本当に長期投資って難しい。投資じゃトレードじゃとそれで食っている我が家ですが、長期投資に関しては本当に全くわからない。
それって昔からそうで、長期投資=ギャンブルみたいな印象をずーっと持っていたのですが、最近は今まで以上に「全くわからない」状態。
これって本当に困るわけで、利益を出すどころか【損失を抑えることも出来ない】ことを意味していて、私の本音は「利益なんかいらないから損失だけは勘弁してくれ~~~」と思っています。
アメリカのデフォルト懸念ですが、どうせあれは「プロレスと同じだろう」と思っていて、絶対にデフォルトなんて起こすわけがない。ところがですね、アメリカ米国債は未曾有の大きさの「先物の空売り」が積み上がっている。【過去最高レベル】って凄くないですか?これって私達みたいな素人が「デフォルト?じゃぁ、米国債は売っておこうか?」なんて考えるのとは違っていて、多くのプロ、機関投資家が売っているはずなのね。そういうプロ中のプロがですよ、米国債は今後下がると読んでいるって一体なんなんですかね。
まさかデフォルトが本当に起きると多くのプロが読んでいる?
国債が下がるということは「金利は上がる」ことを意味するわけで、FRBはもうそろそろ「利上げは終わり」で、「夏過ぎからは利下げが始まる」と多くの人が読んでいる。ということは「金利は下がり、国債は値上がりする方向」じゃないですか。それなのに「米国債の売り残が大きい」ってどういうこと?
プロ連中が「まだ金利は上がる(債券は下がる)」と読むのも分からなくはないのね。インフレが大きく沈静化しているほどではないし、それでいて景気は下振れしているのも見えているわけで、つまり【スタグフレーションが来る】が来る可能性をプロは読んでいるのかと思ったり。
インフレが収まらない。景気は下振れしつつある。私はこれが現状だと思っているんですが、だとしたら株式市場も「下げ足が早まる」と思うじゃないですか。ところが株式市場はどこ吹く風で、絶好調。
ナスダック。
日経225なんて、「この世の春か?」みたいな上り調子。33年ぶりの「高値更新」。
アメリカの銀行の「預金の引き出し」はまだまだ続いていて、それがMMFに大きく流れている。結局、アメリカの銀行の多くは危ないと言われていても、では預金をおろしてタンスに入れておくことはしないわけで、どこかに流れる。それがMMFでもあるわけですが、まさか「株式市場に流れている?」なんてことがあるんだろうか。どんな素人でも様々な指標は「景気の後退を示している」のはわかるのに。
銀行は貸出基準を高くして、ローンを組むのが難しくなっている。そして巷では金利が上がっているわけで、特にオフィスビルへの投資って「元本は返さずに金利を払い続けるケースが多い」んですってね。でもサンフランシスコの空室率は30%、ニューヨークでも20%で、商売になっていない。そして金利は高くなり、ローンの借換えも難しいとなったら何が起こるかなんてバカでもわかる。そしてそれは住宅ローンも同じ。
でも株式市場は順調。う~~~む。
ただ日本に関しては、日本も決して状況は良くないにしても「日本はまだまとも」という見方があるのはわかるんですよ。これってあの恐怖のリーマンショックもそうでしたが、日本の実質的な悪影響は欧米ほどじゃなかったのね。日本の投資家は日本のバブルで煮え湯を飲まされていたからかなり慎重な投資をするようになっていたのが理由だと聞いています。
その時と今とどうも似ているらしく、「世界に大波乱が来ても日本の影響は少ない」という見方があるらしい。だから資金は日本へ逃がせと。
そしてですね、かなりの確率で「円高に動く」と多くの人が読んでいるのね。私もそうで、様々な理由が重なっていて、逆に円安に動くとしたら「アメリカのインフレも再燃し、利上げが続く場合」しか考えられないわけで、それはないだろうと。
だから「リスクオフ」の場合に「円を買う。買い戻す」というのがもうすでに始まっているとも考えられる。と思っていろいろ調べてみると、「もうリスクオフの円買いという時代じゃない」なんて専門家もいて、まぁ、皆さん、いうことがバラバラ。
で、USD/JPYは、今の波動は「ドルの上げ波動」つまり目先はドル高に動いている。なんだかもうメチャクチャにしか私には思えないわけです。
そんな中で素人の我が家に何がわかるわけではないし、そもそも「将来の予想はしない」のが私の、我が家の考え方で、【XXXが起きたらYYYする】という対応策をいくつか考えておくしかないのね。
