あの前澤友作氏が新しいビジネスを始めた。
お客=株主で、サービスを利用することによってその会社の株式が手に入る。
ではそのサービスとは?
6つあって、
○ 電気
○ ガス
○ モバイル
○ 光(ネット接続)
○ 水
○ ふるさと納税
これらはどの家庭でも使っているサービスで、その料金と内容に問題がないとすれば、この新会社と契約しても良いのかもしれない。
で、利用金額によって「その会社の株式をもらえる」というサービス。ポイントサービスが間に入って、手に入れるのは株式という形の様子。
社員にインセンティブを与えるということで、株やストックオプションをもたせる企業は多いですが、客に株を渡すというのは面白いアイデアだと思う。
当然、契約者は数百万、数千万人を想定しているわけで、これって全国的な規模で大きくなる可能性があると思う。
もちろん上場を狙うわけで、株が値上がりすればそれは「客の利益」となる。
正直なところ、私はあんまり前澤友作氏って好きではなくて、今までも「なんて馬鹿なことをするんだ?」と思っていたのですが、これは良いかもしれないと思いました。サービスの料金と内容に問題がなければ、客が損することはないし、よくある「ポイント」と同じようなものですんなり入っていけそう。
ただし、株数がどれだけあるのかとか、将来的な議決権とか、そしてもしビジネスが上手く行って上場して、「株価が上がった」とすればすでに株を手に入れた顧客は嬉しいものの、新規で契約する人たちが同じ条件で株を手に入れるわけではないのは明白ですよね。
つまり、当初はこれらのサービスを使って「1年目で一株手を入れた」としても、株価が上がれば「5年経ってもまだ一株ももらえない」となるはずで、株が値上がりすればするほど「最初の客だけが喜ぶサービス」になってしまう。またサービスを使い続けている客としては株価が上がれば「新たにもらえる株も減るはず」で、その辺も気になりますよねぇ。
現実問題として、サービスを利用して一株手に入れたとしても、上場したその株価は500円だったら「何の旨味もない」し、すべてのサービスを契約して、1年に100株手に入るのなら意味はあるだろうけれど、何百万人がそうなったらとんでもない数の株数になるわけで、毎年それが続くなんてのもありえないでしょう。それは上場後、一株5万円の価格がついても同じこと。
でもスタートしてすぐに数百万件でも契約があれば、その人達は優先株を手に入れるのと同じで、すくなくともその時期の契約者は同じ条件で株を手に入れられるはずで、「それだけの人数の一般人が株主となって恩恵を受けられる」だけでも良いのかもね。そして前澤友作氏が言っているけれど、これに参加するだけで「株式投資に関する参加者のリテラシーが上がる」ことも確かにあると思うし、それも良いことかもしれない。
でも事業がつまずいて額面を割るような株価になったり、上場廃止になったり、配当がどうなるのかわからないものの、「同じサービスを同じ様に使っているのに、契約時期によって客の中で違いが大きく出る」であろうことが気になりますよね。
ただ株価が安くなったらその株を買って、客に回す方法もあるだろうし、意外に「下値は固い」なんてことも起きるのかも。
なんだかネズミ講やネットワークビジネスみたいな「早く手を出したもの勝ち」みたいになりそうで、意外に早い時期に「やっぱり駄目じゃん」みたいなことになるような気もします。でも「客が被るであろう損失」ってなさそう。
このアイデアを取り入れる他企業も出てきそうで、新しい潮流みたいなのができるような気もするし、注目してみていきたいと思います。
う~~~む、考えれば考えるほど、「単なる夢物語で客の実利はなさそう」に感じてきます。
この会社が上場したら株を買うのも面白いかもしれないと思ったけれど、やっぱりそれは彼の夢物語に乗せられるだけのような気がする。でも早くから契約して「株を溜め込んだ人」は良いかもね。上場時には「夢を買おう」と思う人も多いかもしれないし、もし注目されて高値がついたら、私だったら「上場時に全て売却」かな? (笑)
でもアイデアは斬新的で面白いと思う。
この件に関する前澤友作氏とホリエモンの対談がありました。
こんな対談もある。
このビジネスは11月20日からスタートするらしい。