけれど、そう思う人は、アメリカとドイツの地位協定を調べてみたら良いと思う。日本のそれとは大きく違う。
日本は馬鹿にされている。
これは間違いがないと思うのですが、それは日本の今までの指導者達が、アメリカに対してきっちりものを申さなかったということでもあるんじゃないですかね。最初から遠慮し続けて今がある。そして今もアメリカに遠慮し、中国に遠慮し、韓国にも遠慮する。これが日本式外交だけれど、国家間はヤクザ同士みたいなもので、みなさん丁々発止やりながら妥協点を見つけてやってるんじゃないですかね。
日本みたいに、最初から「妥協する準備があります」みたいな態度の国は他には無いんじゃないですかね。これは今の岸田政権も全く同じ。私には最悪の政権に見えます。「靴をなめろ」と言われればニコニコしながらアメリカや中国の靴を舐めそうな政権に見えます。つい最近、中国で日本人がスパイ容疑で拘束されましたが、同じことが起きたアメリカ人のケースと比べると、岸田政権は脅かされたら自分の女房子供でも差し出す最低な男と同じに見えるんですよ。
だからそんな日本はアメリカにうまい具合に使われるままなわけですが、そのアメリカが世界の親分の時には、日本もそれなりに胸を張ることも出来たのでしょうが、アメリカが力を失ってきそうな将来を考えると、「俺はアメリカの子分だぞ」なんてのは通用しない。ま、そもそも世界は「日本は金づる」としか思っていないであろうことはわかりきっていますが。
こんな日本になったのは、日本的な考え方にも寄るとは思うものの、近年、アメリカとの密約の存在が明るみになってきたのね。そしてその密約があったのはアメリカサイドの文書からも確認できる。
これを読むと驚くはず。皆さんには絶対に読んでほしい。
日本には、国民はもちろん、首相や官僚でさえもよくわかっていない「ウラの掟」が存在し、社会全体の構造を歪めている。そうした…
また私が信頼しているアメリカ在住の伊藤貫氏(評論家、国際政治アナリスト、米国金融アナリスト、政治思想家)が説明する日本とアメリカの関係。アメリカの本音。日本が生き延びるには何が必要かという話に注目しないわけにはいきません。
彼やゲストのジェイソン・モーガン氏が言う「日本にはもう男がいなくなった」という言葉が今の日本をよく表しているように感じました。
女子供は脅かされれば慌てふためいて逃げたり謝ったり。でも日本男児もそれと同じで良いのかという問い掛けでもあると思いました。
ウクライナ戦争が始まった時に、橋下徹氏は「ウクライナはすぐに降伏するべきだ」と言ったし、また街角インタビューで「もし中国が日本に侵略してきたらどうしますか?」という質問に「私は降参するべきだど思うし、中国語を勉強するつもりです」と答えた女性が忘れられません。
そして若者はといえば、「中国が侵略してきたら、僕が彼らと酒を飲んで話をして仲良くしてみせます」といったSEAL’sの青年が忘れられません。
尖角を欲しがるなら、くれてやればいいじゃないかと言う人も決して少なくない。戦争よりましだと。そんなことをしたら次から次へと問題は大きくなるんじゃないですかね。中国は沖縄でさえも「アメリカが日本に返還する権利がない」と主張している。これは沖縄は日本ではないという意味。韓国は対馬は韓国の領土だと考えているのも知れ渡っている通りで、領土に限らず「取れるものは取る」のが世界の常識じゃないですかね。
そして「領土を取るには戦争をするしか無い」という世界の常識があるのに、【戦争をしなくても領土が取れる日本】となれば、世界はそれを「平和を重視する素晴らしい国」と評価するのかどうか。
日本の戦後は占領軍であるアメリカに統治されていましたが、その間に彼らが日本の根底を変えてしまおうとしたWGIP(War guilt information program)があまりにもうまく行きすぎて、それがいまだに尾を引いているのが残念で仕方がありません。
戦争反対と叫べばそれで良し、憲法9条を守れば平和が維持できると考える人達が私には全く理解できません。戦争は悲惨で国民が犠牲になるだけだというのも事実だとは思うけれど、だから戦争は駄目だではなくて、「ではどうしたら戦争を止められるのか」の具体的な提案が欲しいと思います。反対してどうにかなるなら誰も苦労はしない。
そして戦争反対だとしても「攻め込まれたらそれを放置することは出来ない」のは今のウクライナも同じじゃないですかね。
日本が侵略されて日本が消滅する危機でもあった「元寇の役」では、日本の鎌倉武士達が結集してどうにか元を追い払えた。私はこれは快挙だと思っていて、あの時に元の侵略を許していたら、日本はとっくの昔に歴史から消えていた。
