【和風焼き肉】本家炙屋 官兵衛@モントキアラにやっと行くことが出来た~~~~

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焼肉って美味しいですよね~~。我が家も大好き。ところが家ではなかなか出来ないし、外食は我が家は少ないし、そしてどこへ行ったら良いのかがよくわからないんですよ。

基本的に、我が家は高級焼肉を食べたいとは思っていなくて、【昭和の焼肉】が好きなのね。若い人は昭和の焼肉って言っても意味がわからないと思いますが、昭和の焼肉は今の焼肉みたいに【高価で美味しくてきれいな肉が並べて出される】というのは非常にまれで、タレに揉み込んだ肉が出されるのが普通で、白いご飯を美味しく食べるのが焼肉で、【大した事のない肉を美味しく食べさすのが焼肉屋の腕】という認識でした。

こういう感じね。そもそも昭和の時代には、今みたいに「牛の部位別に食べる」ことはほぼなくて、どこでも「カルビ、ロース、ハラミ」などの「特上、上、並」がある程度なのが普通だったのね。そもそも昭和の時代の焼肉屋で「和牛を出す店」って私には覚えがないです。当時は殆どがアメリカ牛だったと思う。

ところがいつの頃からか、焼肉屋も高級志向になってきて、「良い肉を薄切りにして並べて出す」ようになってきた。これは私も若く遊び人だった頃に良く行きましたが、六本木の【叙々苑】が走りらしい。

今どきの焼肉屋ってこんな感じですよね。

確かに良い肉を使うなら、こういう風に出すのが当たり前って言えば当たり前だけれど、【大したことのない肉を美味しく食べさせる焼肉屋の腕】というのが無くなってきたように感じるんですよ。良い肉は美味しくて当たり前で、なんだか私としては面白くないのね。

そういう意味で、私は【韓日館】は良いと思っていて、またデリバリでしか取ったことがないのですが、【東京美人】という焼肉屋はまさに昭和の焼肉で嬉しくなったのを思い出します。そして当然、韓日館でも東京美人でも【良い肉は置いている】。でも他の有名所は、なんか中途半端な気がして、良い肉を使っているのだとは思うけれど、しっくりしないものを感じています。

でもラーメンで有名な「官兵衛」が焼肉店をモントキアラにオープンして、かなり繁盛しているのをネットで知りました。そしてメニューや食べた印象を見ると、「これぞ、私達が望む焼肉店」という感じがして、だから早く行きたいと思っていたのだけれど、なぜか行く機会がありませんでした。

でもやっとその機会が訪れた~~~~~。

 

いつも通り「開店と同時」に入りました。でもそれでも予約は必要で、早く行ったから席があるってことでも無い様子。

一番乗りでした。(笑)

でも時間とともに続々とお客が入ってきて、建物の中と外に席があるのだけれど、すぐに満員。凄いですね~~。

席に座ってみると、別になんてこともないのだけれど、どんな店なのかワクワク感はありました。

まずは飲み物を頼んで、テーブルを見てみると、なんだかいろいろあるのね。ま、タレやミソの類が多くあるのは嬉しいですが、ナムルみたいなものもある。これって韓国式焼肉屋に出てくる「バンチャン」みたいなものなんだろうと思いました。でも韓国式のバンチャンって、「無料で出してくれる」のは嬉しいけれど、【これ、美味しい~~~】なんてこともそうそうなくて、「いつものおまけ」みたいな感じしかしません。この官兵衛でもいろいろあるけれど、ごま油と塩はありませんでした。それらが欲しい時には頼めばもってきてくれるんでしょうが。

でも官兵衛のテーブルに置いてあった【もやし】も【ニラ】はメチャ美味しくて、こりゃ「もしかしたら凄い店かもしれない」という予感。

お酒も来て、注文も済んで、期待で盛り上がっていました。このもやしが不思議なもやしで嫌に小さいのね。これって普通に使われる緑豆もやしじゃない、我が家には未知のもやしかもしれない。でも小さいからもやしのヒゲが邪魔に感じないのね。それがこれを使う理由かもしれない。美味しかった~。ニラも美味しい。

これだけでもお酒が飲める。(笑)

そのうち、注文したものが続々と来ました。

まず最初に来たのが「厚切りタン」。これは私の大大大好物。

でもこの写真を見ただけで、厚切りタンが好きな人はすぐに気が付くはず。厚切りタンって「タンの一番美味しいところの厚切り」だから美味しいのであって、普通、タンとしては出さない「タン下」が付いているのって、一番良いところと一番だめなところをくっつけて出すようなもので、わけがわからないのね。

