皆さん、焼き肉を食べたい時に「行く店」って決まっていますか?
我が家はどうにも決められないでいます。どの店も「帯に短し、襷に長し」って感じでここぞと思うところがない。
私は「コスパを常に考える性格」ですから、「美味しければ高くても良い」という考え方はないし、「安いのだから美味しくなくてもしょうがない」とも考えないのね。
そんな「安くて美味しい店があるのか」って思うけれど、私も飲食店の家に育ったし、親類にも飲食店が多かったから、「お店も考え方はいろいろ」なのがわかるし、どこでも「客を呼び寄せる大事なポイント」ってあるはずなのね。で、それと自分の好みが合致したら「良い店」となるわけで、そういう店は「探せば必ずある」と思っています。
また焼肉店に関しては、私は昔から「大した肉じゃなくてもタレで美味しく食べさせる店」が好きでした。というか、昭和の焼肉店ってどこもそんな感じで「和牛、しかも希少部位で勝負」なんて店はなかった。あの有名な「叙々苑」でさえもそうで、若い頃は六本木で遊ぶのが好きだった私は叙々苑も結構行きましたが(40~50年前の話 笑)、かつては叙々苑もそんな感じだったのね。
結局ですね、「最終的に食べて美味しければ良い」わけで、和牛じゃなければ駄目だなんてこともなかったのね。
実は我が家のゴールドコースト時代って「美味しい焼肉を食べるのが難しかった」んですよ。焼肉屋といえば「韓国人の店」ばかりでやっぱり日本の焼き肉とは違う。そもそも昔のオーストラリアって「牧草で育てた牛ばかり」で「サシが入っている肉は少なかった」し、オーストラリアって「健康オタクばかり」みたいな国で、「脂身を嫌う人は多かった」のね。
牛肉もそんな肉しか流通していなくて、「カルビ」なんてどうにもならなかった時代がありました。
そんなゴールドコーストに「日本の焼肉店」が出来ました。オーナーは在日韓国人で、その彼は「川崎の有名店の息子」だったんですよ。で、彼がやったのは「サシも入っていない赤身の肉と、脂身をうまく混ぜた」のね。かつての焼き肉って今の主流のように「四角に切って出す」なんてことはなくて、タレを絡ませて混ぜてあるのが普通だった。だから、「赤身と脂身を混ぜてある」ようには見えなかった。
こんな感じですかね。
ちなみに今の主流である「肉を四角に切ってきれいに並べて出す」のを始めたのは叙々苑で、それが今の標準になったと言われている。ま、「良い肉」を使うようになればそれが目立つようにするのは当たり前ですよね。
で、赤身と脂身を混ぜた焼き肉でも、「赤身と脂身」を一緒に食べれば「カルビ」みたいな感じになるわけですよ。(笑)
そしてタレは川崎の有名店のそれでピカイチでしたから、ゴールドコーストで一番美味しい焼き肉屋となった。でもそれはかなり昔の話でその店もとっくのとおに閉店。
そんなこともあって、我が家は「焼肉の美味しさは高い部位を使う使わないとは関係ない」という考え方を持っています。それどころか「安い肉を美味しく食べさすのが焼肉屋の腕」だと思うくらい。でもそれは「昭和の考え方」かもね。
そんな目でマレーシアの焼肉店を見ると「我が家に合う」と長い間、思っていたのが「韓日館」でした。決して「肉が良い」とも思わなかったけれど、「食べた満足感」は私が望んでいるものに近かったのね。
で、デサスリハタマスに「焼き肉 五郎」が出来た。
ここも我が家の好みに合う店で、決して高級店で高いわけでもなく、良い店が出来て嬉しかった。
ところが~~~~~~~
ある日、「キムチが蒸れ臭い」、また「肉によってもちょっと臭い」ことがあったのね。
これって美味しいとか美味しくない以前の問題で、キムチが臭い、つまりあの雑巾の蒸れ臭さなわけですが、これじゃ「全ての料理が台無しになる」わけで、何があっても絶対にお店に文句も言わないヨメさんが、帰り際に「お店の人も気がついていないかもしれないから伝えて来る」と言って、スタッフにそれを伝えたこともあったぐらい。
また「サンチュ」の葉っぱがビショビショのままで、一緒に行った姉は「ティッシュで水気を拭きながら食べた」なんてことも起きた。
一体どうしちゃったのかと思いましたよ。きっとオーナーシェフが長期で日本に行っていたとか、なにかあったのかもしれない。
でもそれは客には関係のないことで、それ以来、【焼き肉 五郎】には行かなくなってしまった。
ところが「ではどの店に行く?」となっても思い浮かぶ店がないわけで、今回、【焼き肉 五郎】に行って「もしまたキムチが蒸れ臭かったり、焼き肉が美味しくなかったら、今回を最後にしよう」と話し合いながら行ってきました。
で、結果ですが・・・・。
全く問題なし。\(^o^)/
おばんさいも問題なし。キムチも蒸れ臭いなんてことは一切なし。
100点満点ということでもないのだけれど、「我が家には全く問題がない店」。
でも3人で行ったのだけれど、お会計が950リンギぐらいね。約3万3000円で、一人1万円超え。
これって「内容にしてはちょっと高い」と思うわけで、私の基準では「コスパが良い」とは言えないのね。私の(根拠がない)価値観では、今回の内容なら一人6000~7000円ぐらいなら良いんじゃないかって感じでした。
それとも今のマレーシアではこの内容ならこんな価格が標準なのかもしれず、その辺は私達にはわからない。