昭和20年の8月15日の終戦を過ぎても、北方から進軍を続けたソ連軍に武器を捨てずに立ち向かった日本兵もいて、彼らがソ連軍を抑え撃つことが出来なかったら、間違いなく北海道はソ連に取られていた。これも快挙だと思う。
でも戦後、日本は牙を抜かれ、【勝ち取る】ということも放棄して、盗み取られた北方領土や竹島、そして一般国民が拉致されたのがはっきりわかっているのに「彼らの救出さえ出来ない日本」になってしまった。そして多くの国民はそういう状態なのに「平和だ」という。
戦いさえなければそれで良いってことなんでしょうか。
もしも本当に戦うようなことが起きないようにするには、私は「日本は核武装をするのが一番」だと思います。あるいは、例えば中国相手にしても【侵略があれば、日本は即刻、核武装を検討しなければならない】というだけでも抑止力があると思っています。世界は実は日本を怖がっているというのが現実で、日本人は全くそんな元気も強さも無いけれど、日本を怒らすと怖いと「かつての日本」を世界は忘れていないのね。
お隣の韓国は、いつ日本が竹島を武力で取り戻しに来るか真面目に心配しているようで、そんな事を考える日本人はとっくの昔にいなくなったことを知らないのね。
だったらそれを利用すれば良いと私は思うわけです。「日本は核武装はしていないというけれど、実際にはもうすでに持っているに違いない」と思わせればそれで十分かもしれない。
私は核武装は重要だと思うけれど、実は反対なんですよ。核ミサイルの発射ボタンを預けることが出来る政治家はいないと思うから。だから「日本は核武装するつもりだ」「もうすでに持っているかもしれない」と思わせるところまではやるべきかと。
今のウクライナ戦争では、爆撃などの攻撃を惑わすために「デコイ」(本物に似せた建造物)を両軍ともに多く使っているらしい。これは戦争時には常識で、また飛びもしないミサイルを多く陳列して他国をビビらせることもする。
地政学的に考えても、遅かれ早かれ日本は中国の勢力下に入ることになるのだろうと思いますが、そして冷静に考えればそうなるしかないと考える政治家も日本に多いから、媚中派、親中派も多いのじゃないかと思っています。
でも私は中国共産党は大うそつきで、人権も自由もない、そもそも共産主義者だというのが我慢ができないでいます。絶対に彼らの影響力がある中で生きていたくないと思っていますが、日本はその影響下に入る可能性が大きい。
だからせめて子供たちは西側諸国、自由や人権が保証されている民主主義社会の中で生きていけるようにしてやりたいと思っています。でも今のアメリカを見ると、西側なのに、社会主義、全体主義の風が吹いていて恐ろしいと思います。それは司法や行政の中にも浸透していて、極端な左翼思想の下でアメリカは動いている。
トランプが起訴されたことも驚きで、今、アメリカで起きていることを細かく追っていくと、日本では全く報道さえされない摩訶不思議なことが当たり前のように起きている【左傾が進んだ独裁国家】だと感じます。日本ではそれが話題にもならないということは、もうすでに日本はその影響下にあるわけで、本当に恐ろしいです。日本は中国べったりで、【天安門事件もなかったことになっている】わけですが、アメリカに対しても同じで【民主党は善で共和党は悪】のような論評がまかり通っている。
トランプの起訴は、トランプ嫌いにすれば「やっぱりね」と思うのでしょうが、本来連邦政府マターなのに、NY州が起訴に動いたこと。トランプを起訴しようと動いたNY州の検事はあのゴリゴリの左派で莫大な額の寄付をしているジョージ・ソロスがバックに居るのははっきりしていて、そして言われている内容は軽犯罪で今頃大騒ぎをするほどの内容ではないこと(訴状はまだ公開されておらず、重罪の内容もあるらしい)。そして今頃こんなことで起訴をするということは、どれほど民主党がトランプを恐れているかの証明だと思うわけです。
なぜ民主党はトランプを今でも徹底的に排除しようとするんですかね。私はここに見逃してはならない真実があると思っています。そしてその内容はちょっと調べればすぐわかるし、トランプの起訴は、逆にトランプ支持者を増やすことになっているという事実をどう見るのか。
それを見過ごしたらアメリカの病巣の深さは全くわからないはず。
今回のトランプ起訴に関してはこういう考え方がある。
【左翼が政権を取る】というのは、日本としては「革命」に近い印象があるし、経済界も多くの国民、愛国者はそれに反対するだろうと考えがち。でもアメリカでは経済界、ウォールストリートが民主党と歩調を合わせている。ここが日本人には理解が難しいところだけれど、【全体主義はピラミッドの中の自分の位置を固定し維持するのに都合が良い】という点で一致していると考えられる。
この辺に関しては、かなり前に紹介したマレーシア在住の立花聡氏が説明している。2021年の動画。