本来なら、これの左半分は「他の料理に使うか、スタッフの賄いで食べる部位」でしょう。この写真を見た限りでは「厚切りタンと呼べるのは右から3分の1だけ」かもしれない。このタン下の部分は全くダメってことじゃなくて、これはこれで味が濃くて好きな人も多い。でもタン下は決して「厚切りタン」ではないと私は思うし、タン下がついてくる厚切りタンって見たことがない。

一般的に言う厚切りタンってこんな感じじゃないですかね。タン下は切り落としてある。凝るお店はこれの周りの赤い部分をも切り落として【芯の部分だけ】出すし、食感はサクサクしていてなんとも言えなく美味しい。

官兵衛の厚切りタンは厚いから焼くのにも時間がかかるけれど、よし!と思って口に入れたら【固くて噛み切れない】のね。(┰_┰)

「これ、半端じゃなく固い!」と言ったら、「ほら、ハサミがあるじゃない。それで切るのよ」とヨメさん。私は必死に噛み切ろうとしていましたが、無理だと諦めてハサミを使うことに。厚切りタンが噛み切れないのを経験したのも生まれて初めてでした。

ああ、デサスリの旧新日本焼肉党(今日も)の厚切りタンの写真がありました。今のところ、私はここの厚切りタンがマレーシアで一番美味しいと思っています。でも他の肉は、なかなか難しいと思ったり。

なんだかワクワク感が削がれたような気がしていたのですが、次から次へと運ばれてくる諸々を見ている内に、またワクワク感が戻ってきました。(笑)

特に思わずニヤけてしまったのがこれ。豚足です。これもまた私の大好物。それも酢味噌が付いてきて日本風。\(^o^)/

写真を取り忘れていましたが、キムチ類も日本風でしかも美味しいと思いました。特に私が美味しいと思ったのは「オイキムチ」で、キムチというより「日本式きゅうりの浅漬け」みたいなんだけれど、本当に美味しいと思いました。アボカドキムチも美味しい。

メニューを見るととんでもない種類の食べ物があって、あれも食べたいこれも食べたいと思ったのですが、初めて来た店なので、「あえてどこにでもあるような料理」を頼んで他と比べようと思ったのですが、そういう意味ではこの店は「他店にはない良さが満載」だと思いました。

そして価格がこなれているのね。こりゃ、繁盛するのは当たり前だ、と思いました。

そして焼肉として頼んだのは、ありきたりの「カルビ」と「ハラミ」ですが、私はどんな店に行っても最初にこれを頼みます。これでその店がわかると言っても良いと思うから。それとヨメさんと息子が好きな「ネギタン塩」ね。私は厚切りタンは大好物だけれど、普通の薄切りのタンには全く興味がありません。

そしてこれが安いんですよ。一皿43リンギ。え?これで?と思いませんか?

これらの肉って「一皿43リンギ」でかなり安いですが、量が多い。

ところが~~~~~~~~~~~~~~~~~

嘘みたいにペラペラに薄い。(┰_┰)

網の上に乗せて、ちょっと油断して目を離すとカリカリになったり焦げたり。(┰_┰)

やっとこの薄さに慣れて、焼きシャブシャブみたいに焼きながら、【二枚一度に食べる】ことで、やっと満足感をえられるようになりました。(笑)

これって大げさじゃなくて、この肉の薄さに注意しないと美味しく食べるのはかなり難しいんじゃないかなぁ。って私は分厚い肉が好きだしぃ。

そして来ました。これまた大好物の「ユッケ」。

でも見てすぐに「えっ?」と思った。このユッケって間違いなく火が入っている。

食べてみたら、ちょっとぱさつきさえ感じる異様なユッケ。そしてタレが多すぎてしょっぱくて食べられない。それとも私が気が付かない内に、息子がタレをかけたのか。その可能性大。

私はこの歳になるまで、一度もユッケを残したことがないけれど、今回、初めて残しました。

それをヨメさんが見ていて、「残すなんて珍しいわね~~。お代わりするのは何度も見たけれど残すのは初めて見た」ですと。「食べてみ?」と言いましたが、そもそも生肉は好きじゃないヨメさんは一切食べず。

