経済学者の「ケインズ」は言った。「長い年月の間に、私達は皆死ぬ」と。

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経済学者で超有名なケインズという学者がいましたよね。20世紀の「天才経済学者」と言われ、経済を勉強する時に絶対に通り過ぎることは出来ない人。

その彼が面白いことを言っていた。「ケインズの貨幣論」の中の言葉ですが、

「In the long run, we are all dead.」

「長期的に見たら、私達は皆、死ぬ」と。

何をするにしても「期間」という概念を外すことはできませんが、投資でも「超短期、短期、中期、長期、超長期」とあるじゃないですか。

そしてなぜか私達日本人は「長期的な考え方が重要」と信じている傾向がある。

これは私も当たり前じゃないかと思っていて、「長期的展望」がまず先にあって、それこそ「夢、希望」がそうであるし、「人生の目的」「生きる理由」という根本的な【芯】が重要だと思うし、誰でもが知っている「青年よ、大志を抱け=Boys, be ambitious !」と言ったクラーク博士のことは幼い頃に教えられる。

遠い目標って、「先過ぎて見えない」けれど、それがあるから今年、今月、今日をどう生きるかが決まるんじゃないですかね。

でも自分が「今日を生きるのも大変な生き方」をしていたら、【そんなのは理想論だ】としか思えない。とは言いながら「ああいうふうになりたい、こんな自分でありたい」というのは誰しもが夢見ていることで、それも無い人って世の中にいるのかどうか。

どれほど現状が酷くても「遠くの小さな光」を見ながら人は生きていると思うのだけれど、それさえも「幸せな人の考え方」でしかなくて、もし自分が北朝鮮に生まれ育ったら何を考えるのかは、私には想像できない。もしかしたら「遥か遠い先に光もなくて、暗闇しか見えない」という生き方をする人っているのかもしれない。

でもま、少なくとも私達には「近さ遠さ、大きさ小ささに違いがある」にしろ光を見てそれを追いながら生きているんじゃないですかね。

だから「青年よ、大志を抱け=Boys, be ambitious !」というのは大事だし、それを失ってはならないとは思う。

投資も同じですよね。勉強したり就職したり、あるいは独立して起業する人も同じ。

私もそう思って生きてきましたが、ある時、気がつくのね。「遠くの光はあまりにも遠く、小さくて良く見えないし、手も届かない」と。そしてどう頑張っても「その光は遠く小さいままで、近づいているようには思えない」と。(笑)

じゃぁどうすればよいのかは、わざわざ経済を勉強する必要もなく、答えはすぐに見つかる。

遥か遠い夢、あるいは目標を「期間で区切って、身近なものに落とし込んで、一つ一つクリアすればよい」と。

世の中の「幼稚園に入る」時点で、【お受験】なるものをするのも同じだと思えば同じで、それがベストとは思えないけれど、「人生は階段を登るのと同じ」だとすれば、計画を持つのは重要でしょう。学生ならどんな教育を受けて、どんな大学へ行って何を学ぶか」という目標、計画があるわけで、「夢ばかり見ていても何も起こらない」のは中学生、早ければ小学生の時代には「現実のものとして見えてくる」んじゃないですかね。

就職してからも同じで、「目標を常に持つ」のが重要で、ただただ流されるままの人って少ないと思うし、それって人生計画がないのも同じで、そしてその計画通りに人生が動くわけではないものの、その計画もない、夢も無い人に魅力を感じる人は少ないはずで、そういう人と結婚をしようとも思わないかもしれない。

仕事でも同じで、夢もない、計画もない人にきっちりした仕事ができるとも思えないし、同僚でも部下でも上司でもそういう人はいてもいなくても全く構わない人にしか思えない。

でも面白いもんで、「投資」に関しては【夢を見るだけ】の人が多いんじゃないですかね。

「Buy & Hold」が基本というのはまさにそれで、大手の企業、機関投資家も同じじゃないかと言う人も多い。

そんなことありますかねぇ。私はその考え方って、「誰かに刷り込まれた」「自分で勝手にそう思い込んでいる」だけだと思うんですよ。

株式市場で言えば「皆が買って、それを持ち続けてくれる」のがベストなのは誰でもわかることで、「私は下がりそうな株は積極的に空売りするよ」なんてのはバカにされるのが普通だし、実際に「空売りが出来ない銘柄」や「空売りの規制はいろいろある」のね。

