マレーシアの運転免許の更新に行ってきました。私は二度目の更新です。
更新可能な場所はいろいろあるのですが、我が家はPuduにある運輸関係の部署が集まっているUTCにいつも行きます。
Road Transport Department, UTC Pudu Branch
免許を更新する部署は2Fにあり、その部署自体は本当にこじんまりした小さな部屋の一室です。
部屋に入ると入口に係官がいまして、「何をしに来たのか?」と聞きますので、「免許の更新に来た」と伝えました。すると【このQRコードを読み込め】とQRコードが印刷されたものを示しますので、それを読み込み、専用アプリをダウンロードします。
そしてそれを起動するのですが、困ったことに「全てマレー語」でちんぷんかんぷん。これってこの運転免許の更新をする部署もこの建物内の部署全てが同じようなもので、「英語はどこを探してもない」様な状態。これってプトラジャヤのイミグレに行っても同じですよね。
その係官にスマホの画面を見せましたところ、彼があるボタンを押しました。すると画面が変わり5桁ぐらいの番号が表示される。この数字が「自分の順番を表す数字」なのね。部屋の中には仕切られた一角があり、その中の数人の係官が手続きをするのですが、その壁には電光掲示板があって、番号が表示されている「58002 1」みたいな。自分の番号が表示されたら「1番の窓口へ行け」というあれですね。
部屋には椅子が並んでいますが、待っている人はほんの一人二人。私達は部屋の椅子に座りましたが、すぐに自分の番に。
窓口では「免許の更新です」と伝え
○ 古い免許証
○ パスポート
○ パスポートのコピー(顔写真がある最初の見開きページだけ)
○ 写真
を渡しましたが、「写真はいらない」と。そして特筆すべきことですが、「申請書」も無し。
新しい免許証の有効期限は「最長4年」で、1年で60リンギットだと言う。私は4年を選び、240リンギットの支払い。現金支払いは駄目で、クレジットカードかデビットカード。
その後、席に戻って待つのかどうなるのかわからず、そのまま窓口の椅子に座っていますと、1分もしない間に、古い免許とパスポート、そして領収書を渡され、B5ぐらいの紙に「顔写真のない免許証が印刷されている」のも渡されました。
なんだこれ?と思ってそれを受け取り見てみましたが、新たな免許証は「シールみたいなもの」なのがわかりました。で、これをどうするのかと聞いたところ、「これが新しい免許証だ」というんですよ。えええ?と思い、これをどう持つのか聞いたところ「古い免許証と一緒に持て」と。
とは言ってもシールみたいに見えますし、古い免許証に貼るのかと思って聞いたところ「ラミネート加工」でもしろというのね。ええ~~とこれまた思ったところ、「今ここで出来る。2リンギ」というので、それを現金で払いましたところ、彼はそのペラペラのシールみたいな免許証を台紙から剥がし、彼の横にある機械ですぐにラミネート加工。
これからは「古い免許証とこのラミネートされたもの」との2枚持ちってことですね。
それを受取、これにて終了。窓口に座ってから2分以内の出来事じゃないかなぁ。あまりにも簡単なのでびっくり。
今まで、自分自身の更新、ヨメさんと息子の更新と何度か来ましたが、申請書やパスポート、写真を渡し、お金を払ってから椅子に座っていたら、数分後に呼ばれて、「新しい免許証を受け取る」という形でしたが、今回はあまりにも簡単でスピーディ。全く余計なこともなく、役所らしくダラダラしたこともなく、こんな経験は世界のどこでも経験したことがないので本当に驚きました。
この変更は、事前に「更新の仕方」を調べても出てきませんでした。ま、私も自分の前回の時、家族の時の経験がありますし、「行けばどうにかなる」と思っていて深く考えなかったこともありますが、後になって調べ直すとこんな記事がありました。
Recently, the Ministry of Transportation has started integra…
ここで重要なのは、このペラペラの更新したものは【正規の運転免許証ではない】という点。では本物は?というと、スマホの中に入っているとのこと。このデジタル化は「自動車の登録証」と同じで、今はフロントガラスに登録証を貼る必要はなくなったのと同じこと。
運輸省は道路税と運転免許証をデジタル世界に統合し始めており、それらの物理的なコピーを所持する必要がなくなりました。
でもこの新しい紙っぴれは「更新した証拠」となるもので、これを所持しておればOK。でもそのことに関して、「窓口ではなんの説明もなかった」んですよ。ただ「二枚もちになる」と言われただけ。
またこの変更の元は、「道路税、運転免許の更新もスマホのアプリで出来るようにする」ということが始まりで、それは2024年2月1日から始まっていると。JPJがガラガラだったのもそれが理由かもしれませんね。
Anthony Loke, JPJ, MOT, license, driving, road tax…
この件はまだ問題があり、混乱が続いているようですので、このブログでは深堀りするつもりはなく、とりあえず2枚持ちならOKというところで止めておくつもりです。
そもそもそのアプリは「myJPJ」というアプリですが、それをダウンロードしてアカウントを作るにしても「IDの入力が必要」で、私達はその「IDを持っていない」わけですからアカウントを持つことも出来ません。
要は日本のマイナンバーと同じで免許証もデジタルで個人情報と紐づけするってことなんでしょうが、私達、古い海外在住者は日本のマイナンバーもマイナンバーカードも持てないのと同じことが起きている。
それとマレーシアの免許の更新ですが、不思議なことに「有効期限を過ぎていても、全く関係ない」のね。実は私も2ヶ月間も過ぎていましたが(来年だとばかり思っていた 汗)、それに関して何も言わず、言われずに更新はすみました。それは前に家族の運転免許の更新できた時も同じ。ヨメさんの免許が期限を過ぎていたのに全く何事もないのと同じ。
今回は簡単でしたが、「住所変更」や「パスポートの更新」があった時にも【免許証の更新】をしなければならなりませんが、そのケースも簡単に行くのかどうかはわかりません。でもそれは、「部屋の入口に立つ係官」に聞けばわかることだろうと思っています。