FXで「金利を稼ぐ」件 頭の体操

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FXで「金利の高い通貨」を買うと【毎日、スワップポイントを得る事ができる】のは前に書きました。

私はこれを自分でやるつもりは「今はない」のですが、ちょっと頭の体操をしてみることに。

もし「受け取る額」に妙味があったにしろ、問題は「為替変動」ですよね。安い時に買っていれば「金利+値上がり幅」が手に入るわけですが、値下がりしたら目も当てられない。

これは「外貨預金も同じ」ですが、FXの場合は「常時持ち続ける必要がない」ことがわかった。

これは前に書いた通りで、毎日「ニューヨーク市場のクローズ時(日本時間の夏5:55、冬6:55)」をまたぐことによって、付与するしないが決定します。

つまり「その瞬間」に買い持ちしていれば、スワップポイントは支払われ、逆に売り持ちしていればスワップポイントを支払わなければならない。

逆を言えば、その「一瞬」だけ【買う】【売る】、あるいは【ポジションを外す】という戦法が成り立つということ。

このスワップポイントを取る考え方の一番の問題は、為替変動ですが、「受け取る金利が高ければ、多少の為替の変動は吸収できる」という考え方もある。

だから「高金利の通貨を買い持ちする人、外貨預金、外債を買う人が多い」わけですが、ここにも問題があるのね。

「高金利の通貨は安くなり続ける」のが普通ってこと。

ここは非常に重要なところで、そもそも「なぜ金利が高いのか」を考えなければならず、「高金利政策とはインフレ対策である」のが普通で、では「どうしてインフレなのか」が重要で、「景気もよく、需要が旺盛で加熱しすぎているインフレ」ならまだしも、「国の借金が莫大で、国を維持するのに更なる借金が必要で、お金を刷りまくり、市場に通貨が溢れすぎているインフレ」もある。

「景気の良さが背景にある」のなら、他国からの投資も増えるしその国の通貨も買われて上昇するけれど、お金がジャブジャブ状態の場合は「通貨の価値が下がる」わけで、それがインフレとして見えるだけのこと。

これは発展登場国によくあるケースで、ハイパーインフレで年間、数百%どころかもっと恐ろしいスピードで物価が上がるケースも少なくない。だから国によってはちょっと買い物に行くのに「分厚い札束をいくつも持っていく」なんて考えられないことも起こるし、「デノミ」を行って「お金の単位を変えてしまう」ことさえする。

そんな馬鹿げたことが「先進国でも起きる」から怖いのね。

かつて米ドル1ドルが360円だったのを体験した人たちはどんどん少なくなっていますが、米ドルとは高い通貨だった過去がある。ところが「アメリカの衰退+日本の飛躍」があって、米ドルの金利が年利15%を超えるなんてこともあったし、米ドルの価値はどんどん落ちて一ドル70円台にまで下がった歴史もある。

これは好調に見える今のアメリカも同じで、歴史的には考えられないほど莫大な借金があり、「お金を印刷する輪転機はフル活動」と言っても良いんじゃないですかね。でもそれを止めたらアメリカの経済は崩壊する。

それは日本も同じで、借金がどんどん増えていく、つまりお金を刷り続ければ市場にお金がジャブジャブになるわけで、どうしたって「円安方向」に行かざるを得ない。

この辺の考え方ですが、あの高橋洋一教授は「為替の動きは通貨の発行量、流通量でほとんど説明がつく」と言い切るぐらい。

だから「金利が良い」とそこだけ見て、その通貨に飛びつくと大変なことが起きるのね。

今現在では「トルコリラ」がそれの代表で、トルコリラを持つことによって得られる金利は信じられないレベルまで来ている。政策金利はなんと50%とのこと。

つまりトルコリラをFXで買い持ちすれば、多額のスワップポイントを毎日得ることが出来る。

ところがですね、その金利高の背景はジャブジャブになったトルコリラだからという認識が必要で、当然、「為替は下がり続けている」のね。

こんな1,2年で「半値」になるような通貨を持ち、「金利が高い~~~」と喜べるのかどうか。

ま、それでもトルコリラを買う人は多いようで、金利収入と為替差損との兼ね合いを計算しているんでしょうが、ギャンブル的要素が多いと思います。

でも為替が下げ止まる、あるいは上がるなんてことが起きるかもしれない。でもそういう未来のことは私にはさっぱりわからない。自分勝手に予想をすることは可能だけれど、当たるかどうかは別問題。

ただ言えることは、もし下げ止まったり、上昇に転じるとしたら、【当然、金利も変化する】のが普通で、高金利のまま高くなれば良いな~~なんて期待するのはアホかもしれない。

