ChatGPTが世に出て、そして対抗馬も出てきてそれぞれが凄いスピードで進化していますよね。
私もこういう流行りは好きですのですぐに乗っていろいろ使ってきましたが、最近はやっとなれてきたものの【使い道がない】と考えるようになりました。
これは「私が望むものを得られない」という意味であって、AIがアホでどうにもならないという意味ではないし、【知らないことを調べる】のには【ベスト】であると思っています。
それのわかりやすい例として「画像生成」がある。
自分には絵心は全くなくて【絵を描く】なんてことは不可能。でも「画像生成AI」を使うと「まさか」と思うようなものがすぐ作れる。これは「衝撃的」なんてもんじゃない。
でも「完成度」に関して言えばまだまだ「自分が望むものはできない」わけで、でもそれは「自分の使い方」が悪いとも言えるし、新しい画像生成AIや進化したものはどんどん簡単になっているのね。
そして「この部分がちょっと違うんだよね~」なんてのも修正が簡単にできるようになってきて、画像生成AIが流行りだした頃と比べたら天と地の差があると思う。
そういう意味でも「妥協」は十分にできるレベルに達していて、私の欲しいものは作れる時代にはすでに到達していると思う。
でもそれは「自分のレベルが低い」から【妥協点も低い】わけで、その道のプロは全く違うことを感じているだろうし、芸術レベルや感性の高い人には「まだまだ使い物にならない」と思っているのだろうと想像します。
つまりそれは【AI全般に言えること】だと思うんですよ。
「自分が知らないことを調べる」には今のAIでも恐ろしいほど便利だと思うのね。何か新しいことを始めるに当たって、その情報を調べるのも簡単。AIが出すサジェスチョンも逸脱していると思うんですよ。
ところがですね、自分が何十年も続けてそれなりの理解も深い【分野】で「新たなる飛躍をAIに求めても無理」なのがわかるのね。
所詮「巷に溢れている情報を集めて整理して見せてくれているだけ」だと思うわけです。
もしその分野が「自分にとって新しい分野」だとしたら、AIはとんでもなく凄い助っ人となる。何かを学ぶにしても同じ。これって「今まで検索だと何時間も掛かったこと」が数分以内で表示されて、それをまとめたり、書き換えたり、どうにでも自分の好きなように加工、変更できて、一つの「価値ある制作物」となる。だからプレゼンテーションなんてやるには「AIは絶対に必要」だと思うぐらい。
私は「目次を作ってくれる」のが良いと思うなぁ。後はそれに沿って肉付けしていくだけ。
ブログを書くにも「主題」と「大まかなストーリー」をAIに渡すとかなりのものを作ってくれるし、もうすでに利用者は多い。ましてや「アフェリエイトでアクセスが欲しい」ケースは、その内容が「専門的に深い必要はない」のが普通で、逆に「専門的過ぎれば視聴者に受け入れられない」わけで、それは「井戸端会議の情報交換に似ている」と思うんですよ。
「端的に」「重要な部分を」「わかりやすく」「飽きない様に」「しかし個性的に」作るような場合にはAIがあるのとないのとじゃ大きな差が出来る。特に「制作時間」では人間は敵わないと思う。
簡単に言えば「コマーシャル」とか「商品・会社案内」とか、そういうものを作り、ストーリー性を持たせて他との差別化を図るぐらいのことは簡単にできるのではないかと。
ところがですね、自分の専門分野を「もっと深掘りしたい」場合は【AIってバカじゃないか】って思うのね。
AIは「世の中のどこかに散らばっている情報を集めるだけ」だからでしょう。
自分も何年も何十年も掛けて「同じことをしてきた」わけで、AIって【そんなことはわかり切っている事】ばかりを、「初心者向けに易しく出す」のね。
当然、自分はどれほど苦労してやってきたとしても【その分野のすべての情報を知り、理解していることはない】し、「違う考え方、違う視点」の全てがわかるわけでもない。だから【足りない情報を得る】にもAIの利用価値はある。
でも「そういう情報はもういらないよ」ってのが結構あると思うんですよ。
この辺は「専門家」と「学生、若者」の違いがはっきり分かれるところで、学生、若者にしてみると「知らないこともしっかりAIが教えてくれるから便利」なのかもしれないけれど、専門家にしてみると「もうそういう情報は当たり前」のことが多いんじゃないですかね。あるいは「正しいとされていることだけ」を出してくるか。
【そんなことを知りたいんじゃないんだよ】と思う人って多いと思う。
つまり上に書いた画像生成AIもそうで、私みたいに才能も何もない者にしてみるとAIって「凄いことばかり」だらけで、【アイデアと知恵の宝庫】に思うけれど、プロや芸術家、アニメーターが何を感じることって全く違うと思うのね。
専門家だとしても【明日はまた一歩前進している自分でありたい】と探求は続くわけだけれど、そんな世の中に出回っていない専門的な、細かいことまではAIは答えてくれない。
違う言い方をすれば、最近のAIは「大学の入試」や「様々な資格試験」をパスするレベルになってきているとのことだけれど、【博士論文を書けるか?】となると全く駄目じゃないかと思うのね。当然、「必要なデータ収集」はうまいにしても【新たな理論や考え方、着眼点】をAIが教えてくれるのかどうか。
世の中には「こんなことまで考えている人がいる」程度のところまではAIが導いてくれるかも知れないけれど、【それを超えたもの】はAIはお手上げじゃないのかと思うわけです。