ホルモン系ですが、いろいろ試したかったものの「ミノ」だけ頼みました。でもこれはイマイチ。マレーシアじゃしょうがないですかね。

なんだかんだ、盛り上がったり意気消沈したりしましたが、ほとんど食べ終わりそうになったときのことです。

ヨメさん「美味しかったわね~~~~、肉以外は」ですと。

そこまではっきり言うかと思いましたが、私も息子も申し訳ないけれど同意。

「このお店においしい肉はないのかな?」と話になったら、息子が「和牛があるみたいだよ」とメニューを持ってきた。

おいしい肉を食べてみたいですが、サシがびっしり入った和牛は私達は「オエッ」となるのがわかりきっていますので、どうしようか悩んだのですが・・・。

「まだ食べられるのなら、これを頼もうか?」と和牛の三種盛りを注文することに。

この官兵衛は普通の肉は一皿43リンギぐらいの安さですが、和牛の三種盛りは399リンギ。高いと思いましたが、一応食べておくべきだろうと注文。

やっぱり和牛好きが喜びそうなサシの入りで、私たちはヤバいと思ったのですが、ま、食べてみることに。

これらの和牛はそうそう注文がないのでしょう。「冷凍の肉を切ったばかり」で、まだカチンカチンに固くて、そしてこの肉もペラペラに薄い。

ちゃんと解凍してから焼かないと美味しく焼けませんから、解凍するまで待っていましたが、15分以上掛かりました。かなり冷える冷凍庫を官兵衛は持っているのだろうと思った。

で、焼いてみましたが・・・

この写真からでも、異常なほど薄いのがわかりますよね?

美味しいことは美味しいですが、ペラペラに薄いから焼くのも難しくて、これもまた焼きしゃぶみたいにして食べましたが、案の定、【脂の津波】が来た~~。

昔はこういう肉が好きだったのに、今は全くダメになってしまいました。

でもヨメさんはニッコリして、声を出さずに「美味しい」と私に向かって口だけ動かして言っていました。

そして全て食べ終わって、後はお会計をして帰るだけですが、注文した焼酎のイイチコが半分以上残っています。

これをどうするかで意見が別れました。

ヨメさんと息子は「持って帰ろう」と言いますが、私はボトルキープしておこうよと。

つまり、「もう来ないのか、またそのうち来るのか」の意見が分かれたということですが、私はやっぱりこの店は「他店にない良さがたくさんある」と思っていて、また近いうちに来るのも良いと思ったんですよ。最後に頼まなくても良い399リンギの和牛を頼みましたから、お会計は3人で1200リンギを超えてしまいましたが、これって「どういうふうに注文をすべきかわからない最初は仕方がない」と思うんですよ。

でも一通り食べてみて、この店の長所短所も見えてきたし、それなりに食べるものを選べば「かなり満足ができる店」なのは間違いがないと思いました。

基本的に「美味しい焼肉を食べたい~~~」と思ってくる店じゃなくて、小さな子供も含めた家族や、若い友人同士、会社の同僚と共に、酒を飲んで焼肉もつまんで、他の料理も食べて、最後は冷麺なりなんなりで〆るとするなら、この店はかな~~~り良いと思うんですよね~。注文した焼酎のイイチコですが、150リンギで、こういう安い値段で出す店ってかなり珍しいはず。つまり、この店を焼肉屋だと思って大きな期待をすると間違えるのであって、「焼肉もある居酒屋」だと思えば非常に良い店のはず。だから嘘みたいに大繁盛しているんじゃないですかね。価格もこなれているし。

だから私もまた来たいと思ったし、その時は「焼肉主体」ではなくて、焼肉を頼むにしても豚肉や鶏肉、そして多くある一品料理を食べて、そして飲んで、最後は冷麺で〆て十分楽しめると思ったから。そういう食べ方をすれば、価格もびっくりするようにはならないと思う。

でも息子もヨメさんもまだ残っている焼酎を持って帰ろうと言う。

「じゃ、もう来ないつもり?」と聞いたんですよ。すると、「オヤジさぁ、焼肉屋で行ってみたいところはまだいろいろあるんじゃないの?」と息子は言う。

そういやその通りで、東京美人や京都美人、厚切りタンが異常に美味しい旧新日本焼肉党(今日も)や、五郎、しずるも行きたいし、この官兵衛にまた来るにしてもそれはかなり先になるのは間違いがなさそう。

ということで、余った焼酎は持って帰ることに。

とまぁ、これが我が家の【和風焼き肉】本家炙屋 官兵衛@モントキアラのレポートです。

私はこの店は「かなり良い店」だと思うし、いつかまた来たいです。

ああ、書き忘れるところでしたが、スタッフたちもちゃんとしていて、いらない皿はさっと片付けてくれるし、必要以上に焼き網を交換してくれるし、飲み物が空になると「お代わりをお持ちしましょうか」と聞いてくるし、サービスはかなりきちっとしている印象でした。ま、忙しい店ということもあるけれど、ボーっとしているようなスタッフはゼロ。そんな忙しい店なのに、「お手洗いは?」と聞くと、お手洗いまで連れてってくれるし、帰りは雨が降り出したのだけれど、「傘が必要ですか?」と聞いてくる様な店。