中国なんて凄いもんで、株価が下がってきてヤバいとなると「空売り禁止令」をすぐに出すし、「空売りは国家に対する反逆だ」なんてことも言い出す。

100歩譲って、「空売りはするな」というのも理解は出来るんですよ。でも「売ってはいけない」なんてことを言い出すこともあるのは異常だと思う。

投資には「入口と出口」があるわけで、「売ってはいけない」とか「Buy & Holdが基本」って異常な考え方だと思いませんかね。「利益確定をしてはならない」「損切りもしてはいけない」というのと同じなんですから。

でも本当に株式の世界って長い年数をかけて「素人をそういう風に教育してきた」し、ものの見事に「そういう風に洗脳出来ている」と思うんですよ。

大企業や機関投資家が「Buy & Hold」だったら、いつ利益を出すんですかね。彼らは含み損益がわかればよいだけで、利益確定や損失確定をしなくても存在できるんですかね。

これは個人とて同じで、利益確定もしないで済む人は「不要不急のお金で投資しているから」なだけで、言葉を変えれば「儲かっても損しても構わない」人たちかもしれない。

だから「生活費まで投資してはならない」と言うし、「余裕を持って投資しましょう」と呼びかけて、【いつまでも売るなよ。儲けても持ち続けろ。損しても持ち続けろ】と洗脳は続く。

これって「金を貸してくれ」というのと同じで、条件としては「元本は保証しない。利子の約束もしない。返済時期の約束もしない」というのと同じ。でも多くの人は「はい、了解です」と「儲けた時の夢だけを持って金を貸す」のと同じじゃないですか。でも「儲けてもそのまま持ち続けろ」と。

面白い世界ですよね~~。

プロはと言えば、企業や機関投資家でも「常に利益を出す」のを目標としていて、そうじゃなければ運用経費も出ないし、出資者に配当も出せない。だから彼らもBuy & Holdが基本だという考え方って間違えていると私は思うわけです。それどころか、利益確定もすれば、損失確定もさせるし、持つ銘柄や数量も流動的に変えるし、ヘッジして変動に備えるのが当たり前だけれど、そういう業務のところは素人には見えないだけで、つまり、外から見ていると「優雅に川辺に浮いている水鳥」に見えるんじゃないですかね。

でも外からは見えない「水の中の足はかなり激しく動かしている」んじゃない?

私が新NISAのことをしつこくブログに書くのは、多くの人が「水鳥が足を激しく動かしているのを無視している」と思うから。

でもそれでも大丈夫なのかもしれない。

Buy & Holdというのは「期限なし」ということだから、いつかは「勝てる」のかもね。

だから皆は言う。「だから長期投資だ」と。

でもここで思い出して欲しい。

現代経済学の基礎を作ったと言ってもよいケインズの言葉を。

「In the long run, we are all dead.」「長期的に見たら、私達は皆、死ぬ」

長期だ長期だなんて言ってる内に、皆の人生は終わっちゃうかもしれない。

ま、人生100年の時代になりましたから、「いつまでも待ち続けるのも良いかもしれない」とは思いますが、それを投資と呼んで良いんですかね。

でも私は「投資にも計画性が重要」だと思うわけで、「遥か遠い光を追う」のは良いにしても、その長い年月を分解して「身近な計画に落とし込む」のは絶対に必要で、その小さく分割した計画、目標を一つ一つクリアしない限り、「夢を見て終わりになる」のは上に書いたように学業だろうが仕事だろうが人生そのものがそういう風になっているんじゃないかってこと。

「そんな先のことまで計画するのは無理」と思う人って、いつかは東大、いつかは社長とも考えず、勉強もせずに毎日を過ごし、仕事も与えられたことをどうにかこなす程度のことしかしない人かもしれない。

夢を語り合うのって素晴らしいと思いますが、「夢は一緒」だとしても、「それを語るだけの人」と「毎日、努力をする人」といろいろいるんじゃないですかね。

特に若い人は「将来という時間はたっぷりある」から簡単に考える傾向があると思います。私もそうでしたし、夢を語らせたら誰にも負けないぐらいだったんですよ。

でも現実は厳しかった。(笑)

こういう風に仮定してみたらどうでしょうかね。

自分は結婚をしていて、配偶者もまだ若いし、子どもたちは小さい。でも定期検診で自分には癌があるのがわかり、5年以上生きるのは難しいのがわかったと。

さてどうしますかね。

そのことは忘れて「その時が来るまで平常通りの生き方を続ける」のか。それはそれで良いとは思いますが、私は「その後のことが非常に気になる」し、「残された時間を無駄にせずに、できる限りのことをしよう」と思うタイプ。

また詐欺にあったり、個人保証をして本来ならなかったはずの大きな債務を抱えたらどうしますかね。「このままじゃまともな生活は出来ない」のがはっきり見えたらどうします?