そもそもそんなうまいことが起きるなら、「世界中のありとあらゆる人たちがトルコリラを買う」「世界的に大フィーバーになる」んじゃないですかね。

当然、世界はあの米ドルでさえ「暴落と言っても良いような下げ方」をしたのを知っているわけで、「金利が高い=買うべき」という単純思考は役に立たない。

とまぁ、ここまでが「常識的な考え方」です。

ところがですね、その高金利を手に入れるには「毎日、日本時間の夏5:55、冬6:55」の一瞬だけ買い持ちしていればよいとなったら、話は変わってくる。

その一瞬が10秒なのか1分なのかは私にはわからないけれど、「毎日毎日、長期にわたって持ち続ける必要がない」ことだけは間違いのない事実。

毎朝、数分間の作業をするだけ(一瞬だけトルコリラを買い、すぐに売る)で、その金利分を受け取ることが出来てしまう。

また逆にですね、このトルコリラの様に「下げ続ける通貨」なら【ショートポジションを持ち続けるのも良い】と考える人は多いと思う。

でもその場合、毎日毎日「スワップポイントの支払い」という形でどんどん投資金は削り取られていってしまう。

だったら、その毎朝の「一瞬だけ」、ショートポジションを解消して、すぐにまたショートポジションを取るという考え方も成り立つはず。

ところがですね~~~~~。

そんなことは抜け目のない人たちはすぐに思いつくわけで、毎日のその時間帯、つまり日本時間の夏5:55、冬6:55の動きを見ると、「これは簡単に行きそうもない」のを感じます。

興味があれば自分で調べてみてください。簡単にできることですから。

またその瞬間の値動きを見ると、「対策がないわけでもない」と思ったんですよ。でも普段からデイトレやスキャルをやったことがない人には「超短期売買は怖くてできない」かもしれませんね。

当然、トルコリラの場合はスプレッドも大きいし、そう簡単には利益を出せると思ったら大間違い。

でもここが「スタート時点」なのね。ここからが頭と自分のスキルを使ってどうにかならないかを考え始めるわけです。

この世の中は簡単に利益が出ることなんかないのをわかっていて、でもその中で「何らかの手段、スキルがあれば出来る」ことを知って鍛錬してきた人なら「チャンスは間違いなくある」と思います。

私が気になったのは、そんな普通やらないことを毎朝シコシコやっていたら「口座凍結」なんてこともあるんじゃないかということ。そもそも私達の利益はブローカーの損失となるケースが多いですし、「口座を凍結された」なんて話は今でもチラホラある業界。

それと出来高ですね。

長期で買い持ち、売り持ちするなら「時間を掛けてポジションを大きくすることは簡単」ですが、「その一瞬だけ大きな金額を動かせるのかどうか」は甚だ疑問。

でも日本円で1千万、2千万程度のロットなら大丈夫かなと思ったり。

それも瞬間芸ですから、100万円程度の資金でレバレッジを掛ければ良いと思う。

ちなみに、トルコリラ/日本円の場合、どの程度のスワップポイントを期待できるかですが、最近はこんな感じ。

毎日、57円48銭とのことですが、これは「1万通貨」の場合。

さて、一万通貨とは日本円でいくらでしょうか。上のチャートから現在値を見ると1トルコリラは4,3円ぐらい。つまり1万トルコリラとは4万3千円程度。

4万3千円に対して、毎日57円強の配当と考えたらこれってどんなもんでしょうか。毎日57円として、それ掛ける365は20805円。利益率は年間48%を超える。

430万円なら5700円。年間200万円を超えます。

4300万円なら57000円で、年間2000万円超え。

でも4300万円分のトルコリラを買うのに必要な軍資金は、レバレッジを掛ける前提で言えば、300万円もあれば十分と言える。それは大きすぎるし30万なら問題ないとしたら、年間、200万円の利益を目標として頑張れる。

ま、こんなのはただの「絵に描いた餅」「取らぬ狸の皮算用」でしかありませんが、私はこういう頭の体操は常にすべきだと思っていて、「やってみる」という前提で調べていくと、現実的には無理な事や条件が次から次へと出てきたり、業界の様々なことも見えてくるし、「もっと面白い手がある」なんてことに気がついたり。

私としては「下がり続けるトルコリラ」の方に興味があって、「下げトレンドが多い」わけですから、それを取りに行くのが面白そうだと思いました。でも毎日、日本時間の明け方は「ポジションを持たない」ようにしていれば「多額のスワップポイントの支払いは起きない」わけですし、【デイトレの延長線上で考える】ようにすれば、ブローカーとの問題も起きないかもしれない。

私は「上げだろうが下げだろうが【トレンドができやすい銘柄】が一番良い」わけで、その辺を中心に見ても、トルコリラは面白いかもしれないと思いました。

ただ、スワップポイント狙いのトレーダーが多いということは、「そういう人たちを狩ろうとするビッグプレイヤーも入ってくる」わけで(かつて豪ドル買いばかりする日本人も狙われた)、過去チャートを見てみると、「突如大きく下がる動き」、それこそ日本のドル円に介入があったような動きがある。これって「高レバレッジを掛けて買ってるトレーダー」は【瞬殺される】し、また急激に上がることもあって、「下げトレンド狙いのトレーダー」も殺られる場面がある。でもそれは単なるトルコ政府の言動や発表される指標による自然な動きかもしれず、とりあえず過去チャートを見ただけではその辺はわからない。

でも「そういう動き」を逆手に取るストラテジーもあるわけで、ま、「為替を含む相場の世界はヤクザが集まる賭場」ぐらいの心構えがないと危ないのは同じってことでしょう。

こういうシミュレーションを馬鹿にする人も多いと思いますが、私はそうやって「砂浜に落ちている一粒のダイヤモンドを探す作業」は重要だと思っていて、そこから学べることは決して少なくないと思っています。

人の行く 裏に道あり 花の山

 

 

 

 

 

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