ディープステートがなんていうと「陰謀論かぁ」と思う人が多いけれど、私にしてみると「共通の利益がある勢力が力を合わせている」だけのことで、彼らがいかに自由主義、民主主義を毀損しているのかはアメリカのこの数年の動きを見ればわかるんじゃないですかね。今、起きていることも同じ。
BLMが暴動を起こしたり略奪をしてもお咎めなしって、私は異常だと思う。
でも日本のテレビや新聞だけを見ていると、その内情は殆ど見えない。せめて日本にもアメリカのFOX Newsというメディアやタッカーカルソンみたいな人気コメンテーターがいれば良いのにと思うけれど、日本にそれは無い。
そして今、アメリカではFox News潰しが始まっている。
FOX Newsが正しいと言うんじゃないんですよ。物事には「いろいろな見方」があるわけで、FOX Newsは「違う視点を提供してくれる」という意味で重要だと私は思うわけです。でもFOX Newsを民主党は徹底的に嫌うわけで、今、また標的になっている。
誰が正しいのか、何が起こっているのかは【自分の目で事実を見て、自分で判断する】ことが重要で、メディアの要約みたいなニュースばかり見ていると、真相、深層は全くわからない。
本当に恐ろしいことが民主主義の国アメリカで起きていて、それに気がついた国民が多いから、中間選挙で下院では共和党が勝ったのだと私は見ています。
全体主義とは、個々の主張は認めない考え方で、そうでなければ一つのまとまりは作れない。そして違う主義を持つものは排除するしか無い。まさに中国や北朝鮮がやっていること。
アメリカでは、国境をなくし、より多くの人達が大きな理想の元に集まり、過去の伝統を悪しきものとして壊し、そしてその先には「世界統一政府」を作ろうとしているのかもね。まさにNew World Orderが動いて成果を出していて、それはダボス会議でいう「グレートリセット」なんだろうと思ったり。
それが人類が向かうべき将来とは私には思えないのだけれど、日本では「俺は会津だ、お前は薩摩か?」という人がいないのと同じに、いつか大きなかたまりに統一されていくのかもね。そして「絶大な権力を持つ組織」が中央に鎮座して、全てをコントロールするんでしょう。そしてその中央では常に権力争いが起きて、異端も少数意見も排除されて、【世界のルールの中で皆が生きる】ようになるんですかね。
そしてそういう世界を目指す社会主義者は「個人の権利だの自由だのいうから狂っている」と思います。人権なんかまるで無いような民主主義ではない北朝鮮の正式名称が「朝鮮民主主義人民共和国」なのと同じ。
私はアメリカは民主主義の象徴だと思っていますが、そのアメリカに異変が起きている。本当に恐ろしいです。でも日本ではその危機は一切報道されずに、共和党やトランプがアメリカの民主主義を壊そうとしていと考える人が非常に多いんじゃないですかね。せめて日本の報道ではなくて、アメリカの報道を見ていれば何が起きているのかがわかるのに・・・。
どうして中間選挙で共和党が勝ったのか。どうしてトランプ支持者が多いのか。トランプの起訴が返ってトランプ支持者を増やすことになるだろうと言われているのはなぜか。これがわからないとアメリカのことは何もわからないのと同じだと思います。
どちらにしてもそのアメリカは世界において影響力が低下し続けている。
これからどんな世界になるんですかね~~。
日本はアメリカの大きな大きな影響を受けて今がある。それと同じ様に中国の影響が大きくなったらどんな国になるんだろうか。
上に紹介した「伊藤貫氏の動画」をしっかり見ていただきたいと思う。中国は「力を信奉する国」なのは間違いがなくて、人権も自由もない国。中国と付き合えば金が儲かると考える日本の経済界ですし、世界にはそう考える国も多い。でもそれは「儲かるようにみえるだけ」で、結局は「中国の利益に持って行き、世界における覇権を取ろうとしている」のがミエミエじゃないんですかね。
貧しければ、「食えるようにしてくれる政府が一番」で、人権や自由はその次でも良いと考える層が存在するのは良くわかります。では富を得た人たちは何をしているのか。中国国外に資産を動かし、自らも国外に逃げるじゃないですか。でもこれから中国の世界における支配力が増せば、【逃げる国は無くなる】んじゃないですかね。国家権力とは横暴であるのは間違いないと思いますが、日本の政府みたいにヤワな政府なのに文句を言う国民は多い。そんな政府が中国の論理で動くようになることの恐ろしさを考えるべきだと私は思うわけです。今でさえ、日本の政治家にああしろこうしろと中国は平気で文句を言うじゃないですか。
アメリカが左傾して全体主義に向かっている背後に中国の影響があるのかどうかは知りませんが、私は世界の民主主義の危機がどんどん大きくなっていると感じています。
