ローカルの魚「Golden Pomfret(マルコバン)」は美味しい~~

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

魚好き、特に「刺し身やお寿司」が好きな場合、マレーシアって厳しいんですよね。

まず「刺し身クォリティの魚」を手に入れるのが非常に難しいのと、そもそも「南洋の魚」は脂の乗りが悪いから焼いたり煮たりしてもパサパサナノが普通でイマイチなのね。でも「刺し身」ならどうにか誤魔化せるのだけれど、刺し身クォリティーの魚を手に入れるのは本当に難しい。

このことに関しては、私は若い頃からグアムに入り浸ったり30台後半にはゴールドコーストに移住しましたが「ローカルの魚がイマイチ」なのは同じでした。それこそアジでも真鯛でも「日本と同じ魚」があっても火を通して食べると全くの別物。同じ魚でも温かいゴールドコーストじゃなくて南の寒い地域の魚は美味しかったり。これはニュージーランドも同じでオーストラリアなら「タスマニア産」は美味しかったりする。

そんな魚ばかりでも「中には良いのもある」のね。でもその殆どは「日本で馴染みのない魚」だからなかなか手が出ない。

オーストラリアで「Orange laughy(ヒウチダイ)」と呼ばれる魚はキンメダイに似ていて結構美味しいのね。でもこんな化け物みたいな魚を買いたいと思う日本人はかなり珍しい。でもこれもまたクイーンズランドで穫れるのはイマイチで、シドニー以南で穫れたものとは別物だから難しいのね。この魚はニュージーランド産のものがマレーシアで売っている。

マレーシアも同じ様な状況ですが、ローカルの魚の中で「これは良いんじゃね?」と思うのがある。それは「Golden Pomfret(金晶)(Bawal Emas)」という【アジ科 コバンアジ属】の魚で日本では「マルコバン」と呼ばれる。

これは煮ても焼いても蒸しても美味しい「万能の魚」だと思う。刺し身でも美味しいはずだけれど、刺し身で食べたことはない。

これはスーパーでもどこでも売っている非常にメジャーな魚。これって養殖も盛んなのね。

私は美味しいと思うのだけれど、やっぱり日本では見たことも聞いたことも食べたこともない魚ってなかなか手が出ないのは多くの日本人は同じだと思うのね。

でも日本でもこの魚は「非常に美味しい魚」と言われていて、自分がそれを知らなかっただけだと思うと手が出しやすくなるんじゃないですかね。ということでこんな動画を紹介します。

ただし、上にも書いたように、アジでも鯛でも「産地と時期によってまるで違う」わけですが、それを加味してもローカルの魚である「Golden Pomfret=マルコバン」は良いと思っています。

是非ともこれの刺し身を食べてみたいのだけれど、さすがにスーパーで売っているこれを刺し身で食べるのは気が引ける。

また価格はかなり高くなるけれど、この魚に似ている「Chinese Pomfret」はまさに【マナガツオ】だし美味しいと思う。また「Black Pomfret」という黒っぽい似たような形の魚もあって、それも良いと思う。

Chinese Pomfret

Black Pomfret

ところで、マレーシアの養殖業者で何種類かの魚を「活け締め」で売っている業者がある。で、この「Golden Pomfret」も扱っているはずなのね。だからいつか試そうと思いつつまだ試していません。

活け締めして売っている魚の種類。もちろん「刺し身OK」。

Ikejime Fishのフェイスブックはここ(クリック)

どうも注文はインスタグラムからできるようになっているらしい。

ローカルの魚でも私が気に入っている魚は他にもあって、例えばウマヅラハギ(Leatherjacket fish)で、これも煮たり蒸したり、鍋に良いと思う。

ま、刺し身で食べるのでなければそりゃいろいろあるわけですが、煮たり焼いたりしても「脂の乗りの悪い魚」ってパサパサで美味しくないんですよね。でもそういう魚でも「刺し身ならどうにかごまかせる」ことも多いのね。

