ティラピアという魚をご存知ですよね。
日本ではマイナーでもマレーシアでは養殖も活発に行われていて多く流通している。
アメリカの話ですが、ある女性が市場で買ったティラピアを食べて病原菌に感染し(ビブリオ敗血症)、長らく入院した挙げ句、結局は四肢、つまり手足を切断しなければならなくなったとのこと。(10:55あたりから)
ま、世界は広いですし、そんなたった一例で心配することはないとは思うものの、私はどうもティラピアが好きではなくて、マレーシアに来てからも一度だけ試験的に食べてみただけでまず普通に食べることはしません。
ま、私の場合は「淡水魚が好きではない」ということなんですが・・。
とは言いつつ非常に安価で売られているバサ(マレーシアではドリーと呼ぶことが多いナマズ)は食べますし、鮎などの川魚は好き。でもやっぱり淡水魚だけじゃなくて「汽水域」の魚、つまりスズキやボラなども積極的に食べるのには抵抗があります。これはかつての「東京のとんでもない汚染」があって【汽水域の魚は臭い】【不味い】【危険】という信じ込みがあるのね。
問題は「火入れ」なんですよね。
そもそも「淡水魚は生で食べないほうが良い」と言われていて、この感染した女性も「十分に火入れがなされていない状態で食べた」様子。
自分で調理するならまだしも、私はマレーシアの飲食店を信用していないので(ごめんね~)、注意は必要だと思います。
ま、淡水魚ではなくて海水魚、それも日本でも普通に【生で】食べられている魚もマレーシアに多く存在しますが、やっぱり刺し身、生焼けで食べるのは怖いと思います。それはマレーシアでは日本のようなコールドチェーンが発達していませんし、そもそも「生で食べることはない」から【それなりの衛生管理】でしかないとスーパーの魚売り場を見ていても思いますし、何度か行った大きな魚市場やマーケットなどの魚の扱いを見て「怖い」と思っているから。
マレーシアで食べる食事は全て「自己責任」と考えるしか無くて、日本のように「大丈夫だろう」と簡単に考えてはならないと思っていますし(有名な寿司店でも衛生管理がずさんなのは経験しています)、普通でも危ないと言われる「淡水魚」の場合は、調理済みだとしても「ちゃんと調理がなされているかの確認」は大事だと思います。
食中毒も決して少なくないマレーシアですし、「調理されていても生ぬるいもの」は雑菌が運動会しているであろうことを想像するのは大事で、私の姉もインド人が経営する店で「生ぬるい」と思ったカレーを食べておおあたりしたことがあります。またうちのヨメさんもワンウタマのイオンの真ん前で売っていた「焼き鳥」を食べておおあたりし。数日間寝込んだこともありました。
一度恐ろしい経験をすれば注意をするように誰でもなりますが、ここはマレーシアなのに「食の安全」に関して、なぜか「日本にいるのと同じ様に考えている人」が多いのが気になっています。
「生で食べられる卵」(低温殺菌したものを除く)も同じで、どうして大丈夫なのか確認もせずに生産業者、販売業者の言うことをそのまま「鵜呑みにする」人が多いのを不思議に感じます。そもそもどうして日本の卵は安全なのか、どんな管理、処理がなされているのか知っているのか。「この卵は生で食べられる」という人には一度「なぜ?」と聞いてみたら良いと思います。(ちなみに我が家では普通に売られている卵を生で食べますが)
息子が貝類を食べてアナフィラキシーショックを起こし、呼吸困難+顔のむくみがあってパンタイ病院の救急に行ったことがありますが、医師に「簡単に考えてはダメ。下手すりゃ死ぬこともある」と脅かされたのが忘れられません。また夜の8時9時ごろに救急に行くと、「食あたりをした人たち」が多かったのも印象的でした。
私としては、日本では当たり前の結構厳しい保健所や食品衛生監視員がマレーシアの市場をきっちり管理、監視しているとは思えませんし、何が起きても海外に出たら「自己責任」でしかないと思っています。
左がティラピア。これは「淡水魚」でスーパーで普通に売っていますね。
見た目はこの二種類がある。