そもそも多くの専門家が言うように「株式市場はクラッシュするはずだ」と思うのなら、今上がっている株式を空売りすれば良いことになりますが、世の中そんな甘くはないのね。そう考えて売り向かってくる素人が多いことをプロは知っているわけで、「刈り取ることを考えている」はず。つまり、「皆が株式は高すぎるんじゃないか?」と思うときほど、カモは空売りを仕掛けてくるわけで、プロはそれを「チャンス到来」と読む。そして空売りしている連中を恐怖のどん底に陥れて踏み上げさせる、なんてことをプロは昔からやってきてるじゃないですか。
本当にこの世界って騙し合いの世界だと私は思っていて、「高すぎるから空売りしよう」「安すぎるから買い出動しよう」なんていう素人の作戦は、実は「飛んで火に入る夏の虫」だったりする。
ま、そんなことを長年見てきた私としては、そして小心者であるからして、そういうことはしないと決めているわけです。ただただ「流れに乗るのみ」という考え方。つまり「基本はトレンド重視」であって、【どんな理由があっても逆張りはしない】のが我が家の決まり。
これはどういうことかというと、「高ければ買い上げれ」「安ければ叩き売れ」ということなのね。トレンド重視ということはそういうことで、これが「真髄だ」というプロも多い。実際に「高いから売れ」「安いから買え」なんてことをやっていると、「大きなトレンドに飲むこまれて敗退」ってことが起きる。「安いときに買って高いときに売る」「高いときに売って安いときに買い戻す」というのは【それ以外に利益を出すことは不可能】なのは間違いがないけれど、この事実をそのまま受け止めてしまうと大変なことが起きる。
だから、実際に株式市場も「崩れだしたら売れば良い」という考え方です。でも今の我が家は基本的に株式市場の下げが起きてもその流れに乗って利益を出すという考えは今のところ無くて、もしも大きく下げたら、そこが買い場となるはずで、なおかつ【反転が確認出来たら】買い出動しようという消極的な考え方でいます。
ただ為替に関しては前から書いているように【ドル安円高は我が家を直撃する】ことになりますから、【ドルが高いところは少しずつ売っていく方針】なのに変わりはなく、下げトレンドが出来たらもっと積極的に売っていくつもり。
でもそれとて「勝負をする」ような度胸はありませんから、【ある程度のヘッジになれば良い】としか考えていません。【何もしないよりかは良い】というレベル。
本当は【何もしないで見ているだけ、みたいなことはしない】というところを最近やる気を出している長男と次男に伝えたいのね。
どうしよう、どうしようと悩んでも何も起きない。でも「下手に将来を予想して勝負するのも駄目」で、【基本中の基本は流れに乗る】ことであって、それも「全力投球はしない」ということ。この我が家の基本を、私が元気なうちに息子たちに伝えたいと思っています。
とりあえず気になるのは為替の「USD/JPY」。
そろそろドルを売り始めても良い場所に来たと思っています。
これはUSD/JPYの週足ですが、この大きな流れがどちらに向くのか。それで我が家の資産は大変動するわけで、今の時点では、とりあえずはヘッジをしよう、偵察隊を出そうというレベルであって、今まで【円資産を豪ドルに替えた】【豪ドル資産を米ドルに替えた】ような大きな決断をするつもりは今のところはありません。
今のところ、米ドル以外に「持っていて安全だと思う通貨はない」ので、将来的には「ヘッジを積極的にするようになる」ことはあっても「乗り換えることはない」と考えています。
また世界では「米ドルの覇権は終わる」「他通貨が台頭してくる」と言われていますよね。つまり、人民元などが頭角を現すようになるだろうと。私にしてみれば、それってちゃんちゃらおかしな話だと思っていて、米ドルの底力をわかっていないろくでもない勢力がつるんで頑張ろうとしているだけだと見ています。そもそも通貨は世界のどういう場面で使われているか、持たれているのかを考えれば簡単にわかるはずで、「貿易決済で人民元を使おう、自国通貨を使おう」なんて自国の経済も政治もメチャクチャで、トップの一存でルールが簡単に変わる国の通貨ではどんなに頑張っても米ドルの強さには勝てないと思っています。
でもそれは相対的なものでしかなくて、アメリカ民主党政権はメチャクチャで自国の通貨を貶めていると言っても過言じゃないと思っています。
もしも貿易収支が黒字で、人民元や他国の通貨を多く受け取って、それを保持してそれで嬉しい国がありますか?ってこと。そもそも中国人、ロシア人、ブラジル人が「自国通貨を信用しているかどうか」。でも貿易取引での米ドルの占有率は今までもそうであるように、これからも減るだろうとは思っていますが。
