アメリカのインフレ再燃懸念がありますが、数字で出てきましたね。
CPIの発表があった日本時間の4/10の21:30にインフレに動いているのがわかり、アメリカの金利は上がり、日本円は売られた。株式市場はアメリカも日本も売られた。
USD/JPY 1分足。153円を超えてきましたね。
アメリカの金利は上がり、株式市場は下落。
アメリカのインフレが「高止まり」なのか、「まだ上昇するのか」はわからず。今年は「利下げをする」のが決定事項のように皆が話していましたが、「利下げ無し」「年末に一度だけ」なんて予想も出ていて、それが現実のものになるのかもしれない。
まさかFRBが利上げするなんてことがあるんだろうか。
円安もどこまで進むのかわからず。
日銀は「(円安が進めば)為替介入する」なんて匂わせていたし、それで円売り勢力もビビっていたのでしょう。152円を前に足踏みしていたのが、今回のCPI発表で一気に売られて152円どころか、153円も超えた。
USD/JPY 日足
この2週間の動きって小さくて、デイトレダーも手が出なかった人も多いはず。また「介入」も怖いから、円安方向の波には積極的に乗れず、円高方向の動きだけには乗るという作戦を立てていたにしても、動きが小さすぎた。
発表があってから、「円安に動く」と思ってもやっぱり乗れませんよねぇ。
それはちょっと時間が経って落ち着いた今でも同じで、何が何でもトレードする必要はないし、介入があれば「大きく動くのが普通」だから、細かな動きを取るために円安に乗るのも得策とは思えず。
やっぱり出撃するなら「円高方向の動き」だけに乗るのが良いんじゃないですかね。もしどこかで介入があれば「大きなボーナス」になりますし。
でも本当に介入するのかどうか。どうせ「口先介入だろう」と冷ややかな目で見ていた人は多いにしても、ギャンブルするわけには行かないし、政府日銀だって「口だけ」なんて言われて放置することも出来ないだろうし。
ま、ややこしい時には「静観する」のが良いかと。
トレードは別にしても、円安がまだ進行すると日本のインフレは止まらないだろうし、マレーシア在住者で「円の資産、収入」を持つ人も頭が痛いですよね。
この対マレーシアリンギットでジワジワと値を下げる日本円も気持ち悪いですね。
MYR/JPY 日足
私は日本円はほとんど持っていないし、日本円の収入も資産もないし、米ドル中心の生き方をしていますから円安は嬉しい立場ですが、「ドル高はいつまでも続かない」という基本的な考え方があるので、複雑な思いです。
でも今、行動を起こす考えは全く無くて、ドル建て債券を買おうとしているところですから、利回りが良くなるのは歓迎で、「ドルが下げに転じる時」には下げ波動を確認してから多めにドル売りをしようとは思いますが、まだまだそれは先のことだろうと思っています。
実は私が気になっているのは「イランの動き」なんですよ。
大使館が攻撃されてイランは怒り心頭で報復すると言っていますし、まさかイスラエルとガチンコでぶつかるようなことはないかもしれないけれど、「ホルムズ海峡の封鎖」が起きただけで、世界は大混乱になるはず。
当然、石油は上がり、インフレは再燃し、株式市場は大崩れとなるんでしょう。
でもそんな時に為替がどう動くかってのはわからなくて、経済的影響を考えれば「円安に動く」と思いますが、世界が【リスクオフ】に動けば、円のキャリー・トレードは解消され、また海外に出ている日本企業の資産も日本に戻す動きが起きるかもしれず、その場合は「かなり大きな円高に動く」と思っています。
でもその動きが一巡すれば、大きく円安に戻るのだろうと。
ま、波乱は「デイトレーダーにとっては大歓迎」ですので、それはそれで良いにしても、株式市場や景気は大変なことになるはずで、「イランが我慢してくれたら良いけど」なんてことを考えています。
石油の値動きも気になります。石油が上がれば「インフレは間違いなし」となるはずだから。
Crude Oil 日足