だからやっぱり御飯のおかずとしてはどこでも売っている【輸入モノの】「冷凍サバのフィレ」とか「縞ホッケ」とかが我が家では中心。でもどこで売っているものでも同じってことはなくて、同じ冷凍サバフィレにしても縞ホッケの干物にしても業者によって微妙に違ったり、「全然美味しくない(冷凍焼けしてる)」なんてこともあるから「どこから買うか」というのも考えないとならないし、「同じ店から買えばいつも同じ」というわけでもないから困るのね。でもそれはマレーシアあるあるだから文句をいってもしょうがない。

マレーシアでの買い物って、私は何でも「ガチャと同じ」と考えるようになっていて、「当たればラッキー」みたいな感じでしょうか。とは言いつつ「いつも期待してしまう」のね。何度経験しても学べないやつです。

当然、何社もある「日本食材輸入卸業者」に頼めば「ありとあらゆる魚介類」が手に入るけれど、価格は高いわけでなかなか手が出ない。でも日本食店はそういうのを仕入れて使っているわけだから、お店で食べるよりはかなり安く食べられるのも間違いがない。

我が家ではどこでも売ってるメチャクチャ安い「Dory(Basa)」というメコン川周辺で養殖して世界で流通している冷凍フィレも食べるし、そういう「手頃な価格で買える魚介類」がそれこそ5,6種類あればどうにかなっちゃうんですよね。また鮭好きなら、鮭はどこでも売ってるし。

そしてたまに「ギンダラ(もどき)=メロ=マゼランアイナメ」でもあれば、ちょっと高いけれど魚生活はどうにかなる。

我が家ではこれを「ギンダラ」と読んでいますが、ローカルでは「Chilean Cod」とか「Tooth fish」「Silver Cod」と呼ばれていて、価格はキロ単価190~250リンギぐらい。これも「当たり外れが非常に大きな魚」で、できれば「現物のパッケージングと冷凍状態を見て買う」のが良いですね。我が家はネット注文ばかりですが、変なのにあたると「ヒジョ~~~~に生臭い」なんてこともある。また「Cod(タラ)」という表記だけで「何タラなのかわからないもの」も売られていて、私としては日本では普通に流通している「マダラ(太平洋タラ)」なら嬉しいのだけれど「大西洋タラ」もたまに売っていて、イマイチ美味しくない。これは「日系和食材輸入卸店」でも同じで、本当に注意していないと何を掴まされるかわからないのが実情。

ま、刺し身、寿司好きに取っては「マレーシアでは地獄の苦しみ」ですが(笑)、しょうがないでしょう。

でも何度も書きますが、マレーシアで偶然見つけた「スマ(カツオ)」の美味しさには驚いた。こんな美味しいカツオは食べたことがないと本当に思いましたもの。

3キロ以上のスマですが、これで800円ぐらいだったと思う。激安。NSKで見つけました。

もう私はジジーになりすぎて「刺し身で食べられるローカルの魚を探し歩く」なんてことはもうしませんが、まだ元気でやる気もあって、「魚の目利き」「魚を捌く」のに問題はないと思う人はあちこち行って探してみるのも良いと思うなぁ。

KLにはクソでかい魚卸売市場が2箇所あるし、NSKとかTTDIでも「刺し身クォリティ」の魚を買ったこともあるし、ちょっと車で西に走って「漁村」に行くとか、やる気と時間がある人はトライしたら良いと思います。

