なんだか世界は益々混迷の色が濃くなる感じがしませんか?
私は株式などの長期投資はしていないし、そもそも「将来を予想しない」投資手法ですから世界がどう動こうと関係ないし、「上げれば買う」「下がれば売る(空売り)」するトレーダーですが、やっぱり「想定はいくつかする」わけですよ。
で、その想定さえも難しくて何がなんだかわからない状態。本当に何が起きても全くおかしくないような感じを持っています。
ま、トランプ2.0が始まりますし、世界はそれに合わせて変化を始めていますから「これからどうなるか」なんて想像することさえ難しいとは思うのですが、直近の金利や為替もややこしい感じがしています。
FRBは利下げを決めたものの「景気は良い」という。こんな大嘘を信じるのは「頭の中はお花畑状態」の人たちだけだろうと思うわけで、景気が良いのなら利下げは必要ないじゃないですか。でも「利下げをしないとならない状況」はあるわけで、「利下げ=債券価格上昇」で、それをしないと銀行が助からないのだろうと私は思っています。また莫大な借金を持つ政府の支払利息を下げたい思惑もあるんでしょう。
この辺をうまくやらないと「金融危機」さえ起こりかねない。
そんな状態だから、そして「利下げスピードは遅くする」とのことから株式投資家も疑心暗鬼になるんでしょう。アメリカ株式は大きく下げた。
今後どう動いていくかも不透明で、バイデン政権は終わるからもう無理して「株価の高値維持」を考えないだろうし、トランプだからといって「株価暴落を容認」するとも思えないし、でも「株高要因はない」とも思えるし、日本は日本で利上げするかと思ったらやっぱりやらない。ま、トランプ政権になってからの動きを見ないと何もできないのはわかるけれど、なんだか「エアーポケット」にハマっている感じを受けます。
そんな中でも「円キャリートレード」は復活したようで、ドル高、円安に動いている。で、円安に動けば日経225は上がるにしても、アメリカの株価急落を受けて、日本株は乱高下。
当分、日本の利上げはないだろうからとドル高円安に大きく動いて158円も目の前。つまり、また「過去の円買い介入」のレベルまで来たということ。
またビットコインが世界中で、そして国の政府まで注目する時代になりましたが、ビットコインそのものを売買するのではなくて、ビットコインの発行量の2%を保有していると言われる「マイクロストラテジー社」の株式をビットコインの代替として売買する(日本では税法上その方が有利)動きがあって、なんとマイクロストラテジー社はナスダック100に込みこまれることに決定。つまりナスダックのETFを買えば、ビットコインに投資するのと同じことになる。
これはこれで「新しい時代」だとは思うものの、ビットコインの値動きの影響がETF市場でも大きくなってくる。またアメリカの株式市場を牽引している「マグニフィセント・セブン(「Google」「Apple」「Meta Platforms」「Amazon」「Microsoft」「GAFAM」「TESLA」「NVIDIA」)」にビットコインが加われば益々インデックスがアメリカの全体の経済から離れてしまうことになるんじゃないですかね。
でもま、「インデックス投資」をしている投資家は「インデックスの構成内容」がどうだろうとインデックスが伸びていけばOKなわけで、あまり気にしないのかもしれない。でも逆を言えば、これらのテクノロジー関連の巨大企業、そしてビットコインになにかあれば、アメリカインデックスは総崩れになるわけで・・。
アメリカの上位10社の時価総額が、ドイツ、カナダ、イギリス、日本、インドの株式の総額を超えているなんて異常で、その10社の値動きが、アメリカ、そして世界の株式市場の動きを先導する形になっているってヤバくないですかね。ましてやそれら銘柄はかなりの高値域で動いているわけで、それらがこれからもどんどん伸びて5割高、そして2倍へと動くのかどうか。