でも頼んだ肉に失敗したと思う部分があって、「久しぶりだし、もしかしたら最後になることも考えて、一番高くて良さそうなセット物」を頼んだんですよ。肉は合計700グラムで「厚切り牛タン、上牛タン、上カルビ、ハラミ、そして【和牛】」のセット。
タンは美味しかった。手前が厚切り牛タンで上の方が上牛タン。
牛肉は上が上カルビで、真ん中が和牛、下がハラミ。これら牛タンと牛肉の700グラムセットが630リンギだったかな。約22000円。
パッと見た目では全て美味しそうに見えたんですけどね~。
この中の和牛が高いわけですが、一番美味しかったのは上の「上カルビ」で、ハラミもやっぱりイマイチで、「上カルビだけ」を注文するのが良かったし、あの和牛、ハラミならいらなかったし、その方が「支払いも少なく、満足度は高かっただろう」と思いました。
和牛って本当に難しくて、今回は「シンシン(ウチモモの芯)」でしたが、その時その時、【焼き肉 五郎】では和牛の種類が違うのだけれど当たりハズレは間違いなくあると思う。また今回のシンシンも噛むとジュワ~と脂が出て和牛香もあるのだけれど、私は本当に良い和牛を求めているわけじゃないにしても、こういう和牛は「焼き肉」ではいらないかなと思った。
実際に家で和牛、Wagyuを食べてもやっぱり結構難しいこともあって、大好きなローストビーフで和牛、Wagyuを使うと「オエっ」となることが多いのね。これは「もも肉」を使っても同じで、和牛、Wagyuの場合は本来赤身の部位であっても「サシが入っている」し、「脂が気になる」事が多い。
これはきっと歳も関係しているはずで、昔はそんな「脂」が美味しいと思ったし、マグロも同じで昔は「大トロが好き」だったけれど、今では大トロを食べると「オエっ」となるのは同じ。
でもサシが入った和牛が全く駄目ということはなくて、「シャブシャブ」で食べる分には良いと思う。
そんな事もあって、次回、【焼き肉 五郎】に行くときには「カルビとタン」また適当な価格でいろいろあるから、そういうのを組み合わせたほうが良いかもしれない。
とは言いつつ、前に食べたこの「和牛のササバラ(Flank)」は100グラムで110リンギ(約3700円)だけど、かなり美味しくて満足だったし、でも4人で100グラムって「味見しか出来ない」わけで、本当に難しいと思う。
ああ、盛岡冷麺も美味しかった。私はあの「硬い」というのがあってる【麺】がお気に入り。
やっぱり「気に入った店」でもそれなりに通って、「自分に合う注文の仕方、食べ方」を見つけないと大きな満足を得ることはできないと思った。
というか、今回は「和牛もしっかり食べてみよう」なんて思ったのが失敗だったんでしょう。
やっぱり和牛を外食で食べると高いのは当たり前で、我が家の場合は和牛、Wagyuは家でコスパの良いもの食べると決めてしまう方がうまくいく感じ。
【焼き肉 五郎】も和牛を頼まなければ、いろいろな種類もあるし、価格的にも満足度は高いはず。今回は高いと思ったけれど、今まで何度行ったかわからないにしても、今までの一人あたりの支払いは今回よりも安くて満足度は高かった。
近々また行ってみますかね。で、和牛は食べないで、どのくらいの満足度でいくらぐらいになるのかチェックしてみたい。
毎月29日は「ニク(29)の日」で割引があるし。(笑)
あ、そうそう。気になっている焼肉店もあるんですよ。それは東京美人、京都美人で、店舗には行ったことがないのだけれど、八(ハチ)のデリバリで盛り合わせを取ったら、「これぞ昭和の焼き肉」って感じで安くて美味しかったのね。でも自宅での焼き肉はやっぱり「煙と匂い」が問題でなかなか出来ない。
ただ店舗が我が家から遠いのでなかなか行く気になれない。
また姉が、かつて一緒に行ったデサスリハタマスの【今日も(旧新日本焼肉党)】の満足度が高かったので「また行こうよ~」なんて言っています。
でも【今日も(旧新日本焼肉党)】も注文の仕方が難しい店で、美味しいものは抜群に美味しいのだけれど(特に牛タン)、そればかり注文したら恐ろしい金額になるし、「セット物」を頼むと、「美味しいもの+どうでも良いものいろいろ」みたいな感じで満足度が低い。
それは家から近い「パブリカ」にある焼肉店も同じで、美味しいものを食べようと思うと「値段が飛び上がる」のね。
意外に【焼き肉 五郎】みたいなそこそこの値段でそこそこ美味しいのってどこにでもありそうで少ない。
結局、和食やお寿司、お刺身も同じで、「美味しいものを食べたければ高いのは諦めろ」ってことでしかないのね。
やっぱりマレーシアって日本みたいに「手頃な価格で美味しいものがいくらでもある」というのとは大きく違う。それって海産物を含む和食や焼き肉の話で、でもローカル物はめちゃ安くて美味しいものは多い。
そうかと思えば「しゃぶしゃぶ食べ放題のすき家(日本のすき家とは関係ない)」は面白くて、43リンギぐらい、1400円程度で「食べ放題」。この金額で「美味しいしゃぶしゃぶを期待する方がおかしい」わけだけれど、割り切ってしまえば激安で満足度は決して低くないのね。
こういう肉がもし安く買えるなら、「家での普段遣い」で問題があるとは思えないから(牛丼にはベストかも)、是非ほしいとさえ思う。それといつもブログで紹介しているWmartで売っている和牛の激安もも肉スライスと使い分ければ、かなり幸せになれるはず。
しかしなかなか「自分に合う店」を探すのは難しい。
でも焼き肉に関しては【焼き肉 五郎】はやっぱり良いと思っていて、注文の仕方をちゃんと考えればコスパ良く満足度も高いと思う。