BRICsが力を伸ばしていると言うけれど、BRICsの国々、BRICsに入ると言い出したサウジにしても、【豊かで民主主義が進んでいて、個人の権利や自由が保証されている国】ってありますかね。どの国も多くの問題を抱えている「発展途上の国」だと私は思うわけで、BRICsの台頭と言うのは【豊かで自由な西側諸国に対する挑戦】でもあると思います。
彼らには今の世界は「植民地時代」と同じ様に見えるのかもしれない。そして今、それを開放しようとしているのかもね。そしてその考え方はアメリカの民主党も同じ。世界中の人々に同じ様な選択の自由と権利を与えるべきだという「見方を変えると非常に人道的に見える」わけですが、国境をなくし、違法移民も受け入れ、BLMなどの暴動や略奪は「民主化の運動として受け入れる」のはそういうことだと思います。
でも日本は、日本人はそれの反対側にいて、【勝ち組の一員として富と自由を満喫している国】。
これからの世界の変化は、日本にとっては大きな痛手となると私は見ています。こじんまりと平和に生きている日本に、【俺たちにも富と自由を】と叫ぶ大きな大きな勢力が襲いかかってくる。
人道主義者はそれを良いことだ、受け入れるべきだと考えるのだろうけれど、それは今の富と自由が削られることを意味する。「金持ちが恵まれない人たちを助ける」という状態から、自らの財産や収入を切り崩さなければならないとしたら、それでも良いのか。「余裕があるからボランティアをする」という人道主義者は「自分の富も崩して分け与え、皆が貧しくなる」方向へ動くことを受け入れられるのか。
それが世界のあるべき姿かもしれないけれど、BRICsにしてもサウジにしても、【権力者は富を貪っている】のが現実で、共産主義を美化する中国も、中身はまるで違うことになっているのはわかるじゃないですか。
そういう国々が、今までの西側諸国とは違う価値観を持ってこれから世界から富を得て、【古い西側の価値観を壊そうとしている】ことに気づく必要があるんじゃないですかね。
そもそも米ドルではなくて中国人民元を使うというけれど、中国人民元って完全な「変動相場制」じゃないはずで、また通貨の発行をする仕組みがどうなっているのかも知りませんが、「独立」しているんですかね。中国のダメなところは「組織は独立していても独裁者の思うままに動く」ってところで、株式市場も止めたり介入したり、一つの産業でさえ潰したり、助けたり見捨てたり平気でする。発表される指数は全く信用できず、メディアは中国共産党の広報部門でしか無い。そして今の中国政府は習近平がイエスマンで脇を固めたのははっきりしているわけで、そういう国の通貨を信用して使うほうが私には狂っているとしか思えないわけです。
今までだって中国人民元のシェアは伸びなかったじゃないですか。それはアメリカサイドが押さえつけているのではなくて、「中国人民元?そんな危ない訳のわからない通貨で取引なんか出来るわけがないじゃないか」というのが現実だと思っています。
既存の勢力に対抗するために彼らが結集したところで、そもそも彼らは「強力な権力者が存在して、平気で戦争も仲違いもする国」なのが見えているわけで、うまくいくとは思えず。
でもデジタル人民元が世界で動き出すと「利用価値があるから使う」動きは出てくるわけで、それはビットコインなども同じ。そしてデジタル人民元でお金が動けば、各国はその動きを把握できないし、ロンダリングも海外へ資金を逃がすのも自由自在。つまり各国政府は金融をコントール出来なくなる。そしてデジタル人民元は習近平の一声で流通量が増えたり減ったり動かせるわけで、金利も習近平の気分次第でしょう。では実際にどうなっているかの経済指標なんて中国はまともなものは出さないし、出してくるのは「大きな修正済みの数値」で、そもそも中国のGTPでさえ中国政府は把握できていないと言われるじゃないですか。各省が発表する各省の数字を合計するととんでもなく大きな額になってしまうと。それは習近平が各省に「ノルマ」を出すからで、それが達成できなければ左遷され、達成できれば出世できる。そもそも本当に中国国内の経済を真剣に考える政治家がいるのかどうか。そういう意味で李克強氏はまともであったと言われるけれど、習近平の気分次第ですぐに交代。今はど素人のイエスマンが首相らしいじゃないですか。
でも問題も大きく金も欲しい国は「あわよくばおこぼれをもらえる」わけで、中国に秋風を送る。BRICs(Brazil, Russia, India, Chin)やサウジアラビア、そして中国にくっつくアフリカ諸国、南米諸国を見てくださいよ。信用するに足る国々ですかね。みんな問題を抱えて四苦八苦していて、中国を利用しようとしているだけで、「新しい世界のためには人民元が最適である」なんてどこの誰が本気で考えていると思います?