とにかく私が考えていることは「ドル資産のヘッジをしっかりやらないとならない時代になる」という考え方で、「ドルの下落で利益を出す」という考え方からは程遠い。またドル資産のヘッジにしても「今のところはドル資産の10分の1」でもヘッジできれば良いという「おままごとみたい」な考え方です。(笑)
やっぱりクレディ・スイスの大失敗は大きな影響があって、【爪は伸ばさない】のが今の我が家の合言葉。(笑)
「損した分は取り戻す」なんて考え方を持つべきではないと我が家の中ではコンセンサスが取れています。でもそれは表向きで、超短期トレードをするのは我が家では私だけですから、息子たちには何も言わず、黙って「損は取り戻してやる」と一人で燃えています。(笑)
でも、どんなにうまく行っても最低5年はかかる。(┰_┰)
そもそも超短期トレードって、今日、上に書いたようなことって【全く関係ない。考える必要もない】のね。「明日、世界経済が破綻しても関係ない」わけです。超短期トレードって「ポジションを持つ時間は非常に短い」し、【その時だけを考えていれば良い】のであって、明日は明日の風が吹くと考えていればオッケイ。
私は「リスクの大きさはポジションを持つ時間に比例する」と考えていますから、長期投資みたいに「ポジションを持ったまま」なんてこれほど恐ろしいことはないわけです。
ま、その辺の考え方は人それぞれですが、私は本当に長期投資って大嫌いだし、やらないで済むならやりたくない。
私には難しすぎます。
最近、毎日、このユーチューブチャンネルをチェックするのが日課になっています。
彼の読み方を受け入れるという意味ではなくて、「彼が集めて見せてくれる様々なデータ」がすごいと思っています。これって自分で集めたらとんでもない時間と手間が掛かるわけで、本当に助かります。やっぱり「データで裏付けされた考え方」を持たないと「気分で売買するのと同じこと」になっちゃいますもんね~。
そしてやっぱりNobu塾ですね。私はこのNobuさんが大好きで、いつもNobuさんに「カツを入れてもらっている」ような気がします。
ああ、それと書いておかなくてはと思ったことがあります。それは読者の方とメールでやり取りして気がついたのですが、その方は「Nobuさんの手法を真似ようとしている」のね。
私がNobuさんを推すのは「相場、トレードに対する心構え」「分析する時のマインドセット」が逸脱していると思うからであって、実はNobuさんのトレード手法そのものではないんですよ。
それどころか、私は「トレンド重視」ですし、Nobuさんは「逆張り重視」でしょ。ま、「大きなトレンドの中の逆張り」という点では共通点がありますが、実際に、Nobuさんの過去動画を見ると、Nobuさんて半端じゃなく神経質でビビリ屋なのがわかるし、逆張りが非常に多いのね。
つまり、私の本音としては、「Nobuさんの手法は難しい。真似しないほうが良い」と思っているくらいです。
Nobuさんから学ぶべきところは「そこじゃない」のね。
と私は思っています。
この日記を書いてから半年以上経った2024年1月1日にたまたまこの記事を読み返して面白いと思いました。
3月にクレディ・スイスの大損が確定して、それから2ヶ月。自分がどれほど弱気、不安になり自信を喪失していたのかが良くわかります。
そして不安とは欲望の裏返しで、「予想はしない」と決めているのに一生懸命予想をしている自分なのがこの日記で見える。
面白いですね~。
でも今、思うのは【予想をしよう】という思いは「欲望と不安が強いから出てくる」のがはっきりわかったような気もしています。将来が不安だから、儲けたいと思うから【しっかり予想しなくちゃ】という思いが強くなるんでしょう。
やっぱり「予想はしない」のは重要で、【期待もしない、落胆もしない】平常心を保ち、【チャートの動きだけ】つまり、【流れに乗ることだけを考えていれば良い】というのがこの日記を読むと痛感するし、この時の自分に、「お前は不安と欲望に取り憑かれているぞ」と教えてやりたいような気分です。
私の年齢的な問題と、また二人の息子たちが本格的にやるようになり、【わかりやすい手法に変えないとならない】と思って模索してきましたが、やっぱり【トレンド重視】が基本の基本で、「長期投資やヘッジにも使える汎用性も重要」だと考え、かなりシンプルな手法になりました。
将来のことは考えない。【流れに乗るのみ】の手法。
2024年はこれで行くつもりですが、どうなりますか。
楽しみです。