日本の電気代の値上げが凄いですね。皆さん、大丈夫なんだろうか。
一般家庭で月に10万円を超えるってとんでもない額ですよね。一体、どんな生活をしてそうなるのかわかりませんが。
私は今マレーシアに住んでいますが、3人家族で電気代を全く気にせずガンガン電気を使って(特にエアコン)も月に3万円程度。日本だったらどんな額になるんだろうか。
マレーシアに来てから7年になりますが、マレーシアの生活って楽で、来てよかったと本当にそう思っています。
物価はそれなりに上がっているようですが、我が家では「インフレが凄いね~」という感覚がないのね(家賃も7年間、変わらず)。
ただ「高いお店は増えた」って感じはするものの、普通に生活している中では「インフレが~~」と騒ぐほどでもない。
それはやっぱり「元々が安いから」だと思うのだけれど、一般的に日本人家庭って「一般的なローカル」と比べたらよい生活をしているわけで、買い物にしてもいつも行くスーパーはヒジャブを被ったローカルの人達は少数派。
たまにローカルが多いスーパーに行くと、ええ~~?こんなに価格が違うの?なんて思う。でも馴染みがないブランドが多かったり。我が家は、いわゆる「マーケット」には行かない家だけれど、あちこちで開催されるマーケットに行くと「食料品」なんかはかなり安くて良いものがある様子。
日本人が住む地域やコンド、家もそうで、ローカルが少ないところが多いんじゃなかろうか。
つまり、「生活費を下げようと思ったらまだまだ下げられる」わけで、マレーシアでのサバイバルは簡単かもしれない。
なおかつ、我が家の収入には「所得税が一切かからない」。(全ての収入はマレーシア国外源泉&国外でも非課税)
これが何を意味するかと言うと、生活費そのものが安いこともあって「所得税分で、マレーシアの生活費が出てしまう」ことも起きるのね。
これってとんでもなく凄いことで、マレーシアに来る前にどれだけ税金を払っていたかは人それぞれだけれど、【かつての手取り分が全て残る】なんてことも起きる。
やっぱりマレーシアに居住するのはメリットが多いと思います。
今はMM2Hビザの新規取得が難しくなってしまったけれど、働ける年齢なら「どこかに就労する」ことによって、就労ビザを取れば滞在できるわけで、また、他州のMM2Hビザがどうなっているのかわからないけれど、もしかしたら前と同じような条件で取れるかも知れない。あるいは、今でも有効かどうかわからないけれど、マレーシアのオフショアである「ラブアン島」で会社を立ち上げて、滞在ビザを取る方法もあるんじゃなかろうか。
また資産家で収入もしっかりあるのなら、新しいMM2Hでも良さそうだし。あれれ、新しいMM2Hは厳しすぎるので「見直しをする」ってアナウンスがありましたよね。その後どうなったんでしょうか。
お金持ちはシンガポールなりドバイという選択肢もあるわけだけれど、マレーシアとは生活費が恐ろしいほど違うわけで、マレーシアの安さを考えると、そしてなんでも緩いマレーシアはのんびり出来るという意味でも、マレーシアのアドバンテージってまだまだあると思う。
マレーシアの永住権を取るのはほぼ不可能だけれど、MM2Hビザには「一年のうちに半年住まなくてはならない」とかそういう厳しい決まりもないし、維持はメチャクチャ簡単だと思う。
マレーシアに住んでみたいと興味があるのなら、新しいMM2Hの条件だけ見て諦めること無く、いろいろ調べてみたら何か手があるかもしれない。
また「デジタルノマドビザ」なるものも出来たようで、24ヶ月までの滞在は可能らしい。
マレーシアでは「海外の所得には課税しない」ことになっている。でもそのお金をマレーシアに持ち込むと課税される。ま、この辺はちょっとややこしくて「収入の種類によって違う」のだけれど、「送金せずに生活すれば問題なし」なのは今のところ間違いはないはず。(要確認)
マレーシアに渡る時点で生活費を持って入って、マレーシア滞在中には海外から送金しないようにする。もし足りなくなった場合は、我が家の場合は「海外にある資産(収入ではない)を送った」と証明できるような体裁を作ればOKだと思っています。
この辺は頭を使えばいろいろ考えられるはずなのね。たとえば「贈与を受けた」とか「借金した」場合はどうなのかとか。海外発行のクレジットカード利用は?とか。
でも余計なことに頭を使うと「故意の租税回避(脱税)」となるから注意が必要でしょう。
またマレーシアには「贈与税・相続税」はありませんが、日本の居住者(納税義務者)が日本を出てから10年以内は、【日本の税法に従う】ことになっているので、マレーシアに来てから贈与するときは注意が必要。相続が起きても同じで、マレーシアの居住者(日本の非居住者)だとしても10年以内の場合は【日本に申告する必要がある】。
また間違いがなさそうなのは、FXでも株式、コモディティの短期売買で得た収入は、マレーシアに持ち込むと課税される様子。(要確認)
でも「キャピタルゲイン」なら非課税とか。
どちらにしても、我が家も経験がありますが、「税務署からお尋ねの手紙が来る」ことがあります。そのときに、【そのお金の素性をはっきり証明できる書類が必要となる】わけで、「海外の証券会社から直接送金」なんてすると、「取引明細を見せてくれ」となるのはほぼ間違いがなくて、【FXで儲けたんですね~~~。課税対象となります】なんてことも起きるかも知れない。
これは近年、間違いなく世界で広がっている【非居住者が持つ口座の内容を国同士でやりとりするシステム(CRS)】にも注意する必要があって、【他国の口座だから大丈夫だろう】なんてのはもう通用しない時代なのね。我が家にマレーシアの税務署から来たお尋ねはまさにそれでした。
【このお金はマレーシアで儲けて、税金を払わずに国外に持ち出したのではないか?】という疑いをかけられました。だから海外にあるお金も、その素性をはっきりできるようにしておかないとうまくない。
これは日本在住者も同じで、ある日ある時、日本の税務署から【貴方がマレーシアに持っているお金に関するお尋ね】が来るかも知れない。日本の居住者(納税義務者)は「世界所得に課税」されるし、贈与や相続、「かつてマレーシアに在住していたときに持っていたお金」だとしても、「ではその運用益(利子所得など)は日本に申告しましたか?」とかなるわけで、「わかりゃしないだろう」という時代じゃない。
【CRSとは?】【日本の国税庁】共通報告基準(CRS)に基づく自動的情報交換に関する情報
とにかく脱税なんかしなくても、節税の方法はいくらでもあるのだから、余計なことは考えないほうが良いと私は思っています。
かつてペナンに住んでいた日本人ですが、日本に帰ってから「脱税」で摘発され、新聞に載りました。
「近年流行っている海外移住を利用して租税回避をする日本人が増えている」なんてのはニュースとして注目されやすいわけで、スケープゴートになるかもしれませんね。
またマレーシア国内でも同じで、「MM2Hで滞在する日本人が脱税をしていた」なんてのは最高のニュースになりますし、実名入り、写真入りで新聞に出たらどうなるかぐらいのことは想像するのもよろしいかと。
コロナの蔓延で行動制限がなされている時、「公園でカメラを持って野鳥を撮影していた」だけで逮捕された日本人がいて、写真とともに実名が新聞に出たわけで・・・・。