私は凝り性ですが、カメラにしても包丁にしても【持つことに喜びを感じるタイプ】なのね。
収集癖があるということで、そもそもカメラにしても包丁にしても私には「使いこなす技術はない」のは自覚しています。
でも持つことだけでも満足感が大きくて、「良い包丁」はそれを手に持ち、眺めているだけで嬉しくなってしまう。
で、包丁ですが、今までそこそこ凝りましたので「十分、良い包丁」は持っています。でも本職が使うほど良い包丁ではないのですが、家庭用として十分すぎるほど良い包丁。
でも最近、やっぱり「もっと良い包丁」を欲しいと思うんですよ。
やっぱり「良いものを持ってみたい」のと、鋼(ハガネ)の良い包丁は我々素人の使い方だと、手入れは必要ですが「一生物」と言っても間違いがないのね。
そんな包丁をやっぱり持ってみたい、使ってみたいと思うし、オーストラリアに住む次男坊に譲っても喜ばれるような包丁が欲しい。
次男坊は学生時代にゴールドコーストの老舗和食店でアルバイトをしていて、何も出来ないけれど彼にいろいろ教えてくれる良い店だったのね。だから今では魚市場に行って魚を買ってきて、自分でおろして刺し身や寿司パーティーをやるし、彼の技術は私に比べてもプロと素人の差があるぐらい。
でも彼は良い包丁を持っていないんですよ。シドニーでは手に入れるのは簡単ではないし、当然、高価な和包丁を買うほどの余裕もない。そしてちゃんとした「砥石」も手に入らないし、それらを含めて一通り揃えるとかなりの出費になるのね。
だからいつか彼に全てセットにしてプレゼントしても良いと思うし、私のものでも「形見分け」しても意味があるようなものをもっていたいなと。
やっぱり気になるのは「刺身(柳葉)包丁」。
素材は「白2」の「本焼き」なんかどうだろうと思ったり。「霞」で良いかな。24センチ?27センチ?私が今使っているのは30センチで長すぎるし。
お店はなぜか私とも昔から縁がある「築地 有次」が良いかと。
そして、私が20代の頃、そして今も「(なぜか)万能包丁」として使っている【骨スキ(片刃)】の全く同じものを買ってやりたい。
これ、本当に使いやすくて気に入っています。合金ね。
でもやっぱり「三徳包丁」を使い慣れているのだろうし、若者にも人気がある「ダマスカス模様」で素材は「V金10号」なんてのがかなり切れるし一番使い道があって喜ぶかも。「牛刀」の方が良いかな?
包丁って必需品だから誰でも必ず買うけれど、「良いもの」を買う機会って本当に少ないと思うんですよ。我が家だって頻繁に買うことはないし、コレクションするほど持っているわけでもないし、よっぽどの思い入れがない限り良い包丁なんて買わない。
だから「良い包丁」って意外に「プレゼント」してもらうことが多いのかもしれない。でもその場合、自分が本当に欲しい包丁をもらえるわけでもないし、次男坊に欲しい包丁を買ってやろうか?なんて言ったら飛び上がるほど喜ぶんじゃないかなぁ。
私もこれから包丁を買うとしたら、「これで十分」という以上に「形見になるような【これが最後の】包丁」を買いたいと思うわけです。
うちのヨメさんには・・・・・
彼女も30数年前、オーストラリアに渡る前に「良い包丁を買って欲しい」と言いだしたのでかなり高い包丁(柳刃、出刃)を買ったのですが、結局、しょっちゅう使うわけでも無いし錆びさせてしまって、包丁の柄はガタガタだし、マレーシアでは修理も出来ないし、でも捨てるのは気になって「タンスの肥やし」状態。
でも私が包丁に興味を持ってからは安いものからそこそこのものまで珍しいものも含めて買ってきたから、ヨメさんはそれらを使っていて一切文句は言わないし、「切れる~~」と喜んでいます。
でも私が大切にしている包丁も平気で普通に使うし、中には「欠け」も出来ていて、私が泣きたくなるようなことも起きるのね。文句の一つも言いたいけれど「包丁は使うものでしょ。使われたくないなら隠しておけば?」なんて言われるのはわかり切っているので何も言えず。(┰_┰)
でもま、3本程度を月に一度くらいきっちり研いで置くとそれを喜んで使っているから、私の大事な包丁は戸棚の奥の方に退避させたままで今は問題なし。(笑)
私が研がないとどうなるかというと、ヨメさんはあの「簡易研ぎ器」で研いじゃうのね。そして問題は「ヨメさんは片刃と両刃の違いを知らない様子」なのね。でも「わかってる?」というのも怖くて聞けない。
今は、基本的にはヨメさん用は「両刃」だけにしているけれど、やっぱり研ぐ時にはきっちり研ぎたいのね。ヨメさんは「簡易研ぎ器でも切れるようになるわよ~」なんて言うのだけれど、私には包丁が泣いているような気もするわけです。
料理だけが趣味みたいなのに、包丁を含めた道具にはほとんど拘ることのない人。
変なやつ~~~~~~。
でも私は「料理もできない」のに道具に凝りたい変なやつ~~~~~。
今まで包丁はいろいろ買いましたが、「これは買って大正解」だと思ったのは実は「中華包丁」だったりする。切れの良いものと、骨を叩き割るみたいな殺人鬼用(?)の分厚くて重い中華包丁も使い道がある。
包丁って本当に面白い。飽きない。
今すぐにでも欲しいと思っているのは「ピーリングナイフ」だったりする。内側に反っているやつね。でもこれを買ったとしても、私には研げないと思うから悩んでしまう。
これを買ったらヨメさんは怒るのか、それとも「嬉しい~」といいだしてヨメさん専用になるのか。それもわからない。
例えばこの包丁は、「また、こんなものを買って・・」と怒られるかと思ったら、今ではヨメさんの一番のお気に入りで、ヨメさん専用。グレステンのペティナイフ。
じゃぁ、買う時にはいっしょに選べば良いと思うでしょ?
ところが「包丁、ナイフを買おうよ」というと「あんた、包丁屋でも始めるつもり?いらないわよ」と必ず言う。(┰_┰)
またもしも「一緒に選ぼう」となっても「どれにするか決めるのはヨメさん」だから私は全く面白くないわけです。(笑)
さぁて、内緒で買おうか・・・。どれにしよう・・・・。