でも「将来のことは誰にもわからない」「知らないことに手を出すのは危ない」のね。困りましたねぇ。

でも【自分に残された時間は長くない】、「長くないかもしれない」【どうにか大きく稼がないとならない状況になった】という仮定をしてみるのも良いかもね。

そんな状態、あるいはもし自分が50代、60代、あるいは70代で、「どうにかしたい」という意思があるとしたら、「新NISAで積立長期投資~~~♫」なんて夢みたいなことを言ってられないんじゃないですかね。

そもそも「株が安い時」には何も考えず、「高くなった今、自分も儲けたい」なんて、ここにとんでもなくおかしな心理が自分に働いていることに疑問を持つべきじゃないんですかね。

「株は安く買って高く売る」(高い時に空売りして安く買い戻す)しか、利益を出す方はない。

このことを絶対に忘れるべきではないでしょう。

「そうそう、その通り。でも株はこれからも上がり続けるから大丈夫」っていう自信。それで良いと本当に思う?

それでも大丈夫かもしれない。

でも駄目だと困るから、5年で区切って計画を立ててみるとか、あるいは私のようなトレーダーと同じ様に、「この一年」「この一ヶ月」「この一週」と計画を分解して細かくして、「それを必ずクリアする」とやってみるのも良いんじゃない?

日増しに巷では新NISAで「盛り上がっている」ように感じますが、是非ともこのブログの読者の方々には、「舞台の上で嬉しそうに踊っている人たち」を横目で見ながら「虎視眈々とチャンスを狙い、利益を積み重ねる」ようになって頂きたいと心底、願っています。

そういえば、この10年、いや20年ですか、FXが大流行しましたよね。猫も杓子もFXに手を出した。

最近、FXで盛り上がっている話は聞きませんが、あの当時、盛り上がっていた人たちは今、どうしているのか気になります。息子の友人(金持ちの息子)が2000万円をFXで損したと言っていましたっけ。

きっと数%の人は「大きく人生が変わるほど利益が出た。そしてそれは今も続いている」かもしれませんが、FXだろうが株式だろうが、あるいは暗号通貨だろうが、「この相場の世界には流行り廃りの波は常にある」のね。

そしてその時その時、「これをやらないやつは馬鹿だ」みたいな風潮になる。そして波が過ぎるときには「あんなことをしなければよかった」という風潮になる。遊び金を損する程度ならまだしも、破産したり家族離散、自殺者まで結構出るのがこの世界。と同時に若者が何十億、何百億稼いだなんて話が出てくる。

最近は87歳のデイトレーダーの話が良くメディアにも出てきて、私はそんなことまでして「年寄りにまで手を出させようとしているのか」とかなり冷めた、そして呆れた見方をしています。「ボケ防止には良いですよ」というのなら大賛成ですが。(笑)

近年ではビットコインがまさにそれですよね。

当初は皆が馬鹿にしていたのが、いつのまにか「億り人」なんて言葉がでてくるように大儲けする人達が出てきて、「良し!私も!」と飛びついて大損したり。そして「暗号通貨なんか手を出すな」「いや暗号通貨を持って売るな!」とか様々な声が交錯した。そしてその波はまた来て、消えた。かと思ったらまた波が来て、今は皆が熱狂している。

こういう波って常に起きているわけですが、共通していることがあるのね。

「安いうちは誰も見向きもしない」ということと、「高くなると買う人がどんどん増える」ということ。

面白いですよね。ビットコインに限らず、こういう波が来ると「同じ現象」が繰り返されるのが相場の世界。

さてさて、利益を出した人と損した人とどちらが多いのか。そしてその理由はなぜなのか。

こんなことも知らずに新NISAに飛び込もうとしている人達はどうなるのでしょうか。

歴史はこれからも繰り返されるのだろうと私は想像しています。

きっと多くの人は気がつくと思うけれど、上に書いたように「安い時に買って、高い時に売るしか無い」のだと。

でもこの世界に生きていると、「それでも生き残るのは簡単ではない」のに気がつく時が来ると私は思っていて、正解は・・・、

「高いときには買い上がって、安いときには売り叩く」

これが真髄と言っての良いかもしれない。そしてこれは「相場の格言」でもあるのね。

ええ~~?と思うでしょ?