AIは単に新しくて面白いし、利用価値は絶大なものがあるけれど、【私が本当に求める事】に関しては使い物にならないのが現状。
体験やお遊びではなくて、私はやっぱり【トレード、投資】に興味があるし、「チャートアナリシス」に関してもっと深いことを学びたいのだけれど、私のAIの使い方が悪いのだろうとは思うのだけれど【初心者レベル】【わかりきったこと】ばかり返してきて、「おい、AI、バカにするなよ」と思うことばかりなんですよ。
私は「自分の使い方が悪いのだろう」とずーっと思ってチェレンジしてきたのだけれど、【そもそもAIにはわからないこと】じゃないかと思うようになってきました。
これって「コンピュータが世に出てきたとき」を思い出すわけで、「私達の仕事の多くはコンピュータに取って代わる」と思ったのもの、【ある分野】においてはそれはまだ起きていない。でも「AIの時代」はその【侵蝕度】が大きく増えるのは間違いがないにしろ、「早くそれを使いこなしてみたい」と思っても、【無理だった】というのが今の時点の私の考え方です。
これはややこしくて難しい内容じゃないにしても、例えば私達の身近な【料理】でも同じなのね。
私は低温調理が趣味で、結構色々悩みながら実験をしていますが、例えば「長時間の低温調理」をすると「(たとえば)牛肉の歯ごたえ(テクスチャー)に、結構大きな変化がある」んですよ。「50度でホールドすると、熟成するのと同じ効果がある」と言われていますが、では「熟成とはなにか」って問題もあって、その考え方の違いによって「熟成に求めるもの」も料理人によって、料理によって違うのね。だから「長時間の低温調理」に関しても料理人、料理によって良い悪いの違いになってしまう。
こんなことをAIに聞いても「こいつ、バカじゃないか」レベルの答えしか出てこない。
「調理温度による肉のテクスチャーの違い」「調理時間による肉のテクスチャーの違い」と【聞き方を変える】とそれなりの答えは出てくるけれど、実際問題として、【鶏肉】って「皮」「胸肉」「もも肉」がそれぞれ【全く違う肉】みたいに温度や時間の影響が違うのね。
だから「蒸し鶏」って科学的に考えると「難しいどころじゃない」のだけれど、プロは下準備や火加減、後処理などを駆使して「美味しい蒸し鶏」を作る。蒸し鶏って「蒸せば良い」「茹でれば良い」なんて簡単なもんじゃない。
その辺のことを科学的に攻めてみようと思ってAIを使っても、返ってくる答えは「家庭の奥さんレベル」でしかない。週刊誌レベルというか、クックパッドレベル、ユーチューブレベルというべきか。
プロやハイアマは「全く違うレベルの知識や経験」から独自の方法を編み出しているけれど、それらは「経験則」からそのレベルに到達しているわけで、それをAIに聞いても「何もわからない」のね。
料理全般でも「美味しくするにはどうしたら良いのか」をAIに聞いても駄目。「家庭の味」と「料亭の味」の違いを聞いても駄目。
でも「半熟卵をどう作るか」程度のことならAIでもわかるのね。それはネット上にもたくさんの事例が乗っているからでしょう。そして「半熟卵のお湯の温度、時間、卵の最初の温度」でどういう変化があるのもわかる。卵は大雑把にいって「黄身と白身2種」で構成されているけれど、それらがどう違っていて、温度や時間でそれらがそれぞれどういう変化があるのかもわかる。だからAIを使うことによって、「白身の硬さ、黄身の硬さ」を【自由自在に操る】ノウハウは得ることが出来る。
でも誰でも知っている「日高昆布」と「羅臼昆布」の違いはAIに聞いても産地や特徴の違いがわかるだけで、プロの料理人が当たり前にやっているような「使い分けのポイント」なんてAIに聞いても無駄だし、「蕎麦つゆにはどういう【節】がよくて、それをどう使うのか」なんてこともAIにはわからない。
私のAIの使い方が悪いのだろうと思うけれど、AIは遊び相手としては面白いし、【使い道は間違いなくある】とは思うけれど、私が本当に知りたいことには何も答えてくれない。
いわゆる「公然の秘密」って多くあるけれど、それはプロの技術やノウハウもそうで、【公にされていない事】、【ネットに載っていないこと】は【AI取っては存在しないこと】なんでしょう。
載っていたとしても「プロが明かす秘訣」みたいなものは「非常に件数も少ない」のが普通。AIはそういう世界の片隅の少数意見を無視してしまう。AIに重要度はわからない。
これはトレードも同じで、私がこのブログに書き続けてきた要点なんて、AIに聞いてもまず出てこない。だから私が今の私以上に進化したいと思っても、なんのサジェスチョンもでてこない。
でもま、それって非常に良いことで、我が家の必需調味料としての「原了郭の黒七味」なんて【一子相伝】で、その教え方も【親が子供に、作っているところを見せるのみ】という伝承方法。
もしこれが検索やAIで「材料はこれとこれ、こうやって作れば80%は再現できる」なんて出ていたら困りますよねぇ。
AIって何でも知っているけれど、「重要度」はわからないわけで、精々「普及率」とか「評判」とかそんなレベルでの比較しかできないんじゃなかろうか。
でも「使い方一つ」でとんでもない結果、あるいは推論もでてくるかもしれず、「AIを無視することはできない」んですよね~。
ジジーで脳みそも劣化している私ですが、そんな私でも受けられる「AIを使い倒す講座、セミナー」があったら是非受けてみたい。
う~~む、すでにいろいろありますねぇ。
受けてみるべき?
2024年はもっと真剣にAIと向き合ってみようかと思ってます。