それらの銘柄が注目されている、それらしか投資対象として妙味が無いというのもわからなくはないですが、ではそれらの企業がアメリカを、世界を先導するほどの「実質的な利益を生んでいるのか」と考えるとそうじゃないわけで、なんだか「砂上の楼閣」みたいなものを感じます。私には「行き場のないお金がそこに集まっているだけ」みたいな感じを受けています。
AIも今は花形ですが、ChatGPTを開発しているOpen AIも巨額の赤字を垂れ流しているわけで、そしてそれはAI関連企業の「実態」なはずで、世界の「期待」と「実情」がかけ離れているのが気になります。
AIに必要な「設備」関連は利益が出ているものの、NVIDIAの時価総額がマイクロソフトやアップルも抜き、「トヨタの10倍」ってなんかおかしくないですかね。
ややこしいですねぇ。
「上がっている限り持ち続ける」「下げに入ったら空売りする」なら良いにしても、「Buy & Hold」で持ち続けるのは、私は「地雷を背負っている」のと同じ様に思える。
私は株式などの長期投資はしていないものの、全く今後の動きが想定さえも出来ないのはやっぱりうまくなくて、でもま、「乱高下が続けばデイトレーダーは有利」なわけで、株式にしても為替にしても「動きそうな日時」「動きそうな価格帯」だけはどうにか想定して、「トレード対象」を絞り込みたいと思っています。
株式市場の暴落や下降トレンドへの転換ぐらいなら良いにしても、まさか「金融危機」が来たら我が家も大変なことになる。でも今は、「リーマンショックの再来」をいう専門家もいて、もしも金融危機が来るとその大きさはとんでもない規模になる事もありうる。それだけは「想定したくない」ですが、2025年はそれさえも想定して準備が必要だと思っています。そしてそれが来なければ来ないでよいわけで・・・。
各地の「戦争」も、【どうにか落ち着くだろう】と考えたいですが、まさかのまさかは絶対に起こらないのか。これに関しては「私達は勝ち側」で見てしまうけれど、「負け側」が何を考えるかが重要だと思っています。ウクライナ戦争にしても「ロシアが再起可能な停戦案」が必要なのは間違いがないと思うし、「ロシアの牙を完全に抜いてしまうのは不可能だし、そうするべきではない」んじゃないかと。トランプは「イスラエルに有利な方向」に動くのは間違いなさそうだけれど、イスラエルを増長させるとやっぱりうまくない。そもそもイスラエルもイランも「相手を抹消する」のが国是なのだから。北朝鮮も「統一」は捨てて韓国を敵国認定に変えたし、これからどうなるのか。
やっぱりこれから年末、そしてトランプの就任までは市場の乱高下が続きそうで、クリスマス、年末、正月なのに、そして年末から10日間シドニーの次男坊家族がマレーシアに遊びに来ますから、トレードに専念なんかできない。
世界はその頃は「皆さん、おやすみ」だとは思うものの、今みたいな環境では「そういうときこそ相場を大きく動かせる」わけで、ヘッジファンドの皆さんもいろいろ企んでいるんじゃないですかね。
為替介入も同じで、過去にはゴールデンウィークとか時間帯にしても「商いが閑散としている時」を狙って日銀は介入しますから、また「円高」に動けば、株式市場もそれに反応をするわけで、これからの本来なら「ちょっとお休みの時期」だからこそ、しっかり市場を見ておかないとならないと思ったり。
介入は簡単に数円動きますから、スキャルパーやデイトレーダーがこれに遭遇すると「瞬殺」されるはず。でもその時「ショートポジション」を持っていたら【超特大のボーナス】となる。ま、危ないと感じたら「ショートしかしない」のが良いかもしれなくて、でも介入をあえて狙うとすれば、「安いところにドル買いの指値注文を入れておく」のは【お楽しみ】としては良いかもね。
いつも紹介しているNobu塾のNobuさんの読みですが、彼の見方が一番しっくりするようには感じています。
アメリカの状態。いつもの「リバナス一本リーマンさん」の解説。
そして「今の市場をどう見るか」に関して、こういう見方があるのは頭の隅に置くべきだと思う石原順氏の動画。
2025年から「世界の新しい歴史が始まる」ぐらいに私は見ているのですが、どう変化していくのかは全く想像もできず。