でもこれを今流で言えば簡単なんですよ。

「トレンドに乗れ。トレンドを無視するな」ってことでしか無いのね。

でもそれを理解しても「どうトレンドを見つけるか」「いつそのトレンドに乗り、降りるのか」という【ノウハウ】が必要になってきて、ますますややこしいことになってくる。

きっとこの先に、もっと真髄というべきものがあるのかもしれないけれど、今の私にはそれはわからない。未知の世界。

でもそれでも良いと思うんですよ。少なくとも「相場参加者の80%は負ける」というのは自分のことではなくなっていますし、残り20%の中でどう勝ち上がるかの世界の話だから。

なんだかどんどん難しい話になっているような気がするでしょ?

でもそれは言葉で表すからややこしいだけのことで、基本が難しいわけでもなんでもないのね。問題はそれに気がつくか、気が付かないかの違いでしかないと私は思う。

今は良い時代になったと本当に思います。

下に出す動画のように大事なことをユーチューブで教えてくれる人がいるんですから。私の時代は、皆が自分で手探りで答えを探していたのですから、隔世の感があります。

ある意味、このユーチューバー(ファンドマネージャー)を見つけたときにはがっかりもしたんですよ。私がこの40年間にどれほどの書籍を読み、達人に教えを請い、仲間と情報交換をし、寝ずにチャートを見つめて分析を学び、どれほどトレードに時間を費やしつつ悔しい思いをしてきたか。そんな中でやっとわかってきたことを、たったの30~40分で説明出来ちゃう人がいるんですから。

でも「経験がない人」にはこの人の言うことがどれほど重要なのかはわからないかもね。

でももし初心者でも彼の考え方を持つことが出来たら、数年で大きく人生は変わると思う。でもこの動画の中の話は到達点じゃなくて、出発点。

やる気がある人は彼の過去動画は全て見ることをオススメします。

YouTube

毎週火曜日の夜に配信予定 ホットトピックに対する見解やニュースの裏側を現役ファンドマネージャーの石原順さんが解説します。…

下の動画で発信している情報も「全て理解できるようになる」のも良いと思っています。

アメリカのインデックスじゃ、オールカントリーインデックスじゃ、いや両方じゃというのも良いですが、「債券」を考えるのも良いと(長期投資は債券投資のみの)私は思います。でも「外貨建て」は考えないとならないし、「為替変動リスク」をどうするかのノウハウが必要なのはいつも書いている通り。

YouTube

※週2回(木曜19時と日曜19時)で更新予定! 投資商品を一切売らない独立系ファイナンシャル・プランナーの「ヨウヘイ」…

相場の世界に「必勝法はない」にしても、「勝率を上げる方法は間違いなく存在する」のはお忘れなきよう。

でも「Buy & Hold」に拘り続けて、どのETFにするか悩むのは【宝くじを買うのに新橋で買うのが良いか、渋谷が良いのか悩むのに似ている】と私は思います。

勝ち負けを決めるのは「銘柄ではない」のね。【タイミングが全て】で、それはどんな銘柄、投資対象でも、買いも売りも同じで、それを無視するのは投資ではないと私は考えています。だから「ドルコスト平均法」や「積立NISA」みたいな考え方を私は投資とは思わないし、全く違う別世界の新種のギャンブルみたいな感じを受けます。

何をするにしても「入口戦略と出口戦略」があるはずで、そして投資中は「戦闘中」と同じで、臨機応変に計画を更新しつつ「どこで勝って抜けるかの出口を見つける」事が重要で、それなくして勝つことは不可能だと思います。あるいは「運を天に任せるか」。でもそれは投資ではなくてギャンブル。

皆様、本当にしつこいようですが、巷にあふれる安易で上辺だけの情報に乗せられませんように・・・。

いや、乗ってもよいのですよ。でもそれは「投資候補として考える」べきで、ではいつ買うのかいつ売るのかは【全く別の話】ってこと。

そして「相場の下落時にも利益を出す方法」は絶対に覚えるべきだと思います。

そして外貨建ての銘柄なら、FXでの「為替変動リスク」に対処することも重要。

でもまそれは理想論であって、一つ一つ時間を掛けて手に入れるべきノウハウだと思うし、面倒だと思って放置したら、ちゃんとやれば勝てる投資なのに、ただのギャンブルになってしまう。

それでもまだ「アメリカの株式インデックスやオラカンインデックス」に投資して放置すれば良いと思う?ドルコスト法で毎月積み立てていればどうにかなると思う?

そう思う人は、私には病気だとしか思えないのです。

でもま、このことに関してはもう書かないことにします。

今まで私のこういう話で気分を悪くした方々には本当に申し訳ないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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