下の画像は魚卸売市場「Pasar Borong Kuala Lumpur」。

意外なのがこの巨大魚卸売市場(一般人でも買える)で、日本の魚市場とは全く違っていて、「刺し身クォリティ」がいくらでもあるだろうと思うとその期待は簡単に壊される。もしかすると漁港に行くのがベストかもしれない。でも時間も経費も掛かるわけで、「魚を買う」ことだけを考えるとコスパは決して良くないし、それなら日本食材輸入卸商から買う方が【高い】けれど間違いはないはず。比較的手頃な「冷凍もの」もあれば、毎週2,3度、空輸されてくる「活け締めされた冷蔵もの(予約注文ベース)」までよりどりみどり。でも魚によっては「数キロ」だったり、その手の「美味しい魚」を手に入れても「刺し身(寿司)盛り合わせ」なんてほぼ不可能。「アジ三昧」「マグロ三昧」「キンメ三昧」「ヒラメ三昧」みたいな「一点主義」なら良いかもしれない。でも一般家庭で2キロの真鯛やヒラメを手に入れてどうする?って話。だから自ずと買う魚介類は決まってしまうのね。例えば「冷凍の1.5キロのマダコ」ならどうにかなるじゃないですか。

ただ、「同好の士」がいれば、共同仕入れをして「小分けする」なんてことも可能。ゴールドコースト時代はそういう仲間が結構いたので、「蓄養インドマグロ(30キロ)」、「ニュージーランド産のタコ10キロ(1ケース)」とか「タスマニア産ウニ(大箱)」とか一般には流通しないものを手に入れていたけれど、マレーシアでそういう仲間もいないし、どうにもならず。マイナス60度まで冷やせる冷凍庫でもあれば(マレーシアでも10万円台で売ってる)、話は別なんだけれど・・。

マレーシアの和食店も苦労しているのは理解できますよね。大きな繁盛店ならまだしも小さな店で「新鮮な魚介類を何種類もストックする」なんてとんでもなく難しいことだと思う。だからどうしたって私達から見れば「当たり外れ」は出てきてしまうし、「冷凍モノしか扱わない店」って結構多いはず。

だからお金に余裕のある人たちは「有名高級店」に行くんでしょう。一人2~3万円(酒別)を覚悟すれば美味しいものが食べられる。でもあれやこれや種類があるわけでもなくて、「お好み」で食べる面白さは皆無。種類はほとんど決まっているし、寿司も「コースで頼むお任せ」が主流で全然、面白くない。でも「お任せ」が好きな人は有名高級店では季節も考えて、あの手この手の「会席料理」みたいにして客が飽きないように工夫をしているから良いと思う。でも「炊きたての煮穴子が食べたい」とかそういう人向きじゃない。ただ店によっては「事前にリクエストが可能」なところもあって、「キンメダイづくしを食べたい」なんてのは可能。「美味しい煮穴子を食べたい」なんて我儘も聞いてくれるかもしれない。でも「価格」は推して知るべし。我が家はそういう店は「分不相応」だと思っていて、行かない。(笑)

でもSS15に「寿楽」という普及店がありますよね。オーナーシェフの「中嶋さん」は我儘を聞いてくれる人で、「XXXを食べたい」というと事前予約が必要ですが「キンメダイづくし(刺し身、寿司、焼き物、煮物、鍋も?)」なんてのもやってくれるはず。またスリハタマスにある「吉成」も交渉次第ではやってくれそうな店。ポイントはそれらの店は「決して高い高級店ではない」ということ。それが大事。(笑)

毎日、即席ラーメンとかお茶漬けを食べて、週に一度そんなお店で好きなものを食べられたら幸せかもしれない、なんてことも考えたり。

でも毎月、そういう週を一週間だけ作って、「月に一度の楽しみを持つ」のは可能かもしれない。というか、ラーメン、蕎麦、うどん、焼きそば、チャーハン、パスタなんて普通に食べるわけで、「その回数をちょっと増やす(粉ものは安い)」だけで月イチの楽しみを持てるかもね~。あるいはローカル飯が好きならフードコートなり経済飯屋で食べていれば、月イチの贅沢なんて問題ないかもね。

う~~む、そういう生活をするのがマレーシアでの「最適解」かもしれない。みんなそうやっているのかもね。

  
 
 

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へにほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 海外生活ブログ ゴールドコースト情報へ