こういう店って、私は他に知らない。

点数をつけるとしたら、100点でも良いと思う。肉に問題があると思ったのは、それは私達の期待と違っただけのことで、この店が狙っている客層、価格帯、サービス内容を考えれば、ほぼ完璧と言って良いんじゃないかと私は思うわけです。さすが官兵衛、流行らせるキモを知っているんでしょう。

で、この官兵衛を経営しているのはどこかと気になるわけですが、やっぱり最近、飛ぶ鳥を落とす勢いの【G7 RETAIL MALAYSIA SDN. BHD.】の傘下なのね。このG7の親会社は日本のG7でとんでもなく大きなフランチャイズを手掛ける会社。業務スーパーもこのG7が多くの店舗を日本でフランチャイジーとして経営しているし、マレーシアの業務スーパーもマレーシアG7。そしてオートバックス、バイクワールドも経営している。官兵衛も同様。

彼らの経営戦略、店舗戦略も練りに練られているんでしょうね~~。大したもんだ。大きな会社のスケールメリットもあるはずで、弱小の個人経営店舗ってよっぽどの個性を前に出さないと太刀打ち出来ないと思いました。

海外の和食店を30年以上見ている私として思うことは、「自己満足でやっている店」が非常に多いってこと。特に「海外にはまともな和食店がないから、良い店をオープンしたら流行るだろう」と思う人が本当に多いのね。多すぎる。また現地の日本人も「まともな和食店がない」なんて言うもんだから、お店を開こうと思う方もその気になっちゃうんでしょう。

でも大事なのは「ニーズがあるかないかだけ」なのね。本当に大事なことはそれだけだと私は思うのだけれど、ニーズを無視して和食店をオープンさせる例を嫌ってほど見てきました。ゴールドコーストは酷いもんで、良い和食店がオープンしても、結局は長続きしないのね。そして地元の日本人とは「文句をいうけど金は出さない存在」と言っても良くて、接待費を使える日系企業がゴマンとある地域なら良いけれど、私達みたいな日本人がいくら多くいても「高級店の経営は成り立たない」のね。口は出すけど金は出さない私みたいな日本人が多くてもどうにもならない。(笑)

でもマレーシアはとんでもない金持ちのローカルが多いのが、私が知るゴールドコーストとは大きく違うところで、チャンスは有るとは思うけれど、自己満足で経営が成り立つほど甘くはないんじゃないかと思っています。ゴールドコーストでも長く続く和食店は、日本人から見るとちょっとずれているけれど、「ローカルには大人気」の店だけと言っても良いと思う。

そしてそんな事はちゃんとわかっていて、ローカルに標準を合わせて、客層、価格、内容をしっかり吟味した店だけが生き残るんじゃないですかね。そしてこの官兵衛はちゃんとそれを見ていると感じました。食べながら店を観察していましたが、「客が入らない要素が見当たらない」とまで感じました。流行って当たり前みたいな店。時流に乗りつつ、競合のない隙間を突いていると思ったし。あのメニューの豊富さも、あの大きなハコだからそれが出来るのであって、小さな店舗じゃ無理だと思いますわ。

親会社の【G7 RETAIL MALAYSIA SDN. BHD.】ですが、どうにか寿司屋を始めてくれないかな~~。ドンキの寿司店と真正面にぶつかるようなことはしないか・・。つーか、私がほしいレベルの寿司店のニーズってクアラルンプールでも無いんだろうと思う。日本の回転寿司レベルで十分なんだけど、仕入れができないか。

実は最近、あるところで私の大好きな「マアジのお寿司」を見つけたんですよ。聞いたら「長崎産」だというので喜んで買ったら、「長崎産のアジの冷凍もの」で全然、全く、どうしようもないほど美味しくなくてがっかりしました。それが現実なんでしょうね~。

この【和風焼き肉】本家炙屋 官兵衛@モントキアラのメニューをネットで探したのですが、見つけることは出来ませんでした。

でもネット友達でもある、Seiさんというブロガーがメニューの写真を撮ってブログに載せていますので、それが参考になるはず。実はSeiさんのブログを見て、私は官兵衛に行くべきだと思ったのでした。(笑)。

またマレーシアに住むらしい。今度は猫も。

前から行きたいなと思ってた、モントキアラの焼肉屋さんに行って来ました。 6時に予約して行ってみると、既にかなりのお客さん…

 

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