でもアメリカを中心にした経済社会に、彼らは宣戦布告をしたのは間違いないと思っています。
植民地の独立宣言だと考えるのがわかりやすいのかもしれない。
中国がこれからもどんどん大きく強くなれば、それは当然、日本に対する影響力を大きくしようとするはずで、日本はマレーシアやシンガポールみたいに、中国とはかなり近くなって自由世界と中国との狭間で生き抜くことになるんでしょう。ただ陣取り合戦を考えた時に、中国にとってのマレーシアやシンガポールと日本とは重要度が全く違うわけで、日本の領土を奪い、影響力をもっと持とうとするのが順当じゃないですかね。まずは台湾と尖角を手中に収めるだけで、アジアの勢力図は大きく変わる。
日本はアメリカにとって「アジアの最前線の砦」であるわけですが、これは中国にとっても「対アメリカの最前線として使える」わけで、数十年の内には「米軍を日本から追い出して、中国軍が駐留する可能性すらある」と思っています。
今は日米は「第一列島線の死守を考えている」わけですが、当然、中国はここを取れば太平洋に安全に出られるわけで、次に第二列島線、そして第三列島線まで出ていく計画を持っているのは秘密でもなんでも無い。米軍もそれを念頭に、軍の配備を考えて変更しているじゃないですか。つい最近、オーストラリアに近いソロモン諸島では中国との安全保障協定が結ばれ、そのうち中国の軍事施設が出来て、中国軍が駐留するようになるだろうと言われている。これってかなりうまくない。
日本がNATOに参加するなんて話も出てきましたが、まんざら冗談じゃないかもしれない。どんどん大きくなる中国に対抗するには、NATO、核武装、その辺がキーワードとしてこれから出てくるんじゃないですかね。
でも日本人って非現実的な方向へ逃げる特質があると私は思っていて、戦争反対、憲法9条を守れという運動が大きくなり、そちらに動く国民も増えて、なんら具体的な対処はできないんじゃなかろうか。現在の沖縄の市民運動に中国が介入しているのはほぼ間違いがないし、当然、日本の安保上の強化を妨げる動きが活発化すると思っています。
戦争反対、軍拡反対と言えば、そりゃその方が良いに決まっていますし、中国の思う壺。
緊急事態宣言も出来ないようにするべきだと、多くの人権派はいうけれど、なぜそれが必要で議論が活発になってきたかの背景を理解しようとする国民は少ないように思います。
「政府は国民の権利や自由を制限してはならない」と、理想論で済むなら誰もどの国も苦労なんかしない。日本は「平和ボケ」しているというのはここでも当てはまると思っています。今のままでは、日本に大事が起きた時、政府は国民を守ることさえできない。スパイ防止法さえも制定できない不思議な国。
これでは軍事的な安全保障、経済的安全保障を真剣に考えている国から日本は外されるはず。国内では海外勢力のやりたい放題で、情報もダダ漏れなんですから、日本と組むとか、日本に重要な情報を渡すなんて危なくて出来ない。
でもそういう国でありたいと国民が望むならそれでオッケイ。理想論でどこまでやっていけるのか、私も見てみたいと思います。何か大事が起きたら、神風に頼るというのも一つの選択かもね。
「どう考えても日本が生き延びるには、中国を受け入れ、中国と組むしか無い」と真剣に考えている人たちって意外と多いのかもしれない。日本の政界、経済界を見ているとそんな気がしてくるんですよ。でもそれって、私にしてみると「サファリパークに飼われている動物達の発想」「弱者が独立、自立することを諦めて、強いものに巻かれるべきだという発想」だと思っていて、そのくせ、常に権力を批判して自由だ人権だと騒ぐんでしょう。子供が駄々をこねているのと同じだと思う。
これが、私が左派リベレルを嫌う理由。「権利と自由を確保するには、その代償を払う必要がある」と思うわけです。